58 / 76
10 ルガレア王国と星龍教団
58 ルガレア王国
しおりを挟む
数日かけてサザンとランの二人はルガレア王国へとたどり着く。少し高めの入国料を払い国内に入ると、そこは以前箱庭の中で訪れた時と同じく賑わっていた。
「情報集めならまずは冒険者ギルドへ行くべきだと思うが、ランはそれで良いか?」
「ああ、構わない」
ランの答えを聞いたサザンはギルドのある方へ向き直し歩き始める。少し歩くと国民の住む住宅街からは離れ、代わりに商店が増え始めた。商店では武器や防具などの装備品に薬草や革袋などの道具、貿易によって持ち運ばれた諸外国の品などが多く並べられている。国民が生活に使う商店街と言うよりは、冒険者や旅の者が立ち寄ることを前提にしていると言って良いだろう。
そのまま歩き続けた先に冒険者ギルドはある。中に入ると、大勢の冒険者で溢れていた。とは言っても以前サザンが訪れた際はイル・ネクロという脅威によって王国外からも多くの冒険者や傭兵が集められていたため、今はその時程の飽和状態では無かった。
サザンはまず冒険者登録を行うために受付へと向かった。サザンの持つ冒険者登録証は箱庭の中でのものであるため、箱庭外であるこのギルドで使えるかがわからなかったからだ。
しかしその考えは杞憂に終わった。受付嬢に確認した所、登録証は箱庭の中でのものと同一だったのだ。ただ、パーティ登録がされていたメンバーと現在のメンバーが違うため登録のやり直しは発生したのだった。
「サザン様とラン様のお二人でのパーティ登録が完了いたしました」
「……ありがとうございます」
登録証を受け取ったサザンは少し表情を曇らせた。登録証から前のパーティメンバーであるメルとリア、そしてファルの名が消されたのだ。登録証から名が消えたというだけで、それ以上でもそれ以下でもない。それでも今のサザンは三人と繋がるものが消えることに対して敏感であったのだ。
少しして依頼の張り出されている掲示板へと向かうサザン。掲示板には薬に使うキノコの採取から村を襲う魔物の討伐まで幅広く依頼が張り出されている。サザンが依頼を探し始めたのも、もしかしたら何かしらの手がかりがあるかもしれないと思っての行動だった。人探しの依頼がギルドに持ち込まれることも決して少なくは無いためだ。だが、どの依頼にもメルたちに関する情報は無かった。
そこまで期待していなかったサザンは掲示板から離れる。そんな時、冒険者による噂話が耳に入って来た。その内容は二人の女冒険者による活躍。一人は神官、そしてもう一人は魔術師。その話の二人はメルとリアに限りなく似ていると感じた。
サザンは取り乱しながら、その話をしていた冒険者に尋ねる。そうして詳しく話を聞いた限り、やはりその二人はメルとリアである可能性が高いようだった。しかし妙なことに、その二人の容姿は少女のようだと言うのだ。洗練された戦闘技術や能力は遥かに高いがその見た目は年若き少女である。だから噂になっているのだと。
サザンはその情報に違和感を覚える。それも当然の事だった。メルとリアは箱庭外での十数年で成長していて、決して少女と言える容姿では無かったはずなのだ。それでもこの二人がメルとリアである可能性が高いと思ったサザンは、その情報を頼りに二人を探すことにしたのだった。
「サザン、何か進展はあったのか?」
「それらしい情報を見つけたんだ。ちょうど近くに向かう依頼もあったから、その依頼をこなしつつ探そうと思う」
サザンは二人が先日依頼を受けたという辺りに向かうことにした。同時にその辺りで繁殖し過ぎてしまった魔物を討伐する依頼もこなす。増えすぎた魔物は餌を求めたり縄張り争いのために近隣の村を襲うことがある。それに特定の種だけが増えすぎると生態系への影響も生まれるのだ。
自動で魔物がリポップするダンジョン内ならばともかく、ダンジョン外ではその生態系への影響がいつか悲劇を生むことになる。それを防ぐためにも冒険者ギルドは定期的な討伐依頼を張り出している。
肌身離さず持っていた登録証と違い、革袋に入れていた貨幣はどこかに行ってしまっていた。道中で狩った魔物の素材も王国で生活する上では少々物足りない額だった。そのため当面の生活費を稼ぐためにも、サザンは該当のエリアで魔物を狩りつつ二人を探すことにした。
結局その日、サザンは二人には出会えなかった。二人が依頼を受けたというこの場所は木々が生い茂る森であり見通しも悪い。そう簡単に出会える場所でも無かったので当然と言えば当然だった。
サザンとランが宿へと戻ったのは既に日が落ちた後であり、一階にある酒場は夕食を楽しむ冒険者や旅人で賑わっていた。ギルドからそう遠くない位置関係も影響しているのだろう。
二人も夕食をとるためにカウンター席へと座る。宿代は立地の影響か決して安くは無いため贅沢は出来無い。それでもサザンたちの能力であれば魔物討伐に苦戦することは無いため、貧乏生活を強いられるという事も無い。二人はパンとスープを食べ終えた後、明日の活動に支障が出ない程度に酒を嗜んだ。
こうして二人が夕食を終えた頃、突然酒場の中に集団が入って来たのだった。
集団の内の何人かは店主の許可も無く厨房へ入ったかと思うと酒樽を持ちだす。また別の者は酒場にいた女冒険者の腕を掴み無理やり外へ連れ出そうとする。突然の事に状況が上手く呑み込めていないサザンだったが、店主の苦悶の表情にこの状況が褒められたことでは無いことを悟った。
「とりあえず、腕を離してはもらえませんか?」
サザンは女冒険者を連れ出そうとしている男の腕を掴み、そう言った。サザンの意図を理解したのかランも酒樽を持ち出そうとしている者たちに近づいて行く。
「何だ貴様は。この星龍教団に歯向かおうと言うのか?」
サザンに腕を掴まれた男はそうに言い放つ。傲慢さを隠そうともしないその声色にサザンは苛立ちを隠せなかった。
「良いだろう。我らに歯向かう愚か者には粛清が必要だ」
男はそう言うと、突然サザンに向かって魔法を放つ。
「石になり己の罪を償うと良い……何……だと?」
男が放ったのは石化魔法。しかし耐性魔法をエンチャントしてあるサザンには石化魔法は効かなかった。自分の放った魔法が無力化されたのを見て男は酷く動揺する。それを見ていたであろう者たちも同様を隠せないようで、一目散に酒場を出て行ったのだった。
「……凄いなアンタ」
酒場にいた冒険者の一人がそう声を漏らす。それに次いで酒場はまた活気を取り戻していった。
「あの星龍教団を追い返せるなんて大したタマだよアンタは」
「その星龍教団と言うのは……?」
サザンは酒場の皆が言う星龍教団というものについて店主に聞く。それを聞いた店主は目を丸くするが、サザンがこのルガレア王国に来たばかりだと言うことを話すと合点がいったように頷いた。そしてサザンに星龍教団について話し始めたのだった。
「情報集めならまずは冒険者ギルドへ行くべきだと思うが、ランはそれで良いか?」
「ああ、構わない」
ランの答えを聞いたサザンはギルドのある方へ向き直し歩き始める。少し歩くと国民の住む住宅街からは離れ、代わりに商店が増え始めた。商店では武器や防具などの装備品に薬草や革袋などの道具、貿易によって持ち運ばれた諸外国の品などが多く並べられている。国民が生活に使う商店街と言うよりは、冒険者や旅の者が立ち寄ることを前提にしていると言って良いだろう。
そのまま歩き続けた先に冒険者ギルドはある。中に入ると、大勢の冒険者で溢れていた。とは言っても以前サザンが訪れた際はイル・ネクロという脅威によって王国外からも多くの冒険者や傭兵が集められていたため、今はその時程の飽和状態では無かった。
サザンはまず冒険者登録を行うために受付へと向かった。サザンの持つ冒険者登録証は箱庭の中でのものであるため、箱庭外であるこのギルドで使えるかがわからなかったからだ。
しかしその考えは杞憂に終わった。受付嬢に確認した所、登録証は箱庭の中でのものと同一だったのだ。ただ、パーティ登録がされていたメンバーと現在のメンバーが違うため登録のやり直しは発生したのだった。
「サザン様とラン様のお二人でのパーティ登録が完了いたしました」
「……ありがとうございます」
登録証を受け取ったサザンは少し表情を曇らせた。登録証から前のパーティメンバーであるメルとリア、そしてファルの名が消されたのだ。登録証から名が消えたというだけで、それ以上でもそれ以下でもない。それでも今のサザンは三人と繋がるものが消えることに対して敏感であったのだ。
少しして依頼の張り出されている掲示板へと向かうサザン。掲示板には薬に使うキノコの採取から村を襲う魔物の討伐まで幅広く依頼が張り出されている。サザンが依頼を探し始めたのも、もしかしたら何かしらの手がかりがあるかもしれないと思っての行動だった。人探しの依頼がギルドに持ち込まれることも決して少なくは無いためだ。だが、どの依頼にもメルたちに関する情報は無かった。
そこまで期待していなかったサザンは掲示板から離れる。そんな時、冒険者による噂話が耳に入って来た。その内容は二人の女冒険者による活躍。一人は神官、そしてもう一人は魔術師。その話の二人はメルとリアに限りなく似ていると感じた。
サザンは取り乱しながら、その話をしていた冒険者に尋ねる。そうして詳しく話を聞いた限り、やはりその二人はメルとリアである可能性が高いようだった。しかし妙なことに、その二人の容姿は少女のようだと言うのだ。洗練された戦闘技術や能力は遥かに高いがその見た目は年若き少女である。だから噂になっているのだと。
サザンはその情報に違和感を覚える。それも当然の事だった。メルとリアは箱庭外での十数年で成長していて、決して少女と言える容姿では無かったはずなのだ。それでもこの二人がメルとリアである可能性が高いと思ったサザンは、その情報を頼りに二人を探すことにしたのだった。
「サザン、何か進展はあったのか?」
「それらしい情報を見つけたんだ。ちょうど近くに向かう依頼もあったから、その依頼をこなしつつ探そうと思う」
サザンは二人が先日依頼を受けたという辺りに向かうことにした。同時にその辺りで繁殖し過ぎてしまった魔物を討伐する依頼もこなす。増えすぎた魔物は餌を求めたり縄張り争いのために近隣の村を襲うことがある。それに特定の種だけが増えすぎると生態系への影響も生まれるのだ。
自動で魔物がリポップするダンジョン内ならばともかく、ダンジョン外ではその生態系への影響がいつか悲劇を生むことになる。それを防ぐためにも冒険者ギルドは定期的な討伐依頼を張り出している。
肌身離さず持っていた登録証と違い、革袋に入れていた貨幣はどこかに行ってしまっていた。道中で狩った魔物の素材も王国で生活する上では少々物足りない額だった。そのため当面の生活費を稼ぐためにも、サザンは該当のエリアで魔物を狩りつつ二人を探すことにした。
結局その日、サザンは二人には出会えなかった。二人が依頼を受けたというこの場所は木々が生い茂る森であり見通しも悪い。そう簡単に出会える場所でも無かったので当然と言えば当然だった。
サザンとランが宿へと戻ったのは既に日が落ちた後であり、一階にある酒場は夕食を楽しむ冒険者や旅人で賑わっていた。ギルドからそう遠くない位置関係も影響しているのだろう。
二人も夕食をとるためにカウンター席へと座る。宿代は立地の影響か決して安くは無いため贅沢は出来無い。それでもサザンたちの能力であれば魔物討伐に苦戦することは無いため、貧乏生活を強いられるという事も無い。二人はパンとスープを食べ終えた後、明日の活動に支障が出ない程度に酒を嗜んだ。
こうして二人が夕食を終えた頃、突然酒場の中に集団が入って来たのだった。
集団の内の何人かは店主の許可も無く厨房へ入ったかと思うと酒樽を持ちだす。また別の者は酒場にいた女冒険者の腕を掴み無理やり外へ連れ出そうとする。突然の事に状況が上手く呑み込めていないサザンだったが、店主の苦悶の表情にこの状況が褒められたことでは無いことを悟った。
「とりあえず、腕を離してはもらえませんか?」
サザンは女冒険者を連れ出そうとしている男の腕を掴み、そう言った。サザンの意図を理解したのかランも酒樽を持ち出そうとしている者たちに近づいて行く。
「何だ貴様は。この星龍教団に歯向かおうと言うのか?」
サザンに腕を掴まれた男はそうに言い放つ。傲慢さを隠そうともしないその声色にサザンは苛立ちを隠せなかった。
「良いだろう。我らに歯向かう愚か者には粛清が必要だ」
男はそう言うと、突然サザンに向かって魔法を放つ。
「石になり己の罪を償うと良い……何……だと?」
男が放ったのは石化魔法。しかし耐性魔法をエンチャントしてあるサザンには石化魔法は効かなかった。自分の放った魔法が無力化されたのを見て男は酷く動揺する。それを見ていたであろう者たちも同様を隠せないようで、一目散に酒場を出て行ったのだった。
「……凄いなアンタ」
酒場にいた冒険者の一人がそう声を漏らす。それに次いで酒場はまた活気を取り戻していった。
「あの星龍教団を追い返せるなんて大したタマだよアンタは」
「その星龍教団と言うのは……?」
サザンは酒場の皆が言う星龍教団というものについて店主に聞く。それを聞いた店主は目を丸くするが、サザンがこのルガレア王国に来たばかりだと言うことを話すと合点がいったように頷いた。そしてサザンに星龍教団について話し始めたのだった。
1
お気に入りに追加
1,205
あなたにおすすめの小説
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる