137 / 192
1章
137
しおりを挟む
「さっきぶりですねマリさん。アレキサンドライト様を気軽にライト様と呼んではいけませんよ。不敬に当たります。」
はっきりと言うと。
「グスン。おかしいでしょう?知り合いに愛称で呼ばなかったら、壁ができたみたいで…。」
なんて言う。
誰に助けを求めているのだろう。
もしかして、誰か助けてくれると思っているのか?
分かろうとも思わない。
ここまで言って分からない人は初めてだ。
どうしようか。頭をフル回転させていると、
「兄上。叔父上。」
ん?この声は、もしかして。
「タンザナイト?」
呟いてしまった。
小さな声だったが、聞こえていたのであろう。
「はい!お久しぶりです。兄上遅れてしまい申し訳ありません。」
「理由は聞いている。」
うんうん。
ちゃんと王と王弟してる。
いや、あのライトに付きまとう弟がね。そして、周りと話す時は、会えてチャラチャラしているような。性格を演じていた。
昔のことに浸っていると
「叔父上…。」
何となく言いたいことは分かる。
さっきと同じ流れになりそうだから。
仕方なく、仕方なく。
「ナイト成長したね。」
褒めてあげると、ナイトの周りの空気にキラキラとしたものがはいった。
眩しい。
そういえば、誰かと話していたような。
ツンツンツンツン。
振り向くとリリイムが、
「忘れてるよ。マリのこと。怒ってるよ。」
「「あ…。」」
ライトと僕の心の声が被った気がした。
そろりと伺うと。
目には涙をため。
手はドレスを握っている。
そしてよく見ると頭に怒りマークがある。
それに気づいていないと思うのか。
「酷い。」
と、泣き出してしまった。
絶対演技だろう。
嘘泣きだろう。
パーティーに出ていたマリ以外全員が思ったことだった。
というか、下手だと思う。
王族を騙そうとする過去の人たちの中でもこんなに酷い人はいなかった。
はっきりと言うと。
「グスン。おかしいでしょう?知り合いに愛称で呼ばなかったら、壁ができたみたいで…。」
なんて言う。
誰に助けを求めているのだろう。
もしかして、誰か助けてくれると思っているのか?
分かろうとも思わない。
ここまで言って分からない人は初めてだ。
どうしようか。頭をフル回転させていると、
「兄上。叔父上。」
ん?この声は、もしかして。
「タンザナイト?」
呟いてしまった。
小さな声だったが、聞こえていたのであろう。
「はい!お久しぶりです。兄上遅れてしまい申し訳ありません。」
「理由は聞いている。」
うんうん。
ちゃんと王と王弟してる。
いや、あのライトに付きまとう弟がね。そして、周りと話す時は、会えてチャラチャラしているような。性格を演じていた。
昔のことに浸っていると
「叔父上…。」
何となく言いたいことは分かる。
さっきと同じ流れになりそうだから。
仕方なく、仕方なく。
「ナイト成長したね。」
褒めてあげると、ナイトの周りの空気にキラキラとしたものがはいった。
眩しい。
そういえば、誰かと話していたような。
ツンツンツンツン。
振り向くとリリイムが、
「忘れてるよ。マリのこと。怒ってるよ。」
「「あ…。」」
ライトと僕の心の声が被った気がした。
そろりと伺うと。
目には涙をため。
手はドレスを握っている。
そしてよく見ると頭に怒りマークがある。
それに気づいていないと思うのか。
「酷い。」
と、泣き出してしまった。
絶対演技だろう。
嘘泣きだろう。
パーティーに出ていたマリ以外全員が思ったことだった。
というか、下手だと思う。
王族を騙そうとする過去の人たちの中でもこんなに酷い人はいなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる