絶望の白 〜狼の館から脱出せよ〜

番傘と折りたたみ傘

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狼像の使い方 それは間違ってます!

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 頭がくらくらして立っていられなくなった。崩れ落ちそうになる俺は海斗に抱え上げられ、狼の像の前に運ばれた。

 狼の像が吐き出すお湯の滝の裏。狼像の顎の下、そこには窪みあった。狼像に寄りかかる様に窪に座らされる。逃げられない。背中には狼像の胸。左右には狼像の前足。前には俺の羞恥を見て、興奮してる海斗。
 海斗は俺の顔を見ながら、両手で俺の両足を左右に開いていく。イったせいで抵抗できない俺の開ききった両足は、海斗によって狼像の前足に掛けられ閉じる事ができない様にされてしまった。そうなれば、俺の全ては海斗の眼下に晒される。羞恥で頬が熱くなる。少しでも隠したくて、両手で隠部を隠そうとしたが、海斗に掴まり外される。

 海斗が、俺の顔を覗き込む。

「可愛い、好きだよ」

 額から頬、唇を食む様なキスをされる。胸が苦しい。なんでこんなにも苦しんだ。どうして、こんなにも大切な物の様に触れてくる。強姦魔だろ。乱暴に自分勝手に抱き潰せばいいのに。

 口腔に海斗の舌が差し込まれる。優しく上顎を擽られて、気持ちいい。遠慮がちに海斗の舌に舌を這わせる。驚いたのかピクッとした海斗の舌が、俺の舌を絡めとる。優しく扱かれて、快楽が腹に集まる。

「ん、ん、ん」

 くちゅくちゅと響く水音は、お湯の滝の音で消えていく。しかし、俺の耳には鮮明に聞こえていて脳内を犯す。理性が霧がかり、何も考えられない。

「ん、ん、んんー!!」

 キスで一杯一杯の俺に、下からの快楽が襲う。滑りを帯びた海斗の指が後孔に差し込まれ、ゆっくりと抽送をされてじわじわと快楽に支配されていく。中が海斗を欲しがり締め付けを繰り返す。

「可愛い過ぎだろ」

「ふぁ、ああぁ」

 緩く勃ち上がった陰茎を上下に扱かれ、亀頭からぷっくりと滴が漏れ出る。亀頭から零れ落ちる滴を海斗がねっとりと舐め上げ、そのまま陰茎を咥え込まれた。舌が裏筋を辿り、亀頭を啜り上げられる。口淫と共に後孔の抽送も早められて、甘い痺れに腰が揺れる。

「あ、あ、あぁ! もう、だめぇ」

「くそ、我慢できない」

 その言葉と共に、亀頭にキスを落とされ、後孔から指が抜かれた。後孔がぽっかりと開いてしまって寂しいと訴えてくる。
 その寂しさを埋めたくて、無意識のうちに海斗の体に腕を回す。快楽に支配された頭では、自分が何をしているかなんて理解できない。

「いやだ、行かないで」

 置いて行かないでとキスを強請る。

「く、可愛すぎる。大丈夫だよ。どこにも行かないから」

 海斗が俺にキスを落としながら、カチャカチャと音を立てる。聞いた事のある音けど、なんの音かわからない。しかし、海斗のキスが気持ち良くてどうでも良くなっていた。

「ん! んー!!」

 ぐちゅという音と共に、後孔に硬く熱いものが挿入される。お腹に溜まっていた快楽が強い快楽に押し上げられ、溢れてイッてしまう。

「挿れただけなのにな……もう、堪らない」

 耳元で囁かれた言葉と共に、ぐちょぐちょと水音が響くまで抽送された。与えられる新しい快感に抵抗できない。

「ああ、あ、もう、だぁ、あ、めぇぇ!」

 何度も絶頂へと押し上げられて落とされる。途中で意識がなくなった俺には、海斗の温かいものが最奥に吐き出されるまで、どの位時間が掛かったのか分からなかった。
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