僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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流さんが出ていき、空と2人きりになった。


「兄さん。精神科の話が出た途端どうしたの?何かあった?」

空が心配そうに僕の顔をのぞき込む。

「いや、別になんでもないよ。ただ今日は、色々あったから、疲れてるのかも。」

と、言いながら、空の頭を撫でてやると、フッと笑った。

「そういえば、どうして空は兄ちゃんから兄さんになったの?」

「そ、それは…。兄さんっていう言い方の方がかっこいいからだ…よ。」


と照れた顔で言われたのでこっちまで、少し恥ずかしくなった。

「ねぇ空さえ良ければ一緒に寝ない?ここのベッド広すぎて…落ち着かない。」

「えー。どうしようかな?」

と、空が意地悪な笑いを浮かべる。

「空さんお願いします。」

「まあ…そこまで言うのなら。」

と、空と一緒に寝ることができた。

昨日見た悪夢は見ないといいな。と思いながら夢の中に…。
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