24 / 90
第一部 異世界アーステイル編
24 いざダンジョン都市へ
しおりを挟む
狂夜から聞いた話を纏めるとだいたいの筋書きが見えてきた。
一言で表すのなら、ケインはクソ……ということだ。どうやら最初からエリィをパーティに入れたかったらしく、そのタイミングを探していたようだ。
しかしそうなると元々いた回復術師であるエランが邪魔になった。だがパーティから追放するためには色々と面倒くさい後処理や追放するに見合う理由が必要だった。
そこで死んだことにしようと思いついたのだろう。だがただ死んだことにするには問題があった。彼自身もそこそこの冒険者であったため、生半可な理由で死ぬような存在では無かったのだ。
だから偶然その時仲間を求めていた狂夜をスケープゴートにすることを思いついた。
全ての罪と現因を狂夜に押し付け、自分たちは安全にエランを追放し新たにエリィを迎え入れる。それがケインの考えた筋書きだった。
ちなみにそのエランは今狂夜が匿っているらしい。生きていることが知られたら口封じのために殺される可能性があるとのことだ。
「まあ、その作戦には唯一の欠陥があったって訳だ。オレが強すぎたっていう点がな」
「まさかボスを単身で速攻で落とすなんて、こっちの世界の住人は考えもしないことみたいですからね」
「それにしても、君も初期は仲間を求めていたんだな」
……あえて俺が言わなかった点をレイブンは突いた。
「な、悪いか!? オレだってこっちに来たばかりの時は心細かったんだよクソ!」
図星というか地雷と言うか、目に見えて狂夜は動揺し始める。こうなるから言わなかったんだ。
「けど、今はもう新たな仲間は作らねえって決めたんだ。オレのせいで変な犠牲は出したくねえしな」
「それなら……」
「勘違いすんな。オレが最強プレイヤーになりたいってのは変わらねえ。だからプレイヤーとは慣れ合わねえ」
俺たちと仲間になろうって中々に臭いセリフを言おうとしたが、寸前で遮られた。
まあ言ってから否定されるよりも恥ずかしい指数は低いし良いか。いや良くない。
「とにかく、早く街に戻るぞ。アイツらが変な噂を広めたら今回の依頼もぱあになっちまうかもしれねえ」
「それもそうですね。ひとまず街に戻って依頼の達成処理をしましょうか」
狂夜の言う通りせっかくここまで来てドラグレンを倒したのに報酬無しになってしまったら悲しい。
ということで俺たちは洞窟の外に出るなり転移アイテムで街に戻った。これなら逃げ帰ったケインらよりも速く街に戻れるだろうしな。
その読みは正しかったようで、何の問題も無く達成処理を行い、その数時間後にケインたちは要塞都市を訪れたようだった。
もっともその時には俺もレイブンも狂夜もいなくなっていたのだが。
きっと狂夜は今後も大変なことになるのだろうが、今の俺に出来ることが無いのも事実だ。彼には彼自身で頑張ってもらうしかない。
そんな訳でひと悶着あった訳だが、結局ドラグレン以外に関しての情報が得られることも無く、闇の勢力に関しては未だ情報が得られずにいた。
そんな時、オールアールのギルドでとある噂を聞いた。
なんでも、ダンジョン都市に新たなダンジョンが生まれたのだとか。
それもダンジョンの情報からして恐らくゲームには存在しなかったもののようだ。
もうマジでどんな情報でも欲しい今、もはやダンジョンにすがるしかないのかもしれない。
てな訳で早速ダンジョン都市へ転移した。
ダンジョン都市……正式名はメイズガルドだったな。ここは特にダンジョンが大量にある土地であり、それに挑む冒険者とその冒険者に向けて商いを行う商人によって作られた都市……という設定だった。
まあ、行き交う人々がのきなみ冒険者か商人な辺りこの世界でもそうなのだろう。
と、そんなことをしている場合じゃない。遊びに来たんじゃないんだからね。
とにかくまずはギルドに登録してダンジョンに入るための登録をしないと。
そう思いこの街のギルドに行くと、そこには見慣れた顔があった。
「ハルか。君も噂を聞いたのか?」
「はい。レイブンさんもダンジョンの噂を聞いてここに?」
「ああ。ダンジョンには古代の遺物が残っていることもあるからな。闇の勢力に辿り着くための何かしらの情報があるかもしれない」
レイブンも俺と同じく情報を求めてここに辿り着いたようだった。
にしても頼もしいことこのうえないな。未知のダンジョンに挑むんなら戦力は多いに越したことはない。
「む、むむっ!? その見た目……もしや!」
と、そこで背後から声がした。
「其方、あのレイブン殿ではござらんか!?」
「ああ、そうだが……君はプレイヤーだな。ここに来る時に見た記憶がある」
「おお、まさか認知されていたとは。これはこれは恐れ多い」
声の主は爽やかな見た目をした青年だった。
それにアーステイルのファンタジーな世界観には異質な着物に刀と言う組み合わせ。俺はこの人を、このプレイヤーを知っていた。
「初めまして武神君さん。俺はHARUと言います」
トップナイン第5位である武神君だ。彼の職業は見た目からもわかるように侍。その中でも上級職であるエンダーサムライだ。
侍と陰陽術師が合わさったような職業で、刀を使ったスタイリッシュなスキルが多く、受け流しやカウンターなど見栄えのいいものが集まっている。
そのためか使い勝手は物凄く難しいものの、上手く使いこなせれば全職の中でもぶっちぎりでカッコいい職業として一部の人たちにひそかな人気があるんだよな。
「ご丁寧にどうも。ですが拙者は武神君と言う名で完成された存在であるがゆえ、さん付けはせずとも良いでござる」
わざわざエンダーサムライを使ってトップナインに上がってきているだけあって中々にキャラが濃いというか癖が強いというか……。
けど悪い人では無さそうなんだよな。
「おお、ここにいたのか我が兄弟。勝手にどこかへ行くなといつも……ってレイブンさん!? あっその、うぇっ本物っ!?」
……また癖が強いのが増えたかもしれない。
「あー、えっと……我はジャガバタ。どうやら我が兄弟が世話になったようだな。感謝する」
ジャガバタ……トップナインの第6位であるあのジャガバタか。
上裸で筋肉質な大男ってのはゲーム時代からわかってはいたが、まさかここまで大きいとは……。あ、違う違うこの世界だと俺が小さいだけだ。
彼は確かグレートグラディエーターだったな。彼の2mはある身長をもさらに超えるクソデカ大剣を使って強烈な一撃を繰り出す職業だ。
だがその反動と言うかデメリットは大きく、その攻撃速度は全職の中でも最低。しかし一撃必殺のロマンは凄まじく、特に敵の動きを把握してしまえばほぼデメリットが無くなるPVEにおいては根強い人気がある。
「世話になった……と言っても特に何かをした訳では無いんだが……」
「いやぁ、おね……コイツはな、放っておくとすぐにどこかに行ってしまうのだ。だから引き留めてくれていただけでも大分助かった」
「いやぁすまぬな。つい好奇心に負けてしまうと言うか」
「そうだったのか。ところで君たちもプレイヤーならあの噂を聞いてここに来たのか?」
「ああ、そうだ。新しいダンジョン……腕が鳴るなぁ!」
ジャガバタは腕をブンブン回しながら楽しそうにそう言う。
覆面を付けているからその表情はわからないものの、声色と動きからうっきうきなのが伝わって来る。
「拙者も楽しみでござるよ。今までずっとダンジョンにこもりっ切りでござったが、まだまだいけるでござる」
「ダンジョンにこもりっ切り……どうりでメッセージが届かなかった訳だ」
そう言えばレイブンもRIZEもメッセージを送ったけど拒否されたか無視されたって言っていたな。
無視された内にこの二人もいたってことか。なるほどずっとダンジョンにいたからメッセージが届かなかったんだな。
[訂正。ダンジョン内にいてもメッセージを受け取ることは可能です]
あ、そうなの?
てっきりメッセージ自体が来ていないもんだと。
[ですがダンジョン内ではメッセージを返すことが出来ないため、結果的に無視した形になったのだと思われます]
そういうことか。
……え、こっちに来てからずっとダンジョン内にいたのこの二人?
シンプルにやべえ奴じゃん。
「それにしても、こもり切りというのは凄まじいな……」
「拙者たちはリアルでは色々あって軽率に外に遊びに出ることが出来なかったのでな。そのためこの世界に来てからと言うもの全てが珍しくて仕方が無いのでござるよ」
「そこでこんなにも楽しいダンジョンというものを見つけてしまったもんだ。それはもうのめり込んでしまって仕方が無かったわ」
この二人も中々に訳ありだったのかもしれないな。
とは言えこっちでは幸せそうだし結果オーライか。
「……ならこれほど頼もしい仲間はいないな。せっかくだ。俺たちと一緒にダンジョンに潜らないか?」
「……ふぇっ、それはその、レイブン様と一緒にダンジョン攻略を……!?」
「うむ、それは良い。拙者からも頼むでござるよ」
俺たち……いつの間にかレイブンの中では俺も一緒に行動することになっていたようだ。
まあ否定する気はないしメリットも無い。
ダンジョン攻略のプロと化している二人がいた方が絶対にいいだろうしな。
……大柄な大男が時折乙女のような反応をするのはこう、見ていて精神的にくるものがあるが、見た目もロープレも、個人の趣味にどうこう言うのは流石に野暮だろう。
こうして俺たち4人は新たに現れたダンジョンに挑むことになった。
一言で表すのなら、ケインはクソ……ということだ。どうやら最初からエリィをパーティに入れたかったらしく、そのタイミングを探していたようだ。
しかしそうなると元々いた回復術師であるエランが邪魔になった。だがパーティから追放するためには色々と面倒くさい後処理や追放するに見合う理由が必要だった。
そこで死んだことにしようと思いついたのだろう。だがただ死んだことにするには問題があった。彼自身もそこそこの冒険者であったため、生半可な理由で死ぬような存在では無かったのだ。
だから偶然その時仲間を求めていた狂夜をスケープゴートにすることを思いついた。
全ての罪と現因を狂夜に押し付け、自分たちは安全にエランを追放し新たにエリィを迎え入れる。それがケインの考えた筋書きだった。
ちなみにそのエランは今狂夜が匿っているらしい。生きていることが知られたら口封じのために殺される可能性があるとのことだ。
「まあ、その作戦には唯一の欠陥があったって訳だ。オレが強すぎたっていう点がな」
「まさかボスを単身で速攻で落とすなんて、こっちの世界の住人は考えもしないことみたいですからね」
「それにしても、君も初期は仲間を求めていたんだな」
……あえて俺が言わなかった点をレイブンは突いた。
「な、悪いか!? オレだってこっちに来たばかりの時は心細かったんだよクソ!」
図星というか地雷と言うか、目に見えて狂夜は動揺し始める。こうなるから言わなかったんだ。
「けど、今はもう新たな仲間は作らねえって決めたんだ。オレのせいで変な犠牲は出したくねえしな」
「それなら……」
「勘違いすんな。オレが最強プレイヤーになりたいってのは変わらねえ。だからプレイヤーとは慣れ合わねえ」
俺たちと仲間になろうって中々に臭いセリフを言おうとしたが、寸前で遮られた。
まあ言ってから否定されるよりも恥ずかしい指数は低いし良いか。いや良くない。
「とにかく、早く街に戻るぞ。アイツらが変な噂を広めたら今回の依頼もぱあになっちまうかもしれねえ」
「それもそうですね。ひとまず街に戻って依頼の達成処理をしましょうか」
狂夜の言う通りせっかくここまで来てドラグレンを倒したのに報酬無しになってしまったら悲しい。
ということで俺たちは洞窟の外に出るなり転移アイテムで街に戻った。これなら逃げ帰ったケインらよりも速く街に戻れるだろうしな。
その読みは正しかったようで、何の問題も無く達成処理を行い、その数時間後にケインたちは要塞都市を訪れたようだった。
もっともその時には俺もレイブンも狂夜もいなくなっていたのだが。
きっと狂夜は今後も大変なことになるのだろうが、今の俺に出来ることが無いのも事実だ。彼には彼自身で頑張ってもらうしかない。
そんな訳でひと悶着あった訳だが、結局ドラグレン以外に関しての情報が得られることも無く、闇の勢力に関しては未だ情報が得られずにいた。
そんな時、オールアールのギルドでとある噂を聞いた。
なんでも、ダンジョン都市に新たなダンジョンが生まれたのだとか。
それもダンジョンの情報からして恐らくゲームには存在しなかったもののようだ。
もうマジでどんな情報でも欲しい今、もはやダンジョンにすがるしかないのかもしれない。
てな訳で早速ダンジョン都市へ転移した。
ダンジョン都市……正式名はメイズガルドだったな。ここは特にダンジョンが大量にある土地であり、それに挑む冒険者とその冒険者に向けて商いを行う商人によって作られた都市……という設定だった。
まあ、行き交う人々がのきなみ冒険者か商人な辺りこの世界でもそうなのだろう。
と、そんなことをしている場合じゃない。遊びに来たんじゃないんだからね。
とにかくまずはギルドに登録してダンジョンに入るための登録をしないと。
そう思いこの街のギルドに行くと、そこには見慣れた顔があった。
「ハルか。君も噂を聞いたのか?」
「はい。レイブンさんもダンジョンの噂を聞いてここに?」
「ああ。ダンジョンには古代の遺物が残っていることもあるからな。闇の勢力に辿り着くための何かしらの情報があるかもしれない」
レイブンも俺と同じく情報を求めてここに辿り着いたようだった。
にしても頼もしいことこのうえないな。未知のダンジョンに挑むんなら戦力は多いに越したことはない。
「む、むむっ!? その見た目……もしや!」
と、そこで背後から声がした。
「其方、あのレイブン殿ではござらんか!?」
「ああ、そうだが……君はプレイヤーだな。ここに来る時に見た記憶がある」
「おお、まさか認知されていたとは。これはこれは恐れ多い」
声の主は爽やかな見た目をした青年だった。
それにアーステイルのファンタジーな世界観には異質な着物に刀と言う組み合わせ。俺はこの人を、このプレイヤーを知っていた。
「初めまして武神君さん。俺はHARUと言います」
トップナイン第5位である武神君だ。彼の職業は見た目からもわかるように侍。その中でも上級職であるエンダーサムライだ。
侍と陰陽術師が合わさったような職業で、刀を使ったスタイリッシュなスキルが多く、受け流しやカウンターなど見栄えのいいものが集まっている。
そのためか使い勝手は物凄く難しいものの、上手く使いこなせれば全職の中でもぶっちぎりでカッコいい職業として一部の人たちにひそかな人気があるんだよな。
「ご丁寧にどうも。ですが拙者は武神君と言う名で完成された存在であるがゆえ、さん付けはせずとも良いでござる」
わざわざエンダーサムライを使ってトップナインに上がってきているだけあって中々にキャラが濃いというか癖が強いというか……。
けど悪い人では無さそうなんだよな。
「おお、ここにいたのか我が兄弟。勝手にどこかへ行くなといつも……ってレイブンさん!? あっその、うぇっ本物っ!?」
……また癖が強いのが増えたかもしれない。
「あー、えっと……我はジャガバタ。どうやら我が兄弟が世話になったようだな。感謝する」
ジャガバタ……トップナインの第6位であるあのジャガバタか。
上裸で筋肉質な大男ってのはゲーム時代からわかってはいたが、まさかここまで大きいとは……。あ、違う違うこの世界だと俺が小さいだけだ。
彼は確かグレートグラディエーターだったな。彼の2mはある身長をもさらに超えるクソデカ大剣を使って強烈な一撃を繰り出す職業だ。
だがその反動と言うかデメリットは大きく、その攻撃速度は全職の中でも最低。しかし一撃必殺のロマンは凄まじく、特に敵の動きを把握してしまえばほぼデメリットが無くなるPVEにおいては根強い人気がある。
「世話になった……と言っても特に何かをした訳では無いんだが……」
「いやぁ、おね……コイツはな、放っておくとすぐにどこかに行ってしまうのだ。だから引き留めてくれていただけでも大分助かった」
「いやぁすまぬな。つい好奇心に負けてしまうと言うか」
「そうだったのか。ところで君たちもプレイヤーならあの噂を聞いてここに来たのか?」
「ああ、そうだ。新しいダンジョン……腕が鳴るなぁ!」
ジャガバタは腕をブンブン回しながら楽しそうにそう言う。
覆面を付けているからその表情はわからないものの、声色と動きからうっきうきなのが伝わって来る。
「拙者も楽しみでござるよ。今までずっとダンジョンにこもりっ切りでござったが、まだまだいけるでござる」
「ダンジョンにこもりっ切り……どうりでメッセージが届かなかった訳だ」
そう言えばレイブンもRIZEもメッセージを送ったけど拒否されたか無視されたって言っていたな。
無視された内にこの二人もいたってことか。なるほどずっとダンジョンにいたからメッセージが届かなかったんだな。
[訂正。ダンジョン内にいてもメッセージを受け取ることは可能です]
あ、そうなの?
てっきりメッセージ自体が来ていないもんだと。
[ですがダンジョン内ではメッセージを返すことが出来ないため、結果的に無視した形になったのだと思われます]
そういうことか。
……え、こっちに来てからずっとダンジョン内にいたのこの二人?
シンプルにやべえ奴じゃん。
「それにしても、こもり切りというのは凄まじいな……」
「拙者たちはリアルでは色々あって軽率に外に遊びに出ることが出来なかったのでな。そのためこの世界に来てからと言うもの全てが珍しくて仕方が無いのでござるよ」
「そこでこんなにも楽しいダンジョンというものを見つけてしまったもんだ。それはもうのめり込んでしまって仕方が無かったわ」
この二人も中々に訳ありだったのかもしれないな。
とは言えこっちでは幸せそうだし結果オーライか。
「……ならこれほど頼もしい仲間はいないな。せっかくだ。俺たちと一緒にダンジョンに潜らないか?」
「……ふぇっ、それはその、レイブン様と一緒にダンジョン攻略を……!?」
「うむ、それは良い。拙者からも頼むでござるよ」
俺たち……いつの間にかレイブンの中では俺も一緒に行動することになっていたようだ。
まあ否定する気はないしメリットも無い。
ダンジョン攻略のプロと化している二人がいた方が絶対にいいだろうしな。
……大柄な大男が時折乙女のような反応をするのはこう、見ていて精神的にくるものがあるが、見た目もロープレも、個人の趣味にどうこう言うのは流石に野暮だろう。
こうして俺たち4人は新たに現れたダンジョンに挑むことになった。
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる