ウチに伝わる昔話がおかしい件

新訳 ウチに伝わる昔話がおかしい件

むかしむかしあるところに
川から流れてきた大きな桃から
男の子が産まれました。
その男の子は、桃太郎と名付けられ
すくすくとたくましい少年へと成長しました。

そして、ある日桃太郎は、鬼から悪さをされているという村へやってくると
村人から｢鬼退治をしてくれないか｣と頼まれました。
桃太郎は、腕っぷしには自信があるので、引き受けることにしました。

そして、イヌ　サル　キジの３匹をお供に従え
鬼ヶ島へ鬼退治に行くことになりました。

桃太郎たちはみごと鬼たちを退治し、村人たちが鬼たちに奪われた、お宝を持ち帰り村人たちへ返してやりました。
桃太郎は、鬼たちを長い眠りにつかせると、平和になった村で幸せにくらしました。

このお話が
人々の中でお伽噺となりはじめた頃

鬼が長い眠りから目覚めてしまいました。
目覚めた鬼たちは、色々な村で悪さをはじめてしまいました。
村人たちが困っているその時でした、
桃太郎の力を継ぐ者が現れたのです。

桃太郎の力を継ぐ者は、昔話の中の桃太郎の様に鬼たちを退治し、また
鬼たちを長い眠りにつかせる事ができました。

桃太郎の力を継ぐ者により、悪さに悩まされていた村　そして世界は平和になった…
と思われていましたが、
このお話もお伽噺となった頃
村に鬼の大群がやってきました。

そこに居た桃太郎の力を継ぐ20人目の者は摩訶不思議な力を使い
鬼たちを倒していきました。

そして、自らを魔界の王と名乗る鬼との一騎討ちの末
摩訶不思議な力と自らの力を使って、

鬼がもう人々を襲う事が出来ないようにしました。

そして、世界が平和になりましたが、
20番目の桃太郎が皆の前に現れる事は、
2度とありませんでした。


19人の想いを知った20番目の桃太郎は、
遠い遠い所で平和になった世界をみて笑っていることてしょう。



おしまい。