僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃

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第十四話

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部屋に着くと楓は、緊張した面持ちで私のことを見てきた。

「あの……。香奈姉ちゃん。聞きたいことがあるって言っていたけど……。何かな?」
「うん。楓のバイト先にいる女の子のことなんだけどね──」
「女の子って、千聖さんのこと?」

楓の部屋なのに、私がいるとそこまで緊張しちゃうのかな。
それとも、私が『ご奉仕する』って言ったから、余計に気を遣っているのか。
どちらにしても、私が楓にご奉仕するのには、変わりはないけど。

「そうそう。千聖ちゃんね。…その子とだけは、付き合うのはやめておきなさいよって言いたかったんだけど……。その様子だと付き合ってはいないみたいだね。ちょっと安心したかな」
「どうして付き合ったらダメなの?」

まさか楓の口から、そんな言葉が出てくるとは思わなかった。
楓なら素直に『わかった』の一言で済ませてしまうんだけど。
たぶん、興味本位だろうな。
本気で付き合うつもりはないんだろう。
何故付き合ったらダメなのかを聞きたいだけだろうと思う。

「千聖ちゃんはたぶん、私との関係を壊そうとしてるんだよ」
「香奈姉ちゃんとの関係を? そんなバカなこと……」
「バカなことでもないよ。一人の女の子の所為で、バンドメンバー同士の仲が微妙になって、そのまま解散ってこともザラにあるんだから」
「千聖さんに限って、そんな──」

どうやら楓は、千聖ちゃんのことを疑ってないみたいだ。
まぁ、信じたいのはわかるんだけどね。
私の中にある女の勘が『あの子は危険だ』って訴えてくるのだ。
だけどそれは、あまりにも漠然としていてわかりにくいから、確証はもてないのだけど……。

「まぁ、そうと決まったわけじゃないから、断言はできないんだけどね。…だけど、気をつけた方がいいのはたしかだよ」
「香奈姉ちゃんがそう言うのなら……。気をつけるよ」

楓にとって、私の言葉は重かったようだ。
彼は素直にそう言った。
そんな楓を見て、私は嬉しくなってしまい、そのまま楓の首元をそっと抱きすくめる。

「さすが楓だね。わかっているじゃない」
「いや……。そんなことは……」

楓は、あきらかに照れてるのか顔を赤くして言った。
そんな表情も、また可愛いとさえ思ってしまう。
このままエッチな行為に及んでもいいんだけど、楓のことだ。きっと嫌がるだろう。
だから、楓には言ってやることにする。

「千聖ちゃんは、確実に楓のことを狙っているよ」
「僕のことを? どうして?」
「それは…ねぇ。女の子っていうのは、色々と思うところがあるものだからね」
「そっか。そんなものなんだ」

楓は、なにやら納得した様子でそう言った。
これ以上は、私が何を言ったところで無駄だと思う。楓自身に納得してもらうしかない。
楓のことを想う気持ちなら、私も負けないんだけどな。

いつもどおりにご奉仕を済ませると私は、楓にキスをしていた。
キスをしてるついでに中に舌を入れて、楓の舌を舐めとる。
グイグイ来るかと思っていたんだけど、楓は頬を赤くして、私がいくのを待っていた。
これって、普通は男の方から来るものだと思っていたんだけどな。
どうやら、楓の場合はそうじゃないらしい。
だったら私から攻めてもいいよね。
でも、やっぱり感情には素直なもので、楓は私の内股の辺りを触ってくる。

「んっ……」

楓の手は、いよいよ私の大事なあそこに触れた。
一応、服は着ているがショーツを脱いでいるので、感触ですぐにわかってしまう。
さっき、たくさんやったばかりだというのに……。まだそんな元気があるんだな。
それとも、私に屈服させられっぱなしは嫌なのかな。
まぁ、どっちでもいいことだけど。
最近、エッチだけじゃ満足できない私がいる。
ただ単に、楓があんまり激しくしてきてくれないのが、原因なのかもしれないけれど……。
だからこそ、私の大事なあそこをなぞるように愛撫してくる楓の手が、少しだけ気持ち良かったりする。
楓ったら、いつの間にこんなテクニックを身につけたんだろう。
これなら、私の胸を優しく揉んでくれてもいいかもしれない。
私は、私の大事なあそこを愛撫していた楓の手をギュッと掴んだ。

「え……。香奈姉ちゃん?」

案の定、楓はキョトンとした表情で私の顔を見てくる。
でも顔が赤くなっているのは、変わらなかったが。
こんな時こそ、最高のご奉仕をしてあげないといけない。

「まだだよ、楓。私のご奉仕は、まだ終わっていないよ」

そう言うと私は、騎乗位の状態になり楓を見下ろす。
普通は逆だろって言いたくなるが、楓の場合はこれでいい。

「香奈姉ちゃん。…今日は、何をするつもりなの?」

まるで漫画のヒロインのようなことを言ってくる。
ヒロインは、私なんだけどな。

「今日はね。楓の体に抱きついて、そのまま一緒に寝るの。…どうかな? 私にしては、いいご奉仕だと思うでしょ?」
「香奈姉ちゃんと一緒に寝るのか。…うん。香奈姉ちゃんらしい、良いご奉仕だね」
「そうでしょ。こんな『ご奉仕』、滅多にないんだからね」

私は、そう言って着ている服の上を脱いだ。
これで楓の前にいるのは、ほぼ裸に近い私だ。
ブラジャーに関しては、楓に任せよう。
楓は、当然のように私が身につけているブラジャーに手をかけてきて、言ってくる。

「これ……。外してもいいかな?」
「楓に任せるよ。私のおっぱいがそんなに見たいのなら、どうぞ」

ブラジャーを外したら、私のおっぱいが楓の前に晒されてしまうだろう。
まぁ、楓になら、別に見せても構わないんだけど。
私のたわわなおっぱいのすべてを、楓に見てもらうのか。
改めて見せるとなると、ちょっと恥ずかしいかもしれない。

「それじゃ、遠慮なく」

楓は、そう言うとブラジャーのホックに指をかけて、ゆっくりと外していく。
ブラジャーがはらりとベッドの上に落ちる。
それと同時に、私のおっぱいがぷるんと揺れた。
私は頬を赤く染めて、思わずおっぱいの先端の部分を手で隠す。
なんで隠す必要があるんだろうかと今更ながら思ったが、やっぱり恥ずかしいんだと再確認できた。
楓は、私のおっぱいに手を触れてきて言う。

「香奈姉ちゃんのおっぱい。…やっぱり大きいや」
「おっぱいを触るだけなの? それだけでいいの?」

私は、楓の手をギュッと掴み、そのまま私のおっぱいを揉ませる。
こうなるとおっぱいの先端を隠す必要がないから、楓に全部見せた。

「香奈姉ちゃんが、いいって言うなら。僕は──」

楓は、私のおっぱいを両手で触れてきて、そのまま揉みしだく。
途端、私は変な気持ちになり、口元に手を添える。
楓は、私のおっぱいの先端を指先でクニクニとつねり始めた。

「あ……」

私は、たまらず声を上げる。
どうしようもないほどの気持ちよさと解放感が、私の全身を駆け抜け、私はおっぱいを楓に差し出すように姿勢を整えていた。
いっそのこと、楓のその口で私のおっぱいの先端を舐めてくれないかな。
楓は、私のおっぱいを揉みしだきながら、おっぱいの先端を弄っていた。
──なにこれ。
とっても気持ちいいんだけど。
これだと楓とのエッチよりも、こっちの方がいいと感じてしまう。
もっとやってほしいな。
そうした思いがあふれてきて、楓をそのまま抱きしめたくなったが、やめておいた。
楓は、私の顔を見てきて言ってきた。

「おっぱいの先端……。クニクニしてて変な感じだね。試しに舐めてみてもいいかな?」
「楓がしたいようにすればいいよ」

私は、恍惚とした表情を浮かべてそう答える。
もう何をされても、怒る気にはなれない。
楓が私のおっぱいを舐めたいのなら、そうすればいい。
私は、楓の恋人としてここにいるのだから。
でも、少しだけ手の力を緩めてほしいな。
今も、にぎにぎと揉みしだいているけど、このままだとちょっと私の精神が保たないかも……。
だけど、おっぱいの先端を舐められたら、私はどうなっちゃうんだろう。やっぱりイッてしまうんだろうか。
楓の舌なら上手く舐めてくれるから、きっと気持ちよくなれるに違いない。
少なくとも、普通にやるセックスよりも、これは重要なことだ。
楓は、私のおっぱいの先端をまじまじとみた後、指でツンっと突いてきた。

「んっ……」

私は、思わず体を震わせる。
やっぱり精神が保ちそうにない。

「香奈姉ちゃんのおっぱいって、意外と敏感にできてるんだね」
「それは……。私のじゃなくても、敏感だと思うけど」

女の子のおっぱいは、女にとっては急所にもなってるところだからね。
敏感にならないことの方がおかしいと思う。
むしろ男よりも性感帯が多いと思うから、楓にどこを触らせようか迷う時がある。
気分によって、触ってほしい箇所が異なる時があるから。

「そうなんだ」
「そうだよ。普通に揉みしだかれただけでも、結構くるものなんだから。楓にも、わかってほしいくらいだよ」
「う~ん……」

楓は、私の体を見て、なにやら悩んでいる様子だった。
どうやら私のおっぱいを見て、どうしようか悩んでいるみたいだ。
やっぱり舐めるのはやめるとか、そういうことかな。
楓は、私のおっぱいからゆっくりと手を離す。
私は、途端に不安になり訊いていた。

「どうしたの? もう触らないの?」
「うん。やっぱり、今回はもういいかな。また次の機会があれば、触らせてもらおうかなって」

楓は、名残惜しそうに私のおっぱいを見て言う。
そんな目で見られたら、私の方が名残惜しくなってしまうんだけど。

「次の機会…か。──うん。その時がきたら、また…ね」

私は、苦笑いを浮かべてそう言うとベッドの上に落ちてるブラジャーを手に取った。
次の機会って言うけど、そんな時は…きっとあるんだろうな。
そう考えながら、ブラジャーを身につけようとしていた時、楓は急に私に抱きついてきて

「最後に…いいかな?」

と、言ってきた。
これは、私とセックスがしたいって言ってるのかな。
まだブラジャーを身につける手前だったから、また楓のベッドの上に落ちてしまったけど。
楓は、何を思ったのか抱きしめたまま私を押し倒してくる。
私は一切の抵抗をせず、楓を見つめた。

「やっぱり抱きたくなったの?」
「香奈姉ちゃんのおっぱいを見ていたら、つい……。もっと欲しくなっちゃって……」

楓は、頬を赤く染めてそう言った。
そういうことなら、仕方ないか。

「私のおっぱいは、誰のものでもないんだけどなぁ」
「うん。わかってる。だけど、我慢できなくて……」

そう言って楓は、私のおっぱいに再び手を触れてくる。
そんなに触り心地がいいんだろうか。
私にとっては、変な感じがするだけなんだけど……。

「あ……」

またしても、声に出してしまった。
楓ったら、私のおっぱいを揉みしだき、おっぱいの先端部をクニクニと優しくつねってきたのだ。
しかも大胆にも、両方のおっぱいを……。
さすがに両方のおっぱいを攻められたら、抵抗なんてできない。
私は、恥ずかしさというべきかなんというか頬を上気させてしまい、楓から視線を逸らしてしまう。

「もっと、優しくして……」
「あ、うん。ごめん……」

楓は、素直に謝ってくる。
そうは言ってもやめる気はないようで、楓はしばらく私のおっぱいを揉みしだいた後、ゆっくりとした動作で顔を埋めてくる。
私は思案げな表情を浮かべ、楓の頭に両手を添える。

「楓? どうしたの?」
「香奈姉ちゃんの心臓の音を聴いてるんだ」
「私の心臓の音?」
「うん」

楓は、ギュッと私の体を抱きしめてきた。
私の心臓の音なんか聴いて、何があるんだろうか。

「何かわかったことでもあったかな?」
「人のぬくもり…かな」
「ぬくもり…か。たしかに、私の肌のぬくもりは感じるかもね」
「うん。柔らかくて気持ちいい……」

楓は、そう言って私のおっぱいを枕のようにして顔を埋めてくる。
不思議と嫌な感じはしない。
むしろ私の中にある母性本能がくすぐられてしまうのは、気のせいだろうか。

「そっか」

私は、微笑を浮かべると楓の頭に両手を添えた。
きっと楓は、私とのスキンシップのとり方に悩んでいたのかもしれない。
ちなみに私の『ご奉仕』は、まだ終わってはいないから、楓にスキンシップのとり方を教えるには十分だろう。
まずその前に、お互いに裸にならないとね。
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