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第3章 組織編

第36話 いざ日光神楽(歌&舞)

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どっちって…そんなの…



二人はどっちも俺の大切な友達だし…(たぶん)

たぶんどっちかに属したら片方にはもう会えなくなるだろうし…

「俺はどっちかは嫌…」

「でもそれは…!」



「ダメ…?」

どうだ俺の必殺上目遣いは!キモくて仕方ないだろう!


「…っ!仕方ない!ナツがこう言ってるんだし、ナツはもう兵団にも組織にも属してるという事にしよう。君も異論はないよね?」

「あぁ、ナツが言うなら」


おお!思った以上の効き目だ!そんなに気持ち悪かったか…、自分からやってなんだけど、ちょっとショックだな…





「ええと、じゃあ、とりあえずさっきの戦いで負傷した人を治しに行きたいんだけど…」

「そうだね、頼むよ」

「俺からも頼む」

「任せて」




それで俺たちは人が集まるホールに向かった。












「うわぁ…こんなに…!?」

「途中で辞めたがかなり大きな戦いだったからな」


ホールに着くとそこには右に隊員左に組織の人が居た。



俺たちが入るとざわざわしていたホール内がしんと静まり返った。
 
そして…



「団長!!どう言う事ですか!?何で組織なんかと!?」


「リーダー!!説明してください!!」



というような声が聞こえてきた。





「よく聞け!!俺が組織橙虎と協定を結んだのは国を守る為に最善だと判断したからだ!それと、このナツの力が反政府に渡らないようにするためだ」




これを聞いたこの場にいる皆が俺に一斉に目を向けた。


「…うっ」

みんな見てるよ!何こいつ?みたいな目で!!人の視線にあんま慣れてない俺にはきつい…!

第一部隊の知り合いの隊員達も前にあった時はずっとフードを被っていたので俺だと分からないと思うし、組織の人には幹部以外とは会ったことないしなぁ。というかもう俺素顔を晒しまくってるな…もう今更だけど、なんかもう諦めた感ある。


「ナツ、この場にいるものにナツの力を教える為にも、今ここで治癒をしてくれないか?」

「…わ、わかりました」


もうやるしかないな、この場にいる全員となると、日光神楽歌だけだとあれだな…舞もやるか…


「いきます」





「痛んでも 

強く咲き誇る花のよう

 光を受けよ 

それは太陽神の教えなり 

…そして」




と俺が日光神楽を始めると、野次を飛ばしていたものも静かになり、その場にいる全ての人が見入っていた。

今は舞を舞う時に使う葉っぱの長いもののようなものがないので、手の動きだけやっている。服装はいつもの巫女服をイメージさせるシャツとガウチョだ。日光神楽を舞うのはこの世界に来て初めてだな、いつもは歌だからな。


少しするといつものように緑のオーブがではじめた。

そしてそれは負傷部にどんどん向かってこの場にいるもの全てを治癒していく。


今回は舞もしてるから数が全然多いな、





「何あのめっちゃ美人の巫女!?上位巫女!?な訳ないよなぁ」

「何だ!?怪我がどんどん治っていくぞ!?」

「まさかあの巫女この場の全員を!?」



とかいう声は俺には聞こえない。











こひつじです!更新遅くなりすみません!!m(__)m








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