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第九話
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今日も、いつもどおりに授業が終わり、普段どおりに帰ろうと思い校門を出た矢先、彼女はいた。
彼女は、数名の男子生徒たちに言い寄られていたが、笑顔でスルーしていた。
彼らのことなんて、まるで興味がないと言った感じだ。
彼女は、僕の姿を確認すると、「あ……」と言葉を漏らした後、笑顔でこちらに近づいてくる。
「一緒に帰ろう、弟くん」
僕のことを『弟くん』と呼ぶ人物は、一人しかいない。
香奈姉ちゃんだ。
女子校の制服を着て待っていたところを見ると、香奈姉ちゃんも学校の帰り際に男子校に立ち寄ったって感じかな。
「断っても、一緒に帰るつもりなんでしょ」
「もちろん!」
男子生徒たちが呆然と僕たちを見ているのを確認してもなお、迷いなくそう答えるのを見て、僕は微笑を浮かべる。
香奈姉ちゃんと付き合うようになってからというものの、周囲の視線が気にならなくなった。
僕のことを待っている間に、何人かの男子生徒たちから言い寄られ、告白されていたのも知っている。
香奈姉ちゃんは、ルックスの良さと性格の良さのせいで異性からかなりモテる。だから、男子生徒たちに言い寄られてしまっていても、仕方がない。
だけど、香奈姉ちゃんの態度から察するに、告白に対する答えはあえて知る必要もないだろう。
「──ねぇ、楓。今度の日曜日さ。私と、デートに行こうよ」
「香奈姉ちゃんとデートか。…うん。別に構わないよ」
「やったぁ! それじゃ、今度の日曜日ね」
二人きりの時やバンドメンバーたちの前では、香奈姉ちゃんは、僕のことを『楓』と呼ぶ。
いつものことなんだけど、『弟くん』と呼ばれている時の方が、なんとなく気楽な感じがするんだけどな。
「──それで、今回はどこに行く予定なの? またショッピングモールかい?」
「う~ん……。今回は、水族館はどうかな?」
「水族館かぁ……。そういえば、しばらく行ってないな」
僕は、ふと思い出したかのようにそう言った。
水族館なんて、小さい頃に数回行ったきりだな。
ましてや、一人で水族館に行っても、つまらないだけだし。
「そうでしょ? だから、私と一緒に水族館に行こうよ。…きっと楽しいよ」
「そうだなぁ。しばらく行ってないから、ちょうどいいかもしれないな」
「それじゃ、決まりだね! 今度の日曜日は、私と一緒に水族館に行くの。…忘れないでよね」
「うん。忘れないようにするね」
僕は、笑顔でそう言った。
今度の日曜日は、香奈姉ちゃんと一緒に水族館か。
忘れないようにしないとな。
忘れないようにしようとしても、約束をした香奈姉ちゃん本人が僕の部屋に来ていたら、余計に忘れるわけがない。
香奈姉ちゃんは、僕の部屋に来るなり、いきなりベッドの下を調べ始めた。
「えっと……。たしかアレはこの場所に…と」
香奈姉ちゃんが、僕のベッドの下を調べるなんて。
何かあったのか。
「何してるの?」
「うん。ちょっと確認をね」
「確認って、何の?」
僕は、そう言って首を傾げる。
確認って言っても、そこにあるのは、音楽雑誌くらいしかないけど。
「楓の部屋には、何冊くらいエッチな本があるのかっていう確認だよ」
「ちょっ……⁉︎ 何で⁉︎」
「この間、偶然見ちゃったんだよね。ベッドの下を調べたら、エッチな本がでてきたの。あれは、なんだったのかなぁって──」
「え……」
そんなこと言われても、僕はまったく知らないんだけど……。
ああ、もう!
香奈姉ちゃんったら、パンツがちら見えしてるよ。
僕の前では、ホントに無防備なんだから。
「──さては、隠してるでしょ?」
香奈姉ちゃんは、立ち上がると僕に不満げな表情を見せる。
「いや、隠してるもなにも……。エッチな本なんて、知らないよ」
「嘘ついたって、すぐにバレるんだからね。正直に白状しなさい!」
「だから、ホントに何も知らないって。友達にも、エッチな本を持ってる人なんていないし」
「そうなの?」
「うん。そもそもエッチな本なんて、コンビニや本屋に行っても、手に取ったことすらないよ」
まぁ、興味がないって言ったら、嘘になるんだけどね。
「それじゃ、この前あったあの本は、一体誰の……?」
「無断で僕の部屋に入る人間って言ったら、香奈姉ちゃん以外で二人しかいないと思うけど」
「私以外で二人? それって……」
香奈姉ちゃんは、思案げに首を傾げていた。
そんなに難しいかな。
香奈姉ちゃん以外で、僕の部屋に入る人間なんて、限られてくるんだけど。
「兄貴か母さんじゃないかな。僕の部屋に入るのは、大抵は二人のうちのどっちかだよ」
「そっか。それじゃ、エッチな本を置いていったのは隆一さんかな?」
「たぶんね」
まぁ、兄ならやりかねないかな。
エッチな本も数冊は持ってるし。
僕の部屋に隠したのは、単なる気まぐれか悪戯だろう。
「む~。そう考えると、なんか納得できないような……。それにしても、なんで楓の部屋には、エッチな本が一冊もないの?」
「いや、未成年だし、ある方がおかしいでしょ。もしかして、香奈姉ちゃんは、それが目当てで僕の部屋に入ったの?」
「当たり前じゃない。楓に証拠を突きつけて、詳しく聞き出そうと思ったんだよ」
「聞き出すって、何を?」
「楓は、エッチな本に興味があるかってことをだよ」
「それは……」
とてもじゃないけど、恥ずかしくて言えないなぁ。
興味がないって言われたら、嘘になるし。
でも兄の部屋に入ったことがないのも、事実になる。
「その顔は、興味あるんだね」
「まぁ、僕も一応は男だから……。少しは…ね」
「少しねぇ……。私の裸を見てるくせに、それでも興味があるんだ」
「いや……。それとこれとは違うっていうか。エッチな本には、いろんな意味で夢が詰まってるっていうか……」
「夢…かぁ。楓がそう言うってことは、私の裸では満足できないってことなのかな?」
ん?
なんか怒ってる?
香奈姉ちゃんは、わなわなと身体を震わせていた。
「そんなことは……。僕は、その……」
「楓……」
「はい」
「そこに正座しなさい!」
「なんで⁉︎」
なんで香奈姉ちゃんが勝手にし始めたことに対して、正座しなければならないんだ。
僕は、なんにも悪いことはしていないはず。
「楓には、私の身体でわからせてあげるよ。エッチな本よりも、本物の方がいいってことを──」
そう言うと香奈姉ちゃんは、その場で制服を脱ぎ始める。
僕は、咄嗟に香奈姉ちゃんの肩を掴み、引きとめた。
「だから何で、制服を脱ぎ出すの?」
「だって。このほうが、楓も喜ぶかなって──」
「いや……。エッチな本の有無を確認するだけで、どうしてこの方向に話がいくの?」
「楓は、私の裸を見るのは嫌なの?」
「嫌ではないけど……。時と場合によるでしょ」
どうして香奈姉ちゃんは、僕の前では、そんなに無防備になってしまうんだろうか。
お願いだから、やめてほしい。
香奈姉ちゃんは、僕の部屋にエッチな本がないことを知ると、恥ずかしそうに制服のネクタイに手をかける。
「楓が見たいのなら、いつでも見せてあげるよ。だから──」
「頼むから、今の時間帯で裸になるのだけはやめて。さすがの僕も、我慢ができなくなるから」
「我慢しなくていいんだよ」
「我慢しなきゃダメなんだよ。香奈姉ちゃんと、二人きりの時は特にね」
僕の言葉に、香奈姉ちゃんはしゅんと落ち込んだ様子で
「二人きりだからこそ、スキンシップは大事だと思うんだけどな……」
と、そう言った。
香奈姉ちゃんが、それを言うのはどうかと思う。
スキンシップなら、二人きりの時以外にもやってるような気がするが……。
「とにかく! エッチな本は、僕の部屋にはないから。…まだ探すつもりなら、兄貴の部屋に行ってよ」
「隆一さんの部屋には行かない。私がここにいるのは、あくまでも楓と遊びたいからなんだよ」
「『遊び』で裸になる必要ってあるの?」
僕は、制服を半脱ぎ状態で着崩してしまっている香奈姉ちゃんを見て、そう聞いていた。
僕の母が見たら「あらまぁ……」と、言ってそうな格好だ。
裸ではないけど、それだけ制服を着崩していたら、そんなに変わらない。
──まったく。
いつもの香奈姉ちゃんは、どこへいったんだろう。
彼女は、数名の男子生徒たちに言い寄られていたが、笑顔でスルーしていた。
彼らのことなんて、まるで興味がないと言った感じだ。
彼女は、僕の姿を確認すると、「あ……」と言葉を漏らした後、笑顔でこちらに近づいてくる。
「一緒に帰ろう、弟くん」
僕のことを『弟くん』と呼ぶ人物は、一人しかいない。
香奈姉ちゃんだ。
女子校の制服を着て待っていたところを見ると、香奈姉ちゃんも学校の帰り際に男子校に立ち寄ったって感じかな。
「断っても、一緒に帰るつもりなんでしょ」
「もちろん!」
男子生徒たちが呆然と僕たちを見ているのを確認してもなお、迷いなくそう答えるのを見て、僕は微笑を浮かべる。
香奈姉ちゃんと付き合うようになってからというものの、周囲の視線が気にならなくなった。
僕のことを待っている間に、何人かの男子生徒たちから言い寄られ、告白されていたのも知っている。
香奈姉ちゃんは、ルックスの良さと性格の良さのせいで異性からかなりモテる。だから、男子生徒たちに言い寄られてしまっていても、仕方がない。
だけど、香奈姉ちゃんの態度から察するに、告白に対する答えはあえて知る必要もないだろう。
「──ねぇ、楓。今度の日曜日さ。私と、デートに行こうよ」
「香奈姉ちゃんとデートか。…うん。別に構わないよ」
「やったぁ! それじゃ、今度の日曜日ね」
二人きりの時やバンドメンバーたちの前では、香奈姉ちゃんは、僕のことを『楓』と呼ぶ。
いつものことなんだけど、『弟くん』と呼ばれている時の方が、なんとなく気楽な感じがするんだけどな。
「──それで、今回はどこに行く予定なの? またショッピングモールかい?」
「う~ん……。今回は、水族館はどうかな?」
「水族館かぁ……。そういえば、しばらく行ってないな」
僕は、ふと思い出したかのようにそう言った。
水族館なんて、小さい頃に数回行ったきりだな。
ましてや、一人で水族館に行っても、つまらないだけだし。
「そうでしょ? だから、私と一緒に水族館に行こうよ。…きっと楽しいよ」
「そうだなぁ。しばらく行ってないから、ちょうどいいかもしれないな」
「それじゃ、決まりだね! 今度の日曜日は、私と一緒に水族館に行くの。…忘れないでよね」
「うん。忘れないようにするね」
僕は、笑顔でそう言った。
今度の日曜日は、香奈姉ちゃんと一緒に水族館か。
忘れないようにしないとな。
忘れないようにしようとしても、約束をした香奈姉ちゃん本人が僕の部屋に来ていたら、余計に忘れるわけがない。
香奈姉ちゃんは、僕の部屋に来るなり、いきなりベッドの下を調べ始めた。
「えっと……。たしかアレはこの場所に…と」
香奈姉ちゃんが、僕のベッドの下を調べるなんて。
何かあったのか。
「何してるの?」
「うん。ちょっと確認をね」
「確認って、何の?」
僕は、そう言って首を傾げる。
確認って言っても、そこにあるのは、音楽雑誌くらいしかないけど。
「楓の部屋には、何冊くらいエッチな本があるのかっていう確認だよ」
「ちょっ……⁉︎ 何で⁉︎」
「この間、偶然見ちゃったんだよね。ベッドの下を調べたら、エッチな本がでてきたの。あれは、なんだったのかなぁって──」
「え……」
そんなこと言われても、僕はまったく知らないんだけど……。
ああ、もう!
香奈姉ちゃんったら、パンツがちら見えしてるよ。
僕の前では、ホントに無防備なんだから。
「──さては、隠してるでしょ?」
香奈姉ちゃんは、立ち上がると僕に不満げな表情を見せる。
「いや、隠してるもなにも……。エッチな本なんて、知らないよ」
「嘘ついたって、すぐにバレるんだからね。正直に白状しなさい!」
「だから、ホントに何も知らないって。友達にも、エッチな本を持ってる人なんていないし」
「そうなの?」
「うん。そもそもエッチな本なんて、コンビニや本屋に行っても、手に取ったことすらないよ」
まぁ、興味がないって言ったら、嘘になるんだけどね。
「それじゃ、この前あったあの本は、一体誰の……?」
「無断で僕の部屋に入る人間って言ったら、香奈姉ちゃん以外で二人しかいないと思うけど」
「私以外で二人? それって……」
香奈姉ちゃんは、思案げに首を傾げていた。
そんなに難しいかな。
香奈姉ちゃん以外で、僕の部屋に入る人間なんて、限られてくるんだけど。
「兄貴か母さんじゃないかな。僕の部屋に入るのは、大抵は二人のうちのどっちかだよ」
「そっか。それじゃ、エッチな本を置いていったのは隆一さんかな?」
「たぶんね」
まぁ、兄ならやりかねないかな。
エッチな本も数冊は持ってるし。
僕の部屋に隠したのは、単なる気まぐれか悪戯だろう。
「む~。そう考えると、なんか納得できないような……。それにしても、なんで楓の部屋には、エッチな本が一冊もないの?」
「いや、未成年だし、ある方がおかしいでしょ。もしかして、香奈姉ちゃんは、それが目当てで僕の部屋に入ったの?」
「当たり前じゃない。楓に証拠を突きつけて、詳しく聞き出そうと思ったんだよ」
「聞き出すって、何を?」
「楓は、エッチな本に興味があるかってことをだよ」
「それは……」
とてもじゃないけど、恥ずかしくて言えないなぁ。
興味がないって言われたら、嘘になるし。
でも兄の部屋に入ったことがないのも、事実になる。
「その顔は、興味あるんだね」
「まぁ、僕も一応は男だから……。少しは…ね」
「少しねぇ……。私の裸を見てるくせに、それでも興味があるんだ」
「いや……。それとこれとは違うっていうか。エッチな本には、いろんな意味で夢が詰まってるっていうか……」
「夢…かぁ。楓がそう言うってことは、私の裸では満足できないってことなのかな?」
ん?
なんか怒ってる?
香奈姉ちゃんは、わなわなと身体を震わせていた。
「そんなことは……。僕は、その……」
「楓……」
「はい」
「そこに正座しなさい!」
「なんで⁉︎」
なんで香奈姉ちゃんが勝手にし始めたことに対して、正座しなければならないんだ。
僕は、なんにも悪いことはしていないはず。
「楓には、私の身体でわからせてあげるよ。エッチな本よりも、本物の方がいいってことを──」
そう言うと香奈姉ちゃんは、その場で制服を脱ぎ始める。
僕は、咄嗟に香奈姉ちゃんの肩を掴み、引きとめた。
「だから何で、制服を脱ぎ出すの?」
「だって。このほうが、楓も喜ぶかなって──」
「いや……。エッチな本の有無を確認するだけで、どうしてこの方向に話がいくの?」
「楓は、私の裸を見るのは嫌なの?」
「嫌ではないけど……。時と場合によるでしょ」
どうして香奈姉ちゃんは、僕の前では、そんなに無防備になってしまうんだろうか。
お願いだから、やめてほしい。
香奈姉ちゃんは、僕の部屋にエッチな本がないことを知ると、恥ずかしそうに制服のネクタイに手をかける。
「楓が見たいのなら、いつでも見せてあげるよ。だから──」
「頼むから、今の時間帯で裸になるのだけはやめて。さすがの僕も、我慢ができなくなるから」
「我慢しなくていいんだよ」
「我慢しなきゃダメなんだよ。香奈姉ちゃんと、二人きりの時は特にね」
僕の言葉に、香奈姉ちゃんはしゅんと落ち込んだ様子で
「二人きりだからこそ、スキンシップは大事だと思うんだけどな……」
と、そう言った。
香奈姉ちゃんが、それを言うのはどうかと思う。
スキンシップなら、二人きりの時以外にもやってるような気がするが……。
「とにかく! エッチな本は、僕の部屋にはないから。…まだ探すつもりなら、兄貴の部屋に行ってよ」
「隆一さんの部屋には行かない。私がここにいるのは、あくまでも楓と遊びたいからなんだよ」
「『遊び』で裸になる必要ってあるの?」
僕は、制服を半脱ぎ状態で着崩してしまっている香奈姉ちゃんを見て、そう聞いていた。
僕の母が見たら「あらまぁ……」と、言ってそうな格好だ。
裸ではないけど、それだけ制服を着崩していたら、そんなに変わらない。
──まったく。
いつもの香奈姉ちゃんは、どこへいったんだろう。
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