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4 王国の危機
25 作戦会議①
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依頼を受けた者が一通り集まり作戦会議が始まった。
「集まってくれた勇気ある者たちよ! この国のために今、力を合わせる時だ!」
進行しているのは国王が雇ったのであろう騎士の男性。白銀の鎧を身に纏い、美しい白髪を靡かせるその姿はまさしく聖騎士と言ったところか。
そして何よりこの場を制する力強い声。まず間違いなく彼がこの作戦を導いていくのだろう。
「私はガルド。レベル50の騎士であり両手剣による近接戦闘を得意としている。確認のため皆も名前とレベル。それと得意な戦法を言ってくれ」
ガルドと名乗った騎士はレベル50だと言う。
Sランクパーティの平均が40程度だと考えると中々の手練れと言うことになる。恐らくどこかの国の騎士団長か何かなのだろうか。
腰に下げている両手剣はかなり使い込まれているのか、細かな傷が目立つ。よほどの修羅場を潜り抜けてきたのだろう。
「それじゃあ次は私たちね。私はSランクパーティ『けものわーる』のリーダー、ウイよ。レベルは55でアサシンをしているわ。相手の死角からサクっと倒すのが得意なの」
「同じく『けものわーる』のキュウ。レベルは50で同じくアサシン。目にもとまらぬ速さで相手の急所を狙うのが得意よ」
「またまた同じく『けものわーる』のカイ。レベル50のまたまた同じくアサシンで、正面から力でねじ伏せるのが得意」
次に名乗ったのは獣人のアサシン少女三人で構成された冒険者パーティの面々だった。
彼女たちは皆黒い毛並みに黒い装備を着こんでおり、まさしく闇に紛れしアサシンと言った風貌であった。
アサシンは隠密に向いたスキルや暗殺のためのスキルを多く保有しているため、全身を黒く揃えているのは適切な服装だろう。
若干一名ほどアサシン向きでは無い戦法が得意だったような気がするが、まあきっとチームワームで乗り越えてきたのだろう。
どうでもいいことかもしれないが、彼女たちの耳が定期的にピコピコと動くのを見ていると癒される。
「んじゃあ次は俺たちだなぁ! 俺は魔術師のバーン。レベル54で主に火属性の魔法を使っている。どんなヤツでも焼き尽くしてやるよぉ!」
「私はイドと申します。レベル53の戦士である私が、どのような相手でも切り刻んで差し上げましょう」
赤いローブを纏う魔術師のバーンは赤い髪と筋肉質な体が目立つ男性だ。
いわゆる熱血系と言うものであろうか。見た目と性格の通り火属性の魔法を得意とするようだ。
一方でイドと名乗った茶髪の男性からは静かな印象を受ける。
黄土色の鎧をまとっているものの細身の体であることや、敬語を使っていることからそう感じるのだろうか。
どちらにしろ二人共確かな実力を持った冒険者であることは間違いないはずだ。
しかし魔術師の方が筋肉質で戦士の方が細身なのはどうなんだろうか……。
「それでは次は私たちだな。私はイル。傭兵団『暗闇』のリーダーだ。レベル53のスナイパーであり魔導銃での射撃が主な戦法だ」
「続いて副リーダーのゲキ。レベル54のスナイパーで火薬銃での射撃攻撃を行っている」
「今回は高難易度の依頼と言うこともあり、実力のあるリーダーと副リーダーの2名が作戦に協力させて貰う」
ビシっとした立ち姿でイルとゲキの二人の女性は自己紹介を終えた。
実力者だけがやって来たと言うのは今回において正解だろう。恐らくレベルの足りていない者がいても足手まといになるだけだろうからな。
この二人がスナイパーと言うのも期待できる。遠距離からの射撃が出来れば反撃を受けることなく攻撃を続けることが出来るため純粋にダメージ効率に期待が出来るためだ。
長い黒髪が美しくややツリ目をしているイル。彼女の使う魔導銃は魔法を弾に込めて打ち出すマジックアイテムであり、魔法の効かない相手で無ければ強力な魔法を詠唱無しで当てることが出来るためとても優秀な武器となる。
そしてもう片方の、短い青髪とややたれ目をしているゲキが火薬銃を使用しているというのもバランスが良い。
魔導銃の効かない相手には火薬による物理的な攻撃を行うことで互いに相性の補間が出来ている。
まさに最強のコンビと言ったところか。
その後数チームが名乗ったところで俺たちの番がやってきた。
「俺たちの番だな。俺はサザン。えっと、レベルは……」
ここに来て気付いたが、俺のレベルはとっくに100を超えていた。Sランクパーティの平均を遥かに凌駕しているのだ。
はたしてこのレベルをそのまま言っても良いものだろうか。
いや、情報の出し惜しみは死を招く。共に戦う以上情報は共有しておくべきだろう。
「俺はエンチャンターで……」
「エンチャンター?」
「え、あの希少性の高い?」
エンチャンターであることを明かすと皆驚きを隠せないようだった。
依然受付嬢に聞いたがエンチャンターの適性があるもの自体少ないらしく、生涯で一度も会わないこともあるのだとか。
そりゃ驚きもするか……。でもそこじゃないんだよ驚くところは。本当に言っても大丈夫なのか?
ええい当たって砕けろ!
「俺のレベルは、160だ」
一瞬、辺りが凍り付いた気がした。
「おいおい、そんな冗談言う場じゃねえだろここは」
バーンが苦笑いを浮かべながらそう言う。
それに続いて他の皆も『なんだ冗談か』と言った雰囲気で笑い始める。
「いや、冗談じゃなくて本当なんだ……」
「……本当か?」
この場全体が何とも言えない気まずい雰囲気になってしまった。
きっと悪ふざけで高レベルを言ってしまった手前、撤回しづらくなっていると思われているのだろう。
俺は悪くない……そう自分自身に言い聞かせるしか無かった。
「いやそんな意固地にならなくていいからよ……」
可哀そうなものを見るような目でバーンはそう続ける。
「違うよ! サザンは本当に強いんだよ!」
耐えかねたのかリアがバーンに食って掛かる。
その様子を見て何かを感じたのかバーンは表情を変えた。
「嬢ちゃん、本当なのか」
「そうだよ!」
「ちょっと待って……。サザンってあの魔人を討伐した冒険者パーティの……!?」
そこで誰かが割って入って来る。
どうやら俺たちが魔人を討伐したという情報は他の街にも渡っていたようだ。
「おい、それって勇者ですら勝てなかった魔人を単独パーティで攻略したあのサザンか!?」
「だとしたらそのレベルでもおかしくは無いか……。これならこの戦い、勝ったも同然だな!」
一気に空気感が変わり俺はかわいそうな子から一転、英雄の扱いとなった。
これなら最初から魔人について言えば良かったかもと思ったが、ファルの目の前でこの話題は極力したくないのでこれからもきっと同じようなことが起こるのだろう。
俺はそう覚悟を決めたのだった。
「集まってくれた勇気ある者たちよ! この国のために今、力を合わせる時だ!」
進行しているのは国王が雇ったのであろう騎士の男性。白銀の鎧を身に纏い、美しい白髪を靡かせるその姿はまさしく聖騎士と言ったところか。
そして何よりこの場を制する力強い声。まず間違いなく彼がこの作戦を導いていくのだろう。
「私はガルド。レベル50の騎士であり両手剣による近接戦闘を得意としている。確認のため皆も名前とレベル。それと得意な戦法を言ってくれ」
ガルドと名乗った騎士はレベル50だと言う。
Sランクパーティの平均が40程度だと考えると中々の手練れと言うことになる。恐らくどこかの国の騎士団長か何かなのだろうか。
腰に下げている両手剣はかなり使い込まれているのか、細かな傷が目立つ。よほどの修羅場を潜り抜けてきたのだろう。
「それじゃあ次は私たちね。私はSランクパーティ『けものわーる』のリーダー、ウイよ。レベルは55でアサシンをしているわ。相手の死角からサクっと倒すのが得意なの」
「同じく『けものわーる』のキュウ。レベルは50で同じくアサシン。目にもとまらぬ速さで相手の急所を狙うのが得意よ」
「またまた同じく『けものわーる』のカイ。レベル50のまたまた同じくアサシンで、正面から力でねじ伏せるのが得意」
次に名乗ったのは獣人のアサシン少女三人で構成された冒険者パーティの面々だった。
彼女たちは皆黒い毛並みに黒い装備を着こんでおり、まさしく闇に紛れしアサシンと言った風貌であった。
アサシンは隠密に向いたスキルや暗殺のためのスキルを多く保有しているため、全身を黒く揃えているのは適切な服装だろう。
若干一名ほどアサシン向きでは無い戦法が得意だったような気がするが、まあきっとチームワームで乗り越えてきたのだろう。
どうでもいいことかもしれないが、彼女たちの耳が定期的にピコピコと動くのを見ていると癒される。
「んじゃあ次は俺たちだなぁ! 俺は魔術師のバーン。レベル54で主に火属性の魔法を使っている。どんなヤツでも焼き尽くしてやるよぉ!」
「私はイドと申します。レベル53の戦士である私が、どのような相手でも切り刻んで差し上げましょう」
赤いローブを纏う魔術師のバーンは赤い髪と筋肉質な体が目立つ男性だ。
いわゆる熱血系と言うものであろうか。見た目と性格の通り火属性の魔法を得意とするようだ。
一方でイドと名乗った茶髪の男性からは静かな印象を受ける。
黄土色の鎧をまとっているものの細身の体であることや、敬語を使っていることからそう感じるのだろうか。
どちらにしろ二人共確かな実力を持った冒険者であることは間違いないはずだ。
しかし魔術師の方が筋肉質で戦士の方が細身なのはどうなんだろうか……。
「それでは次は私たちだな。私はイル。傭兵団『暗闇』のリーダーだ。レベル53のスナイパーであり魔導銃での射撃が主な戦法だ」
「続いて副リーダーのゲキ。レベル54のスナイパーで火薬銃での射撃攻撃を行っている」
「今回は高難易度の依頼と言うこともあり、実力のあるリーダーと副リーダーの2名が作戦に協力させて貰う」
ビシっとした立ち姿でイルとゲキの二人の女性は自己紹介を終えた。
実力者だけがやって来たと言うのは今回において正解だろう。恐らくレベルの足りていない者がいても足手まといになるだけだろうからな。
この二人がスナイパーと言うのも期待できる。遠距離からの射撃が出来れば反撃を受けることなく攻撃を続けることが出来るため純粋にダメージ効率に期待が出来るためだ。
長い黒髪が美しくややツリ目をしているイル。彼女の使う魔導銃は魔法を弾に込めて打ち出すマジックアイテムであり、魔法の効かない相手で無ければ強力な魔法を詠唱無しで当てることが出来るためとても優秀な武器となる。
そしてもう片方の、短い青髪とややたれ目をしているゲキが火薬銃を使用しているというのもバランスが良い。
魔導銃の効かない相手には火薬による物理的な攻撃を行うことで互いに相性の補間が出来ている。
まさに最強のコンビと言ったところか。
その後数チームが名乗ったところで俺たちの番がやってきた。
「俺たちの番だな。俺はサザン。えっと、レベルは……」
ここに来て気付いたが、俺のレベルはとっくに100を超えていた。Sランクパーティの平均を遥かに凌駕しているのだ。
はたしてこのレベルをそのまま言っても良いものだろうか。
いや、情報の出し惜しみは死を招く。共に戦う以上情報は共有しておくべきだろう。
「俺はエンチャンターで……」
「エンチャンター?」
「え、あの希少性の高い?」
エンチャンターであることを明かすと皆驚きを隠せないようだった。
依然受付嬢に聞いたがエンチャンターの適性があるもの自体少ないらしく、生涯で一度も会わないこともあるのだとか。
そりゃ驚きもするか……。でもそこじゃないんだよ驚くところは。本当に言っても大丈夫なのか?
ええい当たって砕けろ!
「俺のレベルは、160だ」
一瞬、辺りが凍り付いた気がした。
「おいおい、そんな冗談言う場じゃねえだろここは」
バーンが苦笑いを浮かべながらそう言う。
それに続いて他の皆も『なんだ冗談か』と言った雰囲気で笑い始める。
「いや、冗談じゃなくて本当なんだ……」
「……本当か?」
この場全体が何とも言えない気まずい雰囲気になってしまった。
きっと悪ふざけで高レベルを言ってしまった手前、撤回しづらくなっていると思われているのだろう。
俺は悪くない……そう自分自身に言い聞かせるしか無かった。
「いやそんな意固地にならなくていいからよ……」
可哀そうなものを見るような目でバーンはそう続ける。
「違うよ! サザンは本当に強いんだよ!」
耐えかねたのかリアがバーンに食って掛かる。
その様子を見て何かを感じたのかバーンは表情を変えた。
「嬢ちゃん、本当なのか」
「そうだよ!」
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「おい、それって勇者ですら勝てなかった魔人を単独パーティで攻略したあのサザンか!?」
「だとしたらそのレベルでもおかしくは無いか……。これならこの戦い、勝ったも同然だな!」
一気に空気感が変わり俺はかわいそうな子から一転、英雄の扱いとなった。
これなら最初から魔人について言えば良かったかもと思ったが、ファルの目の前でこの話題は極力したくないのでこれからもきっと同じようなことが起こるのだろう。
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