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出会い
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「そう……上手だよ。カイン……」
「はぁ……く……」
ニーナは押し倒したカインの腰に跨り、お互いの昂ぶったものをぶつけ合うように腰を揺らした。
「もう……カインのグチャグチャでいやらしい音がしてる」
先走りの蜜を垂らすカインのものの先端にニーナは自分の起き上がったものを擦りつけるように動かした。
「ッ……ニーナ、そんなにされたら」
「イッちゃいそう? でも、けっこう我慢出来たよね。カインのここ……良い子だったからもっと撫でてあげるね」
ニーナはカインのものに手を伸ばし、昂りを両手で包む様にして擦り上げた。
「……く……はぁ……」
「もう我慢しなくて良いから、ほら、出しなよ」
先程の仕返しのつもりでニーナは少々意地悪にカインに『勉強』させていた。昂ぶったものをグチュグチュと音を立てて強めに扱くとカインは熱い息を漏らし、ニーナの手にドクドクと体液を吐き出した。
「……わ、すっごく濃いね。あんまりシてなかった?」
「そんなに……見ないでくれ」
カインは上体を起こしてベッドサイドの机にあるちり紙を数枚掴み、ニーナの手を拭った。
「ニーナの手を汚してしまった……」
「……ふ、カインは真面目だなあ」
念入りに手を拭ってくるカインはシュンとしている。ニーナは意地悪し過ぎたかなとほんの少しだけ罪悪感を感じた。
「ちょっと刺激が強かった?」
「大丈夫だ。刺激はまあ……強かったが」
カインの頬は赤く、荒い息は切なそうだ。
(初心な男は可愛いな……ダメだ、オレが楽しんでどうする)
ニーナは尻尾でカインの達したばかりのものをさわさわと撫でた。
「ッ……ニーナ、そんなこと……」
「だって、カインはまだ足りないよね」
若さのせいもあってかカインのものはまたすぐに張り詰めていった。
「今日の勉強の最後の仕上げしないとね」
ニーナは上体を起こしたカインに抱きついた。
「カインはどういう体勢が良い……? 後ろからする? それともさっきみたいにオレが上に乗ろうか? 好きな風に挿れて良いからね」
カインの耳元で囁いてから耳たぶをペロリと舐めた。
「はぁ……ニーナはすごいな」
「すごい?」
「オレは……こういったことにあまり興味が持てない方だと思っていたんだが……君と触れ合っていると、そんなことは無かったんだと思いしらされる……初めてが君で良かった」
カインははぁっと甘い息を吐き出し、ニーナをギュウギュウと抱きしめ返した。そんな風に言われてニーナも胸の奥がギュッと苦しくなった。娼館で働いているのに柄にもなくときめきを感じてしまった。
「こんな風に抱き合ったまま……君の中に入りたい」
「うん、良いよ……」
カインの頬にチュッと音を立てて唇を落とした。
「じゃあ……そこの机の上にある瓶を取ってよ」
「分かった。これか?」
カインはちり紙の横に置いてある緑色の硝子製の小瓶を掴んだ。
「そう、それ。男同士でする時は濡らさないと良くないからね」
「ああ……そういった物なのか……それは」
ニーナは体を離して、カインから小瓶を受け取った。カインは小瓶をジッと見つめてそわそわしている。
「どうかしたの?」
「その……男同士では避妊具の様な物は使わないのか?」
カインにも一応そういった知識はあるのだなとニーナは苦笑した。
「ああ、この小瓶に入っている香油は魔法薬だから、大丈夫だよ」
「魔法薬……香油が?」
「そう、魔法薬。万能の傷薬とかじゃないけど、こういう時用の浄化やら病避けやらの便利な効果が付与されているんだ」
「そんな魔法薬があるのか……」
「ん~、オレも歓楽街でしか扱っているの見たこと無いなあ」
ニーナはこの歓楽街に来るまで様々な場所を転々としていたが、他の町ではこういった特殊な魔法薬を見たことはない。どうやら歓楽街ならではの物らしかった。
「そんなわけだから、生で出来るよ?」
「……そうか」
カインは小瓶をしばらく凝視し、困った顔をしてふいとそっぽを向いた。ニーナはカインの様子がおかしくてクスクスと笑った。
「はぁ……く……」
ニーナは押し倒したカインの腰に跨り、お互いの昂ぶったものをぶつけ合うように腰を揺らした。
「もう……カインのグチャグチャでいやらしい音がしてる」
先走りの蜜を垂らすカインのものの先端にニーナは自分の起き上がったものを擦りつけるように動かした。
「ッ……ニーナ、そんなにされたら」
「イッちゃいそう? でも、けっこう我慢出来たよね。カインのここ……良い子だったからもっと撫でてあげるね」
ニーナはカインのものに手を伸ばし、昂りを両手で包む様にして擦り上げた。
「……く……はぁ……」
「もう我慢しなくて良いから、ほら、出しなよ」
先程の仕返しのつもりでニーナは少々意地悪にカインに『勉強』させていた。昂ぶったものをグチュグチュと音を立てて強めに扱くとカインは熱い息を漏らし、ニーナの手にドクドクと体液を吐き出した。
「……わ、すっごく濃いね。あんまりシてなかった?」
「そんなに……見ないでくれ」
カインは上体を起こしてベッドサイドの机にあるちり紙を数枚掴み、ニーナの手を拭った。
「ニーナの手を汚してしまった……」
「……ふ、カインは真面目だなあ」
念入りに手を拭ってくるカインはシュンとしている。ニーナは意地悪し過ぎたかなとほんの少しだけ罪悪感を感じた。
「ちょっと刺激が強かった?」
「大丈夫だ。刺激はまあ……強かったが」
カインの頬は赤く、荒い息は切なそうだ。
(初心な男は可愛いな……ダメだ、オレが楽しんでどうする)
ニーナは尻尾でカインの達したばかりのものをさわさわと撫でた。
「ッ……ニーナ、そんなこと……」
「だって、カインはまだ足りないよね」
若さのせいもあってかカインのものはまたすぐに張り詰めていった。
「今日の勉強の最後の仕上げしないとね」
ニーナは上体を起こしたカインに抱きついた。
「カインはどういう体勢が良い……? 後ろからする? それともさっきみたいにオレが上に乗ろうか? 好きな風に挿れて良いからね」
カインの耳元で囁いてから耳たぶをペロリと舐めた。
「はぁ……ニーナはすごいな」
「すごい?」
「オレは……こういったことにあまり興味が持てない方だと思っていたんだが……君と触れ合っていると、そんなことは無かったんだと思いしらされる……初めてが君で良かった」
カインははぁっと甘い息を吐き出し、ニーナをギュウギュウと抱きしめ返した。そんな風に言われてニーナも胸の奥がギュッと苦しくなった。娼館で働いているのに柄にもなくときめきを感じてしまった。
「こんな風に抱き合ったまま……君の中に入りたい」
「うん、良いよ……」
カインの頬にチュッと音を立てて唇を落とした。
「じゃあ……そこの机の上にある瓶を取ってよ」
「分かった。これか?」
カインはちり紙の横に置いてある緑色の硝子製の小瓶を掴んだ。
「そう、それ。男同士でする時は濡らさないと良くないからね」
「ああ……そういった物なのか……それは」
ニーナは体を離して、カインから小瓶を受け取った。カインは小瓶をジッと見つめてそわそわしている。
「どうかしたの?」
「その……男同士では避妊具の様な物は使わないのか?」
カインにも一応そういった知識はあるのだなとニーナは苦笑した。
「ああ、この小瓶に入っている香油は魔法薬だから、大丈夫だよ」
「魔法薬……香油が?」
「そう、魔法薬。万能の傷薬とかじゃないけど、こういう時用の浄化やら病避けやらの便利な効果が付与されているんだ」
「そんな魔法薬があるのか……」
「ん~、オレも歓楽街でしか扱っているの見たこと無いなあ」
ニーナはこの歓楽街に来るまで様々な場所を転々としていたが、他の町ではこういった特殊な魔法薬を見たことはない。どうやら歓楽街ならではの物らしかった。
「そんなわけだから、生で出来るよ?」
「……そうか」
カインは小瓶をしばらく凝視し、困った顔をしてふいとそっぽを向いた。ニーナはカインの様子がおかしくてクスクスと笑った。
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