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ドロティア国との戦争
2 出発前夜 *
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湊への手紙を書きながら、湊の事を思い出していた。
ドロティア国王を倒し、王位をレティシアの子供に譲る。自分は隠居して北の辺境伯に戻ろう。湊はプロポーズしたら来てくれるだろうか。2人で仲良く静かに暮らそう。
ドロティア国王に対する恐怖が薄れた。もしかしたら、死ぬかもしれないのに、上手くいって、湊と2人で暮らせる未来ばかり考えてしまう。
コンコン
ノックの音がしてヒルダが入ってきた。
「母上、どうされたのですか?」
問いかけながら、ヒルダの背後から現れた人を見て驚く。
「湊、さん!」
トロツカ村に帰ったとばかり思っていた。明日、出立時に投函しようと、湊宛の手紙を書いていたのだ。
「湊さんに頼んで、アスティア国に残ってもらっていたの。私の秘書として働いてもらってたの」
知らなかった。結婚式からは忙しくて、ヒルダとほとんど話をしてなかった。レティシアが休暇をとったので、3人でとっていた夕食会も忙しさにまぎれ、個々人でとるようになっていたのだ。
「湊さんと過ごすといいわ。明日からドロティア国攻めに行かなければならないから」
ヒルダはそう言い残し、湊を置いて去っていった。
「湊さん……」
アイザックの目は驚きでまん丸になっていたが、事態を把握して微笑んだ。
「今、湊さんに手紙を書いていたんだ」
「え? なんて?」
「なんだと思う?」
いたずらっぽく笑う。子供のような表情を見せるアイザックに湊は驚く。
「え? わかんない……」
湊は恥ずかしくなり下を向く。アイザックが湊の方にやってきて手をとる。
「ドロティアとの戦いが終わったら、私は王位をルクスに譲るんだ」
ラテン語で光という意味のレティシアとルイザの子供。
「私は隠居する。レティシアはルイザとルクスと3人で暮らすんだ」
「そうしたら、アイザック様は1人で?」
湊は心配して聞き返す。アイザックは湊にふふっと笑いかける。
「湊さん、私と一緒に生きてくれませんか?」
?
アイザックの言葉の意味が分からない。分からないんではなく、自分の思ってる通りでいいのか自信ない。また。勘違いしちゃってる?
目を白黒させている湊の頬に手を当てる。
「湊さんも私の事、好いてくれてると思ってたのに……、私の勘違いだった?」
アイザックは湊の首に鼻を寄せる。抱かれて、湊はパニックになる。
「好き……でしょ。こんないい香させて……。私達は運命なんだよ」
自分の匂いは分からないけど、アイザックからはとても良い香りがする。
最初にアイザックに惹かれたのは、航大に似ているからだった。でも、途中から航大の事は忘れていた。そのアイザックから告白されている。夢みたい。夢……じゃない。
「僕でいいんですか?」
なんだか、泣きそうになる。
「湊さんがいい。湊さんは感じない? 私からの愛情フェロモン」
アイザックからは、いい香りが放たれている。ずっと嗅いでいたいような、いい香り。湊をくるんで安心させる香り。安心だけじゃなくて、ちょっとムラムラする香り。
「……はあ……」
湊の呼吸が荒くなる。なんだか熱っぽい。風邪かな。でも、具合は悪くない。というよりアイザックと触れている所がぞわぞわして気持ちいい。
「……湊さん、もしかして、ヒート?」
「ふぇ?」
これがヒートなんだろうか。ふわふわしてアイザックに触れてもらっている所が全部気持ちいい。
もっともっと触って欲しい。
アイザックが慌てて離れる。
「なんでぇ……」
アイザックが離れたことに傷つく。泣きそうになる。
「わ、私はアルファだから、ヒートのオメガには近づけない」
アイザックの声が震える。じりじりとあとずさりする。
「なんでぇ」
湊は立っていられなくて座りこんでしまう。べそべそ泣き出す。
「アイザック様の嘘つき。僕の事、好きじゃないんだ」
「それは違う。でも、そんな甘い匂いを立てられると、私の理性が持たない。湊さんを大事にしたいんだ」
湊は座り込んだまま、両手を差し出す。
「大事にして。抱っこ……」
ヒートで理性の飛んだ湊は本能のままにアイザックを求めた。運命の番の可愛らしいおねだりに逆らえるアルファはいない。観念して湊の前に神妙に座る。
「ん……」
湊は当然のように両手を差し伸べる。アイザックは湊の腰を引き寄せ、たくましい両腕で抱きしめた。
「きちんと、結婚してからと思ってたのに。湊さんのせいだから……」
うわ言のようにつぶやくとアイザックは湊の唇に噛みついた。湊の唇と歯を分厚い舌で舐め、開いた瞬間に湊の舌を吸った。二人とも、お互いの唾液の甘さに酔うように口づけをし続けた。
アイザックは唇を離して、湊を見つめる。湊はとろけきった表情をしていた。
「湊……さん?」
「やめちゃ、やだぁ」
湊は唇を尖らして、アイザックの顔中についばむ様にキスした。
「そんなことしたら、私は止められないよ」
アイザックは湊に言い聞かせる。
「止めなくていいのに。何でしてくれないの」
湊はベソベソ泣きながらアイザックに拙いキスを続けた。
アイザックは理性の限界だった。湊のシャツの裾から手をいれる。湊の腰から背中を撫でた。
「……ふぁ……」
気持ちよさそうに撫でられている湊を見て、シャツのボタンを外し始めた。可愛い胸の尖りが見えてきたので親指で触れる。
「ひゃん……」
湊の体がびくつく。
「痛い?」
慌ててアイザックが聞く。湊が恥ずかしそうに下を隠す。甘い香りが隠した下から香ってるのに気づいたアイザックは夢中になって湊のズボンを脱がせた。湊の下は屹立して甘い匂いの蜜を溢れさせていた。隠そうとする手を払いのけて、アイザックは湊の下をやわやわと擦る。先端を少し強めにこするとびくついて簡単に蜜を吐いた。手に受けた蜜を湊の後孔にのばす。湊の後孔は愛液で濡れそぼっていた。
後ろに指を1本いれる。1本は入るがかなりきつかった。広げようと慣らしていると、湊が我に返ってきた。
何をされているのか、湊には分かっていた。両足を上にあげ、アイザックがしやすいように協力した。アイザックもそれに気が付き、ちゅっとキスをしてくれた。
アイザックの強いフェロモンに当てられて、軽いヒートになったけど、未発達の湊の体はまだ固い様だった。アイザックが指を2本入れると違和感が強すぎて、湊は唇を噛みしめた。ちらりとアイザックの下に目をやる。
たぶん、かなり大きい。
湊は目をつぶり、覚悟を決めた。
湊の体から力が抜けたのに気が付いたアイザックは湊を見つめた。覚悟を決め、しかめっつらになった湊を見てアイザックは苦笑した。湊からのフェロモンも減ってきていた。
「大丈夫、心配しなくても。今日はもうしないよ」
アイザックは湊の額に口付けると、指を抜いた。湊は、ほっとしたような寂しいような複雑な気持ちになった。
「僕ばっかり、気持ちよくしてもらって。アイザック様はどうするの?」
アイザックの下の膨らみを見つめる。
「僕、手か口でしてみましょうか?」
アイザックは湊の小さな手と小さな口を見る。
「いや、いいよ。自分で何とかするから」
アイザックは遠慮するので、湊は膨れる。
「入れたっていいのに。僕、我慢できる」
「それじゃ、いやなの。湊が私のコレで気持ちよくなるようじゃないと」
「ごめんね。僕、未発達で」
湊はしょんぼりする。やっぱり、こんな自分は嫌われちゃうかな。
しょんぼりした湊を見て、アイザックは考えを変えた。
「やっぱり、少し付き合ってもらおうかな。後ろ向いて、太ももを締めて」
お尻にアイザックの昂りを感じた。背中にアイザックの胸が押し付けられる。太ももの隙間にアイザックの昂りが入る。そしてアイザックが動き出した。湊の昂りの裏筋がアイザックの昂りにこすりつけられ、気持ちよくなり屹立した。アイザックの手は背後から湊の胸の尖りを捏ねた。胸の尖りから屹立まで快感がつながっていく。
「あ……ン……」
湊はまた蜜を吐いてしまう。アイザックの動きの速度が増した。
「ふ……ン……」
アイザックの動きが止まり湊の太ももの間にあるものがびくびくと震え、大量に蜜を吐く。湊は脚が震えた。アイザックは湊のうなじを首輪の上から口づけ続けた。本番の行為のようなそれに、湊もすっかり気持ちよくなってしまい、何度か達した。疲れ果てた湊にどろりとした睡魔がやってくる。湊は意識を失った。
ドロティア国王を倒し、王位をレティシアの子供に譲る。自分は隠居して北の辺境伯に戻ろう。湊はプロポーズしたら来てくれるだろうか。2人で仲良く静かに暮らそう。
ドロティア国王に対する恐怖が薄れた。もしかしたら、死ぬかもしれないのに、上手くいって、湊と2人で暮らせる未来ばかり考えてしまう。
コンコン
ノックの音がしてヒルダが入ってきた。
「母上、どうされたのですか?」
問いかけながら、ヒルダの背後から現れた人を見て驚く。
「湊、さん!」
トロツカ村に帰ったとばかり思っていた。明日、出立時に投函しようと、湊宛の手紙を書いていたのだ。
「湊さんに頼んで、アスティア国に残ってもらっていたの。私の秘書として働いてもらってたの」
知らなかった。結婚式からは忙しくて、ヒルダとほとんど話をしてなかった。レティシアが休暇をとったので、3人でとっていた夕食会も忙しさにまぎれ、個々人でとるようになっていたのだ。
「湊さんと過ごすといいわ。明日からドロティア国攻めに行かなければならないから」
ヒルダはそう言い残し、湊を置いて去っていった。
「湊さん……」
アイザックの目は驚きでまん丸になっていたが、事態を把握して微笑んだ。
「今、湊さんに手紙を書いていたんだ」
「え? なんて?」
「なんだと思う?」
いたずらっぽく笑う。子供のような表情を見せるアイザックに湊は驚く。
「え? わかんない……」
湊は恥ずかしくなり下を向く。アイザックが湊の方にやってきて手をとる。
「ドロティアとの戦いが終わったら、私は王位をルクスに譲るんだ」
ラテン語で光という意味のレティシアとルイザの子供。
「私は隠居する。レティシアはルイザとルクスと3人で暮らすんだ」
「そうしたら、アイザック様は1人で?」
湊は心配して聞き返す。アイザックは湊にふふっと笑いかける。
「湊さん、私と一緒に生きてくれませんか?」
?
アイザックの言葉の意味が分からない。分からないんではなく、自分の思ってる通りでいいのか自信ない。また。勘違いしちゃってる?
目を白黒させている湊の頬に手を当てる。
「湊さんも私の事、好いてくれてると思ってたのに……、私の勘違いだった?」
アイザックは湊の首に鼻を寄せる。抱かれて、湊はパニックになる。
「好き……でしょ。こんないい香させて……。私達は運命なんだよ」
自分の匂いは分からないけど、アイザックからはとても良い香りがする。
最初にアイザックに惹かれたのは、航大に似ているからだった。でも、途中から航大の事は忘れていた。そのアイザックから告白されている。夢みたい。夢……じゃない。
「僕でいいんですか?」
なんだか、泣きそうになる。
「湊さんがいい。湊さんは感じない? 私からの愛情フェロモン」
アイザックからは、いい香りが放たれている。ずっと嗅いでいたいような、いい香り。湊をくるんで安心させる香り。安心だけじゃなくて、ちょっとムラムラする香り。
「……はあ……」
湊の呼吸が荒くなる。なんだか熱っぽい。風邪かな。でも、具合は悪くない。というよりアイザックと触れている所がぞわぞわして気持ちいい。
「……湊さん、もしかして、ヒート?」
「ふぇ?」
これがヒートなんだろうか。ふわふわしてアイザックに触れてもらっている所が全部気持ちいい。
もっともっと触って欲しい。
アイザックが慌てて離れる。
「なんでぇ……」
アイザックが離れたことに傷つく。泣きそうになる。
「わ、私はアルファだから、ヒートのオメガには近づけない」
アイザックの声が震える。じりじりとあとずさりする。
「なんでぇ」
湊は立っていられなくて座りこんでしまう。べそべそ泣き出す。
「アイザック様の嘘つき。僕の事、好きじゃないんだ」
「それは違う。でも、そんな甘い匂いを立てられると、私の理性が持たない。湊さんを大事にしたいんだ」
湊は座り込んだまま、両手を差し出す。
「大事にして。抱っこ……」
ヒートで理性の飛んだ湊は本能のままにアイザックを求めた。運命の番の可愛らしいおねだりに逆らえるアルファはいない。観念して湊の前に神妙に座る。
「ん……」
湊は当然のように両手を差し伸べる。アイザックは湊の腰を引き寄せ、たくましい両腕で抱きしめた。
「きちんと、結婚してからと思ってたのに。湊さんのせいだから……」
うわ言のようにつぶやくとアイザックは湊の唇に噛みついた。湊の唇と歯を分厚い舌で舐め、開いた瞬間に湊の舌を吸った。二人とも、お互いの唾液の甘さに酔うように口づけをし続けた。
アイザックは唇を離して、湊を見つめる。湊はとろけきった表情をしていた。
「湊……さん?」
「やめちゃ、やだぁ」
湊は唇を尖らして、アイザックの顔中についばむ様にキスした。
「そんなことしたら、私は止められないよ」
アイザックは湊に言い聞かせる。
「止めなくていいのに。何でしてくれないの」
湊はベソベソ泣きながらアイザックに拙いキスを続けた。
アイザックは理性の限界だった。湊のシャツの裾から手をいれる。湊の腰から背中を撫でた。
「……ふぁ……」
気持ちよさそうに撫でられている湊を見て、シャツのボタンを外し始めた。可愛い胸の尖りが見えてきたので親指で触れる。
「ひゃん……」
湊の体がびくつく。
「痛い?」
慌ててアイザックが聞く。湊が恥ずかしそうに下を隠す。甘い香りが隠した下から香ってるのに気づいたアイザックは夢中になって湊のズボンを脱がせた。湊の下は屹立して甘い匂いの蜜を溢れさせていた。隠そうとする手を払いのけて、アイザックは湊の下をやわやわと擦る。先端を少し強めにこするとびくついて簡単に蜜を吐いた。手に受けた蜜を湊の後孔にのばす。湊の後孔は愛液で濡れそぼっていた。
後ろに指を1本いれる。1本は入るがかなりきつかった。広げようと慣らしていると、湊が我に返ってきた。
何をされているのか、湊には分かっていた。両足を上にあげ、アイザックがしやすいように協力した。アイザックもそれに気が付き、ちゅっとキスをしてくれた。
アイザックの強いフェロモンに当てられて、軽いヒートになったけど、未発達の湊の体はまだ固い様だった。アイザックが指を2本入れると違和感が強すぎて、湊は唇を噛みしめた。ちらりとアイザックの下に目をやる。
たぶん、かなり大きい。
湊は目をつぶり、覚悟を決めた。
湊の体から力が抜けたのに気が付いたアイザックは湊を見つめた。覚悟を決め、しかめっつらになった湊を見てアイザックは苦笑した。湊からのフェロモンも減ってきていた。
「大丈夫、心配しなくても。今日はもうしないよ」
アイザックは湊の額に口付けると、指を抜いた。湊は、ほっとしたような寂しいような複雑な気持ちになった。
「僕ばっかり、気持ちよくしてもらって。アイザック様はどうするの?」
アイザックの下の膨らみを見つめる。
「僕、手か口でしてみましょうか?」
アイザックは湊の小さな手と小さな口を見る。
「いや、いいよ。自分で何とかするから」
アイザックは遠慮するので、湊は膨れる。
「入れたっていいのに。僕、我慢できる」
「それじゃ、いやなの。湊が私のコレで気持ちよくなるようじゃないと」
「ごめんね。僕、未発達で」
湊はしょんぼりする。やっぱり、こんな自分は嫌われちゃうかな。
しょんぼりした湊を見て、アイザックは考えを変えた。
「やっぱり、少し付き合ってもらおうかな。後ろ向いて、太ももを締めて」
お尻にアイザックの昂りを感じた。背中にアイザックの胸が押し付けられる。太ももの隙間にアイザックの昂りが入る。そしてアイザックが動き出した。湊の昂りの裏筋がアイザックの昂りにこすりつけられ、気持ちよくなり屹立した。アイザックの手は背後から湊の胸の尖りを捏ねた。胸の尖りから屹立まで快感がつながっていく。
「あ……ン……」
湊はまた蜜を吐いてしまう。アイザックの動きの速度が増した。
「ふ……ン……」
アイザックの動きが止まり湊の太ももの間にあるものがびくびくと震え、大量に蜜を吐く。湊は脚が震えた。アイザックは湊のうなじを首輪の上から口づけ続けた。本番の行為のようなそれに、湊もすっかり気持ちよくなってしまい、何度か達した。疲れ果てた湊にどろりとした睡魔がやってくる。湊は意識を失った。
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