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オールバックの男 第三の狼
しおりを挟む「見つけましたよ。子羊ちゃん」
その男は第三の狼だった。黒髪をオールバックに整え、綺麗な顔立ちだ。冷酷な表情を浮かべたその男の瞳は二重の茶色よりの黒い瞳だった。濃いグレーのジャケットにズボン、黒のシャツに赤のネクタイをピシッと着こなした男だった。
椅子から立ち上がり逃げようとしたが、足がもつれ転倒した。
「お馬鹿さんですね」
そう言った男に抱き上げられ、テーブルの上に寝かされる。
「おやおや、随分と出来上がってますね。自分で慰めていたのですか?」
「違う!」
「そうですか。では、食事の続きでもしましょう」
そう言うと、男はパンを自身の口に入れ咀嚼している。何をしているのか疑問に思っていると、唇を塞がれた。
「ん! んん!!」
口移しで咀嚼されたパンが、口腔へと入れられる。吐き出そうとしたが、男の舌が俺の舌に絡みつき飲み込むする様に促される。鼻を摘まれ、呼吸ができず苦しくなり、ゴクリとパンと混ざり合った唾液を飲み込んだ。段々と頭がくらくらとしてくる。
「嫌だ!」
男を押し退けようと、両手で男の胸を押すがびくともしない。
「邪魔ですね」
その言葉と共に、男は赤いネクタイを外した。俺の目の前で、ネクタイを扱く。その様子に恐怖を感じる。男の冷酷の顔も相まって、殴られるかもしれないと言う恐怖で動けない俺は、男に両手を固定され、ネクタイで縛られてしまった。
「真っ白な肌に、赤は犯罪ですね」
そう呟いた男は、俺の胸元を鷲掴みしワンピースを左右に引き裂いた。乱暴に引き裂かれたワンピースで、俺の両足は膝を曲げた状態で縛られていく。物理的に動けない状態にされ、男の視線から体を隠せない事に羞恥する。
「さあ、貴方の為に用意された媚薬たっぷりの食事です。沢山召し上がれ」
パンから始まり一口ずつ男に口移しされていく。口移しの合間合間に角度を変えて、舌を絡め合う深いキスに酔いしれる。胸の飾りを弾かれて押し潰れ、快楽が溜まっていく。
「それでは、私も頂きますか」
いつ取り出したのか、男の屹立が滑りを伴い後孔に突き立てられる。
「ふあぁぁ! ん、ん!」
ぐちゅぐちゅと後孔から響く音に聴覚を犯されがら、男から与えられる食事に体が火照っていく。何度も口移しされた食事で胃は膨れたが、お腹に媚薬と快感が溜まって頭が霧がかる。イきたい、出したいと、陰茎が滴を溢していく。
「あぁ、あ、ん、んん、ふぁぁ」
「気持ちよさそうで何より。さあ、次は椅子に座っていただきますか」
後孔から男の屹立が抜けていく。与えられていたものを失い、中が悲しげに収縮する。
テーブルの上から男に抱かれ移動し、椅子に座った男の上に座らされる。逃げたくても縛り上がられた体は一切動けない。後孔を刺激する様に上下する屹立が欲しいと、中がきゅんきゅうと締まる。
「い、あぁぁ……」
「さぁ、食事の再開ですよ」
ぐぷっと男の屹立が後孔へ挿入されていく。気持ちいい、もっと奥に入れてかき混ぜて。いい所を突いて、ぐちゃぐちゃにして。頭の中で浮かぶ言葉を口にしない様にする為に、喘ぐしか無かった。言ってしまえば、俺の何かが壊れてしまう。そんなの出来やしない。
男の屹立が俺の弱い所を掠め、びりっとした快楽が背筋を駆け抜ける。
「あぁぁぁ! そこやだぁぁ……」
「そうですか。ここですね」
男は容赦なく、ぐりぐりと俺の弱い所を押し潰す。びりびりとした快楽が頭とお腹を貫く。
頭が真っ白になって、何も考えられない。陰茎からとぷとぷと白濁が漏れ出た。
「あぁぁ……」
手足の拘束を解かれ、男の屹立が抜けていく。支えを失った俺は、椅子に座る男の股座近くの床座り込んだ。絶頂の余韻にぼーっとしていた。
「さぁ、おいで」
話しかけられ、見ると顔のすぐそばに男の屹立があった。
「貴方を心地よくしてあげた物ですよ。さぁ、咥えなさい」
俺の頭は、男に支配されていた。媚薬を盛られてイった頭では、何が良くて悪いのか全然分からない。言われたまま男の屹立に手を伸ばす。手の内で脈立つ赤黒いそれを何故だか、咥えなければならないと思ってしまう。
「始めに、先っぽにキスしてから、裏筋を舐めるのです。そこから、貴方が咥えることのできる所まで咥えなさい。歯を当ててはいけませんよ」
言われたまま、亀頭にキスを落とす。先から滴が溢れそうになった為、舐めとる。裏筋をゆっくりと舐め上げて、えずきそうにならないとこまで咥える。
「舌で舐めながら、口全体を使って啜るのですよ」
舌で亀頭を舐めながら、啜る。なんだか、少し苦い。あれ、俺なんでこんな事しないと行けないんだっけ。陰茎に熱が集まる。触りたい。
「子羊ちゃんは、淫らですね」
何を言われているのか理解できない。男の屹立を咥えながら、利き手で自身に触れる。勃ち上がった陰茎を扱いていく。気持ちいい。
男が突然、俺の頭を掴み、腰を打ち付けてくる。苦しい、えずくのも気にせず打ち付けてくる男の顔が段々と涙で見えなくなっていく。気持ち悪いのに、自身を扱くのを止められない。気持ちいいと気持ち悪いが、同時にきて分からなくなる。
「さぁ、でますよ。残さず飲みなさい」
喉奥を突かれ、何かが口腔内にどくどくと吐き出されてくる。苦くて、ねばねばしたそれをコクリコクリと飲み込んでいく。それと同じくして、俺もイってしまう。陰茎から吐き出された半透明の白濁が、絨毯にシミを作っていく。男の陰茎が口腔から抜かれた為、荒く呼吸し息を整える。
「はい、ご馳走さまでした」
男はさっさと身支度をしていた。食器棚からタオルとワンピースを取り出し、俺の前に置かれる。
「それでは、また会いましょう。子羊ちゃん」
そう言うと男は食堂を去っていった。
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