僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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「兄さん!おまたせ!」
流さんと空が僕のところまで歩いてくる。
「どうだった?」
と流さんが聞いてくる。
「普通…だった。もう来ないから。」
と、2人よりが僕の横に並ぶ前に歩き出す。そして1度振り返ると、
「先に学校に行くね。」
と言い、走早に学校へと向かった。
歩きながら気づいたのだか、2人を待たずに、先に学校に行っても良かったのでは?と思った。
時間を見ると、今は、昼の12時。職員室によって、食堂に行こう。と予定を確認した。
コンコン。
「天川清です。黒山先生はいらっしゃいますか?」
「こっちですよ。」
黒山先生は、コーヒーを片手に書類整理をしていたようだった。
「こんにちは。」
「こんにちは。意外と早かったですね。」
「はい。」
「午後からの授業変更はありませんので。午前中のことは、特に変わりはありませんが、授業内容は、クラスメートから聞いてくださいね。」
「はい。ありがとうございした。」
そう言って職員室を後にした。
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