愛されたい少年

星夜るな

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1章

21 リオ目線

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気づいたときには遅かった。



エーリルは、ケーティに首を絞められていた。父ラオルとともに騎士団として戦うことがあった。その時にも、そういうことがあった。でも、その人は、ためらっていた。
が……。
ケーティには、ためらいがない。
エーリルも、最初は逃げようとしていたが、途中から諦めたように感じられた。

慣れている。
仕方ない。

というように…。


僕は、その場面を見るまで、ひどいことされても、父とお祖父様に怒られれば、反省する。
だろう。

そう思っていた。

そして、ティナッ様とも、昔、よく遊んでもらっていた。

確か、僕が、五歳。エーリルが、お腹の中にいるときだ。

よく愛おしそうにお腹を撫でていた。

「どうしたのかしら?もしかして、興味ある?」

「どうして、お腹大きいの?」

「ふふ。それはね。赤ちゃんがここにいるの。生まれたら、弟か、妹みたいに可愛がってね。」

「うん!!」

そう笑顔で返した。

従兄…。

その日から、かっこいい従兄に慣れるように、今までよりも頑張った。

そして、エーリルは、生まれた。

小さな小さな可愛い男の子。
僕が顔を近づけると、スリスリとしてくる。
その仕草が微笑ましかった。

いつからだろう?

エーリルに会わなくなったのは…。









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