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【俺くんShort Short 第5話】猫系美少女との不思議な関係とセックスの話
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【1】
俺とレナが出会ったのはバイト先で、仲良くなったのは
俺がそのバイトを辞めた後だ。
美少女なくせに男っぽくてサバサバしたタイプのレナは、
いわゆる女子ノリが大嫌いで、どちらかというと
男に混じってバカ話に興じるタイプだった。
俺はというと、男よりも女の方が本音を話しやすいと
思っているタイプで、同じく女子ノリは嫌いだが、
ヤる・ヤれるの話しかしない男子ノリもウンザリ、
というタイプだった。
意気投合した俺たちは、飲みに行ったり、一緒に遊びに行ったりと
はたから見ればまるで付き合ってるかのような二人だったが、
当人たちにそんな意識は微塵もなく、
お互い彼女や彼氏がいたりいなかったりしていた。
さっぱりとした美少女なレナは、はっきり言ってモテていた。
美少女といってもロリ系ではなくいわゆるネコ系で、
気分屋で自由きまま、しかもダークな魅力もあわせ持つ女の子だ。
そんなレナを狙っている野郎は数多くいた。
よく一緒につるんでいた俺は、レナとの仲を取り持ってくれと
多くの男に頼まれていたのだが、成功したやつは誰もいなかった。
自分から好きにならない限り色恋沙汰には興味はないというのが
レナのスタンスだったからだ。
もちろんレナはヤリマンでもビッチでもなかった。
ビッチな話は全く聞かなかった。
実は真面目な子なのを俺は知っていた。
レナはお酒好きだった。俺も飲めるタイプだがレナの強さは
俺以上だった。
俺は深酒をすれば二日はダメージが続くにのに、
レナは一晩寝ただけでケロっとしていた。
一方で極端なめんどくさがりで、新宿で飲んでいて終電をなくすと、
家に帰るのがめんどくさいからと言って、東中野の俺の部屋に
よく泊まりに来ていた。
一人暮らしすればいいのにと言ったのだが、立川ラブとかで
実家を出ようとはしなかった。
レナは俺に対して無防備だった。いや無防備すぎるのだ。
勝手に俺の部屋のシャワーを使うのだが、
扉を開けっぱなしにしているわ、
トイレも開けっぱなしにするわで、
俺はいつも目のやり場に困っていた。
「俺も一応男なんだから、ちっとは気を使えよな!」
とよく言ったのだが、「はいよー」と言いながら
全く改善はされなっかた。
なので、俺はレナのおっぱいもマンコ(恥丘だけだが)も
見たことがあった。
「いやさー、いっこ上にアキニがいんじゃん、
だから慣れっこでさー」
などと言っていたが、実はもっと大きな別の理由があるのを
その時の俺は知らなかった。
【2】
ある金曜日の深夜、突然レナが部屋に泥酔状態でやってきた。
いつもなら「いっいぇーい、きったよー!」とか「あっそぼーぜ!」
(といいながら結局は飲んで爆睡するだけ)という調子だが、
今回は明らかに様子が違った。
酔っているというより、ボロボロになっているという感じだった。
うーんと唸るだけで何も言わず、
ただ玄関でへたり込んでいるだけだった。
ローライズジーンズ(スカートは毛嫌いしていた)に
ノースリーブというファッションはレナの定番で、
ブラはせずカップ付きのキャミばかり着ていた。
靴は長年愛用しているドクターマーチンで、その独特の足音で
レナが来たことを察知できるほどだった。
俺はとりあえずマーチンとジーンズとノースリーブを脱がせ、
俺の布団に寝かせて、電気を消してやった。
俺は寝ゲロを心配して起きているつもりだったが、
ついついレナの横で寝てしまっていた。
明け方、レナにほっぺたを叩かれて起こされた。
寝ぼけまなこの俺を尻目に目の座ったレナはとんでもないことを
言い出した。
「お前さ、男だろ?だったら私を犯せよ」
「もってんだろ?一応。それを使ってさ」
俺は何を言っているのかわからなかった。
本気なのか冗談なのか、それともカマをかけているのか、
全く意味不明だった。
だがレナはまた布団にバタンと倒れて、そのまま寝てしまった。
朝10時頃、目が覚めた。レナはいなかった。
ドアの鍵はかかっていなかった。
電話をしても出ない。俺はとても不安になった。
レナはそのまま帰ってこなかった。
その後連絡はついたので、ひと安心し、
週明けから俺は仕事に出かけた。
しばらくは何事もなかったのだが、
俺はレナのあの言葉が気になっていた。
何事もなかった・・・のは単に俺が知らないだけだった。
どうやらレナは友達の家を泊まり歩いているようだった。
バイトはブッチし、立川の家にも帰っていないようだった。
毎日のように深酒をし、ベロベロになってどこかで寝て、
起きたら飲んで、また寝るという(店で寝ていたこともあった)
そんな荒んだ生活をしていた。
着替えは女友達のお古を譲ってもらっていたようだ。
それを聞いた俺は、ますますレナのことが心配になっていた。
【3】
金曜日の深夜、またレナが酒に酔って部屋にやってきた。
どうやら俺には仕事があるので、
週末だけ俺のお世話になるつもりのようだ。
一見行動はめちゃくちゃだが、
一応気を使ってくれているみたいだ。
だったらそんな荒んだことしないという気の使い方を
してくれりゃいいのだが、それをしないのがレナだった。
レナは臭かった。酒臭いのはいつものことだったが、汗臭いのだ。
どうやら数日間風呂に入っていないらしい。
今回はしっかり意識があったので、シャワーを浴びてこいと言った。
「パンツがない」と言うので、
俺はパンツを買いにコンビニに走った。
シャワーを浴び、さっぱりしたところでレナは
当然のように俺の部屋にあるバーボンの瓶とグラスを
勝手に取り出し飲み始めた。
俺は「飲むな」といくら言っても聞かないのを知っていたので、
やれやれと思いながら付き合うことにした。
レナは俺が心配していることに当然気がついていた。
だが俺は何も聞かなかった。そんな話を一切持ち出さなかった。
俺はレナが自分から話をするのを待っていた。
そうじゃないと意味がないと思っていた。
レナは答えを他人に求めない子だ。
なぜなら答えはすでにレナは知っているからだ。
欲しいのは答えにたどり着くまでのプロセス。
そしてそれに含まれている真実。
レナは欺瞞や偽善を嫌う。そしてそれは俺も同じだ。
二人で飲み始めてしばらくたった頃、レナがポツリと言った。
「俺くんさ、ほんとにいい奴だな」
「マジでいい奴だよ、お前」
「なんでバカ女どもはお前の良さに気がつかねーんだ?あーっ?」
「もっとモテていいはずだよ、なあ!」(余計なお世話だ)
そして、あの日何があったかを話し始めた。
「おじさんの家でシャワー借りてたんだよ」
(おじさんの家は実家の最寄駅の隣駅)
「近くで飲んでて帰るのがめんどくさくなってさ」
「おじさんもおばさんも留守だったんで、勝手に使ってた」
(鍵の隠し場所を知っていた)
「で、上がったら脱衣所におじさんがいて・・・・」
「私のパンツの・・・・・臭い嗅ぎながらシコってた」
(どうやらシャワーの音もオカズにしていたらしい)
俺はおじさんにある意味同情した。
なぜならレナはシャワーを止めてすぐ出てくるのだ。
それには理由があるのだが、それはともかく
普通は少し時間差があるもの。
おじさんはその時間差を利用して隠れるつもりだった。
だが、失敗してしまったのだ。
子供の頃から慣れ親しみ、親しくしていた親戚のそんな醜態。
しかも自分のパンツがオカズだ。
そのショックは計り知れないものがあったと思う。
しかしレナもいい大人だ。そんなことくらいで
(まあ酷い話ではあるが)
こんなに荒まなくてもいいんじゃないか?
俺はそう思っていた。
話し終わると急にレナは俺が貸したTシャツとパンツを脱ぎ
全裸になった。
俺は驚いた。レナの裸は何度か見たことがあったが
今回は全く意味が違う。
「なあ、やろうぜ」
「はあ?」
「やろ?ね?」
「お前、やけくそになってないか?」
「そうかもな」
「そんなんじゃ、つまんねーよ」
「でもやりたいんだよ」
「でもさ・・・」
「じゃあフェラしたい!」
「お前なあ・・・」
「フェラだけでもいいから」
「・・・・」
「お願いだから・・・ね?」
俺は迷った。俺とレナが男と女の関係になることが
正しい選択なのだろうか?
この選択肢を間違うと、俺が一番恐れる
ハードランディングになってしまう。
それはこの心地よい二人の関係の破壊を意味する。
一方で、レナの言葉「私を犯せよ」も気になっていた。
もしこの言葉の意味が「一緒に地獄へ落ちようぜ!」ではなく
「私を助けて!」なら、レナとのセックスには
意義があることになる。
俺は悩んだ。だが答えは簡単にみつからない。
そんな俺の複雑な胸中を知ってか知らずか、
レナは俺の下半身に手を伸ばし、
ズボンとパンツをずらそうとしていた。
「ちょっ!・・・おまえ!・・・ふざけ・・・」
レナは何も言わず無理やり俺の短パンとパンツを一気に脱がした。
ぺろんとチンポが飛び出し、それがレナの顔に当たった。
レナはちょっとびっくりした顔をしたが
ニコッと笑って、それをパクッと咥えた。
レナのフェラは単純だった。ただ口をすぼめ、
唾液を蓄えて上下するだけだ。
裏筋舐めとか睾丸触りとか一切なし、シンプルなものだった。
今思えば、レナはあまりフェラに慣れていなかった
だけかもしれない。
“じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ・・・”
レナの綺麗な顔が俺の股間でチンポを咥えて上下している。
洗いざらしのボブヘアが俺の股間で揺れている。
突然「ふぅーーーーーっ」と言ってチンポを口から離し、
休憩をする。
そしてまたチンポを咥える。
俺はそんなレナの姿を不思議な気分で眺めていた。
(レナはなんでこんなことをしているんだろう・・・)
俺はレナが俺のチンポをしゃぶっているという現実が
あまりよく理解できないでいた。
すると俺の視線に気づいたのか、
ちらっとレナがこちらを見た時に目が合ってしまった。
レナは恥ずかしそうに視線を落とした。
「疲れたからあとは手でいい?」
そう言って手コキを始めた。
俺はもうイキそうになっていた。
“ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ”
レナは自分の唾液がたっぷりついたチンポをシゴく。
「あ・・・・お・・・・あ・・・・っ」
俺は断末魔の吐息を漏らす。
“ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・・・”
レナの手が高速で上下する。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・”
レナの手がさらに高速で上下する。
「うっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
俺の精子が勢いよく俺の陰毛や腹や胸まで飛び散った。
捲り上げていたTシャツにも少しかかってしまった。
レナの指には大量の精子が溜まり、異臭を放っている。
そしてレナは精子を絞り出すように、
ゆっくりとその手を上下させていた。
俺はぐったりとして大の字になり、天井をぼんやり見上げながら、
「これでいいのか、俺・・・」と考えていた。
レナはティッシュで俺の出した精子の後片付けをしてくれている。
するとレナはチンポの先に残った精子をチュッとすすり取った。
「精子は苦くてキライ」と言っていたレナの行動に俺は驚いた。
【4】
しばらくの放心状態のあと、レナがいきなりキスをしてきて
「今度は私の番ね」と言い、体を反転させて
マンコを俺の顔にかぶせた。
(クンニ?!)
友達同士でキスはあるだろう、フェラもあるかもしれない、
セックスもないとは言えない。だがクンニは・・・
俺はこの一線を越えればもう引き返せないと思った。
だが、俺の目の前に差し出されたレナのマンコは綺麗だった。
外人さんのマンコかと思うくらい綺麗だった。
割れ目はすっと一直線で、ビラも綺麗な薄いピンク。
形も全くよれても曲がってもいない。
恥丘の陰毛はふわっとある程度。ストレートヘアだ。
マンコのまわりは産毛程度。
肛門にも会陰にも周りに毛は生えていなかった。
その割れ目の中心からじわっとマン汁が湧き出し、
糸を引いて陰毛に垂れている。
(俺に見られて感じているんだ・・・)
俺は決心した。レナがそれを望むなら何か考えがあってのことだ。
だったらそれにとことん付き合うまでだ。
おれは指でそっとマンコを開くと、尿道口と膣口が姿を現した。
中は綺麗で臭いもしない。ぬるっとした分泌物は透明無色だった。
俺はクリを探して皮をむいた。
クリは中に隠れてちょこんと鎮座していた。
その可愛らしいクリをひと舐めすると、
レナはビクッと腰を震わせた。
膣口はもう開いていた。奥には何やら肉塊が見え、
俺はそれがなんなのかわからなかったが、
ピンクで優しい色をしていた。
そこから溢れてくるマン汁は美味しかった。
俺は舌先を膣口に突っ込み、
舌でペロペロと粘液を溢れされてからそれを吸う。
するとレナは「あ・・・あ・・・」とガクガクと腰を震わせた。
おれは「大丈夫だから」と言いたくて、
少年のようなレナのお尻をポンポンと叩いた
シックスナインはしばらく続いた。
俺は膣口を責め続け、たまにクリを舐めた。
ビラは上下にペロっ、ペロっと左、右の順番で舐めた。
せっかく形のいいビラを引っ張り出して
形を崩したくなかったからだ。
俺はふと顔が美形ならマンコも美形なのかな?と思った。
しかし、それを証明するすべはないなと思い直した。
「ううっ・・・ううっ・・・ううっ・・・ううっ・・・」
レナは俺のチンポを口に入れ、
膣口やクリを舐められるたびに唸っている。
ヨダレを竿や睾丸に垂らしながら、必死に快楽に耐えている。
俺はチンポが回復しつつあるのを感じ、
レナの口からチンポを抜き取った。
唾液が糸を引いていた。
ぐったりとしているレナを俺は布団の上に仰向けに寝かせた。
レナの顔を見て俺は驚いた。真っ赤だったからだ。
いくら酔っ払ってもいつも涼しい顔をしているのに、
風邪をひいたように真っ赤だ。
頬を染め、上気し、とろけるような表情と、荒い息。
だらしなく開いた口、垂らしたよだれ。
そしてそれとは全く相容れない猫のような
涼しい美少女の顔立ちと、そのギャップ。
俺は知った。レナの本当の魔力を。
いくら本人がそれを嫌い、かき消そうとし、
だらしなく汚い自分を演出しても隠しきれない魔性と魔力を。
俺たちは男女である前に仲間だった。
理解されないもの同士の同族意識、マイノリティとしての共感。
言葉はなんでもいい、とにかく「仲間」だった。
しかし俺たちは男と女。それは変えられない現実。
俺は男臭さを消し、レナは女臭さを消していた。
だが、レナはそれをするにはあまりにも魅力的だった。
本人はどうであれ、その魔力はまさに天賦の魔性だった。
今、レナはそれを俺だけに全面解放している。
そして自分自身もその魔性に今にも溶けようとしている。
(なら、もういっそのこと溶けてしまえよ、レナ・・・)
俺はハラをくくり、正常位で入れようと改めてレナの全身を見た。
あんな荒んだ生活をしているのに、とても綺麗な体をしていた。
オッパイはハリがあって形がよく、
ピンクの乳首はツンと上を向いていた。
自分はCはCでもDに近いCだと言い張っていたが、
たしかにそれくらいはある。
くびれたウェスト、張った骨盤。下腹部にかすかな膨らみ。
陰毛は薄くサラサラ、太ももは細く、足も長い。
確かテレビ局で水着のバイトをしたことがあると言っていた。
それも納得のスタイルの良さだ。
そして今、レナの全身はピンク色に染まっている。
体は小刻みに震えている。
子宮から膣口まで、女の体液を分泌しながらチンポを待っている。
誰のでもない、俺のチンポを。
おれはレナの足を持ち上げ、膝を開いた。
レナのマンコの割れ目からマン汁がじゅわっと溢れ出し、
陰毛をキラキラと濡らしていた。
(わかってるよ、待ってな)
そう思ってゴムをつけようと手を伸ばした瞬間、
レナが首を横に振った。どうやら生でしてほしいみたいだ。
理由は聞かなかったが、俺のチンポを自分の膣の内壁で
直接感じたいのだろう。
俺はギンギンにいきり立った生のチンポをレナに見せた。
「入れるよ、いい?」
レナは興奮し、荒い呼吸をしながらコクっとうなづいた。
【5】
俺はゆっくりと、レナの膣の中を確かめるようにチンポを挿入した。
レナはそれが入っていく感覚を、下半身ぶるぶる震わせ、
身体全体で感じ取っているようだ。
やがてチンポの全部がマンコに収まると、
俺はレナの胎内がかなり熱を持っていることに気がついた。
その熱はじんわりと俺のチンポを包み、
その温もりはやがて入口から溢れ出し、おれの睾丸を濡らした。
俺はとうとうレナと合体してしまった。
レナがどういう反応を示すか、正直俺は怖かった。
レナと出会って一年半。俺とレナが一緒に過ごした時間だ。
その時間がこの行為によって無駄になってしまってはならない。
それは絶対避けねばならない。
レナもそれは感じているはずだ。
それはレナの表情からも読み取れた。
性的興奮と、不安と、照れ臭さが入り混じった
複雑な表情からもそれは疑いない。
だから「愛してるよ」とか「可愛いね」「好きだよ」「綺麗だよ」
は違う。
そんなの欺瞞だ。嘘だ。デタラメだ。
そんな俺の、つい口をついて出た言葉は、
俺にとっても意外なものだった。
そしてそれはレナにとっては更にそうだった。
「おいで・・・」
そう言って俺はレナに両手を差し出した。
「・・・・・・」
レナはみるみる目に涙を浮かべ、ぼろぼろとそれをこぼし、
泣き始めた。
一生懸命涙をこらえても、溢れ出す涙は止められない。
いくら我慢しても後から後から湧き出してくる。
唇を震わせ、いくら顔をしかめても無駄だった。
そしてその泣き顔を俺に見られたくないのか、
顔を伏せて俺にすがりついてきた。
まるで迷子だった子供が母親を見つけた時のように。
子猫が母親猫に甘えるように。
俺はぎゅっと抱きかかえてあげて、何度も何度も頭にキスし、
撫でてあげた。
しばらく抱いてあげていると、レナはぐずぐずと鼻をすすり始め、
「離して」と言わんばかりにポカポカと猫パンチで俺を叩き始めた。
俺は「こんなところで猫になんなくてもいいのに」と思いながら
体を離してあげた。
そこには泣き腫らした目が真っ赤で、鼻をずるずるとすする
ちょっと怒ったような、悔しそうなレナの顔があった。
俺はレナの顔についた涙の跡を舐め、
目にかかった前髪を払ってあげ、
チュッとキスしてから「いくよ」と言って
ゆっくりと腰を動かし始めた。
“ずぶっ・・・ぐちょ・・・ずぶっ・・・ぐちょ・・・”
俺とレナとのセックスはゆっくりしたスピードで始まった。
まるでひと突きひと突きを愛おしむかのように。
(性欲むき出しのセックスじゃないんだ)
(俺たちのセックスは心も深く繋がるんだ)
(そうじゃなきゃ俺がレナとやる意味はないんだ)
俺は早く絶頂へと焦りそうになるのを必死に抑え、
そう自分に言い聞かせた。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
俺はレナの脇の横に両手をつき、徐々に突くペースをあげる。
レナは「あっ・・・・ん・・・・・・あ・・・あ・・・」と
快楽の中で身をよじる。
“ずぶっ、ぐちょ、ずぶっ、ぐちょ”
さらにペースを上げると、レナの全身が完全にピンク色に
染まってしまい、身体中かなりの熱を持っているのがわかる。
顔はもう真っ赤っかだ。
「ああっ・・・あっ・・・んーっ・・・あっ!」
レナはのけぞったり、丸くなったり、よじったりを
繰り返して快感に耐えている。
俺はここで突くペースを更にアップした。
“ぐちょ、ぐちょ、ぐちょ、ぐちょ”
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
レナのマンコからマン汁が泡立つ音が聞こえてくる。
俺は全身にびっしょり汗をかきつつも、レナを攻め続ける。
このペースで突き続けるのは厳しいかも知れない。
“ぐちょぐちょぐちょぐちょ”
「はっ、はっ、はっ、はっ」
だけどもっと早く、もっと深く繋がりたい。そんな思いが溢れる。
俺はちらっとレナとの接合部を見た。
レナの陰毛の奥で出入りする俺のチンポが見える。
レナとセックスしているのを実感する。
「ああ・・・あああ・・・あ・・・・・あああ・・・・あああ!!」
レナの喘ぎ声がさらに大きくなってきた。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち”
「は、は、は、は、は、は、は、は」
「ああ・・・あああ・・・ああ・・・あああっ!!」
(うっ・・・まだだ・・・まだダメだ!)
俺はたまらずレナの口に吸い付き、ガバッと抱きかかえ、
そしてそのまま後ろにひっくり返った。
今は俺が下、レナが上だ。
「はあーっ、はあーっ、はあーっ、はあーっ・・・」
俺は呼吸を整えながらレナの脇を持ち、体を支えた。
レナは汗びっしょりの俺の顔を見て、おでこの汗をぬぐい、
チュッとキスしてくれた。
そしてそのまま眉毛、目、鼻、ほっぺた、唇の順番で
キスを交えながら俺の顔をペロペロと舐めている。
レナが顔を舐めるたびに、レナのおっぱいがおれの胸板に触る。
レナの乳首が俺を刺激する。
当のレナも乳首が肌に当たるたび、マンコに入れたままの
俺のチンポに圧力が加わる。
レナも感じているようだ。
俺は少し休憩しながら考えていた。
俺はレナのマンコからチンポを抜かない。
最後の最後まで抜かない、そう決めた。
レナが泣いたあの瞬間、一度外してしまうとあの瞬間が
無駄になってしまうような気がしたからだ。
それは嫌だ。絶対に嫌だ。
【6】
呼吸が落ち着き、俺は上体を起こした。
対面座位になるとレナは「抱っこ」と言って俺に抱きついてきた。
俺はしっかりとレナを抱きしめてあげた。
「うふふふっ」
レナはかすかに幸せそうな笑いを漏らした。
俺は子供をあやすようにゆっくりとレナの腰を前後に動かした。
まるでゆりかごのように。
そのたびにレナのマンコから「ぐちゅ、ぐちゅ」と音がする。
レナはそれを子守唄を聞くように嬉しそうに聞いていた。
俺はそんなレナをよしよしと手で撫でていた。
俺は再びレナを布団に寝かせてあげ、
正常位でフィニッシュに入ろうと体を離した。
するとレナはイヤイヤをし、また「抱っこぉ」と言って
抱っこをせがんだ。
俺はしょうがないなあと思いながら、
がばっとレナに覆いかぶさって、ぎゅっと抱きしめた。
俺は何度も頭に、おでこにキスしてをしっかり抱きかかえた。
(よし、いくぞ!)
深く、激しく、高速でレナを突き始めた。
“ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・・・!”
いやらしい音が結合部から聞こえてくる。
「い・・・・・・・・・・・・・っ、はあはあはあはあ・・・」
レナは声を出さまいと俺の鎖骨を激しく吸い、
必死に快楽に耐えている。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・・・!”
俺はさらにスピードを上げ、最高速でレナの下半身を突きまくる。
俺の睾丸にレナの体液がドロドロに溢れ出しているのがわかる。
俺はそれはレナの嬉し涙のように感じていた。
いや、それはまさしく嬉し涙だと思う。
「うっ・・・・・あ・・・・・うっ・・・・・」
俺のチンポは限界を迎えつつあった。性的刺激はピークを超え、
あとは射精を残すのみだ。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・・”
俺が思わず「イキそう・・・」と呟くと、レナは
「出して、出して、出して・・・・・・出して、ねえー出して!
ねえねえねえねえねえねえねえっ!!!!」
と中出しをせがんだ。
「いっ・・・・・・・・・・!!!!!」
俺はレナの中で果ててしまった。
・・・正確にはそうではなかった。
俺は直前にレナのマンコからチンポを抜き、外に出していた。
ただ、幾らかは中に残ったかもしれない。
仕方ない。レナはまだ22歳なのだ。妊娠は避けなければならない。
ハアハアと息を切らす二人の性器の周りには、
お互いの体液がびっちょりと飛び散っていた。
俺のチンポにはレナのマン汁がまるで湯気が出ているかのように
たっぷりと付いていた。
根元や睾丸には白濁し、泡立った分泌物がべっとり付いていた。
レナのマンコには俺の精子がたっぷりかかっていた。
それは膣口と、陰毛と、下腹部と、ヘソと、
おっぱいの下あたりまでを汚していた。
外出しされたと気づいたレナは、少し寂しそうな顔をして、
指で精子をすくい取り、
もったいなさそうに苦手なはずのそれを舐めていた。
【7】
自分の性器に付いた汚れをティッシュで拭き取っていると、
だんだん冷静になってきた俺たちの間に微妙な空気が流れ始めた。
何を言えばいいんだろう?
どうしてこうなってしまったんだろう?
俺たちこれでいいのかな?
俺は、レナは、お互いのことどう思っているんだろう?
俺はパンツを履いて新しいTシャツを着た。
レナは自分が脱ぎ捨てた俺の貸したTシャツだけを着ていた。
パンツは履かず、そのままペタンと女の子座りをしている。
俺はなぜパンツを履かないのか不思議に思っていると、
レナと目が合ってしまった。
するとレナは、いままで見たことがないような優しい顔で
ふっ、と笑って、やがて全てを語り始めた。
オナニー現場を見られたおじさんはパニックになって
レナに抱きついてきた。
レナはおじさんをつき飛ばし「追いかけてきたら警察呼ぶからね!」
と言って、ジーパンとノースリーブとタオルをひっつかんで
歩いて実家に戻ったのだ。
さらにレナには小学生の頃、レイプされそうになった経験があった。
作業小屋に連れ込まれ、強制フェラさせられそうになったのだ。
なんとか逃げ出してことなきを得たが、
チンポは一時期トラウマになったという。
だが今でも密室は怖い。だから開けっ放しにするか、
それができないときは、すぐに逃げ出すようにしているのだ。
痴漢や露出魔との遭遇は日常茶飯事だった。
高校時代、駅のエスカレーターでパンツを盗み撮りされ、
その動画をネットに公開されたこともあった。
(レナのスカート嫌いはこれが原因だった)
結局、レナはショックだったり、悲しかったりしたのではなかった。
実のところ、めちゃくちゃ腹を立てていたのだ。
「どいつもこいつも頭の中はヤリタイばかり!!」と
激怒していたのだ。
レナは「どんな男も顔にヤリタイって書いている!」
「私はそれをヤリタイ男」と呼んでる!!と言い放った。
ヤリタイ男、レイプ未遂、痴漢、変態、オナニーのおかず・・・
そんな体験をレナは言わないだけで他にも数多くしているはずだ。
しかし、その原因の多くは自分にあるのだ。
それはレナがまとっている魔性と魔力。
少女のような可憐さと、野生の猫のような狡猾さとの
ギャップの魔力。
でもレナはそんなものは欲しくなかった。
捨てたかった。全部否定したかった。でも否定しきれない!!
そんなレナのジレンマも、苦悩も、苦痛も知らず
軽々しく言い寄ってくるヤリタイ男、変態おじさん、
その他クズども。
だが、もしレナがその場でその怒りをぶちまけたらどうなる?
ストーカー、報復、怨恨、殺人etc・・・。
結果は恐怖だ。まさに恐怖でしかない。
レナはその怒りを、苛立ちを、憎しみを、悲しみを、
お酒に溺れる自堕落な自分へとすり替えていた。
自分の性的魅力のなさを必死でアピールし、
男の視線の矛先を変えようとごまかしていた。
そうしないと怒りの行き場がなかったからだ。
そうしないと恐怖の結果が待っていたからだ。
だが俺は違った。俺は裸を見せても襲わなかった。
「レイプしてみろ」と挑発してもそうしなかった。
正直、俺はレナを女の子だと思う瞬間はたびたびあった。
だが、性処理の道具として考えたことはなかった。
性欲の吐き出し口として考えたことなど一度もなかった。
なぜなら俺にとってレナはレナでしかないからだ。
俺はレナの謎が全て氷解するような感覚を味わっていた。
レナは俺のことを好きというわけではないかもしれない。
愛しているというわけでもないかもしれない。
でも、信頼してくれているんだ。それも絶大なる信頼を。
命を預けてもいいと思えるような、
心の底からの信頼を寄せてれくれているんだ。
レナは答えを知っていた。
だが、そこへたどり着くプロセスを、
そこにある真実、真理を知りたかったのだ。
それはあの一言に集約されていた。
だからあの一言であれだけ泣いたのだ。
「おいで・・・」
俺はその相手が俺であることが嬉しかった。
レナに「好き」と言われる以上に嬉しかった。
ちょっと涙ぐんだ俺を見たレナは
「なによ、キモ!」
と言って恥ずかしそうに蔑んだ。
【8】
こんな濃い関係を持っても、俺とレナは付き合わなかった。
だが、そのあと再びセックスする機会はあった。
しかし前回のような感情にはなれなかった。
俺とレナは何が違うのか話し合った。
「単純にさ、お前のセックスが下手なんじゃね?」
「おいおい、それが寝床を提供してもらっている奴に言う言葉かよ」
「じゃあさ、その寝床にもっとムードがいるとかさ」
「ムードって柄かよ、そんな雑なカッコしててさ」
「お前に言われたかねーかな、イケメンってわけでもねーし」
「あっそ、じゃそのブサメンに抱かれてるお前はどーなんだ?」
酒を飲みつつ、お互いを罵り合いながらも
答えはお互い知っていた。だが知らないふりをするのが
俺たちのルールだ。
それに単なる照れ隠しでもある。子供じみたお遊び、
本音を言わないで笑いを取るゲーム。
俺はレナが悪態をつくのを見るのが好きだ。
粗野な言動をするのが好きだ。
それが一番レナらしいし、一番レナらしくない。
俺とレナの間には信頼がある。
その事実さえあればいい。
それは愛だの恋だのとは違う話だ。
だが、もしそれが一致する人が現れたとするならば、
それが人生を共にする最高のパートナーということに
なるのかも知れない。
信頼・・・女はセックスの時、全身全霊で快楽に溺れ、
完全に無防備になる。
その瞬間を狙っている捕食者はいるだろう。
もちろん野生の動物の世界の話だ。
男はそんな女を守らなければならない立場にある。
命のリスクは常に弱者に集中するからだ。
レナは捕食者に狙われやすい特徴を備えていた。
だからこそこの「信頼」が誰よりも必要だったのだ。
そしてその信頼が安心を生み、
それに完全に包み込まれたと感じた時
女は本当の女に変貌する。
命を宿すためだけの、一個の生命体へと変貌する。
命を宿すためだけの行為に没頭する性の権化へと変身する。
レナが俺の精子を欲しがったのは、
その本能に従っただけなのだろう。
そしてそれは同時に一種の回帰でもあるのだ。
あの、懐かしい母胎への回帰。
脅威や恐怖は全て他者が受け持ち、自分はただ心地よく
抱かれていればいいだけの幼い自分への回帰。
レナはそれを知っていた。
レナはそれを望んでいた。
だがどうすればいいかは知らなかった。
俺はそのトリガーを見つけてあげたのだ。
「おいで・・・」
レナはこの言葉を22年間待っていた。
そしてそれは、この世の中にいる数多くの「レナ」も同じだと
俺は思っている。
~おしまい~
俺とレナが出会ったのはバイト先で、仲良くなったのは
俺がそのバイトを辞めた後だ。
美少女なくせに男っぽくてサバサバしたタイプのレナは、
いわゆる女子ノリが大嫌いで、どちらかというと
男に混じってバカ話に興じるタイプだった。
俺はというと、男よりも女の方が本音を話しやすいと
思っているタイプで、同じく女子ノリは嫌いだが、
ヤる・ヤれるの話しかしない男子ノリもウンザリ、
というタイプだった。
意気投合した俺たちは、飲みに行ったり、一緒に遊びに行ったりと
はたから見ればまるで付き合ってるかのような二人だったが、
当人たちにそんな意識は微塵もなく、
お互い彼女や彼氏がいたりいなかったりしていた。
さっぱりとした美少女なレナは、はっきり言ってモテていた。
美少女といってもロリ系ではなくいわゆるネコ系で、
気分屋で自由きまま、しかもダークな魅力もあわせ持つ女の子だ。
そんなレナを狙っている野郎は数多くいた。
よく一緒につるんでいた俺は、レナとの仲を取り持ってくれと
多くの男に頼まれていたのだが、成功したやつは誰もいなかった。
自分から好きにならない限り色恋沙汰には興味はないというのが
レナのスタンスだったからだ。
もちろんレナはヤリマンでもビッチでもなかった。
ビッチな話は全く聞かなかった。
実は真面目な子なのを俺は知っていた。
レナはお酒好きだった。俺も飲めるタイプだがレナの強さは
俺以上だった。
俺は深酒をすれば二日はダメージが続くにのに、
レナは一晩寝ただけでケロっとしていた。
一方で極端なめんどくさがりで、新宿で飲んでいて終電をなくすと、
家に帰るのがめんどくさいからと言って、東中野の俺の部屋に
よく泊まりに来ていた。
一人暮らしすればいいのにと言ったのだが、立川ラブとかで
実家を出ようとはしなかった。
レナは俺に対して無防備だった。いや無防備すぎるのだ。
勝手に俺の部屋のシャワーを使うのだが、
扉を開けっぱなしにしているわ、
トイレも開けっぱなしにするわで、
俺はいつも目のやり場に困っていた。
「俺も一応男なんだから、ちっとは気を使えよな!」
とよく言ったのだが、「はいよー」と言いながら
全く改善はされなっかた。
なので、俺はレナのおっぱいもマンコ(恥丘だけだが)も
見たことがあった。
「いやさー、いっこ上にアキニがいんじゃん、
だから慣れっこでさー」
などと言っていたが、実はもっと大きな別の理由があるのを
その時の俺は知らなかった。
【2】
ある金曜日の深夜、突然レナが部屋に泥酔状態でやってきた。
いつもなら「いっいぇーい、きったよー!」とか「あっそぼーぜ!」
(といいながら結局は飲んで爆睡するだけ)という調子だが、
今回は明らかに様子が違った。
酔っているというより、ボロボロになっているという感じだった。
うーんと唸るだけで何も言わず、
ただ玄関でへたり込んでいるだけだった。
ローライズジーンズ(スカートは毛嫌いしていた)に
ノースリーブというファッションはレナの定番で、
ブラはせずカップ付きのキャミばかり着ていた。
靴は長年愛用しているドクターマーチンで、その独特の足音で
レナが来たことを察知できるほどだった。
俺はとりあえずマーチンとジーンズとノースリーブを脱がせ、
俺の布団に寝かせて、電気を消してやった。
俺は寝ゲロを心配して起きているつもりだったが、
ついついレナの横で寝てしまっていた。
明け方、レナにほっぺたを叩かれて起こされた。
寝ぼけまなこの俺を尻目に目の座ったレナはとんでもないことを
言い出した。
「お前さ、男だろ?だったら私を犯せよ」
「もってんだろ?一応。それを使ってさ」
俺は何を言っているのかわからなかった。
本気なのか冗談なのか、それともカマをかけているのか、
全く意味不明だった。
だがレナはまた布団にバタンと倒れて、そのまま寝てしまった。
朝10時頃、目が覚めた。レナはいなかった。
ドアの鍵はかかっていなかった。
電話をしても出ない。俺はとても不安になった。
レナはそのまま帰ってこなかった。
その後連絡はついたので、ひと安心し、
週明けから俺は仕事に出かけた。
しばらくは何事もなかったのだが、
俺はレナのあの言葉が気になっていた。
何事もなかった・・・のは単に俺が知らないだけだった。
どうやらレナは友達の家を泊まり歩いているようだった。
バイトはブッチし、立川の家にも帰っていないようだった。
毎日のように深酒をし、ベロベロになってどこかで寝て、
起きたら飲んで、また寝るという(店で寝ていたこともあった)
そんな荒んだ生活をしていた。
着替えは女友達のお古を譲ってもらっていたようだ。
それを聞いた俺は、ますますレナのことが心配になっていた。
【3】
金曜日の深夜、またレナが酒に酔って部屋にやってきた。
どうやら俺には仕事があるので、
週末だけ俺のお世話になるつもりのようだ。
一見行動はめちゃくちゃだが、
一応気を使ってくれているみたいだ。
だったらそんな荒んだことしないという気の使い方を
してくれりゃいいのだが、それをしないのがレナだった。
レナは臭かった。酒臭いのはいつものことだったが、汗臭いのだ。
どうやら数日間風呂に入っていないらしい。
今回はしっかり意識があったので、シャワーを浴びてこいと言った。
「パンツがない」と言うので、
俺はパンツを買いにコンビニに走った。
シャワーを浴び、さっぱりしたところでレナは
当然のように俺の部屋にあるバーボンの瓶とグラスを
勝手に取り出し飲み始めた。
俺は「飲むな」といくら言っても聞かないのを知っていたので、
やれやれと思いながら付き合うことにした。
レナは俺が心配していることに当然気がついていた。
だが俺は何も聞かなかった。そんな話を一切持ち出さなかった。
俺はレナが自分から話をするのを待っていた。
そうじゃないと意味がないと思っていた。
レナは答えを他人に求めない子だ。
なぜなら答えはすでにレナは知っているからだ。
欲しいのは答えにたどり着くまでのプロセス。
そしてそれに含まれている真実。
レナは欺瞞や偽善を嫌う。そしてそれは俺も同じだ。
二人で飲み始めてしばらくたった頃、レナがポツリと言った。
「俺くんさ、ほんとにいい奴だな」
「マジでいい奴だよ、お前」
「なんでバカ女どもはお前の良さに気がつかねーんだ?あーっ?」
「もっとモテていいはずだよ、なあ!」(余計なお世話だ)
そして、あの日何があったかを話し始めた。
「おじさんの家でシャワー借りてたんだよ」
(おじさんの家は実家の最寄駅の隣駅)
「近くで飲んでて帰るのがめんどくさくなってさ」
「おじさんもおばさんも留守だったんで、勝手に使ってた」
(鍵の隠し場所を知っていた)
「で、上がったら脱衣所におじさんがいて・・・・」
「私のパンツの・・・・・臭い嗅ぎながらシコってた」
(どうやらシャワーの音もオカズにしていたらしい)
俺はおじさんにある意味同情した。
なぜならレナはシャワーを止めてすぐ出てくるのだ。
それには理由があるのだが、それはともかく
普通は少し時間差があるもの。
おじさんはその時間差を利用して隠れるつもりだった。
だが、失敗してしまったのだ。
子供の頃から慣れ親しみ、親しくしていた親戚のそんな醜態。
しかも自分のパンツがオカズだ。
そのショックは計り知れないものがあったと思う。
しかしレナもいい大人だ。そんなことくらいで
(まあ酷い話ではあるが)
こんなに荒まなくてもいいんじゃないか?
俺はそう思っていた。
話し終わると急にレナは俺が貸したTシャツとパンツを脱ぎ
全裸になった。
俺は驚いた。レナの裸は何度か見たことがあったが
今回は全く意味が違う。
「なあ、やろうぜ」
「はあ?」
「やろ?ね?」
「お前、やけくそになってないか?」
「そうかもな」
「そんなんじゃ、つまんねーよ」
「でもやりたいんだよ」
「でもさ・・・」
「じゃあフェラしたい!」
「お前なあ・・・」
「フェラだけでもいいから」
「・・・・」
「お願いだから・・・ね?」
俺は迷った。俺とレナが男と女の関係になることが
正しい選択なのだろうか?
この選択肢を間違うと、俺が一番恐れる
ハードランディングになってしまう。
それはこの心地よい二人の関係の破壊を意味する。
一方で、レナの言葉「私を犯せよ」も気になっていた。
もしこの言葉の意味が「一緒に地獄へ落ちようぜ!」ではなく
「私を助けて!」なら、レナとのセックスには
意義があることになる。
俺は悩んだ。だが答えは簡単にみつからない。
そんな俺の複雑な胸中を知ってか知らずか、
レナは俺の下半身に手を伸ばし、
ズボンとパンツをずらそうとしていた。
「ちょっ!・・・おまえ!・・・ふざけ・・・」
レナは何も言わず無理やり俺の短パンとパンツを一気に脱がした。
ぺろんとチンポが飛び出し、それがレナの顔に当たった。
レナはちょっとびっくりした顔をしたが
ニコッと笑って、それをパクッと咥えた。
レナのフェラは単純だった。ただ口をすぼめ、
唾液を蓄えて上下するだけだ。
裏筋舐めとか睾丸触りとか一切なし、シンプルなものだった。
今思えば、レナはあまりフェラに慣れていなかった
だけかもしれない。
“じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ・・・”
レナの綺麗な顔が俺の股間でチンポを咥えて上下している。
洗いざらしのボブヘアが俺の股間で揺れている。
突然「ふぅーーーーーっ」と言ってチンポを口から離し、
休憩をする。
そしてまたチンポを咥える。
俺はそんなレナの姿を不思議な気分で眺めていた。
(レナはなんでこんなことをしているんだろう・・・)
俺はレナが俺のチンポをしゃぶっているという現実が
あまりよく理解できないでいた。
すると俺の視線に気づいたのか、
ちらっとレナがこちらを見た時に目が合ってしまった。
レナは恥ずかしそうに視線を落とした。
「疲れたからあとは手でいい?」
そう言って手コキを始めた。
俺はもうイキそうになっていた。
“ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ”
レナは自分の唾液がたっぷりついたチンポをシゴく。
「あ・・・・お・・・・あ・・・・っ」
俺は断末魔の吐息を漏らす。
“ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・・・”
レナの手が高速で上下する。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・”
レナの手がさらに高速で上下する。
「うっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
俺の精子が勢いよく俺の陰毛や腹や胸まで飛び散った。
捲り上げていたTシャツにも少しかかってしまった。
レナの指には大量の精子が溜まり、異臭を放っている。
そしてレナは精子を絞り出すように、
ゆっくりとその手を上下させていた。
俺はぐったりとして大の字になり、天井をぼんやり見上げながら、
「これでいいのか、俺・・・」と考えていた。
レナはティッシュで俺の出した精子の後片付けをしてくれている。
するとレナはチンポの先に残った精子をチュッとすすり取った。
「精子は苦くてキライ」と言っていたレナの行動に俺は驚いた。
【4】
しばらくの放心状態のあと、レナがいきなりキスをしてきて
「今度は私の番ね」と言い、体を反転させて
マンコを俺の顔にかぶせた。
(クンニ?!)
友達同士でキスはあるだろう、フェラもあるかもしれない、
セックスもないとは言えない。だがクンニは・・・
俺はこの一線を越えればもう引き返せないと思った。
だが、俺の目の前に差し出されたレナのマンコは綺麗だった。
外人さんのマンコかと思うくらい綺麗だった。
割れ目はすっと一直線で、ビラも綺麗な薄いピンク。
形も全くよれても曲がってもいない。
恥丘の陰毛はふわっとある程度。ストレートヘアだ。
マンコのまわりは産毛程度。
肛門にも会陰にも周りに毛は生えていなかった。
その割れ目の中心からじわっとマン汁が湧き出し、
糸を引いて陰毛に垂れている。
(俺に見られて感じているんだ・・・)
俺は決心した。レナがそれを望むなら何か考えがあってのことだ。
だったらそれにとことん付き合うまでだ。
おれは指でそっとマンコを開くと、尿道口と膣口が姿を現した。
中は綺麗で臭いもしない。ぬるっとした分泌物は透明無色だった。
俺はクリを探して皮をむいた。
クリは中に隠れてちょこんと鎮座していた。
その可愛らしいクリをひと舐めすると、
レナはビクッと腰を震わせた。
膣口はもう開いていた。奥には何やら肉塊が見え、
俺はそれがなんなのかわからなかったが、
ピンクで優しい色をしていた。
そこから溢れてくるマン汁は美味しかった。
俺は舌先を膣口に突っ込み、
舌でペロペロと粘液を溢れされてからそれを吸う。
するとレナは「あ・・・あ・・・」とガクガクと腰を震わせた。
おれは「大丈夫だから」と言いたくて、
少年のようなレナのお尻をポンポンと叩いた
シックスナインはしばらく続いた。
俺は膣口を責め続け、たまにクリを舐めた。
ビラは上下にペロっ、ペロっと左、右の順番で舐めた。
せっかく形のいいビラを引っ張り出して
形を崩したくなかったからだ。
俺はふと顔が美形ならマンコも美形なのかな?と思った。
しかし、それを証明するすべはないなと思い直した。
「ううっ・・・ううっ・・・ううっ・・・ううっ・・・」
レナは俺のチンポを口に入れ、
膣口やクリを舐められるたびに唸っている。
ヨダレを竿や睾丸に垂らしながら、必死に快楽に耐えている。
俺はチンポが回復しつつあるのを感じ、
レナの口からチンポを抜き取った。
唾液が糸を引いていた。
ぐったりとしているレナを俺は布団の上に仰向けに寝かせた。
レナの顔を見て俺は驚いた。真っ赤だったからだ。
いくら酔っ払ってもいつも涼しい顔をしているのに、
風邪をひいたように真っ赤だ。
頬を染め、上気し、とろけるような表情と、荒い息。
だらしなく開いた口、垂らしたよだれ。
そしてそれとは全く相容れない猫のような
涼しい美少女の顔立ちと、そのギャップ。
俺は知った。レナの本当の魔力を。
いくら本人がそれを嫌い、かき消そうとし、
だらしなく汚い自分を演出しても隠しきれない魔性と魔力を。
俺たちは男女である前に仲間だった。
理解されないもの同士の同族意識、マイノリティとしての共感。
言葉はなんでもいい、とにかく「仲間」だった。
しかし俺たちは男と女。それは変えられない現実。
俺は男臭さを消し、レナは女臭さを消していた。
だが、レナはそれをするにはあまりにも魅力的だった。
本人はどうであれ、その魔力はまさに天賦の魔性だった。
今、レナはそれを俺だけに全面解放している。
そして自分自身もその魔性に今にも溶けようとしている。
(なら、もういっそのこと溶けてしまえよ、レナ・・・)
俺はハラをくくり、正常位で入れようと改めてレナの全身を見た。
あんな荒んだ生活をしているのに、とても綺麗な体をしていた。
オッパイはハリがあって形がよく、
ピンクの乳首はツンと上を向いていた。
自分はCはCでもDに近いCだと言い張っていたが、
たしかにそれくらいはある。
くびれたウェスト、張った骨盤。下腹部にかすかな膨らみ。
陰毛は薄くサラサラ、太ももは細く、足も長い。
確かテレビ局で水着のバイトをしたことがあると言っていた。
それも納得のスタイルの良さだ。
そして今、レナの全身はピンク色に染まっている。
体は小刻みに震えている。
子宮から膣口まで、女の体液を分泌しながらチンポを待っている。
誰のでもない、俺のチンポを。
おれはレナの足を持ち上げ、膝を開いた。
レナのマンコの割れ目からマン汁がじゅわっと溢れ出し、
陰毛をキラキラと濡らしていた。
(わかってるよ、待ってな)
そう思ってゴムをつけようと手を伸ばした瞬間、
レナが首を横に振った。どうやら生でしてほしいみたいだ。
理由は聞かなかったが、俺のチンポを自分の膣の内壁で
直接感じたいのだろう。
俺はギンギンにいきり立った生のチンポをレナに見せた。
「入れるよ、いい?」
レナは興奮し、荒い呼吸をしながらコクっとうなづいた。
【5】
俺はゆっくりと、レナの膣の中を確かめるようにチンポを挿入した。
レナはそれが入っていく感覚を、下半身ぶるぶる震わせ、
身体全体で感じ取っているようだ。
やがてチンポの全部がマンコに収まると、
俺はレナの胎内がかなり熱を持っていることに気がついた。
その熱はじんわりと俺のチンポを包み、
その温もりはやがて入口から溢れ出し、おれの睾丸を濡らした。
俺はとうとうレナと合体してしまった。
レナがどういう反応を示すか、正直俺は怖かった。
レナと出会って一年半。俺とレナが一緒に過ごした時間だ。
その時間がこの行為によって無駄になってしまってはならない。
それは絶対避けねばならない。
レナもそれは感じているはずだ。
それはレナの表情からも読み取れた。
性的興奮と、不安と、照れ臭さが入り混じった
複雑な表情からもそれは疑いない。
だから「愛してるよ」とか「可愛いね」「好きだよ」「綺麗だよ」
は違う。
そんなの欺瞞だ。嘘だ。デタラメだ。
そんな俺の、つい口をついて出た言葉は、
俺にとっても意外なものだった。
そしてそれはレナにとっては更にそうだった。
「おいで・・・」
そう言って俺はレナに両手を差し出した。
「・・・・・・」
レナはみるみる目に涙を浮かべ、ぼろぼろとそれをこぼし、
泣き始めた。
一生懸命涙をこらえても、溢れ出す涙は止められない。
いくら我慢しても後から後から湧き出してくる。
唇を震わせ、いくら顔をしかめても無駄だった。
そしてその泣き顔を俺に見られたくないのか、
顔を伏せて俺にすがりついてきた。
まるで迷子だった子供が母親を見つけた時のように。
子猫が母親猫に甘えるように。
俺はぎゅっと抱きかかえてあげて、何度も何度も頭にキスし、
撫でてあげた。
しばらく抱いてあげていると、レナはぐずぐずと鼻をすすり始め、
「離して」と言わんばかりにポカポカと猫パンチで俺を叩き始めた。
俺は「こんなところで猫になんなくてもいいのに」と思いながら
体を離してあげた。
そこには泣き腫らした目が真っ赤で、鼻をずるずるとすする
ちょっと怒ったような、悔しそうなレナの顔があった。
俺はレナの顔についた涙の跡を舐め、
目にかかった前髪を払ってあげ、
チュッとキスしてから「いくよ」と言って
ゆっくりと腰を動かし始めた。
“ずぶっ・・・ぐちょ・・・ずぶっ・・・ぐちょ・・・”
俺とレナとのセックスはゆっくりしたスピードで始まった。
まるでひと突きひと突きを愛おしむかのように。
(性欲むき出しのセックスじゃないんだ)
(俺たちのセックスは心も深く繋がるんだ)
(そうじゃなきゃ俺がレナとやる意味はないんだ)
俺は早く絶頂へと焦りそうになるのを必死に抑え、
そう自分に言い聞かせた。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
俺はレナの脇の横に両手をつき、徐々に突くペースをあげる。
レナは「あっ・・・・ん・・・・・・あ・・・あ・・・」と
快楽の中で身をよじる。
“ずぶっ、ぐちょ、ずぶっ、ぐちょ”
さらにペースを上げると、レナの全身が完全にピンク色に
染まってしまい、身体中かなりの熱を持っているのがわかる。
顔はもう真っ赤っかだ。
「ああっ・・・あっ・・・んーっ・・・あっ!」
レナはのけぞったり、丸くなったり、よじったりを
繰り返して快感に耐えている。
俺はここで突くペースを更にアップした。
“ぐちょ、ぐちょ、ぐちょ、ぐちょ”
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
レナのマンコからマン汁が泡立つ音が聞こえてくる。
俺は全身にびっしょり汗をかきつつも、レナを攻め続ける。
このペースで突き続けるのは厳しいかも知れない。
“ぐちょぐちょぐちょぐちょ”
「はっ、はっ、はっ、はっ」
だけどもっと早く、もっと深く繋がりたい。そんな思いが溢れる。
俺はちらっとレナとの接合部を見た。
レナの陰毛の奥で出入りする俺のチンポが見える。
レナとセックスしているのを実感する。
「ああ・・・あああ・・・あ・・・・・あああ・・・・あああ!!」
レナの喘ぎ声がさらに大きくなってきた。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち”
「は、は、は、は、は、は、は、は」
「ああ・・・あああ・・・ああ・・・あああっ!!」
(うっ・・・まだだ・・・まだダメだ!)
俺はたまらずレナの口に吸い付き、ガバッと抱きかかえ、
そしてそのまま後ろにひっくり返った。
今は俺が下、レナが上だ。
「はあーっ、はあーっ、はあーっ、はあーっ・・・」
俺は呼吸を整えながらレナの脇を持ち、体を支えた。
レナは汗びっしょりの俺の顔を見て、おでこの汗をぬぐい、
チュッとキスしてくれた。
そしてそのまま眉毛、目、鼻、ほっぺた、唇の順番で
キスを交えながら俺の顔をペロペロと舐めている。
レナが顔を舐めるたびに、レナのおっぱいがおれの胸板に触る。
レナの乳首が俺を刺激する。
当のレナも乳首が肌に当たるたび、マンコに入れたままの
俺のチンポに圧力が加わる。
レナも感じているようだ。
俺は少し休憩しながら考えていた。
俺はレナのマンコからチンポを抜かない。
最後の最後まで抜かない、そう決めた。
レナが泣いたあの瞬間、一度外してしまうとあの瞬間が
無駄になってしまうような気がしたからだ。
それは嫌だ。絶対に嫌だ。
【6】
呼吸が落ち着き、俺は上体を起こした。
対面座位になるとレナは「抱っこ」と言って俺に抱きついてきた。
俺はしっかりとレナを抱きしめてあげた。
「うふふふっ」
レナはかすかに幸せそうな笑いを漏らした。
俺は子供をあやすようにゆっくりとレナの腰を前後に動かした。
まるでゆりかごのように。
そのたびにレナのマンコから「ぐちゅ、ぐちゅ」と音がする。
レナはそれを子守唄を聞くように嬉しそうに聞いていた。
俺はそんなレナをよしよしと手で撫でていた。
俺は再びレナを布団に寝かせてあげ、
正常位でフィニッシュに入ろうと体を離した。
するとレナはイヤイヤをし、また「抱っこぉ」と言って
抱っこをせがんだ。
俺はしょうがないなあと思いながら、
がばっとレナに覆いかぶさって、ぎゅっと抱きしめた。
俺は何度も頭に、おでこにキスしてをしっかり抱きかかえた。
(よし、いくぞ!)
深く、激しく、高速でレナを突き始めた。
“ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・・・!”
いやらしい音が結合部から聞こえてくる。
「い・・・・・・・・・・・・・っ、はあはあはあはあ・・・」
レナは声を出さまいと俺の鎖骨を激しく吸い、
必死に快楽に耐えている。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・・・!”
俺はさらにスピードを上げ、最高速でレナの下半身を突きまくる。
俺の睾丸にレナの体液がドロドロに溢れ出しているのがわかる。
俺はそれはレナの嬉し涙のように感じていた。
いや、それはまさしく嬉し涙だと思う。
「うっ・・・・・あ・・・・・うっ・・・・・」
俺のチンポは限界を迎えつつあった。性的刺激はピークを超え、
あとは射精を残すのみだ。
“ぐちぐちぐちぐちぐちぐち・・・・・”
俺が思わず「イキそう・・・」と呟くと、レナは
「出して、出して、出して・・・・・・出して、ねえー出して!
ねえねえねえねえねえねえねえっ!!!!」
と中出しをせがんだ。
「いっ・・・・・・・・・・!!!!!」
俺はレナの中で果ててしまった。
・・・正確にはそうではなかった。
俺は直前にレナのマンコからチンポを抜き、外に出していた。
ただ、幾らかは中に残ったかもしれない。
仕方ない。レナはまだ22歳なのだ。妊娠は避けなければならない。
ハアハアと息を切らす二人の性器の周りには、
お互いの体液がびっちょりと飛び散っていた。
俺のチンポにはレナのマン汁がまるで湯気が出ているかのように
たっぷりと付いていた。
根元や睾丸には白濁し、泡立った分泌物がべっとり付いていた。
レナのマンコには俺の精子がたっぷりかかっていた。
それは膣口と、陰毛と、下腹部と、ヘソと、
おっぱいの下あたりまでを汚していた。
外出しされたと気づいたレナは、少し寂しそうな顔をして、
指で精子をすくい取り、
もったいなさそうに苦手なはずのそれを舐めていた。
【7】
自分の性器に付いた汚れをティッシュで拭き取っていると、
だんだん冷静になってきた俺たちの間に微妙な空気が流れ始めた。
何を言えばいいんだろう?
どうしてこうなってしまったんだろう?
俺たちこれでいいのかな?
俺は、レナは、お互いのことどう思っているんだろう?
俺はパンツを履いて新しいTシャツを着た。
レナは自分が脱ぎ捨てた俺の貸したTシャツだけを着ていた。
パンツは履かず、そのままペタンと女の子座りをしている。
俺はなぜパンツを履かないのか不思議に思っていると、
レナと目が合ってしまった。
するとレナは、いままで見たことがないような優しい顔で
ふっ、と笑って、やがて全てを語り始めた。
オナニー現場を見られたおじさんはパニックになって
レナに抱きついてきた。
レナはおじさんをつき飛ばし「追いかけてきたら警察呼ぶからね!」
と言って、ジーパンとノースリーブとタオルをひっつかんで
歩いて実家に戻ったのだ。
さらにレナには小学生の頃、レイプされそうになった経験があった。
作業小屋に連れ込まれ、強制フェラさせられそうになったのだ。
なんとか逃げ出してことなきを得たが、
チンポは一時期トラウマになったという。
だが今でも密室は怖い。だから開けっ放しにするか、
それができないときは、すぐに逃げ出すようにしているのだ。
痴漢や露出魔との遭遇は日常茶飯事だった。
高校時代、駅のエスカレーターでパンツを盗み撮りされ、
その動画をネットに公開されたこともあった。
(レナのスカート嫌いはこれが原因だった)
結局、レナはショックだったり、悲しかったりしたのではなかった。
実のところ、めちゃくちゃ腹を立てていたのだ。
「どいつもこいつも頭の中はヤリタイばかり!!」と
激怒していたのだ。
レナは「どんな男も顔にヤリタイって書いている!」
「私はそれをヤリタイ男」と呼んでる!!と言い放った。
ヤリタイ男、レイプ未遂、痴漢、変態、オナニーのおかず・・・
そんな体験をレナは言わないだけで他にも数多くしているはずだ。
しかし、その原因の多くは自分にあるのだ。
それはレナがまとっている魔性と魔力。
少女のような可憐さと、野生の猫のような狡猾さとの
ギャップの魔力。
でもレナはそんなものは欲しくなかった。
捨てたかった。全部否定したかった。でも否定しきれない!!
そんなレナのジレンマも、苦悩も、苦痛も知らず
軽々しく言い寄ってくるヤリタイ男、変態おじさん、
その他クズども。
だが、もしレナがその場でその怒りをぶちまけたらどうなる?
ストーカー、報復、怨恨、殺人etc・・・。
結果は恐怖だ。まさに恐怖でしかない。
レナはその怒りを、苛立ちを、憎しみを、悲しみを、
お酒に溺れる自堕落な自分へとすり替えていた。
自分の性的魅力のなさを必死でアピールし、
男の視線の矛先を変えようとごまかしていた。
そうしないと怒りの行き場がなかったからだ。
そうしないと恐怖の結果が待っていたからだ。
だが俺は違った。俺は裸を見せても襲わなかった。
「レイプしてみろ」と挑発してもそうしなかった。
正直、俺はレナを女の子だと思う瞬間はたびたびあった。
だが、性処理の道具として考えたことはなかった。
性欲の吐き出し口として考えたことなど一度もなかった。
なぜなら俺にとってレナはレナでしかないからだ。
俺はレナの謎が全て氷解するような感覚を味わっていた。
レナは俺のことを好きというわけではないかもしれない。
愛しているというわけでもないかもしれない。
でも、信頼してくれているんだ。それも絶大なる信頼を。
命を預けてもいいと思えるような、
心の底からの信頼を寄せてれくれているんだ。
レナは答えを知っていた。
だが、そこへたどり着くプロセスを、
そこにある真実、真理を知りたかったのだ。
それはあの一言に集約されていた。
だからあの一言であれだけ泣いたのだ。
「おいで・・・」
俺はその相手が俺であることが嬉しかった。
レナに「好き」と言われる以上に嬉しかった。
ちょっと涙ぐんだ俺を見たレナは
「なによ、キモ!」
と言って恥ずかしそうに蔑んだ。
【8】
こんな濃い関係を持っても、俺とレナは付き合わなかった。
だが、そのあと再びセックスする機会はあった。
しかし前回のような感情にはなれなかった。
俺とレナは何が違うのか話し合った。
「単純にさ、お前のセックスが下手なんじゃね?」
「おいおい、それが寝床を提供してもらっている奴に言う言葉かよ」
「じゃあさ、その寝床にもっとムードがいるとかさ」
「ムードって柄かよ、そんな雑なカッコしててさ」
「お前に言われたかねーかな、イケメンってわけでもねーし」
「あっそ、じゃそのブサメンに抱かれてるお前はどーなんだ?」
酒を飲みつつ、お互いを罵り合いながらも
答えはお互い知っていた。だが知らないふりをするのが
俺たちのルールだ。
それに単なる照れ隠しでもある。子供じみたお遊び、
本音を言わないで笑いを取るゲーム。
俺はレナが悪態をつくのを見るのが好きだ。
粗野な言動をするのが好きだ。
それが一番レナらしいし、一番レナらしくない。
俺とレナの間には信頼がある。
その事実さえあればいい。
それは愛だの恋だのとは違う話だ。
だが、もしそれが一致する人が現れたとするならば、
それが人生を共にする最高のパートナーということに
なるのかも知れない。
信頼・・・女はセックスの時、全身全霊で快楽に溺れ、
完全に無防備になる。
その瞬間を狙っている捕食者はいるだろう。
もちろん野生の動物の世界の話だ。
男はそんな女を守らなければならない立場にある。
命のリスクは常に弱者に集中するからだ。
レナは捕食者に狙われやすい特徴を備えていた。
だからこそこの「信頼」が誰よりも必要だったのだ。
そしてその信頼が安心を生み、
それに完全に包み込まれたと感じた時
女は本当の女に変貌する。
命を宿すためだけの、一個の生命体へと変貌する。
命を宿すためだけの行為に没頭する性の権化へと変身する。
レナが俺の精子を欲しがったのは、
その本能に従っただけなのだろう。
そしてそれは同時に一種の回帰でもあるのだ。
あの、懐かしい母胎への回帰。
脅威や恐怖は全て他者が受け持ち、自分はただ心地よく
抱かれていればいいだけの幼い自分への回帰。
レナはそれを知っていた。
レナはそれを望んでいた。
だがどうすればいいかは知らなかった。
俺はそのトリガーを見つけてあげたのだ。
「おいで・・・」
レナはこの言葉を22年間待っていた。
そしてそれは、この世の中にいる数多くの「レナ」も同じだと
俺は思っている。
~おしまい~
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