色づく世界の端っこで

星夜るな

文字の大きさ
上 下
52 / 87
第一章

51

しおりを挟む
あれから何日たち…。
僕は、今、部室の前にいる。


日比野先輩、仲野先生には、説明しょうと思ってたんだけど…。


あのとき実は、みんないて。
心配だから、説明がほしいということで、部室で話すことにした。



隣には、碧が…。



いざ、部室に入ろうとしてもなかなか体が動かない。


「…彩人兄…。」


流石に、碧に心配はこれ以上かけられないから…。



ガラガラ。



ドアを開けると、もうみんな揃っていた。そして、僕に自然と視線が集まる。




「おや、やっとですか?では、碧くんも星井くんこちらなのソファーにかけてください。それと、今日は、ジュースを用意しているのでこれをどうぞ。」



そう言うと、オレンジジュースを渡された。


「「ありがとうございます。」」

これを一口飲んだら話そう。

心にそう問いかける。



「この前は、本当にありがとうございました。あのときのことを簡単に話すと、あれは、父親です。」


碧以外が?を浮かべる。

仲野先生が、なるほどという顔で僕を見る。

「でも、彩人親いなかったんじゃ?」



しおりを挟む

処理中です...