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プロローグ 幼馴染は元勇者(ルイス視点)
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ルイス・ベルはふうっと息をついた。もうすぐ幼馴染のハル・グリーンウッドが帰宅する。
ルイスがいるのはハルの家だ。今日は村にあるハルの家の留守を預かっていた。
二階にある客間の窓縁に腰掛け、開いた窓から外を見ると遠くに小さく馬車が見える。きっとあれにハルが乗っているのだなと豆粒のような馬車を眺めた。
ハルとルイスは同い年で現在は20歳になる。小さな頃から共に過ごし、15歳の成人の儀も共に行った家族同然の大事な幼馴染だ。
ルイスは成人してから家業の道具屋を継ぎ、両親と妹と穏やかに暮らしていたのだが――3年前、北の大地に封印されていた魔王が復活してしまった。
この世界を闇に塗り替えようとした魔王は各地を魔族に襲わせた。この村も魔族の被害に合い――ハルは両親を喪った。
ルイスは今はとても穏やかな村を見下ろして目を細めた。ハルの両親は一人っ子のハルを「自慢の息子」と可愛がっていた。本当に良い人達でルイスもよく一緒に食事をしたり、街に遊びに連れて行ってもらったことがある。
(今思えば……あの時のことがきっかけだったのかな)
――村が魔族に襲われた日、ハルは「剣に選ばれし勇者」となった。
(あの日のことは、今でも思い出す)
両親を目の前で殺されたにも関わらず、逃げ遅れた村人をハルは助けに向かった。
ルイスはそんなハルに勇気づけられた。ハルを一人では向かわせられない――と彼について行くことにした。腕っぷしには全く自信が無かったが、足は速い方だからと無理を言い「戻れ」と声を荒げるハルの言葉を聞き入れなかった。
頑固なルイスの説得を諦めたハルと二人で村人を背負って逃げている最中、ルイスは魔族に引き倒され鋭い爪を突き立てられそうになった。恐怖からギュッと目を瞑ったが痛みはやって来ず、恐る恐る目を開くと魔族はハルが持つ銀色に光る刃で貫かれていた。それからハルは「勇者」と呼ばれるようになった。
(そう……ハルは「剣に選ばれし勇者」ということらしい。ハルは昔から不思議なことを言ったり、どことなく浮世離れした所があったけど、まさか勇者だったなんて)
剣の噂を聞きつけた王様にハルは召集され、魔王討伐の旅に出た。それから仲間達と1年半近く旅をして各地にいる首領級の魔族を倒し、剣の聖なる力により魔王を浄化することに成功し、見事世界を救ったのだった。
(ハルがこの村――ベギン村に帰って来たのは1年くらい前だったかな)
剣は魔王を浄化すると力を失って光になり消えたそうだ。その後、勇者ハル・グリーンウッドは国の偉大な英雄として王様の忠実な騎士となり姫君と結婚を――――しなかった。
ハルは元勇者として英雄に祀り上げられるのを嫌い、半年かけて各所に根回しを行い、1年前にやっとこの村へ帰って来た。
(帰って来てからは村の顔役の一人としてあちこちに引っ張りだこだ。今だって王都に剣術指南に行っていたし。ハルは村をもっと豊かにしたいなんて言っていたな)
幼い頃から賢くて負けず嫌いだったので、そんな野望を抱いていてもおかしくはない。けれど、姫と結婚して国を手に入れた方が規模が大きいのではないかなとルイスは首を傾げた。
(故郷の村を大事にしたいのかな。そうだったら……何だか嬉しい)
ハルとルイスは子どもの頃からずっとこの村で育って来た。
10歳頃まではルイスの方が背が高かったのに、どんどんハルに追い抜かれた。そして負けず嫌いの性格からか腕っぷしも強く、元冒険者の村長から剣術を習い始めてからは更に腕が立つようになり、ルイスや妹のマーガレットが年上の子ども達にからかわれているとハルは真っ先に駆けつけてくれた。
勉強の方も、ハルは12歳までは村の学舎にルイスと共に通っていたが、成績優秀だったため王都にある寮制の上級学校に通うことになった。しかも上級学校は3年間通う予定だったのを飛び級をして2年で帰って来た。
何と言うか、ハルは物語の主人公のような男だなとルイスはクスクスと笑った。
(本当は上級学校を1年で帰って来るつもりだったらしくて、それを悔しそうにしていたっけ)
ハルは上級学校に行くのを妙に渋り、理由を聞くと「ルイスがいないから」だとか可愛いことを言っていた。せっかくの機会を棒に振ろうとしていたので「勉強が出来るのは格好良いよ」となだめて送り出したのを昨日のことのように覚えている。
(それが今は勇者様だもの、ハルは本当に立派だ)
段々と近づいてくる馬車を見つめ、ルイスはうんうんと一人頷いた。二人で子どもの頃から遊び回って来た仲なのでハルが偉大な騎士となる姿はあまり想像がつかなかったが、伝え聞く勇者達の活躍には胸が熱くなった。
(そうだ。あの時にオズワルドさんからもハル達の面白い冒険譚が色々聞けたな)
数ヶ月前、勇者パーティーの一人である魔法使いのオズワルド・シンが放浪の途中にこの村を訪ねて来たことがあった。
ハルはそれなりにもてなしてはいたが、悪友を相手にするような遠慮のない態度を取っていた。基本的にハルは外では愛想良く振る舞うタイプだったので、ルイスは「打ち解けた仲間だったんだな」と温かい気持ちになった。
夜に皆で酒を飲もうと誘われ、道具屋を閉めてから妹を親戚のカミラに預けてハルの家に向かうと、珍しく酔い潰れたハルとそれを面白げに眺めて水のように酒を飲むオズワルドがいた。ハルは食卓に突っ伏して唸っていたが半分眠っているらしかった。
オズワルドは暗い青髪を長く伸ばした不思議な青年で「ルイス君も飲もう」と酒を勧めて来た。ルイスはハルの隣に座り、オズワルドが軽快に語る冒険譚を肴に酒を飲んだ。そして話を聞いていく内にハルの話になった。
『俺はこの旅を終えたら村に帰って好きな相手と結婚する』
ハルはそんな風なことを勇者パーティー内でこぼしていたらしい。オズワルドは「そういう風に言う願いは大体叶わないんだがねぇ」と可笑しそうに笑い、ガバっと起き上がったハルに首根っこを掴まれていた。
(そうだった。ハルは村に結婚したい好きな相手がいるんだ。それならお姫様との結婚を断ったのも、ここに帰って来たのも納得が出来る!)
ハルはルイスといると子どもの頃に戻ったような物言いをするので、結婚だの、恋愛だの、所謂恋バナというものをしたことがなかった。
(僕達もお互い大人だし、そういう話をしてみても良いよな)
ルイス自身は道具屋経営に精一杯で結婚なんてとてもじゃないが考えられなかった。
現在、ルイスの両親は趣味の旅行を満喫しており、ルイスは成人前の妹と細々とだが楽しく村で暮らしている。妹が成人し、道具屋が落ち着つけば、見合いでもして結婚をするのだろうなと何となく思ってはいた。
(ハルが結婚したい相手なんて一体誰だろう。もしかしてマーガレットか……?)
ルイスはハッとして口元に手を当てた。マーガレットは来年成人とはいえ、まだ14歳だ。村一番と言っていいほどに器量が良く、しっかり者で、目の中に入れても痛くないルイスの大事な大事な妹だ。
(マーガレットは地味な僕と違って、可愛くて勉強も出来て……砂糖菓子で出来た天使みたいな娘じゃないか! でも、でも……ハルになら……)
ルイスは深呼吸をして、街道を走る馬車がもう村のすぐ側まで来ているのを確認した。
(よし、ハルに……妹のことをどう思っているか聞いてみるか)
もし違っていたとしても「恋バナ」と言うものを二人でしてみたいと考え、ルイスは窓縁から降りてパタリと窓を閉めた。
ルイスがいるのはハルの家だ。今日は村にあるハルの家の留守を預かっていた。
二階にある客間の窓縁に腰掛け、開いた窓から外を見ると遠くに小さく馬車が見える。きっとあれにハルが乗っているのだなと豆粒のような馬車を眺めた。
ハルとルイスは同い年で現在は20歳になる。小さな頃から共に過ごし、15歳の成人の儀も共に行った家族同然の大事な幼馴染だ。
ルイスは成人してから家業の道具屋を継ぎ、両親と妹と穏やかに暮らしていたのだが――3年前、北の大地に封印されていた魔王が復活してしまった。
この世界を闇に塗り替えようとした魔王は各地を魔族に襲わせた。この村も魔族の被害に合い――ハルは両親を喪った。
ルイスは今はとても穏やかな村を見下ろして目を細めた。ハルの両親は一人っ子のハルを「自慢の息子」と可愛がっていた。本当に良い人達でルイスもよく一緒に食事をしたり、街に遊びに連れて行ってもらったことがある。
(今思えば……あの時のことがきっかけだったのかな)
――村が魔族に襲われた日、ハルは「剣に選ばれし勇者」となった。
(あの日のことは、今でも思い出す)
両親を目の前で殺されたにも関わらず、逃げ遅れた村人をハルは助けに向かった。
ルイスはそんなハルに勇気づけられた。ハルを一人では向かわせられない――と彼について行くことにした。腕っぷしには全く自信が無かったが、足は速い方だからと無理を言い「戻れ」と声を荒げるハルの言葉を聞き入れなかった。
頑固なルイスの説得を諦めたハルと二人で村人を背負って逃げている最中、ルイスは魔族に引き倒され鋭い爪を突き立てられそうになった。恐怖からギュッと目を瞑ったが痛みはやって来ず、恐る恐る目を開くと魔族はハルが持つ銀色に光る刃で貫かれていた。それからハルは「勇者」と呼ばれるようになった。
(そう……ハルは「剣に選ばれし勇者」ということらしい。ハルは昔から不思議なことを言ったり、どことなく浮世離れした所があったけど、まさか勇者だったなんて)
剣の噂を聞きつけた王様にハルは召集され、魔王討伐の旅に出た。それから仲間達と1年半近く旅をして各地にいる首領級の魔族を倒し、剣の聖なる力により魔王を浄化することに成功し、見事世界を救ったのだった。
(ハルがこの村――ベギン村に帰って来たのは1年くらい前だったかな)
剣は魔王を浄化すると力を失って光になり消えたそうだ。その後、勇者ハル・グリーンウッドは国の偉大な英雄として王様の忠実な騎士となり姫君と結婚を――――しなかった。
ハルは元勇者として英雄に祀り上げられるのを嫌い、半年かけて各所に根回しを行い、1年前にやっとこの村へ帰って来た。
(帰って来てからは村の顔役の一人としてあちこちに引っ張りだこだ。今だって王都に剣術指南に行っていたし。ハルは村をもっと豊かにしたいなんて言っていたな)
幼い頃から賢くて負けず嫌いだったので、そんな野望を抱いていてもおかしくはない。けれど、姫と結婚して国を手に入れた方が規模が大きいのではないかなとルイスは首を傾げた。
(故郷の村を大事にしたいのかな。そうだったら……何だか嬉しい)
ハルとルイスは子どもの頃からずっとこの村で育って来た。
10歳頃まではルイスの方が背が高かったのに、どんどんハルに追い抜かれた。そして負けず嫌いの性格からか腕っぷしも強く、元冒険者の村長から剣術を習い始めてからは更に腕が立つようになり、ルイスや妹のマーガレットが年上の子ども達にからかわれているとハルは真っ先に駆けつけてくれた。
勉強の方も、ハルは12歳までは村の学舎にルイスと共に通っていたが、成績優秀だったため王都にある寮制の上級学校に通うことになった。しかも上級学校は3年間通う予定だったのを飛び級をして2年で帰って来た。
何と言うか、ハルは物語の主人公のような男だなとルイスはクスクスと笑った。
(本当は上級学校を1年で帰って来るつもりだったらしくて、それを悔しそうにしていたっけ)
ハルは上級学校に行くのを妙に渋り、理由を聞くと「ルイスがいないから」だとか可愛いことを言っていた。せっかくの機会を棒に振ろうとしていたので「勉強が出来るのは格好良いよ」となだめて送り出したのを昨日のことのように覚えている。
(それが今は勇者様だもの、ハルは本当に立派だ)
段々と近づいてくる馬車を見つめ、ルイスはうんうんと一人頷いた。二人で子どもの頃から遊び回って来た仲なのでハルが偉大な騎士となる姿はあまり想像がつかなかったが、伝え聞く勇者達の活躍には胸が熱くなった。
(そうだ。あの時にオズワルドさんからもハル達の面白い冒険譚が色々聞けたな)
数ヶ月前、勇者パーティーの一人である魔法使いのオズワルド・シンが放浪の途中にこの村を訪ねて来たことがあった。
ハルはそれなりにもてなしてはいたが、悪友を相手にするような遠慮のない態度を取っていた。基本的にハルは外では愛想良く振る舞うタイプだったので、ルイスは「打ち解けた仲間だったんだな」と温かい気持ちになった。
夜に皆で酒を飲もうと誘われ、道具屋を閉めてから妹を親戚のカミラに預けてハルの家に向かうと、珍しく酔い潰れたハルとそれを面白げに眺めて水のように酒を飲むオズワルドがいた。ハルは食卓に突っ伏して唸っていたが半分眠っているらしかった。
オズワルドは暗い青髪を長く伸ばした不思議な青年で「ルイス君も飲もう」と酒を勧めて来た。ルイスはハルの隣に座り、オズワルドが軽快に語る冒険譚を肴に酒を飲んだ。そして話を聞いていく内にハルの話になった。
『俺はこの旅を終えたら村に帰って好きな相手と結婚する』
ハルはそんな風なことを勇者パーティー内でこぼしていたらしい。オズワルドは「そういう風に言う願いは大体叶わないんだがねぇ」と可笑しそうに笑い、ガバっと起き上がったハルに首根っこを掴まれていた。
(そうだった。ハルは村に結婚したい好きな相手がいるんだ。それならお姫様との結婚を断ったのも、ここに帰って来たのも納得が出来る!)
ハルはルイスといると子どもの頃に戻ったような物言いをするので、結婚だの、恋愛だの、所謂恋バナというものをしたことがなかった。
(僕達もお互い大人だし、そういう話をしてみても良いよな)
ルイス自身は道具屋経営に精一杯で結婚なんてとてもじゃないが考えられなかった。
現在、ルイスの両親は趣味の旅行を満喫しており、ルイスは成人前の妹と細々とだが楽しく村で暮らしている。妹が成人し、道具屋が落ち着つけば、見合いでもして結婚をするのだろうなと何となく思ってはいた。
(ハルが結婚したい相手なんて一体誰だろう。もしかしてマーガレットか……?)
ルイスはハッとして口元に手を当てた。マーガレットは来年成人とはいえ、まだ14歳だ。村一番と言っていいほどに器量が良く、しっかり者で、目の中に入れても痛くないルイスの大事な大事な妹だ。
(マーガレットは地味な僕と違って、可愛くて勉強も出来て……砂糖菓子で出来た天使みたいな娘じゃないか! でも、でも……ハルになら……)
ルイスは深呼吸をして、街道を走る馬車がもう村のすぐ側まで来ているのを確認した。
(よし、ハルに……妹のことをどう思っているか聞いてみるか)
もし違っていたとしても「恋バナ」と言うものを二人でしてみたいと考え、ルイスは窓縁から降りてパタリと窓を閉めた。
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