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第十八話
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私とのセックスを断るなんて、めずらしい。
普段なら、断らないはずなのに。
これは絶対に何かある。
怪しいと思うのは、美沙ちゃんが握っている楓の弱みだ。
結局、楓と美沙ちゃんとのデート中に、それを知る機会はなかったし。
だからといって、本人たちから聞いたところで、何も得られそうにもないだろう。
「どうしたの、香奈姉ちゃん? そんな真剣な顔をして」
私が真剣な表情を浮かべていると、楓は訝しげな顔をしてそう訊いてくる。
どうやら、楓の勉強を見ているうちに、余計なことを考えてしまったみたいだ。
「別になんでもないよ。気にしなくても大丈夫だよ」
「それなら、いいんだけど……」
それでも楓は、心配そうな表情を浮かべる。
心配なのはむしろ私の方なんだけどね。
私とのセックスを断るくらいだから、何かあったんじゃないかと思うのは、自然なことなんだよ。
わかってないのは、本人だけか。
私は、なんとか場を元に戻そうと思い、わからないところとかを楓に訊いてみる。
「それよりも。…わからないところとかある? 大抵のことは答えられるから、遠慮なく聞いてね」
「うん。ありがとう。今のところは、特にはないかな」
楓は、教科書を確認しながらそう言っていた。
「そっか」
私は、少し残念そうにそう言う。
彼のことだから、わからないところなんてほとんどないかとおもうんだけど。
ちょっと待って。
これだと教えることがほとんどないから、ご褒美なんてほぼないじゃない!
さては、私とのセックスを避けたくて、あんな風に言ったんだな。
だとしたら、許さないんだから。
「ねぇ、楓」
「何? 香奈姉ちゃん」
「最近、出かけてることが多いみたいだけど。何かあったの?」
「え……」
楓は、びっくりしたような表情で私を見てくる。
そんな顔をしたって、ダメだよ。
「もしかして、他の女の子とデートに行ったりしているのかな?」
「そんなことはないよ。ちょっと欲しいものがあったから、買い物に出かけてただけだよ」
「欲しいものって、何?」
「それは……。個人的なものだから」
楓は、答えにくいのか私から視線を逸らす。
なんだろう。
すごく気になる。
私にも言えないようなものなのかな。
「そっか。お姉ちゃんにも言えないようなものなんだ。ふ~ん。なるほどねぇ」
「言えないって事はないけど。見せるのはちょっと……」
私が強請ってみても、なんなのかは答えられないみたいだ。
まさかエッチな本とかなのかな。
男の子なら、そのくらいは読むとは思うけど。
それならば、仕方がない。
「まぁ、無理にとは言わないけど……。あんまり私を心配させないでね。私だって、一人の女の子なんだから──」
「う、うん。善処します」
楓は、そう言って再び教科書に視線を向ける。
やってるのは冬休みの課題なんだろうけど、ホントに私が教えられるところってあるのかな。
楓なら、やろうと思えば学年のトップになれるくらい成績は良い方だから必要ないかもしれない。
そうなると、やっぱり楓からのご褒美は無しかな。
ちょっと残念かも。
ちなみに私の方は、ある程度終わらせてしまっているので問題はない。
後は、楓のことを待つだけだ。
普段なら、断らないはずなのに。
これは絶対に何かある。
怪しいと思うのは、美沙ちゃんが握っている楓の弱みだ。
結局、楓と美沙ちゃんとのデート中に、それを知る機会はなかったし。
だからといって、本人たちから聞いたところで、何も得られそうにもないだろう。
「どうしたの、香奈姉ちゃん? そんな真剣な顔をして」
私が真剣な表情を浮かべていると、楓は訝しげな顔をしてそう訊いてくる。
どうやら、楓の勉強を見ているうちに、余計なことを考えてしまったみたいだ。
「別になんでもないよ。気にしなくても大丈夫だよ」
「それなら、いいんだけど……」
それでも楓は、心配そうな表情を浮かべる。
心配なのはむしろ私の方なんだけどね。
私とのセックスを断るくらいだから、何かあったんじゃないかと思うのは、自然なことなんだよ。
わかってないのは、本人だけか。
私は、なんとか場を元に戻そうと思い、わからないところとかを楓に訊いてみる。
「それよりも。…わからないところとかある? 大抵のことは答えられるから、遠慮なく聞いてね」
「うん。ありがとう。今のところは、特にはないかな」
楓は、教科書を確認しながらそう言っていた。
「そっか」
私は、少し残念そうにそう言う。
彼のことだから、わからないところなんてほとんどないかとおもうんだけど。
ちょっと待って。
これだと教えることがほとんどないから、ご褒美なんてほぼないじゃない!
さては、私とのセックスを避けたくて、あんな風に言ったんだな。
だとしたら、許さないんだから。
「ねぇ、楓」
「何? 香奈姉ちゃん」
「最近、出かけてることが多いみたいだけど。何かあったの?」
「え……」
楓は、びっくりしたような表情で私を見てくる。
そんな顔をしたって、ダメだよ。
「もしかして、他の女の子とデートに行ったりしているのかな?」
「そんなことはないよ。ちょっと欲しいものがあったから、買い物に出かけてただけだよ」
「欲しいものって、何?」
「それは……。個人的なものだから」
楓は、答えにくいのか私から視線を逸らす。
なんだろう。
すごく気になる。
私にも言えないようなものなのかな。
「そっか。お姉ちゃんにも言えないようなものなんだ。ふ~ん。なるほどねぇ」
「言えないって事はないけど。見せるのはちょっと……」
私が強請ってみても、なんなのかは答えられないみたいだ。
まさかエッチな本とかなのかな。
男の子なら、そのくらいは読むとは思うけど。
それならば、仕方がない。
「まぁ、無理にとは言わないけど……。あんまり私を心配させないでね。私だって、一人の女の子なんだから──」
「う、うん。善処します」
楓は、そう言って再び教科書に視線を向ける。
やってるのは冬休みの課題なんだろうけど、ホントに私が教えられるところってあるのかな。
楓なら、やろうと思えば学年のトップになれるくらい成績は良い方だから必要ないかもしれない。
そうなると、やっぱり楓からのご褒美は無しかな。
ちょっと残念かも。
ちなみに私の方は、ある程度終わらせてしまっているので問題はない。
後は、楓のことを待つだけだ。
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