僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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「いえ、藍と慎が色々と教えたり、面倒を見てくれていたので…。ただ…やっぱり、外部生ということで馬鹿にされたりすることが少し…。」

「そうでしたか…。少し残念ですね。外部生ということだけでそうされるのは…。これからは。僕もその辺を考慮してみるようにしますね。」

「ありがとうございます。」

無言が続いた。
黒山先生は、何が別に言いたいことがあるようで、口を開けては、閉じ、を繰り返している。

言い出すのを待っておきたいけれど…空が待っている。
意を決して、

「えっ…と。黒山先生。用事はこのことですか?それとも他に何か。あるんでしょうか?遅くなるようなら、弟に連絡を入れたいんですけど…。」

「そうですね。本題は、別にあります。先に連絡してあげてください。急に時間を頂いてしまい、すみません。」

頭を下げられた。

いや、そんな…。頭下げるほどでは無いけれど…。

逆に頭を下げさせてしまい、申し訳なさが心に残る。


僕は、席をたち、壁の方へといく。
携帯取り出し、『空』を探す。


「もしもし…空。今日ごめんけど一緒に帰れないから先に帰ってて貰っていい?……………うん。僕の担任の黒山先生と話しをしてて………………うん。ごめんね。気をつけて帰ってね。………また何かあったら連絡するから。」


通話のボタンを切り、椅子に座る
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