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第一部 異世界アーステイル編
07 暴走するモンスター②
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[前方を警戒してください]
「わかった……!」
剣を抜き、ナビの言う通り前方を警戒する。木々が鬱蒼としていて遠くまで見渡すことが出来ないのがもどかしい。
精神を集中させてその時を待つ。
次の瞬間、ガサリと草の揺れる音が聞こえた。
しかしその音を出した主はモンスターでも動物でも無かった。
「少女……?」
全身血だらけの少女が二人、今にも倒れそうな程に弱弱しい足取りで出てきたのだ。
だが、様子がおかしかった。まるで何かから逃げて……。
「んぐッ……!」
気付いたら体が勝手に動いていた。少女を狙って飛び出してきた大型の狼のような存在の一撃を剣で受け止めている。
目の前には今にも俺を噛みちぎりそうな恐ろしい狼の顔。正直怖すぎる。だが俺の体はそんなことなど一切無いようで、剣を固く握り攻撃を受け止め続けていた。
そんな時、バタリと倒れる音が背後から聞こえた。どうやら少女は気絶してしまったようだ。かなりギリギリの状態だったのだろう。
……ここは俺が何とかしないといけなさそうだ。
「グルルルルゥ……!」
このままでは仕留めきれないと踏んだのか謎の狼は一度後方へ跳び、威嚇しながらこちらを見続けている。
「なんなんだこいつは……!」
とにかく一度冷静さを取り戻し、記憶を漁る。
しかしこんなモンスターについての記憶は一切俺の脳内には存在しなかった。
[アレは闇の勢力によって暴走させられたフィールドウルフです]
「何だって……?」
ついさっきまで俺が相手していたフィールドウルフは大きくても全長1メートルちょっとくらいだ。
だがコイツは、目の前にいる今にも飛び掛かって来そうな化け物は優に3メートルを超えている。もはや種族が違うレベルだぞ!
「グワゥッ!!」
「んぉぉっ!?」
そんなことを考えている間にも、奴は再び飛び掛かって来た。俺の方もさっきと同じように勝手に体が動き、剣で応戦する。
改めて物理系にもステを振っているキャラで良かったと思う。もし完全な魔法職だったらと考えると……いや考えたくない。
そんなことよりも今は目の前のコイツを何とかしないとな。
姿は変わってもフィールドウルフなら能力にそう違いは無いはず。そう願ってソードスラッシュを発動する。
「よ、避けた……!?」
しかし奴はギリギリのところで跳躍して俺の放ったソードスラッシュを避けた。どうやら能力も戦闘スキルも通常のフィールドウルフとは訳が違うようだ。
となると、恐らく今の俺が直接斬りこんで行った所で軽く避けられて終わりだろう。
それなら魔法だ。俺には魔法もある。
実験した時の様に手の平に魔力を込めて魔法を発動するイメージをする。
しかしそんな俺をナビが制止した。
[警告。無詠唱での発動は非推奨]
「どうしてだ!」
こんな時に悠長に詠唱をしろってのか!?
[今ここで魔法が暴走した場合、HARU様は無事でも倒れている二名の命の保証がありません]
そうだった。つい先日に魔法が暴走して火だるまになったばかりだった。もしあれが今また発動したらそこで倒れている少女の命が危険なのは確定的に明らかだ。
「ぐっ……炎の魔素よ、我の力となりて……」
ファイアボールの詠唱は何故か頭に入っている。だからこれを詠唱するだけなんだが、それだけの猶予をあの化け物が与えてくれるとは思えない。
「グワァァッ!!」
やはり飛び掛かって来やがったか……!
「あんたの相手は……こっち!!」
奴の爪が俺へと直撃する直前、突然俺と奴の間に大剣を盾のようにして一人の少女が割って入ってきた。
何だかわからないが助かった。これで詠唱の時間が稼げる。
「……全てを燃やす炎の球、ファイアボール!!」
詠唱を終了し、手のひらから火球を飛ばす。俺の詠唱終了を聞いたのか少女は射線上から飛び退き、俺の放ったファイアボールはフィールドウルフを焼いた。
「グォォォォ!! ォォ……」
最後の力を振り絞るような雄たけびを上げ、奴はズシンと力なく崩れ落ちた。
「す、凄いねあんた。その若さであんな魔法を……」
奴との間に割って入って時間を稼いでくれた少女がそう言いながらこちらへと歩いてくる。
よく見ると彼女もかなりの大怪我をしており、消耗していることが見て取れた。
「いえいえそれほどでも無いですよ。それより先程はありがとうございました。もしかしてあちらの二人のお仲間さんですか?」
割と真面目に彼女がいなければヤバかった。ここはしっかりとお礼をしておこう。
そんで確認だ。倒れている彼女たちの仲間だったら色々と助かる。
「メ、メリナ……! それにテレーゼも!」
少女は倒れている二人へと駆け寄って行く。あの様子を見るにどうやら彼女たちはパーティだったようだな。
「良かった……。気絶はしているが息はある。二人共無事で……本当に良かった!」
「あー、ひとまず街へ戻りましょう? また何かが現れても面倒ですし」
「そ、そうだな……あんたの言う通りだ」
感傷に浸っているところ悪いが、ここは野生のモンスターがうようよいる森の中だ。またさっきみたいなのが出て来ても困るからな。さっさと街へ戻るに限る。
と、その前に最低限の応急処置はしておいた方が良いか。
「そのままだと大変でしょう。とりあえずこのポーションで回復してください」
アイテムボックスから回復ポーションを取り出し少女へ渡す。ガチャから出た外れ品ではあるが回復量は問題無いはずだ。
が、その様子を見ていた少女は動揺を隠せずにいた。
「うぇっ、今どこから……というか何だこれは……?」
ああ、なるほど。どうやらこの世界においてアイテムボックスは一般的なものでは無いんだな。となるとやたらめったら人前で使うものでは無いのかもしれん。
というかポーションについても妙な反応だ。だが今はそんなことをしている場合じゃ無いしな。
「詳しいことは後で話しますので、どうか今は何も聞かずに……」
「あ、ああ……わかった」
俺の意図が伝わったのか少女はそれ以上は何も言わず自身と倒れている二人にポーションを使った。
そういう訳で最低限の応急処置は出来たため、メリナと呼ばれていた方を俺がおんぶして二人で急いで街へと戻った。
「わかった……!」
剣を抜き、ナビの言う通り前方を警戒する。木々が鬱蒼としていて遠くまで見渡すことが出来ないのがもどかしい。
精神を集中させてその時を待つ。
次の瞬間、ガサリと草の揺れる音が聞こえた。
しかしその音を出した主はモンスターでも動物でも無かった。
「少女……?」
全身血だらけの少女が二人、今にも倒れそうな程に弱弱しい足取りで出てきたのだ。
だが、様子がおかしかった。まるで何かから逃げて……。
「んぐッ……!」
気付いたら体が勝手に動いていた。少女を狙って飛び出してきた大型の狼のような存在の一撃を剣で受け止めている。
目の前には今にも俺を噛みちぎりそうな恐ろしい狼の顔。正直怖すぎる。だが俺の体はそんなことなど一切無いようで、剣を固く握り攻撃を受け止め続けていた。
そんな時、バタリと倒れる音が背後から聞こえた。どうやら少女は気絶してしまったようだ。かなりギリギリの状態だったのだろう。
……ここは俺が何とかしないといけなさそうだ。
「グルルルルゥ……!」
このままでは仕留めきれないと踏んだのか謎の狼は一度後方へ跳び、威嚇しながらこちらを見続けている。
「なんなんだこいつは……!」
とにかく一度冷静さを取り戻し、記憶を漁る。
しかしこんなモンスターについての記憶は一切俺の脳内には存在しなかった。
[アレは闇の勢力によって暴走させられたフィールドウルフです]
「何だって……?」
ついさっきまで俺が相手していたフィールドウルフは大きくても全長1メートルちょっとくらいだ。
だがコイツは、目の前にいる今にも飛び掛かって来そうな化け物は優に3メートルを超えている。もはや種族が違うレベルだぞ!
「グワゥッ!!」
「んぉぉっ!?」
そんなことを考えている間にも、奴は再び飛び掛かって来た。俺の方もさっきと同じように勝手に体が動き、剣で応戦する。
改めて物理系にもステを振っているキャラで良かったと思う。もし完全な魔法職だったらと考えると……いや考えたくない。
そんなことよりも今は目の前のコイツを何とかしないとな。
姿は変わってもフィールドウルフなら能力にそう違いは無いはず。そう願ってソードスラッシュを発動する。
「よ、避けた……!?」
しかし奴はギリギリのところで跳躍して俺の放ったソードスラッシュを避けた。どうやら能力も戦闘スキルも通常のフィールドウルフとは訳が違うようだ。
となると、恐らく今の俺が直接斬りこんで行った所で軽く避けられて終わりだろう。
それなら魔法だ。俺には魔法もある。
実験した時の様に手の平に魔力を込めて魔法を発動するイメージをする。
しかしそんな俺をナビが制止した。
[警告。無詠唱での発動は非推奨]
「どうしてだ!」
こんな時に悠長に詠唱をしろってのか!?
[今ここで魔法が暴走した場合、HARU様は無事でも倒れている二名の命の保証がありません]
そうだった。つい先日に魔法が暴走して火だるまになったばかりだった。もしあれが今また発動したらそこで倒れている少女の命が危険なのは確定的に明らかだ。
「ぐっ……炎の魔素よ、我の力となりて……」
ファイアボールの詠唱は何故か頭に入っている。だからこれを詠唱するだけなんだが、それだけの猶予をあの化け物が与えてくれるとは思えない。
「グワァァッ!!」
やはり飛び掛かって来やがったか……!
「あんたの相手は……こっち!!」
奴の爪が俺へと直撃する直前、突然俺と奴の間に大剣を盾のようにして一人の少女が割って入ってきた。
何だかわからないが助かった。これで詠唱の時間が稼げる。
「……全てを燃やす炎の球、ファイアボール!!」
詠唱を終了し、手のひらから火球を飛ばす。俺の詠唱終了を聞いたのか少女は射線上から飛び退き、俺の放ったファイアボールはフィールドウルフを焼いた。
「グォォォォ!! ォォ……」
最後の力を振り絞るような雄たけびを上げ、奴はズシンと力なく崩れ落ちた。
「す、凄いねあんた。その若さであんな魔法を……」
奴との間に割って入って時間を稼いでくれた少女がそう言いながらこちらへと歩いてくる。
よく見ると彼女もかなりの大怪我をしており、消耗していることが見て取れた。
「いえいえそれほどでも無いですよ。それより先程はありがとうございました。もしかしてあちらの二人のお仲間さんですか?」
割と真面目に彼女がいなければヤバかった。ここはしっかりとお礼をしておこう。
そんで確認だ。倒れている彼女たちの仲間だったら色々と助かる。
「メ、メリナ……! それにテレーゼも!」
少女は倒れている二人へと駆け寄って行く。あの様子を見るにどうやら彼女たちはパーティだったようだな。
「良かった……。気絶はしているが息はある。二人共無事で……本当に良かった!」
「あー、ひとまず街へ戻りましょう? また何かが現れても面倒ですし」
「そ、そうだな……あんたの言う通りだ」
感傷に浸っているところ悪いが、ここは野生のモンスターがうようよいる森の中だ。またさっきみたいなのが出て来ても困るからな。さっさと街へ戻るに限る。
と、その前に最低限の応急処置はしておいた方が良いか。
「そのままだと大変でしょう。とりあえずこのポーションで回復してください」
アイテムボックスから回復ポーションを取り出し少女へ渡す。ガチャから出た外れ品ではあるが回復量は問題無いはずだ。
が、その様子を見ていた少女は動揺を隠せずにいた。
「うぇっ、今どこから……というか何だこれは……?」
ああ、なるほど。どうやらこの世界においてアイテムボックスは一般的なものでは無いんだな。となるとやたらめったら人前で使うものでは無いのかもしれん。
というかポーションについても妙な反応だ。だが今はそんなことをしている場合じゃ無いしな。
「詳しいことは後で話しますので、どうか今は何も聞かずに……」
「あ、ああ……わかった」
俺の意図が伝わったのか少女はそれ以上は何も言わず自身と倒れている二人にポーションを使った。
そういう訳で最低限の応急処置は出来たため、メリナと呼ばれていた方を俺がおんぶして二人で急いで街へと戻った。
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