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1章
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今僕は、ご飯を食べる大きな部屋に来ている。
結局、僕は、この家の子になることを選んだ。
「エーリル。ちゃんと食べてる?」
兄になるリオが、僕の食べる姿をジッと。見ている。
『はい。』
そういう意味で、うなずいた。
ここでの食事は、初めてで驚くことばかりだ。
まず、量が多い。
そして、見たことのない料理が次々と運ばれてくる。
最後に、ここの人たちは僕を一人の人間として扱ってくれる。
『嬉しい。』
そう感じた。
ふふ。
と、水の妖精が隣で笑う。
いろんな料理を食べたい。
そう思うが、ご飯を5口食べるとお腹いっぱいになった。
申し訳ないが、もう入らない。
そう思い。恐る恐るフォークを下ろす。
それを見ていた叔父?いや、父?は、
「どうしたんだ?もっと食べていいんだ。」
と声をかけてくれたが、普段一食しか食べない僕には、十分量がある。
「『もう、お腹に入りません。ごめんなさい。』て、エーリル。言ってるよ。」
と水の妖精が代弁してくれた。
すると、
「「「えっ。もう食べられない!?」」」
と三人揃って。しかも同じセリフで。
「エーリル。もう少しぐらい食べられるだろう。」
とおじいちゃん。
「遠慮しなくていいんだよ。」
と、リオ。
「苦手なものがあったのか。」
と、ラオル。
違うという意味で頭を横に振った。
そして、ラオルは、少し考え
「わかった。今回はそれでいいが、もっと次は食べやすいものにしよう。」
と言ってくれた。
でも僕は、食べられるものがあるだけでいいのに。
そんなことを考えていた。
それから、僕以外の三人は、今からするべきことがあるからと部屋を出ていった。
残された僕。
そして、水の妖精。
自由にしていいと言われたけど、人がいるところが苦手なので、部屋に戻ることにした。
「疲れた?」
と、水の妖精は、僕を気遣ってくれた。
『うーん。多分。なれないことで。今日は、ありがとう。』
そう言うと、水の妖精は、キラキラした笑顔を僕に見せた。
「ふふ。エーリル、君が、後悔していないなら、良かったよ。」
と言ってくれた。
そして、部屋にこもって数時間。
やることがなく、ボーッとしていると、睡魔がきた。
普段と違うことが起き、お腹いっぱい食べたのが、その原因だろう。
でも、まだお昼だ。寝るわけにはいかない。
そう思って耐えていると。
水の妖精が、僕の額に近づき、手を置いた。
あの時のように、視界がふと暗くなる。
スーゥー。スー。
と寝息が部屋の中に。
聞こえる。
「大丈夫だよ。」
その一言は、静かな部屋に溶けていった。
❝前にも同じような場面になってしまいました。なかなか話が進まなくてすみません。❞
結局、僕は、この家の子になることを選んだ。
「エーリル。ちゃんと食べてる?」
兄になるリオが、僕の食べる姿をジッと。見ている。
『はい。』
そういう意味で、うなずいた。
ここでの食事は、初めてで驚くことばかりだ。
まず、量が多い。
そして、見たことのない料理が次々と運ばれてくる。
最後に、ここの人たちは僕を一人の人間として扱ってくれる。
『嬉しい。』
そう感じた。
ふふ。
と、水の妖精が隣で笑う。
いろんな料理を食べたい。
そう思うが、ご飯を5口食べるとお腹いっぱいになった。
申し訳ないが、もう入らない。
そう思い。恐る恐るフォークを下ろす。
それを見ていた叔父?いや、父?は、
「どうしたんだ?もっと食べていいんだ。」
と声をかけてくれたが、普段一食しか食べない僕には、十分量がある。
「『もう、お腹に入りません。ごめんなさい。』て、エーリル。言ってるよ。」
と水の妖精が代弁してくれた。
すると、
「「「えっ。もう食べられない!?」」」
と三人揃って。しかも同じセリフで。
「エーリル。もう少しぐらい食べられるだろう。」
とおじいちゃん。
「遠慮しなくていいんだよ。」
と、リオ。
「苦手なものがあったのか。」
と、ラオル。
違うという意味で頭を横に振った。
そして、ラオルは、少し考え
「わかった。今回はそれでいいが、もっと次は食べやすいものにしよう。」
と言ってくれた。
でも僕は、食べられるものがあるだけでいいのに。
そんなことを考えていた。
それから、僕以外の三人は、今からするべきことがあるからと部屋を出ていった。
残された僕。
そして、水の妖精。
自由にしていいと言われたけど、人がいるところが苦手なので、部屋に戻ることにした。
「疲れた?」
と、水の妖精は、僕を気遣ってくれた。
『うーん。多分。なれないことで。今日は、ありがとう。』
そう言うと、水の妖精は、キラキラした笑顔を僕に見せた。
「ふふ。エーリル、君が、後悔していないなら、良かったよ。」
と言ってくれた。
そして、部屋にこもって数時間。
やることがなく、ボーッとしていると、睡魔がきた。
普段と違うことが起き、お腹いっぱい食べたのが、その原因だろう。
でも、まだお昼だ。寝るわけにはいかない。
そう思って耐えていると。
水の妖精が、僕の額に近づき、手を置いた。
あの時のように、視界がふと暗くなる。
スーゥー。スー。
と寝息が部屋の中に。
聞こえる。
「大丈夫だよ。」
その一言は、静かな部屋に溶けていった。
❝前にも同じような場面になってしまいました。なかなか話が進まなくてすみません。❞
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