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紀ノ國光輝

紀伊國光輝、初試合

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「さあ、始まりました!本日のメインイベント、三十分一本勝負を行います。赤コーナー、178センチ79キロ。O大学に通うレスリング部の1年生。紀伊國光輝!」
 会場が湧き上がる。それもそのはず。光輝は顔が相当に整っているし、背も高い方だ。筋肉のしっかりとついた体つきだが、それ以上に未成年者というのも大きい。なにしろこれから行われるのはエロレスなのである。
「対するは。青コーナーより、198センチ123キロ。現役プロレスラー。黒鉄竜也!」
 リングアナウンサーの紹介と同時に、竜也がリングインする。すると、観客席から大きな歓声が上がった。竜也は両手をあげて声援にこたえながらも光輝と向かい合う。
 そしてその顔にイヤラシイ笑みを浮かべる。
「なにがおかしいんだよ?」
「いや、てめえが昨日倒したセンセーの教え子さんだって聞いてよ。ちょっと可哀想になっただけだ」
そう言って、竜也は自分の肉体を見せつけるようにポーズをとる。全身を鍛えぬいたような分厚い筋肉に覆われた肉体。それを誇示するようにポージングをするのだ。
観客たちはそれを見て大盛り上がりだ。中には口笛を吹き鳴らすものもいる。
「まさかセンセーとその教え子が俺の餌食になるなんてなあ。昨日のセンセーったら情けねえったらありゃしなかったぜ。もうやめてー!たすけてー!おうちかえるー!ってな。お前はそんなみじめなことすんじゃねえぞ?……いや。子供のぼーやなら、案外そっちの方がうけるかもしれねえな」
「そうかよ。まあ、どっちがほえ面かくのかはっきりさせようじゃねえか」
 ゴングが鳴る前に挑発をしあう2人。レフェリーが注意を促しながらリング中央で睨みあいつつ、距離をとって開始線まで下がるように言う。
 2人は言われたとおりにする。レフェリーを挟んで向こう側にいる竜也は、相変わらずニヤニヤとしながら光輝を見つめている。
 光輝も視線だけはそらさない。
 そして、試合開始を告げるゴングが鳴った。
 まず動いたのは竜也だった。いきなり猛然と突進してタックルを仕掛けてくる。
光輝はそれを横に飛んで回避した。しかし竜也はその動きを読んでいたようで、すぐさま体勢を立て直すと再び突進してきた。
「おらっ!」
 今度は避けきれないと判断した光輝はあえて踏み込んで相手の腕をとりに行った。しかし、それは読まれていたらしく、逆に自分の方に引っ張られてしまいバランスを崩してしまう。そのまま腰を抱えられて投げられてしまう。
「ぐあっ!?」
「へっ!どうだぁ!!」
 マットに叩きつけられた光輝が起き上がろうとするが、それよりも早く竜也に組み付かれてしまう。さらに足払いをかけられて背中から倒れこんでしまった。
 マウントポジションを取られてしまった光輝だったが、まだ諦めていない様子で必死にもがく。だが竜也の力にはかなわず、完全に抑え込まれてしまっている。
(くそ……このままじゃやられる)
 なんとか脱出しようとするものの、全く身動きが取れない状態になっている。
「おいおい。もう終わりかよ?もっと楽しませてくれよ」
 竜也は完全に勝利を確信しているのか、余裕綽々といった表情をしている。その態度に観客たちもブーイングを浴びせるが、当の本人は全く気にしていないようだ。
「オラァッ!!!」
 竜也は雄たけびをあげながら渾身の力を込めて拳を振り下ろす。顔面を狙ったパンチをかろうじてガードできたものの、その衝撃に脳が揺さぶられたような感覚を覚える。
(つ、強ぇ……。これがプロの世界なのか?)
 さっきの宣言の通りなら竜也はプロレスラーだ。そこで培われてきた勝負の経験値は伊達ではないということだろう。それに、竜也の体格も光輝とは比べ物にならないくらい大きい。身長差だけでも15センチ近くある上に体重に至っては雲泥の差だ。
 だがそれがどうしたというのだ。それは光輝にとって諦める理由にはならない。
(こんなところで負けてたまるかよ!)
 光輝は何とか竜也の下から抜け出すと、反撃を開始した。だが竜也も簡単にはやられない。光輝の攻撃を受け止めたり、いなしたりしながらカウンターを狙ってくる。
「ふんっ!」
「甘いぜ!」
 竜也の攻撃をかわした瞬間に、素早く前蹴りを叩きこむ。だがそれも受け止められて逆に足を掴まれてしまう。そして勢いよく振り回され、マットの上に放り出された。
「ぐぅ……」
「いいね!いいねぇ!!やっぱり喧嘩はこうでなくっちゃなあ!!」
 竜也のテンションはどんどん上がっていく。一方の光輝の方は息が上がり始めていた。やはり竜也の攻撃力は高い。一発でもまともにくらえば大ダメージは免れないだろう。
 しかし、それでも光輝はあきらめない。リング中央で互いに激しくぶつかり合う。
 そして30秒ほど経過した時、光輝の放った右ストレートが竜也の顔をとらえた。
「ぐうっ!?」
 これには竜也も怯み。光輝はこの機会を逃すまいと攻勢に転じる。竜也のボディに次々とパンチを叩きこみ、よろめいたところに追い打ちをかける。
「ぐふっ!がはっ!ごほっ!」
 竜也の口から唾液が飛び散る。だが竜也は膝をつくことなく耐え抜き、逆に光輝の腹に強烈なフックをお見舞いする。
「ぐあっ!?」
「どうしたぁ?もう終わりか?」
「まだまだこれからだ……!!」
 光輝はそう言って構えなおすが、その顔からは大量の汗が流れ落ちている。それに対して、竜也の顔にはいまだに余裕の色が見える。
「そろそろ終いにしてやるよぉ!」
 竜也は再び突進してくる。今度は先程のようにいかない。冷静に見極めてかわす。
「うおおおっ!」
光輝が気合を入れつつ横に飛ぶ。竜也がそれを追いかけるようにして体ごと突っ込んでくる。
「もらったあああ!!!」
竜也の右腕が突き出される。それをギリギリで回避しつつ、光輝は相手の懐に飛び込む。
「な、なにぃ!?」
「うらああっ!!!」
 光輝は竜也の伸び切った腕をつかみ、思い切り引き寄せる。そして相手のバランスが崩れたところを逃さず投げ飛ばした。
「うわああっ!?」
竜也は悲鳴を上げながらリング中央まで転がっていく。光輝はそこに追い討ちをかけようと駆け寄っていった。
「くそったれがあ!!」
 竜也は慌てて起き上がると、光輝に向けてタックルを仕掛けてくる。光輝はそれを待っていたかのように両腕を広げ、受け止めようとする。
 そして2人の体が接触しようとした瞬間、光輝は両手を離して相手の体をすり抜けた。
「な、なんだとおっ!?」
 竜也は驚愕の声を上げる。光輝はそのまま背後に回り、相手の腰に両腕を回しバックドロップで投げ落とす。
「ぐぎゃあ!!」
 竜也の口から絶叫が漏れる。光輝はすかさずにマウントポジションをとると、容赦なく殴りつけ始めた。
「この野郎!ぶっ殺してやる!」
「やってみやがれ!」
 竜也は怒りの形相を浮かべると、全身をバタつかせて暴れ始める。光輝は必死に抑え込もうとするが、なかなか上手くいかない。
「ぐっ!?」
 竜也の肘鉄を脇腹にくらい、思わず声を漏らしてしまう。
「おらおらぁ!!」
「ぐっ!がっ!ぐあっ!?」
 今度は逆の腕で殴られてしまう。さらに続けて顔面を殴打された。鼻血が出てきたのか、口の中に生暖かい液体が広がっていく。
(くそ……このままじゃまずいな)
 このままではジリ貧になるだけだ。光輝はなんとか脱出する方法を考える。
(……よし)
 竜也の動きが一瞬止まった。チャンスだと思った光輝は、すぐにその場から離れる。
「ちっ!ちょこまかと逃げやがって!」
 竜也は悪態をつきながらも立ち上がる。
「おいおい。もう終わりかよ?もっと楽しませてくれよ」
「んだとてめえ!!」
 挑発的な言葉を投げかけると、案の定激昂して向かってきた。
(今だ)
 光輝はタイミングを見計らって足払いを放つ。竜也は見事に引っかかりバランスを崩す。
「うおっ!?」
 そのまま倒れこむかと思いきや、なんと竜也は強引に踏みとどまり、逆に光輝に向かって組み付いてきた。
「うわっ!?」
「へっ!捕まえたぜぇ!」
 竜也は勝ち誇ったような笑みを浮かべる。光輝はなんとか逃れようとしたが、体格の差もあって完全に抑え込まれてしまっている。
「さっきはよくもやってくれたなぁ!覚悟しろよぉ!」
 竜也はそう言うと、光輝の顔を何度も殴る。
「ぐあっ!がっ!がはっ!」
 光輝も負けじと反撃しようとするが、竜也にガッチリ掴まれていてうまくいかない。
「オラァッ!」
「ぐふっ!」
 再び顔面にパンチを食らい、視界がぼやけていく。意識もだんだん遠ざかり、目の前が真っ暗になっていった。
「これで終わりにしてやるぜぇ!!」
 竜也はそう叫ぶと、光輝の体を持ち上げる。そして勢いよく頭から叩きつけた。
「ぐはぁっ!」
 光輝の口から苦悶の声が漏れる。だが竜也の攻撃はまだ終わっていなかった。
「うらあああっ!!」
 竜也は光輝の体を抱え上げ、マットの上に放り投げる。そして間髪入れずに高く跳びあがり、ボディプレスで押しつぶしてくる。
「やべ……意識が……」
 視界がぼやけてくる。


そう思った次の瞬間、ペニスに感じる快感で目を覚ました。
「んあっ!?」
「よう。起きたか?」
 見ると、いつの間にか竜也が自分の股間に顔を埋めていた。どうやらパンツを脱がされてペニスを丸出しにされ。フェラチオされているらしい。
「うわっ!?なにやってんだよ!」
 慌てて引き剥がそうとする。しかし竜也の舌使いによって力が入らない。光輝は抵抗できずにされるがままになっていた。
「ぐあっ!?」
不意に亀頭を甘噛みされる。痛みと同時に鋭い刺激が襲ってきた。
「ほれほれ。気持ちいいだろ?」
「くそ……舐めるんじゃねえよ……!!」
「お前なかなかいいもん持ってんじゃねえか。あのちんけな短小包茎なちんぽと違ってよ」
「……あの先生そうなのか」
 どうでもいい、むしろ知りたくなかった情報を知ってしまった。
「まあそんなことより俺様のちんぽの方がデカイだろうけどな」
「いや、別に大きさとかは気にしない」
「なんだと!?」
 竜也はショックだったらしく、口を離してこちらを見る。
「それより早く終わらせてくれ。ちょっと痛い」
「けっ!仕方ないな」
 竜也は再びしゃぶりついてくる。光輝は耐えきれずに射精してしまった。
「ぐあああっ!?」
「んぐっ!?」
 竜也の口の中に精液が流れ込む。竜也は少しむせながらも何とか飲み込んだ。
「ぷはぁっ!やっぱうめえなぁ!」
「はあはあ……。そりゃよかったな」
「俺様は優しいからよ。条件はイーブンにしてやらねえとな」
「は?何言ってるんだ?」
「だから、俺様がてめえの中に入れてやるって言ってるんだよ」
「……はあ!?」
 光輝は思わず声を上げる。竜也はズボンを下ろし、自らの肉棒を見せつけてきた。
「うわっ!?」
 それはまるで凶器のように凶悪なものとなっていた。あれが自分の中に入ってくるのかと思うと、背筋に冷たいものが走る。
「おいおい。ビビッてんのか?男なら根性見せてみろよ」
「びびるわけねえだろ。こちとらさんざん性奴隷させられたんだ。いいぜ。来いよ」
 光輝は両足を広げ、竜也を受け入れる体勢をとる。竜也はニヤリと笑うと、一気に挿入してきた。
「ぐあああっ!!」
「へっ!やっぱりまだキツかったか?無理すんなって。ゆっくり慣らしていけばそのうち良くなるぜぇ?」
「うるさい……!さっさと動きやがれ……!」
 光輝の言葉に竜也はさらに笑みを深める。ゆっくりと腰を動かし始めた。
 最初は苦痛しかなかったが、徐々に慣れていき、やがて快楽を感じるようになっていった。
(やばい……これ癖になりそうだ)
 光輝は心の中で呟く。竜也はそれに気づいたようで、「おいおい。随分と余裕じゃねえか」と言って激しくピストン運動を始めた。
「ぐあああっ!や、やめろぉっ!」
「やめて欲しければ降参しろ!そうしたらやめてやるぜぇ!?」
 竜也は笑いながら言う。光輝は歯を食いしばり、必死に耐え続けた。
(絶対負けるか……!)
 光輝はひたすら耐え続ける。
「強情な奴だぜ。それともこういうプレイが好きなのか?」
「さあな。それよりさっさとしてくれないか?」
「へっ!生意気な野郎め!後悔させてやるからな!」
 竜也はそう言うと、さらにペースを上げてくる。光輝は絶頂に達し、同時に竜也も果てた。
「ぐっ!?」
「うおっ!?」
 2人はほぼ同時に達する。だが、竜也はすぐに回復したらしく再び襲いかかってきた。
 光輝はその竜也の顔を蹴り飛ばし、素早く起き上がる。
「いてっ!?この野郎!」
 竜也は激怒し、殴りかかってきた。それを紙一重でかわすと、逆に相手の腹に膝蹴りを食らわせる。
「ぐっ!?」
 竜也は苦悶の声を上げて倒れこむ。光輝は竜也の股を開かせると、自分の踵を竜也の金玉にあてがい振動を与える。所謂電気あんまだ。
「くっ……ああっ……」
 竜也の口から喘ぎ声が漏れる。しばらくすると、彼は失禁した。
「ああっ……ああっ……」
「どうだ?気持ちいいか?」
「き、気持ちいいです……」
「そうか。もっとして欲しいか?」
「はい……お願いします……」
 竜也はそう答えると、光輝に服従の意を示すかのように頭を下げる。光輝はそれを見て満足げに微笑むと、足の動きをさらに速くした。
「ああっ!イクッ!」
 竜也は叫ぶと、勢いよく射精した。それと同時に、光輝は足を離す。
「俺の中でイったとはいえ、俺がイかせたわけじゃねえからな。んで、こいつで仕上げだ!」
 光輝は竜也の足をわきに抱え、逆エビ固めに移行する。
「いでででで!!ギブアップだ!許してくれ!!」
「いいぞ。このままタップアウトすれば解放してやる」
「わかった!タップアウ……うおおっ!?」
竜也は突然叫び声を上げる。見ると、竜也のペニスが再び勃起していた。
「痛みで興奮しているのか?変態め」
「ち、違う!これはお前のせいで……あああーっ!!」
竜也は再び射精してしまう。今度は先ほどより量が多いようだ。
「これで2回連続でイカされたわけだ。そろそろ終わりにするぞ」
光輝はそう言い、腕に力を入れる。竜也は苦しそうな表情を浮かべたが、抵抗することはなかった。
「ぐおあっ!?」
竜也は悲鳴を上げる。光輝は容赦なく竜也の体を反らせていく。「ぐあっ!ぐはっ!ぐふぅっ!」
竜也は苦しそうな声を上げた。そして……
「ぐああっ!!」
竜也は3度目の絶頂を迎えると同時に意識を失った。
「はあはあ……。なんとか勝てたか」
光輝は息を整えつつ、竜也から離れる。彼の体は汗と精液まみれになっていた。
リングを降りた光輝は更衣室へと向かう。
「とりあえずシャワー浴びないとな……」
光輝は立ち上がると、バスルームへと向かう。
こうして、光輝は竜也に勝利した。
しかし、光輝の戦いはまだ終わっていない。むしろ、ここからが本番なのだ……
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