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第6話 初任務② 守るべきもの
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※桂川美咲のイラスト追加しました。
私と咲弥は任務で柚子のフルーツガールズの保護の為に徳島県の剣山へ向かい、そこで目的の彼女に出会う。方言を話す彼女に対し、私は勝手に柚子の品種の1つである多田錦と命名した。
「多田…錦?何か、それは」
「柚子の品種の1つだよ。どう?」
「悪うないかも。ありがとう」
「君は1人でここに住んでるの?」
「いいや、もう1人おる。うちによう似た緑色の娘や」
「その娘がどこにいるかとか分かる?」
「うちゃさっきからその娘を探しよるんや。手伝うてくれんか?」
「いいよ。それで、どこを探せばいいの?」
「どこって言われても分からん。だってあの娘は連れ去られたけん」
「何だって!?」
「咲弥、今何て言ったか分かった?」
「少しだけ。でも、助けないといけないってことは分かりました」
「それじゃあ、あれ使って」
私たちは『果実娘探査機』を使って錦ちゃんに似た緑色の娘を探した。
*
しばらく捜索し続けていると、反応のあった山奥の地点に何人かの男に囲まれたそれらしきフルーツガールを見つけた。
「胸こそは大きくはねぇが、エロい体してるなぁ」
「やめて!これ以上は嫌じょ!」
「そうやって聞きなれない語尾使うのもまたいいねぇ。その体で、言葉で、俺たちの財布と欲を満たしてくれよ」
「じゃあ、まずはうちの血ぃ飲んでくれる?」
「なんで血?まぁいい、んじゃあ、遠慮なくいただきます」
そう言って、密猟者らしき男はその娘の指に切り傷をつけ、そこを舐めた。
「!?!?!?!?!?!?ン×ーーーーーーーー!!!」
男の絶叫は、数秒にわたって続いた。
「ハァ…、ハァ…、何でこんなに血がすっぱいんだ!?俺を殺すつもりだったんだろうが、もういい、強制的に連れ帰ってやる!!抵抗すれば無論、殺す」
「そ、そんなぁ…」
それを見ていた錦ちゃんが耐えかねたようだ。
「ねぇお姉ちゃんたち、どうにかならんの?」
「大丈夫、今何とかするから。咲弥…ってあれ?咲弥?」
気づいたときには、彼女はリーダー格らしき男を横から狙っていた。
「咲弥、ダメ!!!」
私の声で自分に気づいたのだろう、目つきが変わった。
そして咲弥は男の鼻筋すれすれに発砲した。弾は狙い通りに鼻筋をかすり、切れた。
「痛っ!?何だ今の…」
「あなたたちは極悪非道なことをしています!!自分で何をしているのか分からないのですか!?」
「その服装は『FJVV』!?…いや、少し違うか。まぁいい。誰にせよ俺に敵対しようモンなら殺す」
「やれるならやってみてください!!」
そう言いながら咲弥はリロードせずに何十発も発砲した。しかし、それら全ては命中することなく全員の体をすれていき、気づく頃には男たちは全員傷まみれになっていた。
「連行する為にあえて殺しません。しかし、あなたたちのしたことは犯罪であり、決して許されません!」
「ふっ、ふざけるなぁぁぁ!!!」
男の1人が剣を振り回しながら咲弥に向かっていった。私はとっさに発砲してその剣を粉砕した。
「麗華、ナイス!」
「おい、こっちを見ろ!」
リーダー格の男の大声が聞こえ、その方を見るとあの娘の首に剣が突きつけられていた。
「殺されたくなければ、そこのもう1人も渡すことd…」
突然、男の声が消え、男は倒れた。そこを見ると、咲弥が恐ろしい目つきで立っていた。すると、咲弥は軽々と男の胸ぐらをつかんで持ち上げ、心臓があるであろう位置に銃口を突き付けた。
「咲弥、これ以上はダメだよ」
一言で落ち着きを取り戻した咲弥はその男を地面に叩きつけ、そそくさと他のメンバーを縛り上げ始めた。
開放され、緑この人たちは密猟者やないでよ色の娘が私に近づいてきた。
「助けてくださり、ありがとうがーす」
「いいんだよ。それに、私たちは君たちを保護しに来たんだよ」
「まさか、あんたたちも密猟者か!?」
「すだち、このこの人たちは密猟者やないでよ」
「本当か?疑うてごめんなさい」
「別に、それはしょうがないことだから…。それで、君の名前は?」
「うち?うちゃすだちとしか…」
「そっか。でも、すだちじゃ物足らない気がするから、すだちの品種の『徳島1号』ってどう?」
「徳島…1号…、うん、悪うない!!」
そういって彼女は笑った。私は野良フルーツガールズに命名することに嬉しさを覚えていた。
続く
私と咲弥は任務で柚子のフルーツガールズの保護の為に徳島県の剣山へ向かい、そこで目的の彼女に出会う。方言を話す彼女に対し、私は勝手に柚子の品種の1つである多田錦と命名した。
「多田…錦?何か、それは」
「柚子の品種の1つだよ。どう?」
「悪うないかも。ありがとう」
「君は1人でここに住んでるの?」
「いいや、もう1人おる。うちによう似た緑色の娘や」
「その娘がどこにいるかとか分かる?」
「うちゃさっきからその娘を探しよるんや。手伝うてくれんか?」
「いいよ。それで、どこを探せばいいの?」
「どこって言われても分からん。だってあの娘は連れ去られたけん」
「何だって!?」
「咲弥、今何て言ったか分かった?」
「少しだけ。でも、助けないといけないってことは分かりました」
「それじゃあ、あれ使って」
私たちは『果実娘探査機』を使って錦ちゃんに似た緑色の娘を探した。
*
しばらく捜索し続けていると、反応のあった山奥の地点に何人かの男に囲まれたそれらしきフルーツガールを見つけた。
「胸こそは大きくはねぇが、エロい体してるなぁ」
「やめて!これ以上は嫌じょ!」
「そうやって聞きなれない語尾使うのもまたいいねぇ。その体で、言葉で、俺たちの財布と欲を満たしてくれよ」
「じゃあ、まずはうちの血ぃ飲んでくれる?」
「なんで血?まぁいい、んじゃあ、遠慮なくいただきます」
そう言って、密猟者らしき男はその娘の指に切り傷をつけ、そこを舐めた。
「!?!?!?!?!?!?ン×ーーーーーーーー!!!」
男の絶叫は、数秒にわたって続いた。
「ハァ…、ハァ…、何でこんなに血がすっぱいんだ!?俺を殺すつもりだったんだろうが、もういい、強制的に連れ帰ってやる!!抵抗すれば無論、殺す」
「そ、そんなぁ…」
それを見ていた錦ちゃんが耐えかねたようだ。
「ねぇお姉ちゃんたち、どうにかならんの?」
「大丈夫、今何とかするから。咲弥…ってあれ?咲弥?」
気づいたときには、彼女はリーダー格らしき男を横から狙っていた。
「咲弥、ダメ!!!」
私の声で自分に気づいたのだろう、目つきが変わった。
そして咲弥は男の鼻筋すれすれに発砲した。弾は狙い通りに鼻筋をかすり、切れた。
「痛っ!?何だ今の…」
「あなたたちは極悪非道なことをしています!!自分で何をしているのか分からないのですか!?」
「その服装は『FJVV』!?…いや、少し違うか。まぁいい。誰にせよ俺に敵対しようモンなら殺す」
「やれるならやってみてください!!」
そう言いながら咲弥はリロードせずに何十発も発砲した。しかし、それら全ては命中することなく全員の体をすれていき、気づく頃には男たちは全員傷まみれになっていた。
「連行する為にあえて殺しません。しかし、あなたたちのしたことは犯罪であり、決して許されません!」
「ふっ、ふざけるなぁぁぁ!!!」
男の1人が剣を振り回しながら咲弥に向かっていった。私はとっさに発砲してその剣を粉砕した。
「麗華、ナイス!」
「おい、こっちを見ろ!」
リーダー格の男の大声が聞こえ、その方を見るとあの娘の首に剣が突きつけられていた。
「殺されたくなければ、そこのもう1人も渡すことd…」
突然、男の声が消え、男は倒れた。そこを見ると、咲弥が恐ろしい目つきで立っていた。すると、咲弥は軽々と男の胸ぐらをつかんで持ち上げ、心臓があるであろう位置に銃口を突き付けた。
「咲弥、これ以上はダメだよ」
一言で落ち着きを取り戻した咲弥はその男を地面に叩きつけ、そそくさと他のメンバーを縛り上げ始めた。
開放され、緑この人たちは密猟者やないでよ色の娘が私に近づいてきた。
「助けてくださり、ありがとうがーす」
「いいんだよ。それに、私たちは君たちを保護しに来たんだよ」
「まさか、あんたたちも密猟者か!?」
「すだち、このこの人たちは密猟者やないでよ」
「本当か?疑うてごめんなさい」
「別に、それはしょうがないことだから…。それで、君の名前は?」
「うち?うちゃすだちとしか…」
「そっか。でも、すだちじゃ物足らない気がするから、すだちの品種の『徳島1号』ってどう?」
「徳島…1号…、うん、悪うない!!」
そういって彼女は笑った。私は野良フルーツガールズに命名することに嬉しさを覚えていた。
続く
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