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吸血連合篇(前編)
第5話 世界樹<ユグドラシル>攻略開始
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「シドラ様、アオイ様。出発のご準備はお済みでしょうか?」
「王様のおかげで準備に抜かりは…」
「ある!」
「…え?」
「用意できる限りはなんでも用意してくれるんだよね?」
「それはそうだけど…」
「食べ物がこれだけじゃ足りないよ!」
「え?た、足りない?」
「うん。足りない。ルキネアさん、もっと食べ物用意してもらってください。」
「でしたら、食料庫にお連れしますのでそちらから収納魔法に収まる容量で持っていきたいだけ持っていって頂きます。」
「いいんですか⁉」
そして、アオイは食料庫の食べ物を異常なほどに持ち出した。
「まさかここまでしてもらえるなんて。」
「これじゃあ死んだら国に申し訳なさすぎる…。」
「出発のご準備はお済みにならえましたね?それでは、出発します。」
「はい。」
「術式発動。秘技『空間即時移動』。」
「なあ、アオイ。もしこの任務に生きて帰ってこれたら?」
「そうだな…。私、お兄ちゃんと幸せになりたい!」
「そうか。…え?」
*
「到着しました。ご武運をお祈りいたします。」
「たしか、伝承ではこの世界樹も本体の維管束のうちの1本で、本体の世界樹は葉の1枚1枚で世界が違うらしい。」
「そうなんですか。そういえば、出現する猛獣や魔物は調べたんですか?」
「しまった。それは調べ忘れたな…。でも、僕とアオイならどうにかなるよ。」
「うん。」
「それじゃあ、まずは1階層だ。準備はいい?」
「…うん。」
そして、中に足を踏み入れると、そこには広大な森林が広がっていた。
「ねえ、あの大きい扉から2階層に行くの?」
「多分、そうだな。じゃあ、あそこまでダッシュだ。」
「そうはさせるかよ。」
男の低い声が聞こえ、瞬間、赤黒い魔力弾が連射されてきた。
「誰だ⁉お前は?」
「俺は72柱の序列7のアモンだ。ルシファー様の命令により、貴様らをここで排除する!」
「ルシファー?なぜ堕天王ルシファーが関係している?」
「貴様に話すことはない!俺の40の軍勢にうち滅ぼされるといい!いけ、俺たちアモン軍の力を見せつけてやれ!」
「行こう、アオイ。」
「うん!」
そして、両者の激しいぶつかり合いが始まった。
「秘技『蒼嵐剣舞』‼」
「秘技『龍蒼神斬』‼」
あっという間に、相手の軍勢は半分を切っていた。
「おいお前ら、先に帰ってろ!後は俺で始末する!」
「しかし大将、そんなことをしたらルシファー様に合わせる顔がねぇぜ。」
「それでも俺はこの始末がついたら、またお前らと美味い酒が飲みてぇんだ。だから行け。」
「は、はい。ありがとうございます!」
「おい、部下を逃がしてどうした?負けを認めたか?」
「俺も40の軍勢の親玉なだけあって肝っ玉は小さくねぇぞ。」
「ならなぜ逃がした?」
「足手纏いだからだよ。早く貴様らを始末せねばルシファー様から見捨てられてしまう。」
「結局、さっきの台詞は嘘か?」
「いいや、あれは本当だ。酒は誰かと一緒でなきゃ美味くねぇからな。」
「その言葉、本当なら僕と戦ってください。その気持ちが本当なら、一切の手段を厭わないはずです。」
「いいだろう。その挑戦、受けてたつ。『魔核解放!我が名はアモン、火を吐く者にして、[強欲]のマモンの半身!我が魔核解放せし時、業火の魔獣として降臨し、我が死し時、半身に力返還しよう!そう、我が真名は、火炎侯爵アモンなり!』」
そして、アモンは背中から鷲の翼、獅子の顔と体中の獅子の毛、伸びた爪と牙を持つ怪物へと変貌した。
「勝負だ、アモン!」
シドラとアモンは激闘を繰り広げた。炎が空を舞い、それを躱しながらアモンとの間合いを詰め一撃。その斬撃をアモンが受け止める、といった具合がしばらく続いた。
「ハァ、ハァ…。なかなかやるな。もういい、貴様の全力をぶつけてみろ。」
「いいだろう。『我が剣リディルよ、我が目前にはファブニールの臓物より硬き者あり。我、その者を倒さずば人にあれず。故にその力欲したり。今、我の声が天に届いているならば、顕現せよ、黒竜の牙![黒竜呪牙の剣]』!!!」
「まさか、聖剣で黒魔術⁉そんなことが可能なはず…」
「この剣に染みたファブニールの血があれば簡単なんだよ。今できる全力をくらえ!」
「面白い。そんなものが貴様の全力なはずはないが、最後に俺の全力もくらうといい!『火炎侯爵アモンの名にかけて、今この宿敵を焼き尽くさん!大地よ枯れろ、海原よ蒸発しろ!我が獄炎の前にひれ伏さぬ者はない![火炎侯爵の獄炎]』!!!」
そして紫色に光る聖剣を振りかざそうとする少年と灼熱の大玉を口から放つ怪物は互いの全力をぶつけた。
が――。
「何故だ⁉何故俺の火炎玉を斬った⁉普通、聖剣だろうとあの温度には耐えられるわけが…」
「あるんだよ。それが今、お前が目にしている状況だ。」
「馬鹿な⁉ああ、ルシファー様、どうか愚かな私に祝福と加護を…」
<今更遅い。お前はもう用済みだ。せいぜい自分の怠慢を悔いながら死ね。>
「そんな…。ルシファー様、ルシファ…ぐぁっ⁉やめろ、俺はまだ…」
「72柱はこの程度か?こんなヤツらの集団なら案外…」
「お前が太刀打ちできるほど他の連中は弱くないぞ。お前には、指一本、ルシファー様、は、触れ、させ、な、い…。」
「さあ、この肉体が弾け飛ぶのも時間の問題だ。他に言い残すことはあるか?」
「お前、は、ルシファー、様、の、正」
その時、アモンの肉体は弾け飛んだ。肉塊が周辺の木々のあちらこちらに散乱した。
「終わった…。ガハッ、ゴフッゴフッ…ゲフッ…」
「お兄ちゃん、大丈夫⁉血が口から…」
「心配しなくても…ゴホゴホッ、大丈夫だよ。ちょっと…体を酷使…ゲフッ…しすぎた…だ…け…」
「お兄ちゃん⁉お兄ちゃん、お兄ちゃん…」
アオイが名前を呼ぶ声が小さくなるのを感じながら、シドラの意識は遠のいていった。
*
「…ちゃ……ちゃん……おに…ちゃ…お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」
「…あれ?僕は一体何を…?」
「お兄ちゃん、アイツ倒した後に血たくさん吐いて、倒れちゃってたよ。」
「そうだったのか。ところで、今俺は何に頭を据えているんだ?」
「お兄ちゃん…。その…今、ひ、膝枕…してます。」
「そうか、ありがとう。いつも僕のことを第一に考えてくれて…。」
「だって、お兄ちゃんがいなかったら、私はまだ苦しんでたかもしれないし…。」
「あれ?能力が1つ増えてる。」
「え?何?」
「[異能:時間賢者]…。過去と未来の知識を人に与えることができる、か。」
「もしかして、72柱を倒した時にもらえる異能?すごい!」
「さて、そろそろ2階層に行く?」
「そうしよう。」
<侵入者諸君、72柱一人討伐おめでとう。この先の階層でも、72柱の魔神は君たちの命を狙っている。それを肝に銘じて世界樹を攻略してくれ。50階層到達を待っているよ。>
「今の声って…。」
「ああ、多分堕天王ルシファーの声だ。」
「もし、50階層でルシファーが待ってたら?」
「その時は、全力で倒す。俺たちは、吸血連合以外も敵にする必要があるかもしれない。」
「お兄ちゃん…。」
「だから、50階層に辿り着く前に強くなろう。僕たちならきっとできるよ!」
「…うん!」
続く 次回、世界樹攻略②
「王様のおかげで準備に抜かりは…」
「ある!」
「…え?」
「用意できる限りはなんでも用意してくれるんだよね?」
「それはそうだけど…」
「食べ物がこれだけじゃ足りないよ!」
「え?た、足りない?」
「うん。足りない。ルキネアさん、もっと食べ物用意してもらってください。」
「でしたら、食料庫にお連れしますのでそちらから収納魔法に収まる容量で持っていきたいだけ持っていって頂きます。」
「いいんですか⁉」
そして、アオイは食料庫の食べ物を異常なほどに持ち出した。
「まさかここまでしてもらえるなんて。」
「これじゃあ死んだら国に申し訳なさすぎる…。」
「出発のご準備はお済みにならえましたね?それでは、出発します。」
「はい。」
「術式発動。秘技『空間即時移動』。」
「なあ、アオイ。もしこの任務に生きて帰ってこれたら?」
「そうだな…。私、お兄ちゃんと幸せになりたい!」
「そうか。…え?」
*
「到着しました。ご武運をお祈りいたします。」
「たしか、伝承ではこの世界樹も本体の維管束のうちの1本で、本体の世界樹は葉の1枚1枚で世界が違うらしい。」
「そうなんですか。そういえば、出現する猛獣や魔物は調べたんですか?」
「しまった。それは調べ忘れたな…。でも、僕とアオイならどうにかなるよ。」
「うん。」
「それじゃあ、まずは1階層だ。準備はいい?」
「…うん。」
そして、中に足を踏み入れると、そこには広大な森林が広がっていた。
「ねえ、あの大きい扉から2階層に行くの?」
「多分、そうだな。じゃあ、あそこまでダッシュだ。」
「そうはさせるかよ。」
男の低い声が聞こえ、瞬間、赤黒い魔力弾が連射されてきた。
「誰だ⁉お前は?」
「俺は72柱の序列7のアモンだ。ルシファー様の命令により、貴様らをここで排除する!」
「ルシファー?なぜ堕天王ルシファーが関係している?」
「貴様に話すことはない!俺の40の軍勢にうち滅ぼされるといい!いけ、俺たちアモン軍の力を見せつけてやれ!」
「行こう、アオイ。」
「うん!」
そして、両者の激しいぶつかり合いが始まった。
「秘技『蒼嵐剣舞』‼」
「秘技『龍蒼神斬』‼」
あっという間に、相手の軍勢は半分を切っていた。
「おいお前ら、先に帰ってろ!後は俺で始末する!」
「しかし大将、そんなことをしたらルシファー様に合わせる顔がねぇぜ。」
「それでも俺はこの始末がついたら、またお前らと美味い酒が飲みてぇんだ。だから行け。」
「は、はい。ありがとうございます!」
「おい、部下を逃がしてどうした?負けを認めたか?」
「俺も40の軍勢の親玉なだけあって肝っ玉は小さくねぇぞ。」
「ならなぜ逃がした?」
「足手纏いだからだよ。早く貴様らを始末せねばルシファー様から見捨てられてしまう。」
「結局、さっきの台詞は嘘か?」
「いいや、あれは本当だ。酒は誰かと一緒でなきゃ美味くねぇからな。」
「その言葉、本当なら僕と戦ってください。その気持ちが本当なら、一切の手段を厭わないはずです。」
「いいだろう。その挑戦、受けてたつ。『魔核解放!我が名はアモン、火を吐く者にして、[強欲]のマモンの半身!我が魔核解放せし時、業火の魔獣として降臨し、我が死し時、半身に力返還しよう!そう、我が真名は、火炎侯爵アモンなり!』」
そして、アモンは背中から鷲の翼、獅子の顔と体中の獅子の毛、伸びた爪と牙を持つ怪物へと変貌した。
「勝負だ、アモン!」
シドラとアモンは激闘を繰り広げた。炎が空を舞い、それを躱しながらアモンとの間合いを詰め一撃。その斬撃をアモンが受け止める、といった具合がしばらく続いた。
「ハァ、ハァ…。なかなかやるな。もういい、貴様の全力をぶつけてみろ。」
「いいだろう。『我が剣リディルよ、我が目前にはファブニールの臓物より硬き者あり。我、その者を倒さずば人にあれず。故にその力欲したり。今、我の声が天に届いているならば、顕現せよ、黒竜の牙![黒竜呪牙の剣]』!!!」
「まさか、聖剣で黒魔術⁉そんなことが可能なはず…」
「この剣に染みたファブニールの血があれば簡単なんだよ。今できる全力をくらえ!」
「面白い。そんなものが貴様の全力なはずはないが、最後に俺の全力もくらうといい!『火炎侯爵アモンの名にかけて、今この宿敵を焼き尽くさん!大地よ枯れろ、海原よ蒸発しろ!我が獄炎の前にひれ伏さぬ者はない![火炎侯爵の獄炎]』!!!」
そして紫色に光る聖剣を振りかざそうとする少年と灼熱の大玉を口から放つ怪物は互いの全力をぶつけた。
が――。
「何故だ⁉何故俺の火炎玉を斬った⁉普通、聖剣だろうとあの温度には耐えられるわけが…」
「あるんだよ。それが今、お前が目にしている状況だ。」
「馬鹿な⁉ああ、ルシファー様、どうか愚かな私に祝福と加護を…」
<今更遅い。お前はもう用済みだ。せいぜい自分の怠慢を悔いながら死ね。>
「そんな…。ルシファー様、ルシファ…ぐぁっ⁉やめろ、俺はまだ…」
「72柱はこの程度か?こんなヤツらの集団なら案外…」
「お前が太刀打ちできるほど他の連中は弱くないぞ。お前には、指一本、ルシファー様、は、触れ、させ、な、い…。」
「さあ、この肉体が弾け飛ぶのも時間の問題だ。他に言い残すことはあるか?」
「お前、は、ルシファー、様、の、正」
その時、アモンの肉体は弾け飛んだ。肉塊が周辺の木々のあちらこちらに散乱した。
「終わった…。ガハッ、ゴフッゴフッ…ゲフッ…」
「お兄ちゃん、大丈夫⁉血が口から…」
「心配しなくても…ゴホゴホッ、大丈夫だよ。ちょっと…体を酷使…ゲフッ…しすぎた…だ…け…」
「お兄ちゃん⁉お兄ちゃん、お兄ちゃん…」
アオイが名前を呼ぶ声が小さくなるのを感じながら、シドラの意識は遠のいていった。
*
「…ちゃ……ちゃん……おに…ちゃ…お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」
「…あれ?僕は一体何を…?」
「お兄ちゃん、アイツ倒した後に血たくさん吐いて、倒れちゃってたよ。」
「そうだったのか。ところで、今俺は何に頭を据えているんだ?」
「お兄ちゃん…。その…今、ひ、膝枕…してます。」
「そうか、ありがとう。いつも僕のことを第一に考えてくれて…。」
「だって、お兄ちゃんがいなかったら、私はまだ苦しんでたかもしれないし…。」
「あれ?能力が1つ増えてる。」
「え?何?」
「[異能:時間賢者]…。過去と未来の知識を人に与えることができる、か。」
「もしかして、72柱を倒した時にもらえる異能?すごい!」
「さて、そろそろ2階層に行く?」
「そうしよう。」
<侵入者諸君、72柱一人討伐おめでとう。この先の階層でも、72柱の魔神は君たちの命を狙っている。それを肝に銘じて世界樹を攻略してくれ。50階層到達を待っているよ。>
「今の声って…。」
「ああ、多分堕天王ルシファーの声だ。」
「もし、50階層でルシファーが待ってたら?」
「その時は、全力で倒す。俺たちは、吸血連合以外も敵にする必要があるかもしれない。」
「お兄ちゃん…。」
「だから、50階層に辿り着く前に強くなろう。僕たちならきっとできるよ!」
「…うん!」
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