愛されたい少年

星夜るな

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1章

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「じゃあ。準備もできた事だし、行くよ。」

と、リリイムに引っ張っていかれながら、パーティー会場へと向かった。



パーティー会場というのは、王宮。


妖精界をまとめる.......王と、王族が住んでいるところだ。


今日はその一角.......で行われる大々的なパーティーだ。


この王宮で行われるパーティーには、身分が高い者、王族から認められた者、招待状が来た極わずかの者しか入ることは出来ない。



残念ながら、王宮のパーティーに来れないものは、一ヶ月後にある、パレードで祝う。





リリイムは、もちろん身分も高くて、王族に認められているすごい人だ。


「どうしたの?僕の顔なんか見て.......。」


「いや、リリイムってすごいなと改めて思っただけ。」

「えっ?!そんなのノア.......。」



「「「「「キャー」」」」」


高い音が響いた。


耳が痛い。



なんだろう?と思って周りを見ると、ほとんどの人が僕たちを見ている。


頭にハテナを浮かべていると

「ノア久しぶりに出たからね。会えると思わなかったんじゃない?」


「う?なるほど?それにしても、身分の高い女性が、叫ぶなんて.......びっくりだよ。」


「あーあ。まあ、ね。でも落ち着いたものもいるけれどその代表は、スミレだよ。」


「スミレ.......。聞いたことがあるような.......。」

「ほら、一度ノアの家で預かったんじゃなかったっけ?」


「あの子?」

「うん。スミレに会ったらびっくりすると思うよ。いい意味で.......。」

「そう.......。」

「で、逆に今のような叫び声を上げて、いるのがマリ。まあ、あの子に近づかない方がいいと思うよ。だいぶ、好き勝手しているから。」


「身分が高いの?」

「いや、身分は、高くはないよ。ただ、最近能力が高いということで、ここにいるだけ。まだ、王族にも認められてはいない。ただ、今彼女を上の階級に入れるのか検討中ということで、招待状が送られて来ただけ。でもまあ、勘違いは酷くてね。」

リリイムがそこまで言うってことは、それだけ.......大変だということか。
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