21 / 192
1章
21 リオ目線
しおりを挟む
気づいたときには遅かった。
エーリルは、ケーティに首を絞められていた。父ラオルとともに騎士団として戦うことがあった。その時にも、そういうことがあった。でも、その人は、ためらっていた。
が……。
ケーティには、ためらいがない。
エーリルも、最初は逃げようとしていたが、途中から諦めたように感じられた。
慣れている。
仕方ない。
というように…。
僕は、その場面を見るまで、ひどいことされても、父とお祖父様に怒られれば、反省する。
だろう。
そう思っていた。
そして、ティナッ様とも、昔、よく遊んでもらっていた。
確か、僕が、五歳。エーリルが、お腹の中にいるときだ。
よく愛おしそうにお腹を撫でていた。
「どうしたのかしら?もしかして、興味ある?」
「どうして、お腹大きいの?」
「ふふ。それはね。赤ちゃんがここにいるの。生まれたら、弟か、妹みたいに可愛がってね。」
「うん!!」
そう笑顔で返した。
従兄…。
その日から、かっこいい従兄に慣れるように、今までよりも頑張った。
そして、エーリルは、生まれた。
小さな小さな可愛い男の子。
僕が顔を近づけると、スリスリとしてくる。
その仕草が微笑ましかった。
いつからだろう?
エーリルに会わなくなったのは…。
エーリルは、ケーティに首を絞められていた。父ラオルとともに騎士団として戦うことがあった。その時にも、そういうことがあった。でも、その人は、ためらっていた。
が……。
ケーティには、ためらいがない。
エーリルも、最初は逃げようとしていたが、途中から諦めたように感じられた。
慣れている。
仕方ない。
というように…。
僕は、その場面を見るまで、ひどいことされても、父とお祖父様に怒られれば、反省する。
だろう。
そう思っていた。
そして、ティナッ様とも、昔、よく遊んでもらっていた。
確か、僕が、五歳。エーリルが、お腹の中にいるときだ。
よく愛おしそうにお腹を撫でていた。
「どうしたのかしら?もしかして、興味ある?」
「どうして、お腹大きいの?」
「ふふ。それはね。赤ちゃんがここにいるの。生まれたら、弟か、妹みたいに可愛がってね。」
「うん!!」
そう笑顔で返した。
従兄…。
その日から、かっこいい従兄に慣れるように、今までよりも頑張った。
そして、エーリルは、生まれた。
小さな小さな可愛い男の子。
僕が顔を近づけると、スリスリとしてくる。
その仕草が微笑ましかった。
いつからだろう?
エーリルに会わなくなったのは…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる