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アラフィフ暗殺者、異世界転生を果たす
7,商戦〈前編〉
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「それで?俺たちを呼び出したのは一体何の用なんだ?」
カロンがゴルディに向かって問いかける。すると、ゴルディはニヤリと笑った。
「実はな……。マクドウェルファミリーの会長がそろそろ死にそうなんだよ」
その発言に室内がざわめく。
「それは本当かい?」
「ああ、間違いない。俺の情報網に引っかかってきた情報だからな。病院に入院してるらしいんだが、どうにも危ないらしい。そこでだ……。来月から商戦が開始されようとしてるんだ。それに俺たちハウンドも参加するぞ!」
ゴルディはそう言って拳を握り締める。
マクドウェルファミリーの会長は血族に関係なく優秀なものでなくてはならない、という方針を掲げている。そのおかげでハウンドの幹部たちは全員、会長が見定めた人物たちで構成されている。
(確か、あの人は……)
ナナシは記憶を探る。そして、すぐに思い出すことができた。
「ああ、そういえばそんな人がいたねぇ」
「おいおい、忘れてんじゃねぇよ。俺が前に話したことあるだろ」
「いや、だって興味ないし」
「はぁ……。相変わらずだな、お前は」
ゴルディは溜息をつく。
「それで?具体的にはどんなことをするんだい?まさかマフィア同士の抗争に参加させるわけじゃないよね」
「だから『商戦』だって言ってんだろ!決められたルールで決められた期間内に売り上げを最も伸ばした者が勝ちってゲームだ!」
ゴルディは声高らかに宣言するが、室内は静まり返っている。
「……なるほど。マクドウェルファミリーは裏の世界だけじゃなくて表の世界でも多大な影響力を持つファミリーだからね。商売人としての勝負になるってわけか」
ハクタケが納得したような顔で言うと、他の者たちも理解したようだ。だが一人を除いて全員が微妙な表情を浮かべていた。
(うーん……。まあ、そりゃあそうだよなあ)
ナナシもあまり乗り気ではない。なぜなら彼は『商人』というものに嫌悪感を抱いているからだった。
「でも、俺たちが参加できるのか?」
「まあ、参加資格はマクドウェルグループに所属している組織、っていう決まりしかないからね。マクドウェルお抱えの暗殺部隊のうちが参加できてもおかしくないね」
ナナシが答えるとゴルディは満足げにうなずく。
「そういうことさ。だからお前たちも協力しろよ」
「まあ、いいけどさ……。それで、具体的に私たちはなにをするんだい?」
「まずは『商戦』のルールを詳しく説明するぜ」
ゴルディはホワイトボードに文字を書いていく。
「まずは商品だが、これは自由だ。なにをやってもいい。ただし、非合法な手段は禁止だとさ」
「そりゃあまあ、表の商売なんだから当たり前だね」
「そして、開始資金の上限は一千万ドル。要はこれをいくら増やせるかがポイントだな」
「ふむふむ」
「開催期間は来月の開始から終わりまで。一か月の間の売り上げを競うわけだ」
「つまり、その間ずっと動き続けるってことだねぇ」
ハウンドの主な活動時間は夜であり、昼間はほとんど動かないことが多い。つまり、ハウンドにとっては不利な条件だと言えるだろう。
「ちなみに今の時点ですでに参加者が集まってきてるぜ?ほれっ!」
そう言いながらゴルディはパソコンの画面をナナシたちに見せる。そこにはハウンドの名前が書かれたエントリーシートが表示されており、既に十三の組織が登録されていた。
「へぇ、結構集まっているんだねぇ」
「まあ、それだけ注目度が高いってことだな」
「それで?私たちがやる仕事は?」
「まずは『商戦』に参加するための資金を調達することだ。まあ、金さえあればなんでもできるってことだよ」
「つまり、金を稼いでこいってことか?」
カロンの言葉にゴルディは首を横に振る。
「いや、違うな。確かにそれも重要だ。だけど、それ以外にも重要なことがある」
「というと?」
「俺たちの組織で何をするのかってことだ!」
ゴルディがそう叫ぶが、カロンは首を傾げる。
「なにって……麻薬の密輸とかだろ?」
「だから、そういう稼ぎ方はダメだって言ってるでしょ?もう少し頭使ってしゃべりなさいよ」
クロエに叱られてカロンは黙ってしまう。だが、ナナシには彼の気持ちがよくわかった。
「ゴルディ、君には何かアイディアはあるのかな?まさか全員でホットドッグを売るわけにもいかないだろう?」
「売るならレモネードも一緒に売ろう!」
ナナシの冗談にハクタケが乗ってくる。だが、ゴルディは真面目な顔のままだ。
「俺は本気で考えてるんだよ。商戦に参加するにあたって、俺たちハウンドは一丸になって戦う必要がある。だからこそ、俺たちの結束力を示すためにもここで一発デカい花火を打ち上げるべきだと思うんだよ」
ゴルディは熱く語るがナナシはあまり気乗りしない様子だ。
「まあ、別に悪い案とは思わないんだけどねぇ……。正直、私は反対だな。だって面倒くさいし」
「そう言うな。俺がこの商戦で優勝してマクドウェルファミリーの会長になったらハウンドにだってメリットがあるんだぞ?」
「へぇ、それは一体どういうものなのかな?」
ナナシが尋ねるとゴルディはニヤリと笑う。
「お前らハウンドに幹部昇進の推薦状を出してやれる」
ゴルディの発言を聞いてその場が騒然となる。それはつまり自分たちもマクドウェルファミリーの幹部になることができるということだ。
「マジで!?」
「本当かい!?」
カロンやナナシが興奮気味に質問するとゴルディは首を縦に振る。
「ああ、もちろんだ。マクドウェルファミリーのボスが直々に推薦するんだ。誰も文句は言わないだろう」
「よっしゃあ!!これで俺たちも出世街道まっしぐらだぜ!」
カロンが嬉しそうな声を上げる。他のメンバーも同じように喜んでいるが、ただ一人だけ浮かない顔をしている者がいた。
「ゼノ、どうかしたのかい?」
「……私は遠慮しておく」
ゼノは静かにそう言った。
「え?なんでだ?」
「私はこの組織に入った時からこの身は組織のものだと思っている。それに、私はもう年だ。これから先もハウンドのために働くつもりだが、私はこの老骨が朽ち果てるまでハウンドの役に立てればそれで良いと考えているのだ。だから私は貴様らと違って幹部になりたいなどと思っていないし、そもそも貴様にその権限を与えるつもりもない」
ゼノの言葉を聞いた瞬間、ゴルディの顔が青ざめる。
「ちょちょちょちょちょちょちょっと待て!それってどういう意味だよ!!」
「そのままの意味だが?」
「俺がこの組織のトップだぞ!?」
「それがどうした?」
「いや、どうしたって……。だって、お前は俺の補佐役だろ!俺がトップじゃねえか!!」
ゼノは呆れたように溜息をつく。そして、冷たい視線をゴルディに向けたまま口を開く。
「貴様にその器はない。だから私が補佐役として支えているのだ」
「ぐぬぅ……。てめぇ……」
ゴルディは悔しげに歯ぎしりする。
(まったく……。本当に仲が良いねえ)
ゴルディはまだまだ未熟だ。しかし、それを補ってくれる仲間がいる。その事実に安心感を覚えつつ、ナナシはゼノに声をかける。
「ねえ、ゼノさんよ」
「なんだ?」
「私からもお願いできないかな?あなたほどの人がいれば百人力だからね」
「…………。ふん、まあいいだろ」
ゼノの返答にナナシは笑顔を浮かべる。そして、ゴルディに向かって話しかけた。
「という訳だから、頑張ってくれよ。まあ、無理かもしれないけどね」
「うるせーよ、クソ野郎がッ!!!」
カロンがゴルディに向かって問いかける。すると、ゴルディはニヤリと笑った。
「実はな……。マクドウェルファミリーの会長がそろそろ死にそうなんだよ」
その発言に室内がざわめく。
「それは本当かい?」
「ああ、間違いない。俺の情報網に引っかかってきた情報だからな。病院に入院してるらしいんだが、どうにも危ないらしい。そこでだ……。来月から商戦が開始されようとしてるんだ。それに俺たちハウンドも参加するぞ!」
ゴルディはそう言って拳を握り締める。
マクドウェルファミリーの会長は血族に関係なく優秀なものでなくてはならない、という方針を掲げている。そのおかげでハウンドの幹部たちは全員、会長が見定めた人物たちで構成されている。
(確か、あの人は……)
ナナシは記憶を探る。そして、すぐに思い出すことができた。
「ああ、そういえばそんな人がいたねぇ」
「おいおい、忘れてんじゃねぇよ。俺が前に話したことあるだろ」
「いや、だって興味ないし」
「はぁ……。相変わらずだな、お前は」
ゴルディは溜息をつく。
「それで?具体的にはどんなことをするんだい?まさかマフィア同士の抗争に参加させるわけじゃないよね」
「だから『商戦』だって言ってんだろ!決められたルールで決められた期間内に売り上げを最も伸ばした者が勝ちってゲームだ!」
ゴルディは声高らかに宣言するが、室内は静まり返っている。
「……なるほど。マクドウェルファミリーは裏の世界だけじゃなくて表の世界でも多大な影響力を持つファミリーだからね。商売人としての勝負になるってわけか」
ハクタケが納得したような顔で言うと、他の者たちも理解したようだ。だが一人を除いて全員が微妙な表情を浮かべていた。
(うーん……。まあ、そりゃあそうだよなあ)
ナナシもあまり乗り気ではない。なぜなら彼は『商人』というものに嫌悪感を抱いているからだった。
「でも、俺たちが参加できるのか?」
「まあ、参加資格はマクドウェルグループに所属している組織、っていう決まりしかないからね。マクドウェルお抱えの暗殺部隊のうちが参加できてもおかしくないね」
ナナシが答えるとゴルディは満足げにうなずく。
「そういうことさ。だからお前たちも協力しろよ」
「まあ、いいけどさ……。それで、具体的に私たちはなにをするんだい?」
「まずは『商戦』のルールを詳しく説明するぜ」
ゴルディはホワイトボードに文字を書いていく。
「まずは商品だが、これは自由だ。なにをやってもいい。ただし、非合法な手段は禁止だとさ」
「そりゃあまあ、表の商売なんだから当たり前だね」
「そして、開始資金の上限は一千万ドル。要はこれをいくら増やせるかがポイントだな」
「ふむふむ」
「開催期間は来月の開始から終わりまで。一か月の間の売り上げを競うわけだ」
「つまり、その間ずっと動き続けるってことだねぇ」
ハウンドの主な活動時間は夜であり、昼間はほとんど動かないことが多い。つまり、ハウンドにとっては不利な条件だと言えるだろう。
「ちなみに今の時点ですでに参加者が集まってきてるぜ?ほれっ!」
そう言いながらゴルディはパソコンの画面をナナシたちに見せる。そこにはハウンドの名前が書かれたエントリーシートが表示されており、既に十三の組織が登録されていた。
「へぇ、結構集まっているんだねぇ」
「まあ、それだけ注目度が高いってことだな」
「それで?私たちがやる仕事は?」
「まずは『商戦』に参加するための資金を調達することだ。まあ、金さえあればなんでもできるってことだよ」
「つまり、金を稼いでこいってことか?」
カロンの言葉にゴルディは首を横に振る。
「いや、違うな。確かにそれも重要だ。だけど、それ以外にも重要なことがある」
「というと?」
「俺たちの組織で何をするのかってことだ!」
ゴルディがそう叫ぶが、カロンは首を傾げる。
「なにって……麻薬の密輸とかだろ?」
「だから、そういう稼ぎ方はダメだって言ってるでしょ?もう少し頭使ってしゃべりなさいよ」
クロエに叱られてカロンは黙ってしまう。だが、ナナシには彼の気持ちがよくわかった。
「ゴルディ、君には何かアイディアはあるのかな?まさか全員でホットドッグを売るわけにもいかないだろう?」
「売るならレモネードも一緒に売ろう!」
ナナシの冗談にハクタケが乗ってくる。だが、ゴルディは真面目な顔のままだ。
「俺は本気で考えてるんだよ。商戦に参加するにあたって、俺たちハウンドは一丸になって戦う必要がある。だからこそ、俺たちの結束力を示すためにもここで一発デカい花火を打ち上げるべきだと思うんだよ」
ゴルディは熱く語るがナナシはあまり気乗りしない様子だ。
「まあ、別に悪い案とは思わないんだけどねぇ……。正直、私は反対だな。だって面倒くさいし」
「そう言うな。俺がこの商戦で優勝してマクドウェルファミリーの会長になったらハウンドにだってメリットがあるんだぞ?」
「へぇ、それは一体どういうものなのかな?」
ナナシが尋ねるとゴルディはニヤリと笑う。
「お前らハウンドに幹部昇進の推薦状を出してやれる」
ゴルディの発言を聞いてその場が騒然となる。それはつまり自分たちもマクドウェルファミリーの幹部になることができるということだ。
「マジで!?」
「本当かい!?」
カロンやナナシが興奮気味に質問するとゴルディは首を縦に振る。
「ああ、もちろんだ。マクドウェルファミリーのボスが直々に推薦するんだ。誰も文句は言わないだろう」
「よっしゃあ!!これで俺たちも出世街道まっしぐらだぜ!」
カロンが嬉しそうな声を上げる。他のメンバーも同じように喜んでいるが、ただ一人だけ浮かない顔をしている者がいた。
「ゼノ、どうかしたのかい?」
「……私は遠慮しておく」
ゼノは静かにそう言った。
「え?なんでだ?」
「私はこの組織に入った時からこの身は組織のものだと思っている。それに、私はもう年だ。これから先もハウンドのために働くつもりだが、私はこの老骨が朽ち果てるまでハウンドの役に立てればそれで良いと考えているのだ。だから私は貴様らと違って幹部になりたいなどと思っていないし、そもそも貴様にその権限を与えるつもりもない」
ゼノの言葉を聞いた瞬間、ゴルディの顔が青ざめる。
「ちょちょちょちょちょちょちょっと待て!それってどういう意味だよ!!」
「そのままの意味だが?」
「俺がこの組織のトップだぞ!?」
「それがどうした?」
「いや、どうしたって……。だって、お前は俺の補佐役だろ!俺がトップじゃねえか!!」
ゼノは呆れたように溜息をつく。そして、冷たい視線をゴルディに向けたまま口を開く。
「貴様にその器はない。だから私が補佐役として支えているのだ」
「ぐぬぅ……。てめぇ……」
ゴルディは悔しげに歯ぎしりする。
(まったく……。本当に仲が良いねえ)
ゴルディはまだまだ未熟だ。しかし、それを補ってくれる仲間がいる。その事実に安心感を覚えつつ、ナナシはゼノに声をかける。
「ねえ、ゼノさんよ」
「なんだ?」
「私からもお願いできないかな?あなたほどの人がいれば百人力だからね」
「…………。ふん、まあいいだろ」
ゼノの返答にナナシは笑顔を浮かべる。そして、ゴルディに向かって話しかけた。
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