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第十七話 紗緒里ちゃんを家まで送っていく
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俺は紗緒里ちゃんを家まで送っていく。
もう少し仲良くなっていけば、手をつなぐのもいいな。
彼女の方はどう思っているんだろう。やっぱり俺と手をつなぎたいんだろうか。
今日の彼女の様子だと、つなぎたいんだろうなあ、と思う。
その思いに応えたい気はあるけれど、恋人どうしにならなければ。それまでは我慢しなければならないだろう。
俺は、そういう思いを浮かべながら、彼女と二人で歩いて行く。
彼女の家に着いた。
俺はすぐに帰るつもりだったが、おばさんは、
「まあ、ちょっと上がっていきなさい」
と言ったので、家に上がらせてもらった。
おじさんは、いつも帰りが遅く、今日も午後十一時頃になるそう。
俺と紗緒里ちゃんはソファに隣どうしで座った。
おばさんがコーヒーを持ってくる。
「今日は紗緒里ちゃんにおいしい料理を作ってもらいました。ありがとうございます」
と言って俺は頭を下げる。
「紗緒里ちゃん、よかったわね」
「喜んでもらえてよかったです」
「紗緒里ちゃんね、夢海ちゃんの為に、今までたくさん練習してきたのよ。どう? 上達したでしょう。今でもすぐお嫁にいけるわよ」
「お母さんたら」
紗緒里ちゃんは顔を赤くする。
「送ってきてくれてありがとう。今日は会えてうれしかったわ」
微笑みながら言うおばさん。
「俺も会えてうれしかったです」
「これからは距離も近いし。毎日だって家にきていいわよ」
「そんな。ご迷惑だと思いますし」
「なにを言っているのかしら。もう、親戚なんだから、そういう遠慮はしなくてはいいわよ。それに、もう少ししたら、わたしの息子になるんだから。甥じゃなくてね」
「おばさん、それって……」
「紗緒里ちゃんと結婚するんだから、わたしの息子になるんじゃない。今から楽しみだわ」
「どう? 婚約する気になった? なったなら日取りを決めたいんだけど」
おばさんは真剣な顔になる。
「料理もうまいし、性格もいいし、俺の好みのタイプです」
紗緒里ちゃんはさらに顔を赤くする。
「それならもう決めちゃっていいんじゃない?」
「ただ紗緒里ちゃんはまだまだ俺の昔の姿しか知らないですし、俺も今の紗緒里ちゃんを理解しているとは言えないと思います。だから、もう少し彼女といろいろ話したりして、お互いの理解を深めないといけないと思います」
「そこまで紗緒里ちゃんのことを想ってくれるのね」
「俺、紗緒里ちゃんの幸せを一番に思っていきたいんです。今の俺が彼女にふさわしいのかどうかもわかりません。だとしたら、今の段階で婚約というのは、俺にはまだ荷が重い気がするんです」
「そんなことないですよ。むしろ、おにいちゃんは、わたしにはもったいないくらいの人だと思います」
「いや、俺の方こそ、紗緒里ちゃんのような人には、もったいない気がする」
「あらら、二人とも。気が合っているわね」
俺も彼女も恥ずかしくなってうつむいた。
「これならいい夫婦になれるわ」
うっとりとした表情のおばさん。
「もうお母さんたら。夫婦だなんて言うんだから」
「大きな期待をしているのよ。二人には」
「婚約のことはまだなんとも言えません。でもなるべく期待に応えられるようにします。その為にも、おばさんが言っていたように、仲の良いいとこから始めたいと思います」
今俺に言える最大限の言葉だと思う。
「うん。その気持ちを大切にね。とにかくわたしは、あなたと紗緒里ちゃんが結婚することを誰よりも望んでいるんだから。この気持ちは理解してね」
「わかりました」
「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしい」
おばさんは微笑んだ。
そうこうしている内に午後十時を過ぎた。もう帰らなければならないだろう。
「それじゃ、今日はごちそうさまでした。ありがとうございます」
「そうね。うちに泊まっていきなさい、っていいたいけど、そういうわけにはいかないものね」
「その気持ちはありがたく受け取っておきます」
「うーん。そういうことが言えるなんて。ますます甥じゃなくて息子にしたいわ」
「わたしもおにいちゃんのお嫁さんにますますなりたくなりました」
「そう言ってくださるのはうれしいんですけど。ごめんなさい。そろそろ帰ります」
残念そうな表情の二人。
「いつでもいらっしゃい。待っていますよ。遠慮しないでね」
おばさんは温かい人だ。昔から変わっていなくてホッとしている。
義理の親と息子になるかどうかはわからないが、叔母甥という関係は大事にしていきたい。
俺と紗緒里ちゃんは玄関に行く。おばさんもやってきた。
「夢海ちゃん、またね」
おばさんは、なごり惜しそうな表情だ。
「今日はありがとうございました。それでは、さようなら」
俺は頭を下げた。
あいさつを終えた後、俺と紗緒里ちゃんは外に出る。
「おにいちゃん、今日は楽しかったです。そして、おにいちゃんの為に料理を作れて良かったです。これからもっと
もっと腕を上げますので期待してください」
「ありがとう」
「それじゃ明日また学校で。迎えに行きますから」
「無理はしないでね」
「ありがとうございます。後、寝る前、ルインをしますのでよろしくお願いします。返事はしなくてもいいですから」
「うん。待っているよ」
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
俺達は手を振り合った。
もう少し仲良くなっていけば、手をつなぐのもいいな。
彼女の方はどう思っているんだろう。やっぱり俺と手をつなぎたいんだろうか。
今日の彼女の様子だと、つなぎたいんだろうなあ、と思う。
その思いに応えたい気はあるけれど、恋人どうしにならなければ。それまでは我慢しなければならないだろう。
俺は、そういう思いを浮かべながら、彼女と二人で歩いて行く。
彼女の家に着いた。
俺はすぐに帰るつもりだったが、おばさんは、
「まあ、ちょっと上がっていきなさい」
と言ったので、家に上がらせてもらった。
おじさんは、いつも帰りが遅く、今日も午後十一時頃になるそう。
俺と紗緒里ちゃんはソファに隣どうしで座った。
おばさんがコーヒーを持ってくる。
「今日は紗緒里ちゃんにおいしい料理を作ってもらいました。ありがとうございます」
と言って俺は頭を下げる。
「紗緒里ちゃん、よかったわね」
「喜んでもらえてよかったです」
「紗緒里ちゃんね、夢海ちゃんの為に、今までたくさん練習してきたのよ。どう? 上達したでしょう。今でもすぐお嫁にいけるわよ」
「お母さんたら」
紗緒里ちゃんは顔を赤くする。
「送ってきてくれてありがとう。今日は会えてうれしかったわ」
微笑みながら言うおばさん。
「俺も会えてうれしかったです」
「これからは距離も近いし。毎日だって家にきていいわよ」
「そんな。ご迷惑だと思いますし」
「なにを言っているのかしら。もう、親戚なんだから、そういう遠慮はしなくてはいいわよ。それに、もう少ししたら、わたしの息子になるんだから。甥じゃなくてね」
「おばさん、それって……」
「紗緒里ちゃんと結婚するんだから、わたしの息子になるんじゃない。今から楽しみだわ」
「どう? 婚約する気になった? なったなら日取りを決めたいんだけど」
おばさんは真剣な顔になる。
「料理もうまいし、性格もいいし、俺の好みのタイプです」
紗緒里ちゃんはさらに顔を赤くする。
「それならもう決めちゃっていいんじゃない?」
「ただ紗緒里ちゃんはまだまだ俺の昔の姿しか知らないですし、俺も今の紗緒里ちゃんを理解しているとは言えないと思います。だから、もう少し彼女といろいろ話したりして、お互いの理解を深めないといけないと思います」
「そこまで紗緒里ちゃんのことを想ってくれるのね」
「俺、紗緒里ちゃんの幸せを一番に思っていきたいんです。今の俺が彼女にふさわしいのかどうかもわかりません。だとしたら、今の段階で婚約というのは、俺にはまだ荷が重い気がするんです」
「そんなことないですよ。むしろ、おにいちゃんは、わたしにはもったいないくらいの人だと思います」
「いや、俺の方こそ、紗緒里ちゃんのような人には、もったいない気がする」
「あらら、二人とも。気が合っているわね」
俺も彼女も恥ずかしくなってうつむいた。
「これならいい夫婦になれるわ」
うっとりとした表情のおばさん。
「もうお母さんたら。夫婦だなんて言うんだから」
「大きな期待をしているのよ。二人には」
「婚約のことはまだなんとも言えません。でもなるべく期待に応えられるようにします。その為にも、おばさんが言っていたように、仲の良いいとこから始めたいと思います」
今俺に言える最大限の言葉だと思う。
「うん。その気持ちを大切にね。とにかくわたしは、あなたと紗緒里ちゃんが結婚することを誰よりも望んでいるんだから。この気持ちは理解してね」
「わかりました」
「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしい」
おばさんは微笑んだ。
そうこうしている内に午後十時を過ぎた。もう帰らなければならないだろう。
「それじゃ、今日はごちそうさまでした。ありがとうございます」
「そうね。うちに泊まっていきなさい、っていいたいけど、そういうわけにはいかないものね」
「その気持ちはありがたく受け取っておきます」
「うーん。そういうことが言えるなんて。ますます甥じゃなくて息子にしたいわ」
「わたしもおにいちゃんのお嫁さんにますますなりたくなりました」
「そう言ってくださるのはうれしいんですけど。ごめんなさい。そろそろ帰ります」
残念そうな表情の二人。
「いつでもいらっしゃい。待っていますよ。遠慮しないでね」
おばさんは温かい人だ。昔から変わっていなくてホッとしている。
義理の親と息子になるかどうかはわからないが、叔母甥という関係は大事にしていきたい。
俺と紗緒里ちゃんは玄関に行く。おばさんもやってきた。
「夢海ちゃん、またね」
おばさんは、なごり惜しそうな表情だ。
「今日はありがとうございました。それでは、さようなら」
俺は頭を下げた。
あいさつを終えた後、俺と紗緒里ちゃんは外に出る。
「おにいちゃん、今日は楽しかったです。そして、おにいちゃんの為に料理を作れて良かったです。これからもっと
もっと腕を上げますので期待してください」
「ありがとう」
「それじゃ明日また学校で。迎えに行きますから」
「無理はしないでね」
「ありがとうございます。後、寝る前、ルインをしますのでよろしくお願いします。返事はしなくてもいいですから」
「うん。待っているよ」
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
俺達は手を振り合った。
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