絶望の白 〜狼の館から脱出せよ〜

番傘と折りたたみ傘

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ヤりたいアフターケア

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 もう、考えるのも億劫でこのまま眠りに落ちようとした俺の意識を引っ張りあげたのは男の一言だった。

「あきくん、眠りたいなら俺の部屋に来るかい?」

「いい……このままで……」

「ここで寝たら、次の狼に襲われちゃうよ」

「くっ」

 俺は、眠ることも許されないのか。疲れた眠りたいと訴えてくる身体を無理矢理起こす。

「ねぇ、俺の部屋なら他の狼は入ってこれない。ゆっくり寝かせてあげるよ」

「遠慮する」

 そう言って、俺を閉じ込めて抱き潰す気だろう。最悪、監禁されてそのまま飼い殺しにされるかもしれない。そんなのごめんだ。

「はぁ、君の行動を制限するのは禁止されてるんだ。だから、部屋に閉じ込めたりしないよ」

「行かない」

 信用できない。誘拐犯の強姦魔なんて信じてなるものか。俺はいつ持ってきたのか男が持っていたタオルを奪った。少し濡れているタオルだった。汚れたワンピースを脱ぎ捨て、汚された身体を拭う。もう、全部見られているんだ。恥ずかしくなんてない。どっちかと言うと怒りで頭は一杯だった。
 腹の所々に鬱血痕があった。これは、海斗がつけたものだ。その他に無かったはずの太もも内側に二、三箇所鬱血痕が増えている。くそ! いつ付けられたのかも分からない。陰部拭っても拭っても、後孔から白濁が漏れ出てくる。風呂に入りたい。何で、こんな事になったんだ。俺が何をしたって言うんだ。
 
 男はしばらく無言で身体を拭いている俺を見ていたが、急に立ち上がった。

 クローゼットからタオルを出してくる。水差しの水を含ませて俺に近づいてくる。

「来るな! もう、終わっただろ!」

 自分でも怯えた声が出ているのが分かる。

「拭かせてよ。大丈夫、襲ったりしない」

 優しく頭を撫ぜられて、ほっとしてしまう。誘拐犯に安心してはいけないのに。

 俺が拭けない背中を中心に、腕や足、お腹と様々な所優しく拭かれていく。自分で拭くより、綺麗に拭かれさっぱりとして、気持ちがいい。

「さあ、四つん這いになって、大事な所も綺麗にしないと」

「いい! 俺自分で拭ける!」

「ほう、さっきまで苦戦して拭いていた様だけど、まだ溢れてくるんだろう。お兄さんに任せて。さあ」

 背中を押され、強制的に四つん這いの体勢にされてしまう。腰を掴まれ、高くあげられる。何がもう全部見られてるから、恥ずかしくないなんて言った奴誰だ。羞恥に頬が熱くなる。

「大丈夫だよ」

 優しく、陰茎と陰嚢が拭かれる。性的な触れ合いではない為か、快楽よりさっぱりして気持ちいい感覚も方が大きい。

「ごめんね。中のもの掻き出すから、ちょっと気持ち良くなっちゃうかも知れないけど、我慢してね」

「え!?」

 後孔に指が挿入される。指を曲げて掻き出す様な動きにじわじわと快感が湧き出してくる。

「あ、ああ、んん、くう」

 気持ちいい。段々と、頭の中に靄がかかり、イキたい感情に支配されていく。
 足に力が入らなくなり、座り込みそうになった俺を男は抱き上げ、膝の上に横たわらせる。この体勢、子供が悪い事した時にお母さんがお尻叩きするための体勢に近い。

「ごめん、辛いよね。一回イかせてあげるから」

 その言葉と共に、中の心地の良い場所を指でぐっぐっと何度も突かれて快楽に呑まれて行った。何かに縋り付きたくて、男の太腿にしがみつき額を擦り付ける。

「ああぁぁぁぁ!」

 拭いて綺麗になったばかりの陰茎から、半透明の白濁がこぼれ落ちた。
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