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幸せとの出会い
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屋敷の地下にある真っ白の部屋の真ん中、寝台の上に寝かされている男の子を見て絶句した。
その子は俺の初恋の子だった。
彼が姿を消したその日、兄さん達から呼び出された事によって、この馬鹿げたゲームが始まった。
「これから、この子を生贄として育てあげ神に捧げる。お前達も手伝うんだ」
その言葉が俺にとってどれだけ残酷なものかなんて、誰にも分かりやしない。
呼び出される前まで、俺は小さな幸せに浸っていた。
俺の一日は愛しい人を見ることから始まる。
六時に起床し、朝食の準備をする。テーブルの上に二人分の食事を用意し、双子の弟の大地が起きてくるまで珈琲を片手にベランダに出て愛しい人の家を見る。もうすぐ七時五十分。いつもこの時間帯に学校へ向かう為家から出てくる。
家の扉から出てきて、鍵を掛け軽やかに登校して行った。今日も彼は可愛い。
何ともない普通の高校生。黒髪を短く整え、二重瞼にキラキラと輝く黒色の瞳を持つ男の子。
彼の名は葉山彰。
この胸のドキドキが何を意味するかなんて、最初は分からなかった。だが、彼を見ている時だけに起こる事に気づいた俺は、自分が彼に恋している事に気づいた。男が男に恋するなんて変だと悩んだこともあったが、どうしようもなく胸が苦しくなるこの想いを認めざるおえなかった。
四年前、彼と出会ってずっと片想いをしている。初恋だった。
他の奴からすれば、二十五才で初恋なんてと遅いと思うかも知れない。だが、十代の頃は弟達の面倒を見ないといけなくて恋愛なんて出来なかった。やっと自由になって初めての恋。
ここに越してきた頃は、置いてきた弟の事をずっと悩んでいた。本当に置いてきて良かったのだろうか。
きちんと仕事に就けるか、一人で生活するにはどうすれば良いか。最後まで面倒見るべきだっただろうかと散々悩んだ。いや、幸平も十八歳そろそろ自分でやらせないとダメだと思い、思い切って置いてきた。
本当は自分が早く自由になりたかったんじゃないかと、心の何処からか誰かが責めてくる。
兄達が出て行って、全てを我慢してきた。友人と遊ぶ事も、ゆっくりとゲームする事も、勉強する事も何もかも。青春の全て弟達に費やした。自由になって何が悪いと自己肯定するも、何処かで何かが引っかかって鬱々とした日々を過ごしてきた。
ある日の休日、大地が仕事に出かけるのを見送った。家にいても気持ちが晴れなくて、初めて近くの公園に行ってみる事にした。緑でも見れば少しは良くなるかも知れないと期待して。
そんな日に彼と初めて出会った。いや、もっと前に会っていたが、きちんと目を見て会話したのは初めてだった。
そんなに広くない公園の数少ない遊具で、子供達が遊んでいるのをベンチに座ってみていた。別に何ともない風景、少し目線を逸らしたその時。その子が視界に入った。
学校の宿題だろうか。芝生の上に水彩道具を広げて、スケッチブックに何かを一生懸命描いている中学生位の男の子。一眼見て、綺麗だと思った。純粋な黒い瞳。真っ黒の短髪は、陽の光を浴び偶に茶色を見せるその光景に目が離せない。とくにこれと言った特徴もない平凡な顔だが、少し寂しそうな雰囲気が彼を包んでいて、なぜだか儚く見えた。時折、顎に手をやり首を傾げる仕草がとても愛らしい。
俺は何を考えている! 相手は、未成年の男の子。愛らしいって、どうしてそんな事を思ったのだろう。
そう思案している時、俺が座っているベンチの隣のベンチから、男の声が聞こえてきた。小声だったから聞き間違えたのだろうか。だが、今コイツ。
「今日はあの子にするか」と言わなかったか。
横目で男をそっと見ると、ハゲ散らかした黒スーツの男はニタニタと笑っていた。その視線の先にいたのは、絵を描いている彼だった。
何をする気だ。気色の悪い笑みを浮かべている所を見ると、ロクでもない事を考えている様にしか思えない。男色でそれも幼い子が好きな変態か、それとも猟奇的な方か。何だとしても良くない事が起こる予感しかしない。
……もしかして、俺もその仲間入りしてしまうのだろうか。いや、それはありえない。あんなに綺麗で可愛い子にそんなことできない。いやいや、そんな事考えている暇ない。
男が急に立ち上がり、彼に近づいていく。周りを見渡すが、俺と男以外大人はいない。そんな危機的な状況なのに、俺の中で渦巻いた感情は危機感では無く、苛立ちだった。男の手によって彼が汚されるなんて許せない。
頭の中で再生される男の暴力や凌辱に泣く彼。そんなもの、現実にさせやしない。
この感情がなんなのか分からない。だとしても、許してなるもんか。すっと立ち上がり、後ろから肩が当たる様にわざと男にぶつかった。だが、反動で飛ばされたのは俺だった。よろめき、転ばない様に足を踏ん張った。
その時、バシャっという音と共に足が段々と冷たくなった。何かと思い見ると、藍色のズボンがカラフルに染まっていた。
「あ」
「あ! ごめんなさい!」
スケッチブックを投げ出した彼が俺に近づいてきた。申し訳なさそうに俺を見上げる彼。意図していない上目遣いがこんなにも可愛いなんて知らなかった。これがにっこりと笑っていたら、それはとても愛らしく堪らないだろう。
「え、あ」
ハッと気づいて周りを見るとハゲの男は居なくなっていた。くそ、逃したか。
「あの……クリーニング代出します」
そう言った彼がズボンのポケットを探っている。財布を出す気でいるのだろうか。そんな事しなくても良い。多分、俺がよろめいたのを見て驚き水彩バケツを引っ掛けてしまったのだろう。
近所の中学の制服を着ている所を見ると、中学生だろう。中学生から金をせびる大人なんてカッコ悪い。そんな事よりも、愛らしい声に胸が高鳴った。男の子にしては少し高めの声だ。
「あ、気にしなくて良いよ。安物だし、すぐに帰れば大丈夫だから」
「そんな訳には、いきません。何か……」
彼が俯いてしまった事に、ショックを受けた。可愛い顔が見えない。いやいや、俺はさっきから何を考えている。
真面目な性格なのだろう。何か詫びをしないといけないと思っている様だ。お金より君が欲しいって言ったら彼はどうするのだろう。
いやいや、今日の俺は変だ。可笑しくなった様だ。
「良いんだよ」
「ですが……。」
そんなに思い詰めた顔より、可愛く笑った顔が無性に見たくなった。どんな風に彼は笑うのだろう。見てみたい。だが、どうすれば笑ってくれるのだろか。それなら、笑ってとか言ったら引かれそうだ。自然に笑顔になってしまうもの。何かないだろうか。
なんだかんだと考えていた時、ある事を思い付いた。少しリスクはあるが、上手くいけば一石二鳥だ。
「そうか。それなら、君の写真の撮らせてよ。俺これでも、カメラマン目指してるんだ。今スマホしかないけど。ね、これで許してあげるって事でどう?」
嘘までついてしまった。それでも、彼の笑った顔と画像が手に入るのなら安い物だ。
「え? 写真ですか……」
俯いていた顔が上がり、悩んでいる様だ。顎先に右手を添えて首を傾げている。考えている時の彼の癖なのだろう。その仕草は、可愛すぎる。これを変な奴の前でしてはいけないと後で教えてあげないと。
「分かりました。良いです」
仕方がないと少し困ったような顔だが、意を決して決めてくれた様だ。
「それじゃあ、ピースして!」
スマホを構えて、彼をレンズに映す。
俺の無理難題に応えてくれた彼に、俺は心惹かれた。にっこりと笑ったその顔、下がった眉、細めた瞳、僅かに開いた口、上がった口角、それによってできた笑窪。それは、まさに天使の微笑みだった。俺は、スマホのシャッターを切るのも忘れて彼を見惚れていた。ハッと気づき、シャッターを切った。
彼がスマホを気にする様に見ていた為、スマホの画面を見せた。
「どう?」
「どうって言われましても……」
そうだよね。俺が写したいって言ったんだから。
その時、風が彼の香りを運んできた。暖かい太陽の陽だまりの様な優しい香り。柔軟剤にしてはキツくない。この香り、あの子と一緒だ。中学生の頃に助けたあの子。もしかして、葉山家の子。水彩バケツに貼られていた名前のシールを見て彼の名を知った。
葉山彰。
ハッとして、彼を見るがどうしたという様に首を傾げている。多分彼は俺を覚えていない。あの時、意識が朦朧としていたから。
「君……。いや、何でもない。ありがとう。もう、帰りな。変な人に付いて行ったらダメだよ」
太陽が斜めに傾き出していた。もうすぐ、夕方になる。もうハゲ男は居ないと思うが、念の為に早く帰るように促す。
「はぁ……」
彼のその顔は、お前も変人じゃないかって言っている様にしかめっ面になっていた。
そんな顔も可愛いと思ってしまった俺は、本当にどうにかしてしまったのだろう。
これが彰と会った出来事だった。
その子は俺の初恋の子だった。
彼が姿を消したその日、兄さん達から呼び出された事によって、この馬鹿げたゲームが始まった。
「これから、この子を生贄として育てあげ神に捧げる。お前達も手伝うんだ」
その言葉が俺にとってどれだけ残酷なものかなんて、誰にも分かりやしない。
呼び出される前まで、俺は小さな幸せに浸っていた。
俺の一日は愛しい人を見ることから始まる。
六時に起床し、朝食の準備をする。テーブルの上に二人分の食事を用意し、双子の弟の大地が起きてくるまで珈琲を片手にベランダに出て愛しい人の家を見る。もうすぐ七時五十分。いつもこの時間帯に学校へ向かう為家から出てくる。
家の扉から出てきて、鍵を掛け軽やかに登校して行った。今日も彼は可愛い。
何ともない普通の高校生。黒髪を短く整え、二重瞼にキラキラと輝く黒色の瞳を持つ男の子。
彼の名は葉山彰。
この胸のドキドキが何を意味するかなんて、最初は分からなかった。だが、彼を見ている時だけに起こる事に気づいた俺は、自分が彼に恋している事に気づいた。男が男に恋するなんて変だと悩んだこともあったが、どうしようもなく胸が苦しくなるこの想いを認めざるおえなかった。
四年前、彼と出会ってずっと片想いをしている。初恋だった。
他の奴からすれば、二十五才で初恋なんてと遅いと思うかも知れない。だが、十代の頃は弟達の面倒を見ないといけなくて恋愛なんて出来なかった。やっと自由になって初めての恋。
ここに越してきた頃は、置いてきた弟の事をずっと悩んでいた。本当に置いてきて良かったのだろうか。
きちんと仕事に就けるか、一人で生活するにはどうすれば良いか。最後まで面倒見るべきだっただろうかと散々悩んだ。いや、幸平も十八歳そろそろ自分でやらせないとダメだと思い、思い切って置いてきた。
本当は自分が早く自由になりたかったんじゃないかと、心の何処からか誰かが責めてくる。
兄達が出て行って、全てを我慢してきた。友人と遊ぶ事も、ゆっくりとゲームする事も、勉強する事も何もかも。青春の全て弟達に費やした。自由になって何が悪いと自己肯定するも、何処かで何かが引っかかって鬱々とした日々を過ごしてきた。
ある日の休日、大地が仕事に出かけるのを見送った。家にいても気持ちが晴れなくて、初めて近くの公園に行ってみる事にした。緑でも見れば少しは良くなるかも知れないと期待して。
そんな日に彼と初めて出会った。いや、もっと前に会っていたが、きちんと目を見て会話したのは初めてだった。
そんなに広くない公園の数少ない遊具で、子供達が遊んでいるのをベンチに座ってみていた。別に何ともない風景、少し目線を逸らしたその時。その子が視界に入った。
学校の宿題だろうか。芝生の上に水彩道具を広げて、スケッチブックに何かを一生懸命描いている中学生位の男の子。一眼見て、綺麗だと思った。純粋な黒い瞳。真っ黒の短髪は、陽の光を浴び偶に茶色を見せるその光景に目が離せない。とくにこれと言った特徴もない平凡な顔だが、少し寂しそうな雰囲気が彼を包んでいて、なぜだか儚く見えた。時折、顎に手をやり首を傾げる仕草がとても愛らしい。
俺は何を考えている! 相手は、未成年の男の子。愛らしいって、どうしてそんな事を思ったのだろう。
そう思案している時、俺が座っているベンチの隣のベンチから、男の声が聞こえてきた。小声だったから聞き間違えたのだろうか。だが、今コイツ。
「今日はあの子にするか」と言わなかったか。
横目で男をそっと見ると、ハゲ散らかした黒スーツの男はニタニタと笑っていた。その視線の先にいたのは、絵を描いている彼だった。
何をする気だ。気色の悪い笑みを浮かべている所を見ると、ロクでもない事を考えている様にしか思えない。男色でそれも幼い子が好きな変態か、それとも猟奇的な方か。何だとしても良くない事が起こる予感しかしない。
……もしかして、俺もその仲間入りしてしまうのだろうか。いや、それはありえない。あんなに綺麗で可愛い子にそんなことできない。いやいや、そんな事考えている暇ない。
男が急に立ち上がり、彼に近づいていく。周りを見渡すが、俺と男以外大人はいない。そんな危機的な状況なのに、俺の中で渦巻いた感情は危機感では無く、苛立ちだった。男の手によって彼が汚されるなんて許せない。
頭の中で再生される男の暴力や凌辱に泣く彼。そんなもの、現実にさせやしない。
この感情がなんなのか分からない。だとしても、許してなるもんか。すっと立ち上がり、後ろから肩が当たる様にわざと男にぶつかった。だが、反動で飛ばされたのは俺だった。よろめき、転ばない様に足を踏ん張った。
その時、バシャっという音と共に足が段々と冷たくなった。何かと思い見ると、藍色のズボンがカラフルに染まっていた。
「あ」
「あ! ごめんなさい!」
スケッチブックを投げ出した彼が俺に近づいてきた。申し訳なさそうに俺を見上げる彼。意図していない上目遣いがこんなにも可愛いなんて知らなかった。これがにっこりと笑っていたら、それはとても愛らしく堪らないだろう。
「え、あ」
ハッと気づいて周りを見るとハゲの男は居なくなっていた。くそ、逃したか。
「あの……クリーニング代出します」
そう言った彼がズボンのポケットを探っている。財布を出す気でいるのだろうか。そんな事しなくても良い。多分、俺がよろめいたのを見て驚き水彩バケツを引っ掛けてしまったのだろう。
近所の中学の制服を着ている所を見ると、中学生だろう。中学生から金をせびる大人なんてカッコ悪い。そんな事よりも、愛らしい声に胸が高鳴った。男の子にしては少し高めの声だ。
「あ、気にしなくて良いよ。安物だし、すぐに帰れば大丈夫だから」
「そんな訳には、いきません。何か……」
彼が俯いてしまった事に、ショックを受けた。可愛い顔が見えない。いやいや、俺はさっきから何を考えている。
真面目な性格なのだろう。何か詫びをしないといけないと思っている様だ。お金より君が欲しいって言ったら彼はどうするのだろう。
いやいや、今日の俺は変だ。可笑しくなった様だ。
「良いんだよ」
「ですが……。」
そんなに思い詰めた顔より、可愛く笑った顔が無性に見たくなった。どんな風に彼は笑うのだろう。見てみたい。だが、どうすれば笑ってくれるのだろか。それなら、笑ってとか言ったら引かれそうだ。自然に笑顔になってしまうもの。何かないだろうか。
なんだかんだと考えていた時、ある事を思い付いた。少しリスクはあるが、上手くいけば一石二鳥だ。
「そうか。それなら、君の写真の撮らせてよ。俺これでも、カメラマン目指してるんだ。今スマホしかないけど。ね、これで許してあげるって事でどう?」
嘘までついてしまった。それでも、彼の笑った顔と画像が手に入るのなら安い物だ。
「え? 写真ですか……」
俯いていた顔が上がり、悩んでいる様だ。顎先に右手を添えて首を傾げている。考えている時の彼の癖なのだろう。その仕草は、可愛すぎる。これを変な奴の前でしてはいけないと後で教えてあげないと。
「分かりました。良いです」
仕方がないと少し困ったような顔だが、意を決して決めてくれた様だ。
「それじゃあ、ピースして!」
スマホを構えて、彼をレンズに映す。
俺の無理難題に応えてくれた彼に、俺は心惹かれた。にっこりと笑ったその顔、下がった眉、細めた瞳、僅かに開いた口、上がった口角、それによってできた笑窪。それは、まさに天使の微笑みだった。俺は、スマホのシャッターを切るのも忘れて彼を見惚れていた。ハッと気づき、シャッターを切った。
彼がスマホを気にする様に見ていた為、スマホの画面を見せた。
「どう?」
「どうって言われましても……」
そうだよね。俺が写したいって言ったんだから。
その時、風が彼の香りを運んできた。暖かい太陽の陽だまりの様な優しい香り。柔軟剤にしてはキツくない。この香り、あの子と一緒だ。中学生の頃に助けたあの子。もしかして、葉山家の子。水彩バケツに貼られていた名前のシールを見て彼の名を知った。
葉山彰。
ハッとして、彼を見るがどうしたという様に首を傾げている。多分彼は俺を覚えていない。あの時、意識が朦朧としていたから。
「君……。いや、何でもない。ありがとう。もう、帰りな。変な人に付いて行ったらダメだよ」
太陽が斜めに傾き出していた。もうすぐ、夕方になる。もうハゲ男は居ないと思うが、念の為に早く帰るように促す。
「はぁ……」
彼のその顔は、お前も変人じゃないかって言っている様にしかめっ面になっていた。
そんな顔も可愛いと思ってしまった俺は、本当にどうにかしてしまったのだろう。
これが彰と会った出来事だった。
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