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第一部 異世界アーステイル編
28 わずかな希望
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あれから1年が経った。未だ元の世界に戻れるような兆候はない。
機会があればその度に闇に飲まれしモンスターを狩り続けてはいるものの、一向に何かが進展する感覚は無かった。
今日もいつものようにクリムゾンたちの所に寄ってからギルドへ行く。その繰り返し。
「HARU……大丈夫?」
RIZEが声をかけてくる。どうしたのだろうか。
「何か気になることでも?」
「なんか、顔色悪くて……」
「……大丈夫。心配しないで」
ここ最近まともに眠れていないのがバレたのか。いや、この肉体自体は睡眠を必要としていないのは確認済みだ。
……けど体は大丈夫でも、精神はもたないようだ。日に日に精神が衰弱している気がする。
「私、HARUのためならその、頑張るよ……?」
RIZEはそう言うと恥ずかしがりながらもやたらと煽情的な動きでこちらを見てきた。
……誰だこんなことを教えたのは。
「そういうのは駄目だよRIZE」
「でも男の人を癒すのはこういうのが一番効くってお客さんが言ってた」
「うーむ……」
あれ以降クリムゾンとRIZEは一緒に暮らし始めたらしいけど、その影響でRIZEが店に入り浸った結果変な事を覚えていく。
流石に客は選んだ方が良いのかもしれないぞ……今度クリムゾンに言っておくか。仮にも未成年の少女が店のお手伝いをしているんだし。
「それじゃ俺は行って来る」
「うん、いってらっしゃい」
いつものようにRIZEに見送られて店を出る。クリムゾンは店の準備で忙しいらしくこの時間に会う事は出来無いが、その代わりとして夜店じまいをした後に会いに行っている。
出来るだけ毎日確認しないと、どこか遠くへ行ってしまう。そんな気がしている。もちろん気のせいだとは思う。……思いたい。
こうしていつものルーティンを終えた後は、これまたいつものようにギルドに行って依頼の確認をする。
闇に飲まれしモンスターが現れていないかを確認し、現れていた場合は即倒しに行く。
「おお、白姫さんじゃねえか」
「こんにちは、何か目立つ依頼や噂などはあったりしますか?」
この1年で数多くのモンスターを狩り続けて功績をたてまくった俺は、いつの間にか白姫という二つ名で呼ばれるようになっていた。
もちろんその由来は俺の見た目が影響している。目立つ白髪に姫のように美しい容姿……いや、他人が言うならまだしも自分で言うとちょっと恥ずかしいなこれ。
どうしてこんな二つ名に……まあそれはいい。二つ名があるおかげで他の街からも強力なモンスターを狩って欲しいという依頼がやってくることも多々あるからな。
名を売ればそれだけ闇に飲まれしモンスターに辿り着く確率が上がる。
少々の羞恥心というデメリットこそあれど、それ以上のメリットが今の俺にはあるんだ。
「うーん、特にこれと言っては……お、そうだこれとかどうだ」
受付の男はそう言うと一枚の紙を見せてきた。
「ここ最近見たことの無い世界が見えたっていう報告があってな。それも一人二人とかじゃ無く、そこら中で確認されているらしい。幻惑魔法を使うモンスターが大量発生しているんじゃないかと言われているが真偽は不明だ」
「……これは」
紙に書かれていたのは紛れも無く、ビル群と思われるものだった。
「これをどこで!?」
「うぉっ、どうしたんだ急に!?」
気付けば体が勝手に動いていた。口が勝手に言葉を発していた。
心臓がドキドキと強く鼓動する。全身に血が流れていく感覚がする。
「この紙自体は量産されたもんでどこから来たのかはわからないんだ。それにこの現象もそこらじゅうで発生しているらしく特定の場所でってのは聞いたことが無い」
「そう……ですか……」
「理由はわからないが白姫さんがそこまで気になるってのは中々珍しいな。もしかして闇に飲まれしモンスター絡みなのか?」
「大体そんなところです」
流石に元の世界について話すことは出来ないし、これくらいにぼかしておいた方がいいだろう。
それにしても、さっきのあの体の反応に精神の昂り。
……俺はまだ元の世界を諦めてはいなかったんだ。諦めたフリをして心を守っていただけなのかもしれないな。
「そっか。俺、まだまだ大丈夫だったんだな」
「白姫さん……? よ、よくわかりませんけど、頑張ってくださいね」
「はい! 俺、頑張りますよ!」
ギルドを出て街の正門へ向かう。こうしちゃいられない。少しでも情報を集めてやる。
あの光景が見えたって情報があちらこちらに出ている。それはつまりプレイヤーに関係なくこの世界の人にもあの光景が見えているってことだ。
記憶が影響しているとか、そう言う訳では無い。であれば今回のこの事象が元の世界に戻るための手がかりとなる可能性は高い。
とにかくこういった時はまずオールアールだ。ここには周辺国家のありとあらゆる情報が流れてくる。
そしてその読みはビンゴだった。街中はその話題でもちきりで、そこら中に俺が見たのと同じような紙が貼られている。
それも一種類じゃない。ビル群だけでも複数種類ある。
さらに嬉しいことに、紙に書かれた内容はビル群だけじゃ無かった。
ビッグベンに富士山にナイアガラの滝……地球の色々な場所の光景が紙には描かれていた。
これは絶対に何かしらの手がかりになる。そう確信した。
けど、そこからが地獄だった。
現象自体はそこらじゅうで起こるらしいのだが、その現象の発生条件がわかっていないのだ。
場所も時間も見た人もバラバラ。場所が特定できず、かつ朝早くから夜遅くまでとなると……。
「無理だ……」
こうなりゃ昼間から酒場で焼け酒をするしかない。
これだと思ったのに、あと一歩が届かない感覚。あまりにももどかし過ぎる。
幸いこの世界では酒を飲むのに年齢制限はないらしいからそれだけが救いだ。嫌なこともアルコールで飛ばしてしまえば良い。
「おい聞いたか。この街の新しい竜騎士が決まったらしいぞ」
「へーそいつは珍しいな。一体何年振りなんだ?」
特に意味がある訳でも無いだろうについ話声に耳を傾けてしまう。
けど、こういった何気ない会話から糸口が見つかるってのも稀に良くある話だ。
それにしても竜騎士……か。ゲームに置いては空中戦が出来る数少ない職業だったな。
竜を召喚してその上に乗って、頭上からチクチクネチネチと陰キャ戦法が出来て……。
……竜を召喚して、それに乗って頭上から?
「これだ!」
なんで今の今まで思いつかなかったんだ。
何かを探すのなら飛んで探すのが一番効率がいいじゃないか。
速攻で会計を済ませて……ああもうメンドクサイ、流石に金貨なら足りるだろ。
「おつりはいらないので!」
「ちょ、ちょっとこれ金貨じゃないか!? いくらなんでも受け取れないよ……!」
「本当にあの、大丈夫なので! では!」
こうなれば善は急げだ。早速フレイムドラグーンを召喚して空から探すぞ。
って流石に街中だと無理だな。少し街から離れるか。
よし、街から出て少し歩いた場所にある広場。ここでなら問題は無いだろう。
「来い、フレイムドラグーン!」
「アギャオス!」
改めて見ても大きすぎる程の真っ赤な龍が姿を現す。
「ギャッス♪」
「うぉぁっ」
久しぶりの召喚だからかじゃれついてくる。なんだこの龍可愛いな。
って今はそうじゃないんだ。
「探したいものがあるんだ。俺を乗せて飛んで欲しい」
「ギャスギャス!」
任せろと言う風に鳴くと、俺が乗りやすいようにかがんでくれた。
「よし、こっちの準備は完了だ。頼んだぞ」
「アギャッス!」
フレイムドラグーンはその巨大な翼を羽ばたかせて、瞬く間に地面から離れて行く。
流石にこれほどに巨大な体を浮かせるだけの空力が発生しているとは思えないが、きっとドラゴン特有の特殊なパワーとかがあるのかもしれないな。
にしても、これなら圧倒的に探しやすい。紙に書いてあった情報によれば、あの光景はそれなりに大きい空間の歪みのようなものの中に見えるらしいから、この距離からでも見ればわかるはずだ。
「……久しぶりに気が昂ってるのか、俺は」
未だに心臓の動機は止まらない。
この勢いが無くならない内に次の手がかりを見つけたい所だな。
機会があればその度に闇に飲まれしモンスターを狩り続けてはいるものの、一向に何かが進展する感覚は無かった。
今日もいつものようにクリムゾンたちの所に寄ってからギルドへ行く。その繰り返し。
「HARU……大丈夫?」
RIZEが声をかけてくる。どうしたのだろうか。
「何か気になることでも?」
「なんか、顔色悪くて……」
「……大丈夫。心配しないで」
ここ最近まともに眠れていないのがバレたのか。いや、この肉体自体は睡眠を必要としていないのは確認済みだ。
……けど体は大丈夫でも、精神はもたないようだ。日に日に精神が衰弱している気がする。
「私、HARUのためならその、頑張るよ……?」
RIZEはそう言うと恥ずかしがりながらもやたらと煽情的な動きでこちらを見てきた。
……誰だこんなことを教えたのは。
「そういうのは駄目だよRIZE」
「でも男の人を癒すのはこういうのが一番効くってお客さんが言ってた」
「うーむ……」
あれ以降クリムゾンとRIZEは一緒に暮らし始めたらしいけど、その影響でRIZEが店に入り浸った結果変な事を覚えていく。
流石に客は選んだ方が良いのかもしれないぞ……今度クリムゾンに言っておくか。仮にも未成年の少女が店のお手伝いをしているんだし。
「それじゃ俺は行って来る」
「うん、いってらっしゃい」
いつものようにRIZEに見送られて店を出る。クリムゾンは店の準備で忙しいらしくこの時間に会う事は出来無いが、その代わりとして夜店じまいをした後に会いに行っている。
出来るだけ毎日確認しないと、どこか遠くへ行ってしまう。そんな気がしている。もちろん気のせいだとは思う。……思いたい。
こうしていつものルーティンを終えた後は、これまたいつものようにギルドに行って依頼の確認をする。
闇に飲まれしモンスターが現れていないかを確認し、現れていた場合は即倒しに行く。
「おお、白姫さんじゃねえか」
「こんにちは、何か目立つ依頼や噂などはあったりしますか?」
この1年で数多くのモンスターを狩り続けて功績をたてまくった俺は、いつの間にか白姫という二つ名で呼ばれるようになっていた。
もちろんその由来は俺の見た目が影響している。目立つ白髪に姫のように美しい容姿……いや、他人が言うならまだしも自分で言うとちょっと恥ずかしいなこれ。
どうしてこんな二つ名に……まあそれはいい。二つ名があるおかげで他の街からも強力なモンスターを狩って欲しいという依頼がやってくることも多々あるからな。
名を売ればそれだけ闇に飲まれしモンスターに辿り着く確率が上がる。
少々の羞恥心というデメリットこそあれど、それ以上のメリットが今の俺にはあるんだ。
「うーん、特にこれと言っては……お、そうだこれとかどうだ」
受付の男はそう言うと一枚の紙を見せてきた。
「ここ最近見たことの無い世界が見えたっていう報告があってな。それも一人二人とかじゃ無く、そこら中で確認されているらしい。幻惑魔法を使うモンスターが大量発生しているんじゃないかと言われているが真偽は不明だ」
「……これは」
紙に書かれていたのは紛れも無く、ビル群と思われるものだった。
「これをどこで!?」
「うぉっ、どうしたんだ急に!?」
気付けば体が勝手に動いていた。口が勝手に言葉を発していた。
心臓がドキドキと強く鼓動する。全身に血が流れていく感覚がする。
「この紙自体は量産されたもんでどこから来たのかはわからないんだ。それにこの現象もそこらじゅうで発生しているらしく特定の場所でってのは聞いたことが無い」
「そう……ですか……」
「理由はわからないが白姫さんがそこまで気になるってのは中々珍しいな。もしかして闇に飲まれしモンスター絡みなのか?」
「大体そんなところです」
流石に元の世界について話すことは出来ないし、これくらいにぼかしておいた方がいいだろう。
それにしても、さっきのあの体の反応に精神の昂り。
……俺はまだ元の世界を諦めてはいなかったんだ。諦めたフリをして心を守っていただけなのかもしれないな。
「そっか。俺、まだまだ大丈夫だったんだな」
「白姫さん……? よ、よくわかりませんけど、頑張ってくださいね」
「はい! 俺、頑張りますよ!」
ギルドを出て街の正門へ向かう。こうしちゃいられない。少しでも情報を集めてやる。
あの光景が見えたって情報があちらこちらに出ている。それはつまりプレイヤーに関係なくこの世界の人にもあの光景が見えているってことだ。
記憶が影響しているとか、そう言う訳では無い。であれば今回のこの事象が元の世界に戻るための手がかりとなる可能性は高い。
とにかくこういった時はまずオールアールだ。ここには周辺国家のありとあらゆる情報が流れてくる。
そしてその読みはビンゴだった。街中はその話題でもちきりで、そこら中に俺が見たのと同じような紙が貼られている。
それも一種類じゃない。ビル群だけでも複数種類ある。
さらに嬉しいことに、紙に書かれた内容はビル群だけじゃ無かった。
ビッグベンに富士山にナイアガラの滝……地球の色々な場所の光景が紙には描かれていた。
これは絶対に何かしらの手がかりになる。そう確信した。
けど、そこからが地獄だった。
現象自体はそこらじゅうで起こるらしいのだが、その現象の発生条件がわかっていないのだ。
場所も時間も見た人もバラバラ。場所が特定できず、かつ朝早くから夜遅くまでとなると……。
「無理だ……」
こうなりゃ昼間から酒場で焼け酒をするしかない。
これだと思ったのに、あと一歩が届かない感覚。あまりにももどかし過ぎる。
幸いこの世界では酒を飲むのに年齢制限はないらしいからそれだけが救いだ。嫌なこともアルコールで飛ばしてしまえば良い。
「おい聞いたか。この街の新しい竜騎士が決まったらしいぞ」
「へーそいつは珍しいな。一体何年振りなんだ?」
特に意味がある訳でも無いだろうについ話声に耳を傾けてしまう。
けど、こういった何気ない会話から糸口が見つかるってのも稀に良くある話だ。
それにしても竜騎士……か。ゲームに置いては空中戦が出来る数少ない職業だったな。
竜を召喚してその上に乗って、頭上からチクチクネチネチと陰キャ戦法が出来て……。
……竜を召喚して、それに乗って頭上から?
「これだ!」
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「本当にあの、大丈夫なので! では!」
こうなれば善は急げだ。早速フレイムドラグーンを召喚して空から探すぞ。
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「来い、フレイムドラグーン!」
「アギャオス!」
改めて見ても大きすぎる程の真っ赤な龍が姿を現す。
「ギャッス♪」
「うぉぁっ」
久しぶりの召喚だからかじゃれついてくる。なんだこの龍可愛いな。
って今はそうじゃないんだ。
「探したいものがあるんだ。俺を乗せて飛んで欲しい」
「ギャスギャス!」
任せろと言う風に鳴くと、俺が乗りやすいようにかがんでくれた。
「よし、こっちの準備は完了だ。頼んだぞ」
「アギャッス!」
フレイムドラグーンはその巨大な翼を羽ばたかせて、瞬く間に地面から離れて行く。
流石にこれほどに巨大な体を浮かせるだけの空力が発生しているとは思えないが、きっとドラゴン特有の特殊なパワーとかがあるのかもしれないな。
にしても、これなら圧倒的に探しやすい。紙に書いてあった情報によれば、あの光景はそれなりに大きい空間の歪みのようなものの中に見えるらしいから、この距離からでも見ればわかるはずだ。
「……久しぶりに気が昂ってるのか、俺は」
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