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6 次元迷宮
42 勇者パーティの真実
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「サザン、少しよいか?」
「ファル?」
魔物の中身を見たファルは俺を隅の方へと呼びだした。いったい何事だろうか。
「実はな、我は以前あれと似たようなものを見たことがあるのだ」
ファルから出てきた言葉はこれまた驚愕するものだった。
俺たちと出会ってからそのようなことは無かったはずだから、恐らく過去の話しだろう。まだダンジョンにいたころの魔人ファレルロとしての記憶だ。
「あれに出会ったことがあるのか? その時はどうやって切り抜けたんだ。ファルの得意攻撃は腕による物理攻撃だろ?」
「ああ、あの頃の我では通用しなかった。以前、我を殺した男がいたと言ったであろう? その男が倒していったのだ」
確かに言っていた。昔一度殺されたことがあると。そしてその殺した男があの魔物に似たような魔物を倒したのか。
……しかし理由は何だ? ファルを助けたうえでファルを殺すとは思えない。その男の目的はその魔物を倒すことだったのか? ファルはついでに殺されたと? でもそれなら何故蘇生させたのだろうか。
いくら考えても答えは出なかった。それよりも今はやるべきことがある。
「ルカ……いや、勇者。何故お前はランを追放したんだ……!」
俺はルカに問いただす。ランはあの危険なダンジョンで置き去りにされていた。放っておけば確実に死んでいたのだ。どんな理由だって許せるはずが無い。
「それは……」
口ごもるルカ。どうせコイツもグロスと同じなのだろう。自分の都合で好き勝手に追放したに決まっている。でなければあんな危険なところには放置しない。
「俺はランが……好きだったからだ」
出てきた言葉はとんでもないものだった。好きならなんでそんなことを……? いくらなんでも歪んだ愛ってレベルじゃないぞ。
「俺はランと共にいる内に、彼女のことが好きになってしまった。だが勇者である俺に恋愛など許されない。それにランを危険な目に合わせ続けることなど出来なかった! だから俺は追放という形でランを危険な前線から遠ざけようとしたんだ……。だけど本人に何も言わず行ったのは俺の落ち度だ。悪かった!」
ちょっと待て、こいつは何を言っている……?
自分が追放しておきながら実は好きだったと言っただけでは無く、危険な目に合わせたくなかっただなんて……。言い訳をするにしたってもっと良い方法があるだろう……!
「ふざけるなよ! ランは危険なダンジョンの奥深くに放置されていたんだぞ!」
「なんだって……?」
しらじらしい真似を。どうせ演技だろう。俺は騙されない。
「俺は、故郷に戻るには十分な金を渡して追放したと聞いたぞ!」
「……聞いた? 誰にだ?」
「それは」
その時、背後から大きな音がした。
「動かないで。少しでも動いたらこの子がどうなるかわからない」
「ルネア……?」
ルネアはファルの首元にナイフを当てながら脅してきた。
「ルネア……どういうことなんだ……」
「私は……ルカのことが好きだった。でも、ルカはランのことが好きだっていうのはわかっていた。だからランを追放すると聞いて私は嬉しかった。これでルカは私を見てくれると思ったから。でも実際は違った。ルカはランのことが好きだから追放と言う名目でランを助けようとしたのに気付いてしまった。このまま放っておけば、すべてが終わった後にルカの隣に居るのは私じゃなくてランだと悟った。だから、消すしかないと思ったの……!」
ルネアはナイフを握る力を徐々に強めながら、少しずつ言葉を紡いでいった。……今にも泣きそうな表情だった。
「どうして……」
「どうしてかわからない!? そんなのルカに私だけを見て欲しかったからに決まってる!! だからランを消すためにいろいろと準備した!」
……そうか。適性の合っていないレベルのダンジョンにランがいたのは、ルネアがランを魔物に殺させるために意図的に仕組んだものだったのか。
「でももう終わり。ルカにこんなこと聞かれたらもう元の関係には戻れない。だから最後にランだけは私の手で殺すの。ねえ、ラン。この子を助けたかったら武器を捨ててこっちへ来て」
「ルネア!!」
「うるさい! もう声も聴きたくない!」
「すまないルネア……俺も言わなくてはならないことがあるんだ。俺は……本物の勇者では無いんだ」
ルカのこの土壇場での衝撃すぎる言葉に、一瞬この場の空気が固まった気がした。今まで勇者だと思っていたものが勇者では無かったのだ。下手をしたら世界を揺るがす大事件である。
「どういう……こと?」
「俺は、勇者では無いただの一般人なんだ。君たちが勇者パーティに加入する前に、本物の勇者は姿をくらませてしまったんだ。でもその事実が世間に広まれば混乱が起こる。だから容姿が似ていてそれなりに腕の立つ俺が勇者の影武者として選ばれたんだ。……拒否すれば家族を殺すという脅し付きでね」
何という事だろうか。いくら混乱を防ぐためとはいえ、一人の男の人生を無理やりに束縛するなど許されて良いのだろうか。いや許されて良いはずが無い。
「嘘……ルカは勇者じゃないの……?」
「ああ」
「なるほど。勇者パーティの一員は勇者から力を分け与えられ能力が向上するという逸話は、所詮逸話かと思っていた。だがそれは、ルカが勇者じゃないから発動していなかっただけなんだな」
「それなら私たちは今まで勇者パワー無しでここまでやって来たってこと? 凄いじゃない私たち」
「なんで皆そんな楽観的なの……?」
ルカが勇者じゃないという話を聞いてもそこまで動揺していないレイスとバルド。それに対してルネアは大きく動揺しているようだった。
「ルカが勇者じゃないのなら……エルフの村の皆に笑顔で送り出された私はどうなるの? 実は勇者パーティじゃなかったなんて知られたら、私の居場所は無くなっちゃう……」
ランの村もランの追放に対してかなり厳しい村長がいた。恐らくルネアの故郷も似たようなもの……というより、エルフ族の長と言うのは皆そのようなものなのかもしれない。自分の名や自分の村の名を良く見せたいのは誰だって同じだ。それが長命なエルフともなれば、その名に縛られる期間はとてつもなく長いだろう。必然的に他の短命な種族よりも、名誉と言った部分に強く囚われることになってしまうのだろう。
「もう私には何も無いの……」
「……確かにランのことは怒っている。でもここまで戦ってきた仲間であるルネアも大事だ! もう一度やり直せないだろうか……」
好きな人を殺されかけても、それでも仲間を許す精神。さっきは疑って悪かったよルカ。アンタ、本物の勇者だよ。
「それじゃ駄目なの!!」
ルネアは今までで一番大きく叫んだ。ナイフを握る手は手汗で徐々に滑っていったのか刃に触れ出血している。それに気付かない程にルネアは怒りと悲しみに支配されていた。
「ルカは私のものじゃないと駄目。そうじゃないのなら意味が無い。だからもう良いの。最後にランを殺したら私も死ぬ」
ルネアはそう言い、ナイフを強くファルに押し付けた。
「この子はランのパーティで一番魔力量が低い。だから選んだ。さあ早く武器を捨てて……じゃないとこの子を殺す」
「……すまない」
「……なんでサザンが謝るの?」
「俺の付与魔法がファルの魔力を抑えているばかりに、ある意味一番襲ってはいけない者を標的にしてしまうなんて……」
「どういうこと……?」
ファルは通常時は俺の作った魔力を抑える付与魔法を発動させている。だから魔力を敏感に感じ取れるルネアにとってはファルが一番の標的になってしまったわけだ。
だがそれは残念ながら一番悪い手なのだ。なぜならファルは、魔人ファレルロなのだから。
「サザンよ。我はどうするべきだ?」
「このままでも問題はないけど……」
「何を言っているの!? 魔力は確かにこの子が一番低い! それに魔力を抑える魔法だってそんなもの聞いたこと無い!」
「それはそのはずだ。何しろ、俺が作ったんだからな」
「……え?」
「ファル、少し力を見せてやれ」
「……良いのか?」
「ああ」
俺の言葉を聞き入れたファルは魔人としての力を少しだけ解放する。
当然その力にルネアは太刀打ちできるはずも無く、ファルは解放されたのだった。
「ファル?」
魔物の中身を見たファルは俺を隅の方へと呼びだした。いったい何事だろうか。
「実はな、我は以前あれと似たようなものを見たことがあるのだ」
ファルから出てきた言葉はこれまた驚愕するものだった。
俺たちと出会ってからそのようなことは無かったはずだから、恐らく過去の話しだろう。まだダンジョンにいたころの魔人ファレルロとしての記憶だ。
「あれに出会ったことがあるのか? その時はどうやって切り抜けたんだ。ファルの得意攻撃は腕による物理攻撃だろ?」
「ああ、あの頃の我では通用しなかった。以前、我を殺した男がいたと言ったであろう? その男が倒していったのだ」
確かに言っていた。昔一度殺されたことがあると。そしてその殺した男があの魔物に似たような魔物を倒したのか。
……しかし理由は何だ? ファルを助けたうえでファルを殺すとは思えない。その男の目的はその魔物を倒すことだったのか? ファルはついでに殺されたと? でもそれなら何故蘇生させたのだろうか。
いくら考えても答えは出なかった。それよりも今はやるべきことがある。
「ルカ……いや、勇者。何故お前はランを追放したんだ……!」
俺はルカに問いただす。ランはあの危険なダンジョンで置き去りにされていた。放っておけば確実に死んでいたのだ。どんな理由だって許せるはずが無い。
「それは……」
口ごもるルカ。どうせコイツもグロスと同じなのだろう。自分の都合で好き勝手に追放したに決まっている。でなければあんな危険なところには放置しない。
「俺はランが……好きだったからだ」
出てきた言葉はとんでもないものだった。好きならなんでそんなことを……? いくらなんでも歪んだ愛ってレベルじゃないぞ。
「俺はランと共にいる内に、彼女のことが好きになってしまった。だが勇者である俺に恋愛など許されない。それにランを危険な目に合わせ続けることなど出来なかった! だから俺は追放という形でランを危険な前線から遠ざけようとしたんだ……。だけど本人に何も言わず行ったのは俺の落ち度だ。悪かった!」
ちょっと待て、こいつは何を言っている……?
自分が追放しておきながら実は好きだったと言っただけでは無く、危険な目に合わせたくなかっただなんて……。言い訳をするにしたってもっと良い方法があるだろう……!
「ふざけるなよ! ランは危険なダンジョンの奥深くに放置されていたんだぞ!」
「なんだって……?」
しらじらしい真似を。どうせ演技だろう。俺は騙されない。
「俺は、故郷に戻るには十分な金を渡して追放したと聞いたぞ!」
「……聞いた? 誰にだ?」
「それは」
その時、背後から大きな音がした。
「動かないで。少しでも動いたらこの子がどうなるかわからない」
「ルネア……?」
ルネアはファルの首元にナイフを当てながら脅してきた。
「ルネア……どういうことなんだ……」
「私は……ルカのことが好きだった。でも、ルカはランのことが好きだっていうのはわかっていた。だからランを追放すると聞いて私は嬉しかった。これでルカは私を見てくれると思ったから。でも実際は違った。ルカはランのことが好きだから追放と言う名目でランを助けようとしたのに気付いてしまった。このまま放っておけば、すべてが終わった後にルカの隣に居るのは私じゃなくてランだと悟った。だから、消すしかないと思ったの……!」
ルネアはナイフを握る力を徐々に強めながら、少しずつ言葉を紡いでいった。……今にも泣きそうな表情だった。
「どうして……」
「どうしてかわからない!? そんなのルカに私だけを見て欲しかったからに決まってる!! だからランを消すためにいろいろと準備した!」
……そうか。適性の合っていないレベルのダンジョンにランがいたのは、ルネアがランを魔物に殺させるために意図的に仕組んだものだったのか。
「でももう終わり。ルカにこんなこと聞かれたらもう元の関係には戻れない。だから最後にランだけは私の手で殺すの。ねえ、ラン。この子を助けたかったら武器を捨ててこっちへ来て」
「ルネア!!」
「うるさい! もう声も聴きたくない!」
「すまないルネア……俺も言わなくてはならないことがあるんだ。俺は……本物の勇者では無いんだ」
ルカのこの土壇場での衝撃すぎる言葉に、一瞬この場の空気が固まった気がした。今まで勇者だと思っていたものが勇者では無かったのだ。下手をしたら世界を揺るがす大事件である。
「どういう……こと?」
「俺は、勇者では無いただの一般人なんだ。君たちが勇者パーティに加入する前に、本物の勇者は姿をくらませてしまったんだ。でもその事実が世間に広まれば混乱が起こる。だから容姿が似ていてそれなりに腕の立つ俺が勇者の影武者として選ばれたんだ。……拒否すれば家族を殺すという脅し付きでね」
何という事だろうか。いくら混乱を防ぐためとはいえ、一人の男の人生を無理やりに束縛するなど許されて良いのだろうか。いや許されて良いはずが無い。
「嘘……ルカは勇者じゃないの……?」
「ああ」
「なるほど。勇者パーティの一員は勇者から力を分け与えられ能力が向上するという逸話は、所詮逸話かと思っていた。だがそれは、ルカが勇者じゃないから発動していなかっただけなんだな」
「それなら私たちは今まで勇者パワー無しでここまでやって来たってこと? 凄いじゃない私たち」
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ルカが勇者じゃないという話を聞いてもそこまで動揺していないレイスとバルド。それに対してルネアは大きく動揺しているようだった。
「ルカが勇者じゃないのなら……エルフの村の皆に笑顔で送り出された私はどうなるの? 実は勇者パーティじゃなかったなんて知られたら、私の居場所は無くなっちゃう……」
ランの村もランの追放に対してかなり厳しい村長がいた。恐らくルネアの故郷も似たようなもの……というより、エルフ族の長と言うのは皆そのようなものなのかもしれない。自分の名や自分の村の名を良く見せたいのは誰だって同じだ。それが長命なエルフともなれば、その名に縛られる期間はとてつもなく長いだろう。必然的に他の短命な種族よりも、名誉と言った部分に強く囚われることになってしまうのだろう。
「もう私には何も無いの……」
「……確かにランのことは怒っている。でもここまで戦ってきた仲間であるルネアも大事だ! もう一度やり直せないだろうか……」
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「それじゃ駄目なの!!」
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ルネアはそう言い、ナイフを強くファルに押し付けた。
「この子はランのパーティで一番魔力量が低い。だから選んだ。さあ早く武器を捨てて……じゃないとこの子を殺す」
「……すまない」
「……なんでサザンが謝るの?」
「俺の付与魔法がファルの魔力を抑えているばかりに、ある意味一番襲ってはいけない者を標的にしてしまうなんて……」
「どういうこと……?」
ファルは通常時は俺の作った魔力を抑える付与魔法を発動させている。だから魔力を敏感に感じ取れるルネアにとってはファルが一番の標的になってしまったわけだ。
だがそれは残念ながら一番悪い手なのだ。なぜならファルは、魔人ファレルロなのだから。
「サザンよ。我はどうするべきだ?」
「このままでも問題はないけど……」
「何を言っているの!? 魔力は確かにこの子が一番低い! それに魔力を抑える魔法だってそんなもの聞いたこと無い!」
「それはそのはずだ。何しろ、俺が作ったんだからな」
「……え?」
「ファル、少し力を見せてやれ」
「……良いのか?」
「ああ」
俺の言葉を聞き入れたファルは魔人としての力を少しだけ解放する。
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