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13 決戦、魔王軍
74 助っ人
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二人のサザンは魔力砲を発動させ、数十発分の威力を一点に集中させる。先ほど機械人形に対して放ったものよりも遥かに強大な威力のそれが、サザンの中に渦巻く。
例え緋砲龍の体でも、その凄まじい威力には耐えられない。内側から溢れるエネルギーによって鱗が、筋肉が、骨が、内臓が、サザンの全身その全てが悲鳴を上げる。
「行くぞ」
「ああ!」
魔力砲発射の反動で吹き飛ばないように片方が後ろから体を支えるようにして、魔力砲を放つ。純粋な魔力量で言えば緋星龍にも負けていない。そんな一撃が魔王の体に命中する。
「やったか……!?」
しかし、現実は非常であった。
「今の一撃は中々良いものであったな。だが、私を倒すには至らんよ」
魔王はほんの少し体を焼かれた程度だった。ダメージを与えられていると言っても、サザン二人が全力で放った攻撃でこのダメージ。魔王を倒すためには今の威力の魔力砲が追加で数十発は必要だろう。
「ぅがッ!?」
そして何よりこの魔法集中の欠点が大きかった。放った攻撃の規模が大きい程、術者には相応の反動が襲い来る。これだけの威力の魔力砲を連発するのは、魔力量以前にサザンの体がもたないのだ。
「まだだ、次は俺が……!」
「駄目だ! その傷で反動を受ければお前は!」
魔王の攻撃によって大きな怪我を負っているサザンが、今度は自分に魔力砲を集め放とうとする。だがもう一人のサザンはそれを止めた。今の体で魔法集中の反動を受ければ、間違いなく耐えきれずに死んでしまうからだ。
「それでも、やるしかないんだ……」
サザンは再び魔力砲を集める。この一撃を放てば自身は死ぬかもしれない。それにこの魔力砲を撃ったところで魔王を倒せる可能性は低い。それでも、撃つしか無かった。
「これで終われぇぇ!!」
再び放たれた魔力砲は魔王の体を焼いた。だがやはり魔王は健在だった。先程よりも傷は深くなったものの、倒れるほどの深手では無い。もうサザンには打つ手が無かった。
「ぐぁぁぁッ!?」
反動がサザンの体を襲う。全身の肉が裂け、骨が折れる。もはや立っていることも出来なくなってしまった。
「もう終わりか。呆気ないものだ。では結界内への侵攻を確認するとしよう。結界内が蹂躙される様をよく見ておくのだな……む?」
映像投影魔法を使って侵攻状況を確認した魔王は首を傾げる。その姿は何か不自然なものを見たかのようだった。
「あの巨砲……貴様が二人いる時点で疑問であったが、まさか四人いるとはな」
「……四人?」
サザンが映像を見ると、そこには魔王軍を一掃する巨砲龍と緋艦龍の姿があった。
------
「何だこいつら! 動物でも魔物でも無いだと……!?」
突然結界を超えて侵攻してきた魔王軍に、冒険者や傭兵は四苦八苦していた。機械で構成された体には並みの剣や魔法では歯が立たない。
だが、それでも諦めない者たちがいる。
「ウインドウォール!」
ルカの放った風の壁が、ランとギラの斬撃が、少しでも魔王軍を押しとどめる。
「フレイムインパクト!!」
バーンの放つ大規模な爆炎が魔王軍を一掃する。機械の体を持つ魔王軍も超高温の炎には耐えられずに溶けて行く。
「皆の者、私に続け!」
ガルドを先頭に、騎士団が魔王軍へと突っ込んでいく。
かつてサザンと共に戦った者たちが、それぞれ別の場所で戦い続ける。例え箱庭の記憶抑制が入っても、その根底の部分には英雄の存在がいた。そして彼らはそれを信じていた。危機的状況を救う英雄が記憶の奥底に残っているのだ。
しかし無情にも魔王軍の数は減らない。魔王軍は結界の外から次々と攻め込んで来る。どれだけ倒しても、どれだけ押し返しても、結界内側がジリ貧なことに変わりは無かった。
それでも諦めない彼らの決死の時間稼ぎが、奇跡を呼ぶ。
二発の巨大な魔力砲が、魔王軍を一掃した。無限とも思えた魔王軍が、一時的にその姿を消したのだ。
「どうやら間に合ったみたいだな」
「ああ。だが、ここからが正念場だ」
前線へと進む二体の龍。巨砲龍と緋艦龍の二体が魔王軍の侵攻を食い止めたのだった。
「前にもこんなことがあったような気がするぜ。何故だか記憶がモヤモヤしちまっているが、確かにあの姿を見たことがある。……俺も負けていられねえな」
「かつて王国を救った何者かがいたこと。その者が何者なのかはずっと思い出せずにいた。しかし今ならわかる。こうして今、またしても我らを救おうとしてくれているのだから……!」
少しでも彼らが足掻いたおかげで、二体のサザンは間に合ったのだった。
「「後は任せてくれ!」」
------
「もう二人の貴様が、どうやら魔王軍を押し返しているようだな。貴様という主戦力を結界外へと送り出す策。確かにうまくいったと思っていたのだが……まさか主戦力が結界内に残っていたとは。想定外だ。結界内の者に一杯食わされたと言うわけだな」
魔王はそう言いながらも笑みは絶やさなかった。まるでこの状況が何でもないかのように。
「確かに魔王軍は押し返されてしまったが……それならば私自らが出向けば良いだけの事」
「くっ……」
魔王軍の兵士だけならば結界内のサザンが容易く一掃出来る。しかし魔王には絶対に勝てない。それはこの場のサザン二人共が理解していた。例え四人のサザンが魔力砲を集中させたところで、戦況は大きく変わらない。
「そう言う事だからな。もう少し楽しませてもらおうと思ったのだが、残念ながら貴様らには消えてもらおう」
魔王が動けない二人に向けて手を振り上げる。先程サザンに放たれた火球は中心に当たらずとも絶大なダメージをサザンに与えた。今度は魔王も本気であるため、二人の体は塵も残らず消えてしまうだろう。
しかし、いつまで経っても二人に終わりが来ることは無かった。
「……貴様、何者だ?」
二人を庇うように防御結界を張った何者かが、魔王の魔法を受け止めていた。
「俺は、勇者だよ」
その者は、自らを勇者と名乗ったのだった。
例え緋砲龍の体でも、その凄まじい威力には耐えられない。内側から溢れるエネルギーによって鱗が、筋肉が、骨が、内臓が、サザンの全身その全てが悲鳴を上げる。
「行くぞ」
「ああ!」
魔力砲発射の反動で吹き飛ばないように片方が後ろから体を支えるようにして、魔力砲を放つ。純粋な魔力量で言えば緋星龍にも負けていない。そんな一撃が魔王の体に命中する。
「やったか……!?」
しかし、現実は非常であった。
「今の一撃は中々良いものであったな。だが、私を倒すには至らんよ」
魔王はほんの少し体を焼かれた程度だった。ダメージを与えられていると言っても、サザン二人が全力で放った攻撃でこのダメージ。魔王を倒すためには今の威力の魔力砲が追加で数十発は必要だろう。
「ぅがッ!?」
そして何よりこの魔法集中の欠点が大きかった。放った攻撃の規模が大きい程、術者には相応の反動が襲い来る。これだけの威力の魔力砲を連発するのは、魔力量以前にサザンの体がもたないのだ。
「まだだ、次は俺が……!」
「駄目だ! その傷で反動を受ければお前は!」
魔王の攻撃によって大きな怪我を負っているサザンが、今度は自分に魔力砲を集め放とうとする。だがもう一人のサザンはそれを止めた。今の体で魔法集中の反動を受ければ、間違いなく耐えきれずに死んでしまうからだ。
「それでも、やるしかないんだ……」
サザンは再び魔力砲を集める。この一撃を放てば自身は死ぬかもしれない。それにこの魔力砲を撃ったところで魔王を倒せる可能性は低い。それでも、撃つしか無かった。
「これで終われぇぇ!!」
再び放たれた魔力砲は魔王の体を焼いた。だがやはり魔王は健在だった。先程よりも傷は深くなったものの、倒れるほどの深手では無い。もうサザンには打つ手が無かった。
「ぐぁぁぁッ!?」
反動がサザンの体を襲う。全身の肉が裂け、骨が折れる。もはや立っていることも出来なくなってしまった。
「もう終わりか。呆気ないものだ。では結界内への侵攻を確認するとしよう。結界内が蹂躙される様をよく見ておくのだな……む?」
映像投影魔法を使って侵攻状況を確認した魔王は首を傾げる。その姿は何か不自然なものを見たかのようだった。
「あの巨砲……貴様が二人いる時点で疑問であったが、まさか四人いるとはな」
「……四人?」
サザンが映像を見ると、そこには魔王軍を一掃する巨砲龍と緋艦龍の姿があった。
------
「何だこいつら! 動物でも魔物でも無いだと……!?」
突然結界を超えて侵攻してきた魔王軍に、冒険者や傭兵は四苦八苦していた。機械で構成された体には並みの剣や魔法では歯が立たない。
だが、それでも諦めない者たちがいる。
「ウインドウォール!」
ルカの放った風の壁が、ランとギラの斬撃が、少しでも魔王軍を押しとどめる。
「フレイムインパクト!!」
バーンの放つ大規模な爆炎が魔王軍を一掃する。機械の体を持つ魔王軍も超高温の炎には耐えられずに溶けて行く。
「皆の者、私に続け!」
ガルドを先頭に、騎士団が魔王軍へと突っ込んでいく。
かつてサザンと共に戦った者たちが、それぞれ別の場所で戦い続ける。例え箱庭の記憶抑制が入っても、その根底の部分には英雄の存在がいた。そして彼らはそれを信じていた。危機的状況を救う英雄が記憶の奥底に残っているのだ。
しかし無情にも魔王軍の数は減らない。魔王軍は結界の外から次々と攻め込んで来る。どれだけ倒しても、どれだけ押し返しても、結界内側がジリ貧なことに変わりは無かった。
それでも諦めない彼らの決死の時間稼ぎが、奇跡を呼ぶ。
二発の巨大な魔力砲が、魔王軍を一掃した。無限とも思えた魔王軍が、一時的にその姿を消したのだ。
「どうやら間に合ったみたいだな」
「ああ。だが、ここからが正念場だ」
前線へと進む二体の龍。巨砲龍と緋艦龍の二体が魔王軍の侵攻を食い止めたのだった。
「前にもこんなことがあったような気がするぜ。何故だか記憶がモヤモヤしちまっているが、確かにあの姿を見たことがある。……俺も負けていられねえな」
「かつて王国を救った何者かがいたこと。その者が何者なのかはずっと思い出せずにいた。しかし今ならわかる。こうして今、またしても我らを救おうとしてくれているのだから……!」
少しでも彼らが足掻いたおかげで、二体のサザンは間に合ったのだった。
「「後は任せてくれ!」」
------
「もう二人の貴様が、どうやら魔王軍を押し返しているようだな。貴様という主戦力を結界外へと送り出す策。確かにうまくいったと思っていたのだが……まさか主戦力が結界内に残っていたとは。想定外だ。結界内の者に一杯食わされたと言うわけだな」
魔王はそう言いながらも笑みは絶やさなかった。まるでこの状況が何でもないかのように。
「確かに魔王軍は押し返されてしまったが……それならば私自らが出向けば良いだけの事」
「くっ……」
魔王軍の兵士だけならば結界内のサザンが容易く一掃出来る。しかし魔王には絶対に勝てない。それはこの場のサザン二人共が理解していた。例え四人のサザンが魔力砲を集中させたところで、戦況は大きく変わらない。
「そう言う事だからな。もう少し楽しませてもらおうと思ったのだが、残念ながら貴様らには消えてもらおう」
魔王が動けない二人に向けて手を振り上げる。先程サザンに放たれた火球は中心に当たらずとも絶大なダメージをサザンに与えた。今度は魔王も本気であるため、二人の体は塵も残らず消えてしまうだろう。
しかし、いつまで経っても二人に終わりが来ることは無かった。
「……貴様、何者だ?」
二人を庇うように防御結界を張った何者かが、魔王の魔法を受け止めていた。
「俺は、勇者だよ」
その者は、自らを勇者と名乗ったのだった。
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