僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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食堂に行こうと思っていたが、気が変わり、中庭に行くことにした。
この前、美術室に行こうとしたら、道に迷って、中庭を見つけた。
人も来ないし、花が咲いて綺麗で、何も考えずにボーッと出来る場所。

本当は、お昼ご飯を食べた方がいいのだけれど、たまにはこういう日もあるよね。と思う。

中庭にあるベンチに座って授業の予鈴が鳴るまでボーッとタイム。

思い出した、来週の土曜日に僕らが住んでいた家の片付けをしに行かないとな。
今までは、警察の調査とかで事件の日から入れていない。流さんが来るまでは、ビジネスホテルとかに止まっていた。
今は、血痕などは、綺麗にされているらしい。

「家をそのまま保持するのか、売却するのか。2人で決めろ。」と流さんは言っていた。空に相談したら、「楽しい思い出も、喧嘩した日の思い出もここには沢山あるけど、僕は、売却したい。この家を保持していても、あの事件のことを思い出して、前に進めないと思うから。」と言っていた。
僕の答えはまだ出ていていない。だから、家の片付けをする日に決めよう。と思っている。



結局、ボーッとするために中庭に来たのに、予鈴が鳴るまで、そのことについて考えていた。
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