愛されたい少年

星夜るな

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1章

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僕は、今日来るお医者様に喉と体調を診てもらう。

朝からドキドキしていた。


部屋の窓から外を覗いていると、一台の馬車が入ってきた。

もしかして…。


馬車から出てきた人は、茶色のカバンを持っている。

やっぱり…。

「エーリル。そうだよ。あの人が診てくれる人だよ。」

『び、びっくりした。リオ兄さま?』

「うん。リオ兄さまだよ。今日はね。エーリルのそばにいることにしたんだ。だから、診察終わったら、本読もうね。」


多分。リオ兄さまは、僕のことを気遣っていてくれるんだと思う。


だから…。

『うん!楽しみです!』



………………。


……………。


………。


…。



お医者様が、僕の部屋に入ってきた。


「失礼します。はじめまして。私は、医者のヨイと言います。これからは、エーリル君の担当医師ですので、よろしくおねがいします。」


ヨイ先生は、右目を金色の前髪で隠していて、見れない。でも、左目は、水色で、とても透き通っている。後ろ髪は、ゴムで一つにしてある。物腰の柔らかい人だ。


そんな、第一印象だった。

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