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第二十三話
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美沙先輩とのデート(?)が終わり、何事もなく家に帰ってくると、香奈姉ちゃんが笑顔で出迎えてくれた。
それもルームウェア姿で──
「おかえり、弟くん。美沙ちゃんとのデートはどうだった?」
笑顔を浮かべてはいるが、これは確実に怒っている。
態度を見ればあきらかだ。
「デートなのかどうかはわからないけど、買い物は楽しかったよ」
「そっかぁ。楽しかったんだ~。よかったね」
「う、うん……」
「ひょっとして、私とのデートよりも楽しかったりする?」
「え、いや……。美沙先輩と買い物に行っただけだから、さすがに答えようが──」
「ふ~ん。そうなんだ」
美沙先輩とは、前から約束していた事だからなぁ。
これはどうしようもない。
今さら香奈姉ちゃんを宥めても無意味だし。
自分の家に帰るのかと思っていたんだけど、何を思ったのか香奈姉ちゃんは追いかけるかのように僕の部屋に入ってきた。
「ねぇ、弟くん」
「なに? 香奈姉ちゃん」
神妙な表情で訊いてくるものだから、僕はいつにもまして緊張してしまう。
「美沙ちゃんの太ももの感触はどうだった? 気持ちよかった?」
「それって……。まさか香奈姉ちゃん──」
まさか見ていたって事かな?
でも場所は公園だったし……。追いかけても意味がないだろうに。
しかし、香奈姉ちゃんはあくまでも笑顔で──
「うん! 全部見てたよ。美沙ちゃんが、あんなに積極的だったなんて思わなかったけど……。まさかスパッツを穿き忘れるなんてね~。これは、私もうかうかしてられないなって思ったよ」
と、そう言っていた。
笑顔のままでキレないでほしいな。
僕だって、それが発覚するまで知らなかったわけだし……。
「そうなんだ。僕は、今の香奈姉ちゃんがある意味──」
「ん? 何か言ったかな?」
「いえ……。別に……」
その笑顔が逆に怖いんだけど……。
香奈姉ちゃんって、本音の笑顔とそうでない笑顔との使い分けができてしまうために、表情がとてもわかりにくい。
僕と一緒にいる時は、そんな事はないのだが……。
「それでどうしようか? 一緒に勉強でもする? それとも──」
そう言って僕に寄り添ってくるのは、好意的な証拠だ。
僕は、そんな香奈姉ちゃんの好意を無にしたくない。
「勉強しようか。香奈姉ちゃん」
「うん! そうだね。勉強しようね。色々と──」
香奈姉ちゃんは、初めは少しだけ残念そうな表情をしていたが、すぐに笑顔になりそう言っていた。
色々とツッコみたい事もあるけれど、とりあえずはこれでいい。
香奈姉ちゃんは、普通にしていれば可愛いんだから。
やっぱり、年上だけあって香奈姉ちゃんは勉強の教え方も上手だ。
「ここはね~。こうやるんだよ」
「わかった」
僕は、香奈姉ちゃんに言われたとおりに教科書に書かれている問題集を解いていく。
難易度は、普通に難しいかも……。
僕1人では、ちょっと解けない感じだ。
こんな難しい問題を、僕でもすんなりと解けてしまうのは、さすが香奈姉ちゃんとしか言いようがない。
香奈姉ちゃんに比べたら、僕なんて全然できない方だから、良い見本にもなる。
外聞としては、だけど……。
内面はというと、そうではない。
「うん! さすが弟くん! 私が見込んだとおりの人だね」
あとでご褒美を貰いたくてしょうがないといった態度なのは、表情を見ればまるわかりだ。
それにルームウェア姿を見れば、さらによくわかる。
ちなみに香奈姉ちゃんのルームウェア姿は、僕の家か香奈姉ちゃんの家でしか見られない。
ピンク色を基調とした上着にショートパンツ。そして、ルーズソックス。
少し長めの髪はポニーテールにしている。
香奈姉ちゃんのこの格好を見て、何とも思わない人間はいないだろう。
この僕でさえ、香奈姉ちゃんのことを可愛いなって思ってしまうから。
「どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
「え、いや……。なんでもないよ。さすがだなって思って──」
「さすがって、何が?」
香奈姉ちゃんは、思案げな表情で僕を見てくる。
自覚がないのは、香奈姉ちゃんにとってはいつもどおりだ。
やっぱりリーダー気質っていうのは、いつもの雰囲気から出てるんだろう。
「香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』だなっていう意味だよ」
「なによ、それ? 答えになってないんだけど──」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕に抱きついてくる。
エッチなことをしてこないあたり、香奈姉ちゃんにも節度の問題があるんだろう。
もちろん、僕にもそれはある。
「充分な答えだと思うんだけどな……」
「答えなの? 今の私に、何もしないのに?」
「何かしてほしいの?」
「それは…ねぇ。ここまでしてるんだから、多少は期待しちゃうでしょ」
香奈姉ちゃんは、至って真面目な表情でそう言ってきた。
抱きついている拍子に胸を押し付けてきてるし……。
どうしよう。
今、抱いちゃったら、絶対に香奈姉ちゃんに怪しまれてしまう。ここは冷静に──
「勉強中にそんなことできないでしょ、さすがに……。香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』なんだから、そこは自重しないと──」
「お姉ちゃん、か。私は、弟くんの『彼女』なんだけどな、一応」
香奈姉ちゃんは、なにやら甘えるような表情で僕を見つめてくる。
そんな視線で見つめられたら……。
「僕の『彼女』……。それって……」
「そのままの意味だよ。弟くんは、私の大事な『彼氏』さん。だから浮気なんて絶対に許さないんだから」
「浮気って……。今日は、美沙先輩と買い物に──」
美沙先輩と買い物に行っただけなのに、浮気扱いっていうのはさすがに……。
バンドメンバーとのコミュニケーションは大事なことだと思うんだけど。
「わかってるわよ。…でもね。美沙ちゃんだって、1人の女の子なんだよ。膝枕なんてしてたら、誰だって誤解しちゃうでしょ」
「はい……。たしかに膝枕は、誤解しちゃいます……。軽率でした」
どんな理由があったとしても、やってしまったことは事実だ。
弁明などできるはずもない。
「まぁ、美沙ちゃんは少しだけ強引な性格をしてるから、断りにくいのはあったのかもしれないけど……」
香奈姉ちゃんも、理解はしているらしい。
バンドメンバーだからね。
誘われてしまったら、断るわけにはいかないだろう。
はっきり言わせてもらえば、嫌われたくないっていうのが本音だけど。
「少しは覚悟をしておきなさいよ。弟くんは、意外と──」
「ん? なに?」
残念ながら、最後の方はうまく聞き取れなかった。
なにやら小声で言っていたけど、なんて言ったんだろうか。
気になるけど、同じ事を言うつもりはなさそうだし。
諦めるしかないか。
「ううん、なんでもない。こっちの事。弟くんは、気にする必要はないよ」
そんなことを言われると、よけいに気になるんだけど……。
香奈姉ちゃんの手が、ゆっくりと僕の顔の方に行き、優しく触れてくる。
僕に何かしたいのかな?
「あの……。香奈姉ちゃん?」
あまりにも真剣な眼差しで見つめてくるものだから、つい香奈姉ちゃんを呼んでしまっていた。
香奈姉ちゃんは、ハッと我にかえって、僕の頬から手を離す。
「ごめんね……。弟くんの顔を見ていたら、つい──」
顔を見ると、羞恥で赤くなっていた。
僕が何かしたんだろうかと思ってしまうくらいに。
とにかく。
香奈姉ちゃんをこんな顔にさせて何もしないのは男としてどうだろう。
そんな風に思ってしまうと行動せずにはいられなかった。
「謝る必要はないよ。香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』であり、『彼女』さんなんだから──」
そう言って、僕は香奈姉ちゃんの手を優しく握り、そのまま顔を近づける。
「弟くん」
すると香奈姉ちゃんは、何を思ったのかゆっくりと瞳を閉じた。
これは、やっていいって事なんだよな。
う~ん……。どうだろう。
ごちゃごちゃと考えていても埒があかない。
僕は迷いを振り切り、香奈姉ちゃんにキスをした。
それもルームウェア姿で──
「おかえり、弟くん。美沙ちゃんとのデートはどうだった?」
笑顔を浮かべてはいるが、これは確実に怒っている。
態度を見ればあきらかだ。
「デートなのかどうかはわからないけど、買い物は楽しかったよ」
「そっかぁ。楽しかったんだ~。よかったね」
「う、うん……」
「ひょっとして、私とのデートよりも楽しかったりする?」
「え、いや……。美沙先輩と買い物に行っただけだから、さすがに答えようが──」
「ふ~ん。そうなんだ」
美沙先輩とは、前から約束していた事だからなぁ。
これはどうしようもない。
今さら香奈姉ちゃんを宥めても無意味だし。
自分の家に帰るのかと思っていたんだけど、何を思ったのか香奈姉ちゃんは追いかけるかのように僕の部屋に入ってきた。
「ねぇ、弟くん」
「なに? 香奈姉ちゃん」
神妙な表情で訊いてくるものだから、僕はいつにもまして緊張してしまう。
「美沙ちゃんの太ももの感触はどうだった? 気持ちよかった?」
「それって……。まさか香奈姉ちゃん──」
まさか見ていたって事かな?
でも場所は公園だったし……。追いかけても意味がないだろうに。
しかし、香奈姉ちゃんはあくまでも笑顔で──
「うん! 全部見てたよ。美沙ちゃんが、あんなに積極的だったなんて思わなかったけど……。まさかスパッツを穿き忘れるなんてね~。これは、私もうかうかしてられないなって思ったよ」
と、そう言っていた。
笑顔のままでキレないでほしいな。
僕だって、それが発覚するまで知らなかったわけだし……。
「そうなんだ。僕は、今の香奈姉ちゃんがある意味──」
「ん? 何か言ったかな?」
「いえ……。別に……」
その笑顔が逆に怖いんだけど……。
香奈姉ちゃんって、本音の笑顔とそうでない笑顔との使い分けができてしまうために、表情がとてもわかりにくい。
僕と一緒にいる時は、そんな事はないのだが……。
「それでどうしようか? 一緒に勉強でもする? それとも──」
そう言って僕に寄り添ってくるのは、好意的な証拠だ。
僕は、そんな香奈姉ちゃんの好意を無にしたくない。
「勉強しようか。香奈姉ちゃん」
「うん! そうだね。勉強しようね。色々と──」
香奈姉ちゃんは、初めは少しだけ残念そうな表情をしていたが、すぐに笑顔になりそう言っていた。
色々とツッコみたい事もあるけれど、とりあえずはこれでいい。
香奈姉ちゃんは、普通にしていれば可愛いんだから。
やっぱり、年上だけあって香奈姉ちゃんは勉強の教え方も上手だ。
「ここはね~。こうやるんだよ」
「わかった」
僕は、香奈姉ちゃんに言われたとおりに教科書に書かれている問題集を解いていく。
難易度は、普通に難しいかも……。
僕1人では、ちょっと解けない感じだ。
こんな難しい問題を、僕でもすんなりと解けてしまうのは、さすが香奈姉ちゃんとしか言いようがない。
香奈姉ちゃんに比べたら、僕なんて全然できない方だから、良い見本にもなる。
外聞としては、だけど……。
内面はというと、そうではない。
「うん! さすが弟くん! 私が見込んだとおりの人だね」
あとでご褒美を貰いたくてしょうがないといった態度なのは、表情を見ればまるわかりだ。
それにルームウェア姿を見れば、さらによくわかる。
ちなみに香奈姉ちゃんのルームウェア姿は、僕の家か香奈姉ちゃんの家でしか見られない。
ピンク色を基調とした上着にショートパンツ。そして、ルーズソックス。
少し長めの髪はポニーテールにしている。
香奈姉ちゃんのこの格好を見て、何とも思わない人間はいないだろう。
この僕でさえ、香奈姉ちゃんのことを可愛いなって思ってしまうから。
「どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
「え、いや……。なんでもないよ。さすがだなって思って──」
「さすがって、何が?」
香奈姉ちゃんは、思案げな表情で僕を見てくる。
自覚がないのは、香奈姉ちゃんにとってはいつもどおりだ。
やっぱりリーダー気質っていうのは、いつもの雰囲気から出てるんだろう。
「香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』だなっていう意味だよ」
「なによ、それ? 答えになってないんだけど──」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕に抱きついてくる。
エッチなことをしてこないあたり、香奈姉ちゃんにも節度の問題があるんだろう。
もちろん、僕にもそれはある。
「充分な答えだと思うんだけどな……」
「答えなの? 今の私に、何もしないのに?」
「何かしてほしいの?」
「それは…ねぇ。ここまでしてるんだから、多少は期待しちゃうでしょ」
香奈姉ちゃんは、至って真面目な表情でそう言ってきた。
抱きついている拍子に胸を押し付けてきてるし……。
どうしよう。
今、抱いちゃったら、絶対に香奈姉ちゃんに怪しまれてしまう。ここは冷静に──
「勉強中にそんなことできないでしょ、さすがに……。香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』なんだから、そこは自重しないと──」
「お姉ちゃん、か。私は、弟くんの『彼女』なんだけどな、一応」
香奈姉ちゃんは、なにやら甘えるような表情で僕を見つめてくる。
そんな視線で見つめられたら……。
「僕の『彼女』……。それって……」
「そのままの意味だよ。弟くんは、私の大事な『彼氏』さん。だから浮気なんて絶対に許さないんだから」
「浮気って……。今日は、美沙先輩と買い物に──」
美沙先輩と買い物に行っただけなのに、浮気扱いっていうのはさすがに……。
バンドメンバーとのコミュニケーションは大事なことだと思うんだけど。
「わかってるわよ。…でもね。美沙ちゃんだって、1人の女の子なんだよ。膝枕なんてしてたら、誰だって誤解しちゃうでしょ」
「はい……。たしかに膝枕は、誤解しちゃいます……。軽率でした」
どんな理由があったとしても、やってしまったことは事実だ。
弁明などできるはずもない。
「まぁ、美沙ちゃんは少しだけ強引な性格をしてるから、断りにくいのはあったのかもしれないけど……」
香奈姉ちゃんも、理解はしているらしい。
バンドメンバーだからね。
誘われてしまったら、断るわけにはいかないだろう。
はっきり言わせてもらえば、嫌われたくないっていうのが本音だけど。
「少しは覚悟をしておきなさいよ。弟くんは、意外と──」
「ん? なに?」
残念ながら、最後の方はうまく聞き取れなかった。
なにやら小声で言っていたけど、なんて言ったんだろうか。
気になるけど、同じ事を言うつもりはなさそうだし。
諦めるしかないか。
「ううん、なんでもない。こっちの事。弟くんは、気にする必要はないよ」
そんなことを言われると、よけいに気になるんだけど……。
香奈姉ちゃんの手が、ゆっくりと僕の顔の方に行き、優しく触れてくる。
僕に何かしたいのかな?
「あの……。香奈姉ちゃん?」
あまりにも真剣な眼差しで見つめてくるものだから、つい香奈姉ちゃんを呼んでしまっていた。
香奈姉ちゃんは、ハッと我にかえって、僕の頬から手を離す。
「ごめんね……。弟くんの顔を見ていたら、つい──」
顔を見ると、羞恥で赤くなっていた。
僕が何かしたんだろうかと思ってしまうくらいに。
とにかく。
香奈姉ちゃんをこんな顔にさせて何もしないのは男としてどうだろう。
そんな風に思ってしまうと行動せずにはいられなかった。
「謝る必要はないよ。香奈姉ちゃんは、僕の自慢の『お姉ちゃん』であり、『彼女』さんなんだから──」
そう言って、僕は香奈姉ちゃんの手を優しく握り、そのまま顔を近づける。
「弟くん」
すると香奈姉ちゃんは、何を思ったのかゆっくりと瞳を閉じた。
これは、やっていいって事なんだよな。
う~ん……。どうだろう。
ごちゃごちゃと考えていても埒があかない。
僕は迷いを振り切り、香奈姉ちゃんにキスをした。
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