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第4章 反政府組織VS政府(国)編
第40話 さようなら
しおりを挟む「エヴァン!レイ!」
「くそっ!!体が動かない!」
「ナツ!!逃げろ!」
「逃げたらここ人達みんな死んじゃうよ~?あとこのままでもこの人達に殺されちゃうよ~?どうする~?」
「このクソ野郎!!」
「後で絶対殺す!!」
「ふーん、そんなこと言っていいんだ~?」
するとエヴァンとレイが近づいてきた。
「…っ!もういい!ナツ俺たちを攻撃しろ!」
「あぁ、ナツを傷つけるより全然いい!」
「できるわけないでしょう!2人を傷つけるなんて!」
二人は初めて出来た大事な友達なんだ。絶対そんなこと出来ない!!
「もう~仕方ないなぁ~もう俺と来るしかないんだって~」
「待っ!ナツ危ない!!!!」
「避けろ!!」
「…え?……っぁ!!」
すると、急にエヴァンとレイが切りかかってきて、エヴァンのは何とか避けたけど、レイのは避けきれなくて腕に当たってしまった。
ち、血が出てる…!深く切れたのかな?
…うっ!…結構痛い…!
「…っ!!ナツ早く!!これ以上ナツを傷つけたくない!!」
「…い、いやです!!宰相さん、僕が貴方と行けばみんな助けてくれるんですよね?」
「もちろんだよ~!約束は守るよ~!」
もう俺が行くしかみんな助かる方法はないみたいだ。
「…分かりました、僕、行きます」
「ナツ!!やめろ!!ついて行ったら何されるか分からないんだぞ!!俺と約束しただろう!自分を守れって!
「そうだ!!」
とエヴァンとレイはそう言ってるけど、俺のせいで、人が死ぬのはもう絶対に嫌だ!!
お兄ちゃんだって…俺を庇わなかったら生きてたんだ…
俺は本当はあの時…6歳で事故で死んでたはずなんだ。
あの時から自分は生きてていいのかと思って生きてきた。楽しみもBLくらいしかなかったんだ。でもそんな俺に友達が出来た。そんな友達を傷つけるくらいなら俺が死んだ方が全然いい!!
「決定~!ほらナツちゃんこっちにおいで~!」
「はい…」
周りを見渡すと今も乱闘が続いてる。
みんな何か言ってるみたいだけど俺には聞こえない。
「みんなごめんなさい…僕行きます。」
「…ナツ!!」
「エヴァン…レイ…今まで本当にありがとう…!」
あ、なんか涙が止まらないや…
「ほら、ワープするよ~」
とワープの魔法陣らしきものが現れて、消える寸前俺は
「さようなら…」
と、別れの言葉を口にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[エヴァン視点]
「ナツ!!!!」
結局ナツを連れて行かれてしまった…
最後ナツは泣いていた…俺は愛する人1人さえ守れないのか…!くそっ…!
「くそっ…!!」
どうやら橙虎のリーダーも同じことを思っているようだ。
あの宰相がいなくなったことで皆開放されたみたいだ。大きな怪我をしているものもいない。
「やはり、アイツらの狙いは初めからナツを連れ去ることだったのか…」
「みたいだな…あの新兵器もそのためのものだろう、ナツが自分から行くように仕向けるために」
「ねぇ~!!レイレイどうするのよ~!もうナツちゃんに会えないの!?」
「そんなわけないだろ!!絶対助けるに決まってるだろう!!」
俺も同じ気持ちだ。絶対に助ける…!!
待ってろ…!ナツ…!!
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