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5話 優しくリベンジ②(※R18)
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「ひ、あ、ぁ」
後ろから突き刺された肉棒の刺激は、正常位の時よりも数段強い。私は一突きされただけで達してしまっていた。達した私の膣内は痙攣してしている。
「ぅわ、なにこれ超気持ちいいんだけど。もしかして、またイっちゃった?」
「うんっ、イった、イったのっ……!」
「アハハッ。可愛すぎ」
思わず泣きだしそうになってしまっている私の頭を撫でながら、朱里は笑う。しかし私はそれどころではない。さっきから達しすぎて頭がどうにかなってしまいそうなのだ。
しかし、優しく私の頭を撫でながら、朱里は悪魔の宣告をする。
「イきまくってるところ悪いけど、俺、まだ動き足りないから」
「……え?」
「――いっぱい、いっぱい動くからね」
ぞっとするほど甘い声で囁かれた。私の耳を通して、その甘い声は私の膣を刺激した。彼はそれに笑うと、律動を再開した。
「あっ、まっ、またイっちゃうからっ!」
「いいよっ、何度でもイってっ。ほらっ、イってっ」
「あっ、あっ、あっ、まっ、まってっ!」
……律動はいつしか激しいものになっていた。昨日は痛いだけだったそれは激しい快感として私を襲う。私は何度も達していた。でも朱里は動きを止める事はない。
「まっ待ってっ、いってゆ、いってゆからぁっ!」
「くっ、俺ももうイきそう……! 中に出すから!」
「ら、らめぇ! なか、あかちゃんできちゃうっ」
「何言ってんだよっ、孕めっ、俺の子供孕めっ!」
速まる律動に、彼の限界が近い事を感じた。もう私は絶頂しまくっているから、正直「早くイって」の気持ちが強い。
「イくっ、イくっ――!」
「あ、あぁあああっ!」
朱里の言葉に、私も何度目になるか分からない絶頂を迎えた。腹の中に勢いよく射精されて、それすらも快感だった。
私は息を切らし、ぼうっとする頭のまま彼を見上げた。彼は汗を流し、赤くなった顔で私を見つめている。どきりと胸が高鳴った。
「マリ……」
私の名前を呟いて、朱里は私にキスの雨を降らせた。本当に恋人のようだと錯覚してしまう。私はドキドキと高鳴り続ける胸を感じながら、そのキスを受け入れた。
*
優しいセックスをするようになって一週間が経った。今の私には悩み、というか不満がある。
「で? 優しいえっちができるようになったお嬢は、何が不満なんですか?」
いつの日かの如く、私の目の前で跪く赤鬼を前に、私は息を吸って言った。
「えっちばかりで話し合いの場がない」
「……そ、そうなんですか?」
赤鬼は意外そうに首を傾げた。私の口から「セックスが丁寧になった」と伝えられたから、もう問題は解決したと思っていたのだろう。しかし、この問題はセックスよりも根深い。
「えっちは、その、めちゃくちゃ良くなった。それは良いの。……でも、問題なのはこっから。えっちする様になったけど、お話したりする場が全っ然ないの! これじゃあ、セフレ? って奴みたいじゃない? そんなの私嫌だよ」
「うーん、それは確かに」
私の言い分に、赤鬼は腕を組みながら「うぅん」と唸っている。そしてそれを見守っていれば、彼は「うん」と頷いて立ち上がった。
「お嬢の言いたい事は分かりました。お嬢の言い分はもっともだ、二人はもっと話し合いの場を設けるべきっす」
「! そ、そうだよねぇ!」
賛同を得られた事が嬉しくなって、私は頷いた。そんな私へ視線を向け、彼は続けた。
「よっし、それじゃあ今回も俺が人肌脱ぎましょう。若様との最高の話し合いの場、設けます」
「あ、ありがとう!」
私がお礼を言うと、赤鬼は嬉しそうに笑った。そしてそのまま一礼すると、部屋を後にした。
数日後、私の部屋に再び赤鬼が来た。彼はどこか嬉しそうな様子で部屋に入ると、私に告げた。
「若様との話し合いの場を設けました。案内しますので、着いてきてください」
「ほ、本当!? わぁ、ありがとう、赤鬼!」
「いえいえ、これも仕事っすから」
そう言いながらも、赤鬼はお礼を言われた事が嬉しいらしい、緩んだ顔で案内を始めた。目的地はすぐに着いた。屋敷内にある、中庭だった。
「わぁ、綺麗……!」
私は目の前の光景に目を奪われた。中庭には、大きな桜が咲いていた。桜は満開で、たっぷりと花を咲かせている木からは花弁が舞い落ちている。その木の下に、赤い布の敷かれた長椅子があった。赤鬼はそこに私を座らせた。
「じゃ、若様を呼びに行きますから。桜でも眺めて待っていてください」
そう言って赤鬼は去った。私は言われた通り、 ぼうっと桜を眺めていた。すると、様々な考えが頭の中に浮かぶ。
(ミリは元気かな)
何故か分からないけれども、喧嘩別れのようになってしまった妹の事を考える。お父様は「寂しがっているから」と言っていたが、それにしては違和感が残る。
(なんであんなに怒ってたんだろ)
ずきり、痛んだ胸を押さえる。……一人考えたって答えは出ない。落ち着いたら実家に帰らせてもらって、また話をしよう。
「――胸を押さえて、どうかした?」
「えっ?」
心配そうな声に顔を上げる。そこには朱里がいた。いつもの如く酷く美しい顔を、少し心配そうに歪めて私の顔を覗き込んでいる。近い顔にどきりとしながらも、私は慌てて手を振った。
「ううん、何でもない! 来てくれたんだね」
「うん、赤鬼に言われて。……ふぁ」
朱里は私の言葉に応えると、大きな欠伸をした。そうしてむにゃむにゃと口を動かす様子は酷く眠そうだ。
「……なんか、すごく眠そうじゃない?」
「うん。この時間、普段は寝てるから」
「ああ、だからか……」
私は納得しながらも溜息を吐いた。昼間、朱里と会う事がなかったのは彼が寝ているからだった。決して、私と話したくないとかそう思っての事じゃない。その事実に安堵しながら、私は長椅子をぽんぽんと叩いた。
「隣、座ってよ」
「……う、うん」
「え、何その反応」
私の言葉に朱里は頬を赤く染め、長椅子に座った。距離は近く、彼の服と私の服が触れ合う距離だ。それを感じてどきまぎしながら、私は口を開いた。
「そ、そういえばさ。いっつも中出しするの、なんで?」
(――いや待って、何聞いてるの私?)
私はすぐさま自分の質問を心の中で突っ込んだ。今私はなんとも恥ずかしい質問をした気がする。
しかし、朱里はきょとんとした顔をした後、「ああ」と頷いて話し始めた。
「鬼が鬼に中出しすれば高確率で妊娠するんだけど、人間相手だと滅多に妊娠しないらしいんだよ。マリには俺の子供を早く産んでもらいたいし、ヤる時は必ず中出しするようにしてるよ」
「へ、へぇ。そうなんだ」
思ったよりもまともな返答が返ってきて、戸惑いつつも頷く。すると朱里が「あのさ」と口を開いた。
「なぁに?」
私は首を傾げ、背の高い彼を見上げる。彼は少し赤い顔をしていて、私の目を見ることなく続けた。
「――す」
「す?」
「……好きな食べ物、何?」
彼の質問に、私は固まった。そして間を空けると、笑いが込み上げてきた。私は隠す事無く笑った。朱里はぽかんとした顔で私を見つめている。そりゃ、いきなり笑われたらそうなるだろう。私は彼へ「ごめんごめん」と謝りながら、目に浮かんだ涙を拭った。
「いや、私達ってさ、そんな事も知らずにえっちとかしてたんだなって。なんか、笑えてきちゃって」
「……ああ、それは確かに」
私の言葉に納得した様に頷くと、朱里も笑った。私達は顔を見合わせて大笑いをした。その後、ふぅっと息を整えると、 視線を合わせた。
「私の好きな食べ物は果物とか甘いもの。朱里は?」
「俺は肉だな。魚も好きだけど、どっちかっていうと肉派。……あ、そういえばこの前赤鬼が美味い甘味処を見つけたって言っていて――」
……最初の気まずい雰囲気から一遍、私達の話し合いは盛り上がった。どれも他愛のない話題だけれど、それが楽しくて、心地よい。
「……あ。マリ、じっとして」
「? なぁに、朱里」
朱里が私の頭へ手を伸ばす。私は「頭を撫でられるのか」とどきりとした。しかし、私の思惑とは違い、彼の手はすぐに離れていった。
「桜の花びら、頭についてたよ」
「……そ、そっか! ありがとう」
なるべく明るく、勘違いを悟られないように話す。
(私だけ勘違いして、馬鹿みたいだ)
そんな事を考えて、少しだけ落ち込む。しかし朱里は、そんな私に気付いていないのか、なぜかそわそわとしている。
「朱里、そわそわしてどうしたの?」
「えっ? い、いや、その」
私の問いに、朱里は頬をかいた。そしてちらちらとこちらを窺う様に見て、言った。
「――マリの髪、撫でたいなって。えっちの時じゃなくても、撫でていい?」
「っ……!」
頬を赤く染めたイケメンに上目遣いをされ、私のHPは瀕死状態だ。私は必死に頷いた。
「い、良いよ! むしろ、普段から撫でて欲しいというか……あ」
「……そうなの?」
「……う、うん」
思わず漏れた本音に、私の顔が赤くなっていくのが分かる。私は顔を伏せて、朱里から地面へと視線を移した。……少しの間を空け、頭に温かい重みが乗った。
「――俺、マリの髪、綺麗で好きだな」
頭上から降ってくる甘い声に、私はぎゅっと目を瞑った。こんな恋愛小説の様な展開、慣れていない。私は時が過ぎるのを待った。しかし、その後も甘い時間は続いた。私のHPはゼロになった。
後ろから突き刺された肉棒の刺激は、正常位の時よりも数段強い。私は一突きされただけで達してしまっていた。達した私の膣内は痙攣してしている。
「ぅわ、なにこれ超気持ちいいんだけど。もしかして、またイっちゃった?」
「うんっ、イった、イったのっ……!」
「アハハッ。可愛すぎ」
思わず泣きだしそうになってしまっている私の頭を撫でながら、朱里は笑う。しかし私はそれどころではない。さっきから達しすぎて頭がどうにかなってしまいそうなのだ。
しかし、優しく私の頭を撫でながら、朱里は悪魔の宣告をする。
「イきまくってるところ悪いけど、俺、まだ動き足りないから」
「……え?」
「――いっぱい、いっぱい動くからね」
ぞっとするほど甘い声で囁かれた。私の耳を通して、その甘い声は私の膣を刺激した。彼はそれに笑うと、律動を再開した。
「あっ、まっ、またイっちゃうからっ!」
「いいよっ、何度でもイってっ。ほらっ、イってっ」
「あっ、あっ、あっ、まっ、まってっ!」
……律動はいつしか激しいものになっていた。昨日は痛いだけだったそれは激しい快感として私を襲う。私は何度も達していた。でも朱里は動きを止める事はない。
「まっ待ってっ、いってゆ、いってゆからぁっ!」
「くっ、俺ももうイきそう……! 中に出すから!」
「ら、らめぇ! なか、あかちゃんできちゃうっ」
「何言ってんだよっ、孕めっ、俺の子供孕めっ!」
速まる律動に、彼の限界が近い事を感じた。もう私は絶頂しまくっているから、正直「早くイって」の気持ちが強い。
「イくっ、イくっ――!」
「あ、あぁあああっ!」
朱里の言葉に、私も何度目になるか分からない絶頂を迎えた。腹の中に勢いよく射精されて、それすらも快感だった。
私は息を切らし、ぼうっとする頭のまま彼を見上げた。彼は汗を流し、赤くなった顔で私を見つめている。どきりと胸が高鳴った。
「マリ……」
私の名前を呟いて、朱里は私にキスの雨を降らせた。本当に恋人のようだと錯覚してしまう。私はドキドキと高鳴り続ける胸を感じながら、そのキスを受け入れた。
*
優しいセックスをするようになって一週間が経った。今の私には悩み、というか不満がある。
「で? 優しいえっちができるようになったお嬢は、何が不満なんですか?」
いつの日かの如く、私の目の前で跪く赤鬼を前に、私は息を吸って言った。
「えっちばかりで話し合いの場がない」
「……そ、そうなんですか?」
赤鬼は意外そうに首を傾げた。私の口から「セックスが丁寧になった」と伝えられたから、もう問題は解決したと思っていたのだろう。しかし、この問題はセックスよりも根深い。
「えっちは、その、めちゃくちゃ良くなった。それは良いの。……でも、問題なのはこっから。えっちする様になったけど、お話したりする場が全っ然ないの! これじゃあ、セフレ? って奴みたいじゃない? そんなの私嫌だよ」
「うーん、それは確かに」
私の言い分に、赤鬼は腕を組みながら「うぅん」と唸っている。そしてそれを見守っていれば、彼は「うん」と頷いて立ち上がった。
「お嬢の言いたい事は分かりました。お嬢の言い分はもっともだ、二人はもっと話し合いの場を設けるべきっす」
「! そ、そうだよねぇ!」
賛同を得られた事が嬉しくなって、私は頷いた。そんな私へ視線を向け、彼は続けた。
「よっし、それじゃあ今回も俺が人肌脱ぎましょう。若様との最高の話し合いの場、設けます」
「あ、ありがとう!」
私がお礼を言うと、赤鬼は嬉しそうに笑った。そしてそのまま一礼すると、部屋を後にした。
数日後、私の部屋に再び赤鬼が来た。彼はどこか嬉しそうな様子で部屋に入ると、私に告げた。
「若様との話し合いの場を設けました。案内しますので、着いてきてください」
「ほ、本当!? わぁ、ありがとう、赤鬼!」
「いえいえ、これも仕事っすから」
そう言いながらも、赤鬼はお礼を言われた事が嬉しいらしい、緩んだ顔で案内を始めた。目的地はすぐに着いた。屋敷内にある、中庭だった。
「わぁ、綺麗……!」
私は目の前の光景に目を奪われた。中庭には、大きな桜が咲いていた。桜は満開で、たっぷりと花を咲かせている木からは花弁が舞い落ちている。その木の下に、赤い布の敷かれた長椅子があった。赤鬼はそこに私を座らせた。
「じゃ、若様を呼びに行きますから。桜でも眺めて待っていてください」
そう言って赤鬼は去った。私は言われた通り、 ぼうっと桜を眺めていた。すると、様々な考えが頭の中に浮かぶ。
(ミリは元気かな)
何故か分からないけれども、喧嘩別れのようになってしまった妹の事を考える。お父様は「寂しがっているから」と言っていたが、それにしては違和感が残る。
(なんであんなに怒ってたんだろ)
ずきり、痛んだ胸を押さえる。……一人考えたって答えは出ない。落ち着いたら実家に帰らせてもらって、また話をしよう。
「――胸を押さえて、どうかした?」
「えっ?」
心配そうな声に顔を上げる。そこには朱里がいた。いつもの如く酷く美しい顔を、少し心配そうに歪めて私の顔を覗き込んでいる。近い顔にどきりとしながらも、私は慌てて手を振った。
「ううん、何でもない! 来てくれたんだね」
「うん、赤鬼に言われて。……ふぁ」
朱里は私の言葉に応えると、大きな欠伸をした。そうしてむにゃむにゃと口を動かす様子は酷く眠そうだ。
「……なんか、すごく眠そうじゃない?」
「うん。この時間、普段は寝てるから」
「ああ、だからか……」
私は納得しながらも溜息を吐いた。昼間、朱里と会う事がなかったのは彼が寝ているからだった。決して、私と話したくないとかそう思っての事じゃない。その事実に安堵しながら、私は長椅子をぽんぽんと叩いた。
「隣、座ってよ」
「……う、うん」
「え、何その反応」
私の言葉に朱里は頬を赤く染め、長椅子に座った。距離は近く、彼の服と私の服が触れ合う距離だ。それを感じてどきまぎしながら、私は口を開いた。
「そ、そういえばさ。いっつも中出しするの、なんで?」
(――いや待って、何聞いてるの私?)
私はすぐさま自分の質問を心の中で突っ込んだ。今私はなんとも恥ずかしい質問をした気がする。
しかし、朱里はきょとんとした顔をした後、「ああ」と頷いて話し始めた。
「鬼が鬼に中出しすれば高確率で妊娠するんだけど、人間相手だと滅多に妊娠しないらしいんだよ。マリには俺の子供を早く産んでもらいたいし、ヤる時は必ず中出しするようにしてるよ」
「へ、へぇ。そうなんだ」
思ったよりもまともな返答が返ってきて、戸惑いつつも頷く。すると朱里が「あのさ」と口を開いた。
「なぁに?」
私は首を傾げ、背の高い彼を見上げる。彼は少し赤い顔をしていて、私の目を見ることなく続けた。
「――す」
「す?」
「……好きな食べ物、何?」
彼の質問に、私は固まった。そして間を空けると、笑いが込み上げてきた。私は隠す事無く笑った。朱里はぽかんとした顔で私を見つめている。そりゃ、いきなり笑われたらそうなるだろう。私は彼へ「ごめんごめん」と謝りながら、目に浮かんだ涙を拭った。
「いや、私達ってさ、そんな事も知らずにえっちとかしてたんだなって。なんか、笑えてきちゃって」
「……ああ、それは確かに」
私の言葉に納得した様に頷くと、朱里も笑った。私達は顔を見合わせて大笑いをした。その後、ふぅっと息を整えると、 視線を合わせた。
「私の好きな食べ物は果物とか甘いもの。朱里は?」
「俺は肉だな。魚も好きだけど、どっちかっていうと肉派。……あ、そういえばこの前赤鬼が美味い甘味処を見つけたって言っていて――」
……最初の気まずい雰囲気から一遍、私達の話し合いは盛り上がった。どれも他愛のない話題だけれど、それが楽しくて、心地よい。
「……あ。マリ、じっとして」
「? なぁに、朱里」
朱里が私の頭へ手を伸ばす。私は「頭を撫でられるのか」とどきりとした。しかし、私の思惑とは違い、彼の手はすぐに離れていった。
「桜の花びら、頭についてたよ」
「……そ、そっか! ありがとう」
なるべく明るく、勘違いを悟られないように話す。
(私だけ勘違いして、馬鹿みたいだ)
そんな事を考えて、少しだけ落ち込む。しかし朱里は、そんな私に気付いていないのか、なぜかそわそわとしている。
「朱里、そわそわしてどうしたの?」
「えっ? い、いや、その」
私の問いに、朱里は頬をかいた。そしてちらちらとこちらを窺う様に見て、言った。
「――マリの髪、撫でたいなって。えっちの時じゃなくても、撫でていい?」
「っ……!」
頬を赤く染めたイケメンに上目遣いをされ、私のHPは瀕死状態だ。私は必死に頷いた。
「い、良いよ! むしろ、普段から撫でて欲しいというか……あ」
「……そうなの?」
「……う、うん」
思わず漏れた本音に、私の顔が赤くなっていくのが分かる。私は顔を伏せて、朱里から地面へと視線を移した。……少しの間を空け、頭に温かい重みが乗った。
「――俺、マリの髪、綺麗で好きだな」
頭上から降ってくる甘い声に、私はぎゅっと目を瞑った。こんな恋愛小説の様な展開、慣れていない。私は時が過ぎるのを待った。しかし、その後も甘い時間は続いた。私のHPはゼロになった。
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