色づく世界の端っこで

第一章

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「星井くん…星井くん…。起きて…。」

声が聞こえる。

薄っすらと目を開くと

ドアップで日比野先輩の顔が

「あっ。起きた？、ごめんね。気持ちよさそうに寝てたみたいだけど。よるご飯食べて薬飲まないとだから。」


ご飯…。


夜か。だから、お腹空くわけだ。

いい匂いが部屋に充満していた。

日比野先輩がおかゆを運んできた。


「どうぞ。」

「いただきます。」

食べてみると、辛くもなく薄くもないおかゆ。

めっちゃ美味しい。


「日比野先輩が作ったんですか？」


「うん。そうだよ。美味しくなかった？」

「いえ。」

すると、嬉しそうに笑う。

「良かった。」


そういえばと、周りを見渡すと夏海くんがいない。

「ん？もしかして鈴兎探してる？今ちょっと用事で外してるよ。」


なるほど。











そこから長い沈黙


それと、何故か、日比野先輩が僕をじっと見てくる。

「なんですか。」


先輩は、言いにくそうに口を開いた