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再会

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「もう上がろうか」
 上ずったような雅司の声を聞く。
「うん」
 良一の肯定を聞くと。雅司は浴槽から良一を抱きかかえ上がる。濡れた良一を寝室まで運んでベッドに落とす。
「拭かないと、シーツ濡れちゃう」
 良一が訴えるが、「うん」と雅司は言い、良一を見つめたまま動かない。
 雅司が良一の体を見つめているのに気づくと、良一は「恥ずかしい」とそばのタオルケットを引き寄せ体を隠す。
「綺麗だね。りょういち」
 雅司のうっとりしたような声が耳に甘く響く。
「もう39歳になっちゃった。おじさんだよ」
「そうなの」
 雅司は良一の唇を唇で塞ぐ。ちゅうっと吸い、ぺろんと舐める。
「美味しい」
 唇が離れるのが寂しくなって、良一は腕を雅司の首に巻き付け、唇を追い求める。唇と唇が触れ合うと、もっと奥まで触れ合いたくなり、舌を絡め合う。夢中でキスしていると、雅司の手が良一の肌を擦る。雅司の手が触れる所から快感が次々と生まれてくる。
 雅司の手が確信的に良一の胸の尖りにそっと触れる。良一は尖りから快感が走りびくんと震える。雅司の唇が良一の唇から離れ、胸の尖りに向かう。
「綺麗……」
 右の胸の尖りを舌で舐る。左の胸の尖りを指で摘ままれる。
「う……ン……」
 押し殺した声が漏れる。声を聞いた雅司が尖りから口を離し良一を見る。恥ずかしくて赤くなる。
「気持ちいい?」
「……そんな、聞かないで……」
 恥ずかしくて顔を枕に押し当てる。枕から雅司の香を吸い込み、良一は勃起してしまう。
 雅司もそれに気づき、やわやわと良一の前を扱き出す。軽く触られているだけなのに、雅司が触っていると思うと、どんどん気持ちよくなってしまう。腰が揺れ出す。先走りが雅司の手を濡らす。前は完全に立ち上がってしまった。
「可愛い。気持ちいいね。いい匂い」
 雅司が良一の前を左手で扱く。そして右手の指が後孔に入る。後孔は濡れていて。雅司の指をつるんと飲み込む。
「ン……」
 良一は悶えてしまう。最近は忙しすぎて、自分でもシなくなっていた。バース科通院し、きちんと抑制剤を処方してもらっていたのでヒートもコントロールできていたのだ。30代になったので性欲も落ち着いてきたと思ってた。
「……こっち向いて」
 恥ずかしくて枕に顔を押し当てて、快感を堪えていた。雅司の甘い誘いに顔をあげる。
「可愛い」
 雅司がにこっと笑う。おそらく良一の顔は今、真っ赤だ。きっと変な顔している。
「俺、可愛くないよ、変な顔になってる」
「可愛いよ。俺の事、好きって顔してる」
 雅司に言われ、さらに赤くなる。
「なんで、分かるの?」
 良一は少し泣きそうになる。おじさんが好きなんて気持ち悪いだろう。
「……嬉しい。分かんないけど、そうだといいな、と思って言った」
 雅司が嬉しそうに笑う。良一は胸が詰まった。
「俺ばっかり、いっぱいいっぱいで、まーくん余裕なの、ずるい」
 雅司が良一の後孔の指を増やす。自分の前を良一の太ももに当てる。ずしりと重量感のあるペニスを感じる。
「……そんな事ないよ。もう、前が苦しくて……でもりょういちを痛くしないようにと気をそらしてるだけ」
「……口でしようか?」
「それも魅力的なお誘いだけど、今はりょういちの中に入りたい。入らせて」
 良一は雅司の言葉が嬉しかった。
「俺も欲しい。来て」
 雅司はぐう、と唸り、ペニスの先端を良一の後孔に当てた。ゆっくり挿入する。
 運命の番だからなのだろうか? 挿入されただけで強い快感が走る。大きいので不安だったが、潤滑油が次々に出てきて苦痛なく飲み込めた。
 受け入れる良一の方が少しゆとりが出た。ゆっくり挿入している雅司の方が欲望を堪えて辛そうだ。雅司の顔から汗がぽたりと落ちる。良一は雅司の顔を撫でた。
「好きです」
 雅司が汗まみれの顔で良一に言う。
「俺も好き」
 雅司は良一に固く口付ける。口付けながら。ペニスを進め、良一の中にすっぽりと入りこむ。入っただけで2人とも気持ちよく射精してしまった。
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