21 / 101
21 カルノライザーvsブラッド
しおりを挟む
アドルフは傷口を抑えながらその場に崩れ落ちる。
そんな彼の姿をブラッドはとても楽しそうに眺めていた。
「ははっ、まさか僕と対等に戦えているとでも思っていたのかい? 手加減していたに決まっているじゃないかぁ!」
「どうしてそんなことを……!」
「どうして……だって? そんなの決まっているだろう。勝てるかもしれないと思わせてから蹂躙した方が、良い顔を見せてくれるし良い声で鳴いてくれるだろう?」
「……クソッ、正気じゃねえ」
「いいね、そう言う顔を待っていた」
ブラッドはアドルフの苦痛にゆがむ表情を見て不快な笑みを浮かべた。
「二人共、さっさと逃げろ! 何が何でも俺がコイツを食い止めておいてやる……!」
「でもそれじゃあアドルフさんが!」
「俺の事は気にするな……どちらにしろ、この傷じゃもう助からん」
アドルフは霞む目で桜を見ながらそう言った。
彼の負った傷は深く、出血量も尋常じゃないものだった。
恐らく今から回復のポーションなどを使った所でもう間に合わないだろう。
「ふむ、今ここで君を殺してしまってもいいが……もう死にかけだしなぁ。どうせなら若い少女が斬り刻まれている所を見てもらいたいし、先に彼女たちの方を殺しちゃおっかなぁ」
「なっ!? 待て……彼女らには手を出すな!」
「君、初対面なんでしょ? そこまでして彼女たちを守る必要も無いだろうに」
「例え初対面だろうが、女子供を守るってのが男の役目なんだぜ……!!」
そう言うとアドルフは出血多量によって震える足を抑え、無理やりにでも立ち上がったのだった。
「あーはいはい。そういうカッコいいの嫌いなんだよね僕。はぁ、気が変わったよ……先に君を殺すことにする」
「くっ……!」
歪む視界で何とかブラッドを追おうとするアドルフ。
しかしそんな状態でブラッドの素早い動きに対応できるはずもなく、とどめの一撃を許してしまう。
「もらった……!! ……ぁ?」
そこで確かにブラッドはアドルフを屠るための一撃を放った。
だがそれは空を斬ることになる。
「大丈夫?」
「じょ、嬢ちゃん……?」
アドルフは何が起こったのか理解できずにいた。
ブラッドがとどめの一撃を入れるよりも前に咲に抱え上げられていたのだ。
「私たちのために戦ってくれてありがとうございますアドルフさん。……なんとなくでヒーローしてた私と違って、貴方は正真正銘のヒーローでした。おかげでアイツの手の内もだいたいわかったし、これで桜のことも心配せずに戦える……なので、ここからは私に任せてください」
アドルフをそっと下ろすと、咲はベルトを呼びだしながらブラッドに向かって歩いていった。
「へー……君、やっぱりただの外れ勇者じゃないでしょ。僕に匹敵するその速さ……恐らく上級敏捷の持ち主だね? ま、どうしてそれを偽っているのかはわからないけどさ」
「残念だけど違う……私の持つ能力は変身。敏捷スキルは持っていない」
「変身……? じゃあ門番の言っていた通りだっていうのか? いや、そんなはずないでしょ。だってあの速さをスキルも無しに出せるなんてありえないんだからさぁ」
ブラッドは咲が見え透いたハッタリを言っていると思っていた。
そうでも無ければ辻褄が合わないのだ。
だが何を言っても一切表情を崩さない咲を見て、ブラッドは徐々に追い込まれるのだった。
「あ、ありえない……変身なんてのはそこらのスライムだとかに姿を変えられるだけの最弱スキルのはずなんだ……!」
「そうらしいね。でも、私は違う」
そう言うと咲はベルトのボタンを押す。
するといつも通りの掛け声と共に青白い粒子が舞い、恐竜を模したアーマーが彼女の体を包んだ。
「な、なんなんだよその姿は……!」
「カルノライザー……って言っても、この世界では通じないか」
「カルノライザー? は、ははっ……そんなのただ姿を変えただけじゃないか! 結局最弱スキルであることに変わりは無いんだよ!!」
ブラッドは変身を終え、カルノライザーの姿になった咲に向かって飛び掛かる。
「よっと」
それを咲は最小限の動きで容易く避けた。
「ば、馬鹿な……僕の動きを見切っている……? いや、そんなはずは無い。きっと偶然に決まっている!」
もう一度攻撃を行うブラッドだったが、何度やっても結果は同じだった。
この世界においては相当速いその攻撃も、咲にとっては果てしなく遅く感じるものだったのだ。
どれだけ攻撃をしても咲には決して届かない。そのレベルで二人には絶対的な差があった。
「何故だ、どうして当たらない……! クソッ当たりさえすればこんな奴……!」
「当ててみれば?」
「……なんだと?」
咲はブラッドに向かって煽るようにそう言った後、両手を広げて無防備な姿を晒した。
「ば、馬鹿にしやがって……後悔するぞ!!」
そんな無防備に立ち尽くす咲に向かってブラッドは全力でナイフを振り下ろした。
しかし……。
ガキィンッ……!!
「……は?」
彼の振り下ろした真紅のナイフは咲のアーマーに当たるやいなや奇麗に折れてしまったのだった。
「嘘だ……ありえない……。だってこれは、スカーレットタートルの甲羅で作られているんだぞ……!!」
彼の言うスカーレットタートルとは真紅の甲羅に身を包む亀のような姿をした魔物である。
上位冒険者が複数人揃ってようやく討伐出来るくらいのその魔物からは凄まじい強度を持つ甲羅が手に入り、それを加工して作られたのが彼の持つ真紅のナイフだった。
その凄まじい強度を誇るナイフが、たった今ぽっきりと折れてしまったのだ。
……彼の心と共に。
「ありえない、ありえないありえないありえないぃぃぃッ!!」
目の前の状況が読み込めないブラッドはただただ叫び続ける。
自分はいつだって勝利する側であり、敗北はあり得ない。そうやって今まで生きてきた彼にとって、どう足掻いても勝てないだろう存在と言うのはとてつもないストレスとなっていたのだ。
「うあぁ゛ぁ゛ぁっ、ぁ゛ぁ゛ぁ!!」
そしていつしかブラッドは自暴自棄になり、咲に向かって無我夢中で走り始めていた。
「……カルノキック」
「ぐぁっ」
しかしそんな無茶苦茶な攻撃が咲に通るはずもなく、腹に強烈な一発をもらったブラッドは気絶してしまうのだった。
「はぁ、これで終わりね」
「なあ……二人は一体何者なんだ……?」
変身を解除した咲の元にアドルフが歩いてくる。
ブラッドに付けられた傷は完全に回復しており、すっかり戦う前の状態へと戻っていた。
桜が回復魔法で治したのだ。彼女の持つ超級治癒はアドルフのような瀕死の怪我すらも瞬時に治してしまう程のものだった。
「嬢ちゃんのとんでもない戦闘力もそうだが、こっちの嬢ちゃんもあんな傷を奇麗に治しちまった」
「えっと、それは……」
咲は言葉に詰まる。
桜の治癒能力に関してならともかく、自身の変身については理解してもらえないと思っていた。
「ああ、そうか。ま、言いたくねえってんなら無理して言わなくてもいいさ」
「え……?」
そんな中、思ってもいなかったアドルフのその言葉に咲は驚いた。
「きっと何か訳ありなんだろ? なら無理やり聞くのも野暮ってもんだぜ」
「……ありがとうございます!」
結局アドルフはそれ以上は二人の能力についての質問をすることは無く、二人を宿屋へと案内した後、気絶しているブラッドを兵士へと引き渡したのだった。
そんな彼の姿をブラッドはとても楽しそうに眺めていた。
「ははっ、まさか僕と対等に戦えているとでも思っていたのかい? 手加減していたに決まっているじゃないかぁ!」
「どうしてそんなことを……!」
「どうして……だって? そんなの決まっているだろう。勝てるかもしれないと思わせてから蹂躙した方が、良い顔を見せてくれるし良い声で鳴いてくれるだろう?」
「……クソッ、正気じゃねえ」
「いいね、そう言う顔を待っていた」
ブラッドはアドルフの苦痛にゆがむ表情を見て不快な笑みを浮かべた。
「二人共、さっさと逃げろ! 何が何でも俺がコイツを食い止めておいてやる……!」
「でもそれじゃあアドルフさんが!」
「俺の事は気にするな……どちらにしろ、この傷じゃもう助からん」
アドルフは霞む目で桜を見ながらそう言った。
彼の負った傷は深く、出血量も尋常じゃないものだった。
恐らく今から回復のポーションなどを使った所でもう間に合わないだろう。
「ふむ、今ここで君を殺してしまってもいいが……もう死にかけだしなぁ。どうせなら若い少女が斬り刻まれている所を見てもらいたいし、先に彼女たちの方を殺しちゃおっかなぁ」
「なっ!? 待て……彼女らには手を出すな!」
「君、初対面なんでしょ? そこまでして彼女たちを守る必要も無いだろうに」
「例え初対面だろうが、女子供を守るってのが男の役目なんだぜ……!!」
そう言うとアドルフは出血多量によって震える足を抑え、無理やりにでも立ち上がったのだった。
「あーはいはい。そういうカッコいいの嫌いなんだよね僕。はぁ、気が変わったよ……先に君を殺すことにする」
「くっ……!」
歪む視界で何とかブラッドを追おうとするアドルフ。
しかしそんな状態でブラッドの素早い動きに対応できるはずもなく、とどめの一撃を許してしまう。
「もらった……!! ……ぁ?」
そこで確かにブラッドはアドルフを屠るための一撃を放った。
だがそれは空を斬ることになる。
「大丈夫?」
「じょ、嬢ちゃん……?」
アドルフは何が起こったのか理解できずにいた。
ブラッドがとどめの一撃を入れるよりも前に咲に抱え上げられていたのだ。
「私たちのために戦ってくれてありがとうございますアドルフさん。……なんとなくでヒーローしてた私と違って、貴方は正真正銘のヒーローでした。おかげでアイツの手の内もだいたいわかったし、これで桜のことも心配せずに戦える……なので、ここからは私に任せてください」
アドルフをそっと下ろすと、咲はベルトを呼びだしながらブラッドに向かって歩いていった。
「へー……君、やっぱりただの外れ勇者じゃないでしょ。僕に匹敵するその速さ……恐らく上級敏捷の持ち主だね? ま、どうしてそれを偽っているのかはわからないけどさ」
「残念だけど違う……私の持つ能力は変身。敏捷スキルは持っていない」
「変身……? じゃあ門番の言っていた通りだっていうのか? いや、そんなはずないでしょ。だってあの速さをスキルも無しに出せるなんてありえないんだからさぁ」
ブラッドは咲が見え透いたハッタリを言っていると思っていた。
そうでも無ければ辻褄が合わないのだ。
だが何を言っても一切表情を崩さない咲を見て、ブラッドは徐々に追い込まれるのだった。
「あ、ありえない……変身なんてのはそこらのスライムだとかに姿を変えられるだけの最弱スキルのはずなんだ……!」
「そうらしいね。でも、私は違う」
そう言うと咲はベルトのボタンを押す。
するといつも通りの掛け声と共に青白い粒子が舞い、恐竜を模したアーマーが彼女の体を包んだ。
「な、なんなんだよその姿は……!」
「カルノライザー……って言っても、この世界では通じないか」
「カルノライザー? は、ははっ……そんなのただ姿を変えただけじゃないか! 結局最弱スキルであることに変わりは無いんだよ!!」
ブラッドは変身を終え、カルノライザーの姿になった咲に向かって飛び掛かる。
「よっと」
それを咲は最小限の動きで容易く避けた。
「ば、馬鹿な……僕の動きを見切っている……? いや、そんなはずは無い。きっと偶然に決まっている!」
もう一度攻撃を行うブラッドだったが、何度やっても結果は同じだった。
この世界においては相当速いその攻撃も、咲にとっては果てしなく遅く感じるものだったのだ。
どれだけ攻撃をしても咲には決して届かない。そのレベルで二人には絶対的な差があった。
「何故だ、どうして当たらない……! クソッ当たりさえすればこんな奴……!」
「当ててみれば?」
「……なんだと?」
咲はブラッドに向かって煽るようにそう言った後、両手を広げて無防備な姿を晒した。
「ば、馬鹿にしやがって……後悔するぞ!!」
そんな無防備に立ち尽くす咲に向かってブラッドは全力でナイフを振り下ろした。
しかし……。
ガキィンッ……!!
「……は?」
彼の振り下ろした真紅のナイフは咲のアーマーに当たるやいなや奇麗に折れてしまったのだった。
「嘘だ……ありえない……。だってこれは、スカーレットタートルの甲羅で作られているんだぞ……!!」
彼の言うスカーレットタートルとは真紅の甲羅に身を包む亀のような姿をした魔物である。
上位冒険者が複数人揃ってようやく討伐出来るくらいのその魔物からは凄まじい強度を持つ甲羅が手に入り、それを加工して作られたのが彼の持つ真紅のナイフだった。
その凄まじい強度を誇るナイフが、たった今ぽっきりと折れてしまったのだ。
……彼の心と共に。
「ありえない、ありえないありえないありえないぃぃぃッ!!」
目の前の状況が読み込めないブラッドはただただ叫び続ける。
自分はいつだって勝利する側であり、敗北はあり得ない。そうやって今まで生きてきた彼にとって、どう足掻いても勝てないだろう存在と言うのはとてつもないストレスとなっていたのだ。
「うあぁ゛ぁ゛ぁっ、ぁ゛ぁ゛ぁ!!」
そしていつしかブラッドは自暴自棄になり、咲に向かって無我夢中で走り始めていた。
「……カルノキック」
「ぐぁっ」
しかしそんな無茶苦茶な攻撃が咲に通るはずもなく、腹に強烈な一発をもらったブラッドは気絶してしまうのだった。
「はぁ、これで終わりね」
「なあ……二人は一体何者なんだ……?」
変身を解除した咲の元にアドルフが歩いてくる。
ブラッドに付けられた傷は完全に回復しており、すっかり戦う前の状態へと戻っていた。
桜が回復魔法で治したのだ。彼女の持つ超級治癒はアドルフのような瀕死の怪我すらも瞬時に治してしまう程のものだった。
「嬢ちゃんのとんでもない戦闘力もそうだが、こっちの嬢ちゃんもあんな傷を奇麗に治しちまった」
「えっと、それは……」
咲は言葉に詰まる。
桜の治癒能力に関してならともかく、自身の変身については理解してもらえないと思っていた。
「ああ、そうか。ま、言いたくねえってんなら無理して言わなくてもいいさ」
「え……?」
そんな中、思ってもいなかったアドルフのその言葉に咲は驚いた。
「きっと何か訳ありなんだろ? なら無理やり聞くのも野暮ってもんだぜ」
「……ありがとうございます!」
結局アドルフはそれ以上は二人の能力についての質問をすることは無く、二人を宿屋へと案内した後、気絶しているブラッドを兵士へと引き渡したのだった。
13
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜
白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。
光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。
目を開いてみればそこは異世界だった!
魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。
あれ?武器作りって楽しいんじゃない?
武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。
なろうでも掲載中です。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる