愛されたい少年

星夜るな

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1章

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明日から、屋敷を出て寮に入る。

だから、最後の片付けをしていると

コンコン。

「エーリル、部屋に入ってもいい?」

リオ兄様だ。


「うん。」


「ごめんね。遅くに。」

「ううん。大丈夫。」 

「今日のことは、びっくりしたよ。ムイ達も「あれ!エーリル君だよね。」って確認してたぐらいだからね。おめでとう。すごい頑張ったみたいだね。ここに帰ってきたら、メイド達がエーリルの頑張りを教えてくれて…。嬉しかったよ。一緒に通うことができて。エーリルが明日からいるから退屈しないですみそう。だってね。」


にいさまは、笑っていた。


すごい嬉しそうだ。

頑張ってよかったと思えた瞬間だった。

兄様は、優しく僕の頭をナデナデしてくれた。



そして、最後の夕食はご馳走で…。

父様、おじいちゃんは涙ぐんでいた。


ふたりとも僕が夜遅くまで頑張っていたことを知っているからか。


本当にありがたかった。


自分一人ではここまでできなかったと思う。





ーーーーーーーー



これで第一章は完結です。
次からは、第二章になります。


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