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12 星龍の街と星龍教団
66 星龍の街
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「……本当に良いのか?」
「ああ、二手に分かれた方が効率も良いだろう?」
「だが……」
「心配なのはわかるがな。だが俺たちだって冒険者だ。危険なことは承知で今まで活動してきた。今更臆したりはしない」
「そうですよ。それに、サザンさんには何だか縁みたいなものを感じてしまって……」
ラン、ギラ、ルカの3人は祝福の薬の対処を手伝うことをサザンに申し出たのだった。だが今回のような強力な相手がいるかもしれないことを考えると、サザンはこの3人を巻き込むのは本望では無かった。
それでも3人の覚悟が伝わったのか、最後にはその提案を受け入れたのだった。
「わかった。俺も出来得る限りのエンチャントを施す。でも危なかったら迷わず撤退してくれよ」
「了解した」
こうしてサザンとランたち3人は別れて取引先の対処を行うことにしたのだった。
3人と別れた後サザンは取引先の内の一つである『星龍の街』へと赴いた。星龍の街と言う名からサザンは教団が今まで以上に手を回している危険なところかと警戒していたのだが、実際たどり着いた街は見た感じ平穏そのものと言った様子だった。
「……まずは情報を得ないとな」
思わぬ肩透かしを食らったサザンだったが、見た目に騙されてはいけないということを常に念頭に置き行動を始めた。
まずは冒険者ギルドへと向かい、情報を集める。サザンの予想した通り、ギルド内には教団の装束を着た者たちがいた。しかしその行動が予想外のものだった。
「お怪我をなされているのですね。聖なる癒しよ……キュアル!」
「おお、ありがてえ!」
「いえいえ、民を救うことは教団の何よりの喜びですから」
意外そのものだった。あれだけ欲に塗れ弱者から搾り取っていた正に愚の骨頂と言ったあの教団が、無償で冒険者の傷を癒していたのだ。
「ど、どういうことだ……?」
あまりに現実離れしていたその光景にサザンは目を疑った。何度も目をこすり、幻惑耐性の付与魔法を自身に何度もエンチャントする。しかしどれだけ見返しても、その光景は変わらなかった。
その後サザンはギルド内で受付嬢や他の冒険者に教団について聞いて回ったが、誰もが揃って教団は慈悲深い良い人たちだと答えた。自身の中の教団像と全く噛み合わない答えにサザンは困惑を隠せなかった。
その後、サザンは宿屋や酒場に行って同じように教団について尋ねて回った。皆同じ答えだった。流石にこの状況はおかしいと考えたサザンは洗脳を疑ったが、洗脳解除や解呪の魔法も発動しなかった。つまりは皆、自分の意思でそう考え自分の口でそう答えているのだ。
そんな時、酒場にいた一人の冒険者が口を開いた。
「お前さん、もしかして外から来たのかい?」
全身を金属鎧で包んだ初老の男がそう言葉を漏らす。
「それはどういう……」
「この街の者は外の教団に会ったとしても、それが星龍教団だとは思っていないのさ。だからこの街の中の教団についての意見しか出てこない。でもお前さんが言っているのは、恐らく外でやりたい放題している連中のことだろう?」
「……そうです。ヤツらは許せないほどの悪事を働いています。だから俺はそれを止めるためにこの街に来たのですが……」
「この街の教団が良い奴らすぎて驚いた……というところか。アイツらをどうにかしたいなんて無謀なモンだが……本気なら教会に行くと良い。きっと何か手掛かりがあるはずだよ」
初老の冒険者はそれだけ言って再びジョッキを担ぎ酒を飲み始めたのだった。
「情報ありがとうございます」
サザンは礼を言って酒場を出た後、教会へと向かった。教会に辿り着いたサザンはまたしても驚愕する。教会が、普通の教会だった。意味も無く豪華絢爛な装飾がされていることも無く、意味も無く大きく建造されているわけでも無い。そして中に入るとまたもや驚きを隠せなくなる。
「癒しの導きよ……キュアヘルス!」
「おお、ありがとうございます! 不随だった腕が動くようになりました! ああ何とお礼を申したらよいか……」
「良いのです。民を救う事こそが星龍様のお導きなのですから」
ギルドで見かけたものよりもさらに強力な回復魔法での治療。そしてそれを無償で行うという破格のサービスだった。そしてそれだけでは無く、教会内では無料での炊き出しも行われていたのだ。
「思っていた以上だ……」
サザンの中で地に落ちていた教団の位置づけがおかしくなる。
「すみません……あの、今よろしいでしょうか」
思考の世界に入り込んでいたサザンは一人の女神官の声によって現実へと引き戻された。
「うおっ、失礼。俺に何か用でしょうか?」
「教祖様が、貴方様を連れてきて欲しいと言っておられるのです」
サザンは女神官のその話を聞いて、教祖に会えば何か情報が得られるのではないかと考えた。そのため教祖の元へと向かうことを許諾したのだった。
そうして女神官に案内された先は教会の地下。そこは洞窟の入り口と繋がっていた。洞窟の中は光属性の魔法が刻印された魔石が淡く光っていて、中を通るだけならば不自由は無い。しかし魔物に襲われる可能性を考慮して、サザンは発光魔法をエンチャントした石を複数用意しながら進んでいった。
結局道中には何事も無く、開けた空間へ出た。
「……やっと来たか」
「誰だ……! いや、その声……?」
サザンは空間の中に響く声に咄嗟に反応するが、すぐに違和感を覚えた。聞こえてきた声が、自分と同じものだったのだ。
「数年間、待ち続けた。長かったよ。このまま来ないんじゃないかとさえ思ったほどだ」
「……お前は、俺か?」
サザンの目の前にいたのは、緋星龍だったのだ。
「ああ、二手に分かれた方が効率も良いだろう?」
「だが……」
「心配なのはわかるがな。だが俺たちだって冒険者だ。危険なことは承知で今まで活動してきた。今更臆したりはしない」
「そうですよ。それに、サザンさんには何だか縁みたいなものを感じてしまって……」
ラン、ギラ、ルカの3人は祝福の薬の対処を手伝うことをサザンに申し出たのだった。だが今回のような強力な相手がいるかもしれないことを考えると、サザンはこの3人を巻き込むのは本望では無かった。
それでも3人の覚悟が伝わったのか、最後にはその提案を受け入れたのだった。
「わかった。俺も出来得る限りのエンチャントを施す。でも危なかったら迷わず撤退してくれよ」
「了解した」
こうしてサザンとランたち3人は別れて取引先の対処を行うことにしたのだった。
3人と別れた後サザンは取引先の内の一つである『星龍の街』へと赴いた。星龍の街と言う名からサザンは教団が今まで以上に手を回している危険なところかと警戒していたのだが、実際たどり着いた街は見た感じ平穏そのものと言った様子だった。
「……まずは情報を得ないとな」
思わぬ肩透かしを食らったサザンだったが、見た目に騙されてはいけないということを常に念頭に置き行動を始めた。
まずは冒険者ギルドへと向かい、情報を集める。サザンの予想した通り、ギルド内には教団の装束を着た者たちがいた。しかしその行動が予想外のものだった。
「お怪我をなされているのですね。聖なる癒しよ……キュアル!」
「おお、ありがてえ!」
「いえいえ、民を救うことは教団の何よりの喜びですから」
意外そのものだった。あれだけ欲に塗れ弱者から搾り取っていた正に愚の骨頂と言ったあの教団が、無償で冒険者の傷を癒していたのだ。
「ど、どういうことだ……?」
あまりに現実離れしていたその光景にサザンは目を疑った。何度も目をこすり、幻惑耐性の付与魔法を自身に何度もエンチャントする。しかしどれだけ見返しても、その光景は変わらなかった。
その後サザンはギルド内で受付嬢や他の冒険者に教団について聞いて回ったが、誰もが揃って教団は慈悲深い良い人たちだと答えた。自身の中の教団像と全く噛み合わない答えにサザンは困惑を隠せなかった。
その後、サザンは宿屋や酒場に行って同じように教団について尋ねて回った。皆同じ答えだった。流石にこの状況はおかしいと考えたサザンは洗脳を疑ったが、洗脳解除や解呪の魔法も発動しなかった。つまりは皆、自分の意思でそう考え自分の口でそう答えているのだ。
そんな時、酒場にいた一人の冒険者が口を開いた。
「お前さん、もしかして外から来たのかい?」
全身を金属鎧で包んだ初老の男がそう言葉を漏らす。
「それはどういう……」
「この街の者は外の教団に会ったとしても、それが星龍教団だとは思っていないのさ。だからこの街の中の教団についての意見しか出てこない。でもお前さんが言っているのは、恐らく外でやりたい放題している連中のことだろう?」
「……そうです。ヤツらは許せないほどの悪事を働いています。だから俺はそれを止めるためにこの街に来たのですが……」
「この街の教団が良い奴らすぎて驚いた……というところか。アイツらをどうにかしたいなんて無謀なモンだが……本気なら教会に行くと良い。きっと何か手掛かりがあるはずだよ」
初老の冒険者はそれだけ言って再びジョッキを担ぎ酒を飲み始めたのだった。
「情報ありがとうございます」
サザンは礼を言って酒場を出た後、教会へと向かった。教会に辿り着いたサザンはまたしても驚愕する。教会が、普通の教会だった。意味も無く豪華絢爛な装飾がされていることも無く、意味も無く大きく建造されているわけでも無い。そして中に入るとまたもや驚きを隠せなくなる。
「癒しの導きよ……キュアヘルス!」
「おお、ありがとうございます! 不随だった腕が動くようになりました! ああ何とお礼を申したらよいか……」
「良いのです。民を救う事こそが星龍様のお導きなのですから」
ギルドで見かけたものよりもさらに強力な回復魔法での治療。そしてそれを無償で行うという破格のサービスだった。そしてそれだけでは無く、教会内では無料での炊き出しも行われていたのだ。
「思っていた以上だ……」
サザンの中で地に落ちていた教団の位置づけがおかしくなる。
「すみません……あの、今よろしいでしょうか」
思考の世界に入り込んでいたサザンは一人の女神官の声によって現実へと引き戻された。
「うおっ、失礼。俺に何か用でしょうか?」
「教祖様が、貴方様を連れてきて欲しいと言っておられるのです」
サザンは女神官のその話を聞いて、教祖に会えば何か情報が得られるのではないかと考えた。そのため教祖の元へと向かうことを許諾したのだった。
そうして女神官に案内された先は教会の地下。そこは洞窟の入り口と繋がっていた。洞窟の中は光属性の魔法が刻印された魔石が淡く光っていて、中を通るだけならば不自由は無い。しかし魔物に襲われる可能性を考慮して、サザンは発光魔法をエンチャントした石を複数用意しながら進んでいった。
結局道中には何事も無く、開けた空間へ出た。
「……やっと来たか」
「誰だ……! いや、その声……?」
サザンは空間の中に響く声に咄嗟に反応するが、すぐに違和感を覚えた。聞こえてきた声が、自分と同じものだったのだ。
「数年間、待ち続けた。長かったよ。このまま来ないんじゃないかとさえ思ったほどだ」
「……お前は、俺か?」
サザンの目の前にいたのは、緋星龍だったのだ。
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