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愛おしい人との行為 第一と第二の狼
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二人の顔が驚きの表情に変わる。
「あきちゃん、もうそんな事しなくても……」
海斗の顔が驚きから心配そうな表情に変わる。拒絶しないで。お願いだから。
「海斗」
大地がベットに上がってくる。海斗の上から抱き上げられ、大地の膝の上へ対面で座らせられた。
「それが、あきくんの我儘なんだね」
優しく微笑む大地の問いかけに、ゆっくりと頷く。後悔したくない。最後の時を一緒に過ごしたい。頬に大地の右手が添えられる。
「良いよ」
「大地!」
「海斗、叶えてあげよう。こんなにも可愛い我儘を振るなんて、男失格だろ」
ゆっくりと近づいてくる大地の唇を受け入れた。そっと、唇を食まれ甘噛みされる。開けてと言う様な大地の舌に唇を舐られる。切なく涙する心がふわふわとしてくる。
ゆっくりと開けた俺の口の中に、大地の舌が入ってくる。さっきのお返しという如くに、動く大地の舌に翻弄される。絡み合う舌。暖かな体温。離れたくないという様に俺を抱く左手。服の上から背中のラインを確かめる様に撫ぜてくる右手。全てが愛おしいと言われてる様で、嬉しい筈なのに、切なくなる。
それに応える様に、大地の首に手を回す。このまま時が止まれば良いのに。
「大地、あきちゃんを前にしろ」
大地の舌が抜けていく。行かないで縋る様に舌を追いかける。
「全く、今良い所なのに」
大地から少し引き離されて、体勢を変えられる。大地を背に海斗が目の前にいる。目の前にいた海斗の顔は、俺を食らおうとする肉食獣の様な表情だった。ワンピースを脱がされ、海斗の右手に胸を撫ぜられた。
「あきちゃん、大地とキスしてて良いよ。俺が一杯気持ち良くしてあげるから」
お腹にキスを落とされる。ゆっくりとキスを落としながら下腹部へと向かっていく海斗を見ているだけで、頬が熱い。頬に左手が添えられる。何事かと思い上を向くと、大地が覗いていた。
「お言葉に甘えて、続きしようか」
大地に唇を奪われる。大地とのキスは、緩慢的で優しくて好き。頭の中がとろとろに蕩かされてしまう。そんな中で、急に下半身からの強い快楽が襲ってくる。
「ん、ん、んん!!」
身体がビクビクと震える。大地の両腕に強く抱き絞められ、押さえつけられる。
温かく滑りを帯びた何かが俺の陰茎を撫ぜた。根元から裏筋を通り、亀頭の先まで行って離れていく。リップ音が響いたかと思ったら、温かな何かに陰茎が包まれる。気持ちが良くて、どうにかなってしまいそうだ。部屋の中に響く水音は、どこから聞こえてくるかもわからない。
「ん、ん、ん、んん」
喘ぎが大地に飲まれていく。陰茎からの快感で跳ねる身体を慰める様に、大地の舌に口腔内をゆったりと舐られる。角度を幾多と変え、蹂躙される。
「んん!!」
陰茎を啜られ、びりびりとした快感に耐えられず、イかされた。頭が真っ白に染まってぼんやりとする。大地の舌がいつの間にか抜けて、じっと顔を見られている。
「気持ちよかったね」
愛おしそうにふんわりと微笑んだ大地を見て、頬が熱い。恥ずかしくて俯いたが、俯いた先も赤面してしまう光景だった。俺の陰茎の先を咥えた海斗が、中に残った白濁を啜っていた。亀頭にキスを落とされ離れていく。白濁を味わう様にもぐもぐしている。
やめてくれ。それよりも、止めないと飲まれてしまう!
「海斗!」
「……何?」
コクリと音をたて、飲み込んだ海斗が返答をしてくれた。くそ、遅かった。
「もう、何で……」
飲まれた事は恥ずかしいけど、俺のものを躊躇なく飲み込んでくれた海斗。嬉しかった。
両手で自分の顔を覆う。自分の顔が真っ赤だとわかる。恥ずかしくて、海斗の顔を見れない。
「好きだから、あきちゃんのは幾らでも飲めるよ」
そっと、両手を外された先に視界に映った海斗は、微笑んでいてカッコ良かった。
「赤いね」
「本当、真っ赤だ。恥ずかしい?」
二人の問いかけに、頷く。最後の時位は素直でありたい。
「生意気な君も、素直な君も、可愛いくて愛おしい」
海斗の右手が左頬に添えられる。
「強くても追い詰められると弱くなっちゃう君も、寂しがり屋な君も、愛らしくて愛おしい」
大地の右手が右頬に添えられる。
二人に求められて、嬉しい筈なのに瞳から涙が溢れた。俺も好きだと、言ってしまわない様に唇を噛み締める。それでも、想いを届けたいと願い、二人の手に手を重ねて頬擦り寄せた。
「あきちゃん、もうそんな事しなくても……」
海斗の顔が驚きから心配そうな表情に変わる。拒絶しないで。お願いだから。
「海斗」
大地がベットに上がってくる。海斗の上から抱き上げられ、大地の膝の上へ対面で座らせられた。
「それが、あきくんの我儘なんだね」
優しく微笑む大地の問いかけに、ゆっくりと頷く。後悔したくない。最後の時を一緒に過ごしたい。頬に大地の右手が添えられる。
「良いよ」
「大地!」
「海斗、叶えてあげよう。こんなにも可愛い我儘を振るなんて、男失格だろ」
ゆっくりと近づいてくる大地の唇を受け入れた。そっと、唇を食まれ甘噛みされる。開けてと言う様な大地の舌に唇を舐られる。切なく涙する心がふわふわとしてくる。
ゆっくりと開けた俺の口の中に、大地の舌が入ってくる。さっきのお返しという如くに、動く大地の舌に翻弄される。絡み合う舌。暖かな体温。離れたくないという様に俺を抱く左手。服の上から背中のラインを確かめる様に撫ぜてくる右手。全てが愛おしいと言われてる様で、嬉しい筈なのに、切なくなる。
それに応える様に、大地の首に手を回す。このまま時が止まれば良いのに。
「大地、あきちゃんを前にしろ」
大地の舌が抜けていく。行かないで縋る様に舌を追いかける。
「全く、今良い所なのに」
大地から少し引き離されて、体勢を変えられる。大地を背に海斗が目の前にいる。目の前にいた海斗の顔は、俺を食らおうとする肉食獣の様な表情だった。ワンピースを脱がされ、海斗の右手に胸を撫ぜられた。
「あきちゃん、大地とキスしてて良いよ。俺が一杯気持ち良くしてあげるから」
お腹にキスを落とされる。ゆっくりとキスを落としながら下腹部へと向かっていく海斗を見ているだけで、頬が熱い。頬に左手が添えられる。何事かと思い上を向くと、大地が覗いていた。
「お言葉に甘えて、続きしようか」
大地に唇を奪われる。大地とのキスは、緩慢的で優しくて好き。頭の中がとろとろに蕩かされてしまう。そんな中で、急に下半身からの強い快楽が襲ってくる。
「ん、ん、んん!!」
身体がビクビクと震える。大地の両腕に強く抱き絞められ、押さえつけられる。
温かく滑りを帯びた何かが俺の陰茎を撫ぜた。根元から裏筋を通り、亀頭の先まで行って離れていく。リップ音が響いたかと思ったら、温かな何かに陰茎が包まれる。気持ちが良くて、どうにかなってしまいそうだ。部屋の中に響く水音は、どこから聞こえてくるかもわからない。
「ん、ん、ん、んん」
喘ぎが大地に飲まれていく。陰茎からの快感で跳ねる身体を慰める様に、大地の舌に口腔内をゆったりと舐られる。角度を幾多と変え、蹂躙される。
「んん!!」
陰茎を啜られ、びりびりとした快感に耐えられず、イかされた。頭が真っ白に染まってぼんやりとする。大地の舌がいつの間にか抜けて、じっと顔を見られている。
「気持ちよかったね」
愛おしそうにふんわりと微笑んだ大地を見て、頬が熱い。恥ずかしくて俯いたが、俯いた先も赤面してしまう光景だった。俺の陰茎の先を咥えた海斗が、中に残った白濁を啜っていた。亀頭にキスを落とされ離れていく。白濁を味わう様にもぐもぐしている。
やめてくれ。それよりも、止めないと飲まれてしまう!
「海斗!」
「……何?」
コクリと音をたて、飲み込んだ海斗が返答をしてくれた。くそ、遅かった。
「もう、何で……」
飲まれた事は恥ずかしいけど、俺のものを躊躇なく飲み込んでくれた海斗。嬉しかった。
両手で自分の顔を覆う。自分の顔が真っ赤だとわかる。恥ずかしくて、海斗の顔を見れない。
「好きだから、あきちゃんのは幾らでも飲めるよ」
そっと、両手を外された先に視界に映った海斗は、微笑んでいてカッコ良かった。
「赤いね」
「本当、真っ赤だ。恥ずかしい?」
二人の問いかけに、頷く。最後の時位は素直でありたい。
「生意気な君も、素直な君も、可愛いくて愛おしい」
海斗の右手が左頬に添えられる。
「強くても追い詰められると弱くなっちゃう君も、寂しがり屋な君も、愛らしくて愛おしい」
大地の右手が右頬に添えられる。
二人に求められて、嬉しい筈なのに瞳から涙が溢れた。俺も好きだと、言ってしまわない様に唇を噛み締める。それでも、想いを届けたいと願い、二人の手に手を重ねて頬擦り寄せた。
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