僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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中に入ると、たくさんの人がいた。
亜流学園の生徒は、真面目でお堅いイメージがあったが、それは違ったみたいだ。
もちろん。真面目な人はいたが、耳にイヤリングをつけた人や髪を染めた人がいたからだ。制服の中からパーカーを着た人もいる。
(自由だ…。)




入学式は、普通に終わった。
そして、どこの高校も校長先生の話は、長い。
と学んだ。
でも、普通と違うのは、体育館だ。何故か。キラキラ光っている。例えたいけれどどう例えればいいのか。わからない。
椅子もどこぞの偉い人が座るような椅子で、最初は気分が上がっていたが、座っていると、
途中から
『罪深い椅子』
と変化した。
理由は、フカフカしすぎて、睡魔を誘うような座り心地の椅子だったからだ。


なんとか睡魔を追い払いながら格闘していると入学式が終わっていた。(やばい話を聞いていない!まあ、いっかと諦めたりもしたが…)教室に移動するとそこも光っていた。しかし、体育館ほど輝いていないことにホッと胸を撫で下ろした。この学園は、A、B、Cという主に3つのクラスに別れている。ちなみに僕はAクラスだった。そしてなんと、席は窓側だった。名前順でなくて良かったなといかにも鼻歌を歌いそうな自分を止めながら、席についた。その時、教室のドアが開いた。
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