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再開
怒られる
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鳥の鳴き声が聞こえロズは目を開ける。いつぶりか分からない心地いい疲労感と隣にいる愛おしい存在に笑みがこぼれる。
「先生……」
抱き寄せると「うっ」とうめき声を上げる凪。
初めてなのにだいぶ無理をさせてしまったと反省しつつも後悔する気はないロズは「ふふっ」と笑いながら抱きしめる腕に力を入れた。
「なにやってんの、こんのおバカちゃんっ!!」
ドアが突き破られたと思うくらいの衝撃で開いたと思った途端、蒼い弾丸のような物体がロズに向かって飛んできた。
ロズはソレを難なく受け止め、手のひらを見るとペンギン形の弾が一発ころりと手の上で転がる。
ソレを見て理解したロズは空中にソレを投げた。
ソレは棘のある氷の球体となり散り散りに砕けた。
「私を殺す気かタイズ」
「連絡もよこさない、見つけてみれば、何マスターと……うらやましいっ!!」
「お前も逆の立場ならそうしただろうが」
「当たり前じゃんか!!誰の邪魔もされずにマスターとイチャイチャしたいのは皆同じだよっ!」
「え、今何時?!」
前世ではいつも口論になっていた2人なので無視し覚醒した凪はスマホの画面を見る。
この時計が正しければ……
「ちっ、遅刻っ!!……ぶっ」
起き上がろうとするも足腰に力が入らずバランスを崩し枕に顔面ダイブする凪。
「先生、今日はもうお休みになられては?その様子だと夕方くらいにしかまともに動けませんよ」
「誰のせいだ誰の」
うつ伏せになりながらモゴモゴと言っているとタイズがいきなり凪を横抱きにした。
「マスター、しんどいところごめんね?だけど皆マスターに会いたがってるから」
「待て待て待て、このまま外に出るの?やなんだけど?!」
「マスターに拒否権はありませーん!皆に会う前にロゼといい事して楽しんでたんだよ?ソレに対してのお仕置きとしては可愛いものだと思わない?」
「うっ……分かったよ。素直に抱っこされますよ」
「分かればよろしい!あー、このままマスターを組み倒したい……」
「ヤメて……身が持たない」
「先生……」
抱き寄せると「うっ」とうめき声を上げる凪。
初めてなのにだいぶ無理をさせてしまったと反省しつつも後悔する気はないロズは「ふふっ」と笑いながら抱きしめる腕に力を入れた。
「なにやってんの、こんのおバカちゃんっ!!」
ドアが突き破られたと思うくらいの衝撃で開いたと思った途端、蒼い弾丸のような物体がロズに向かって飛んできた。
ロズはソレを難なく受け止め、手のひらを見るとペンギン形の弾が一発ころりと手の上で転がる。
ソレを見て理解したロズは空中にソレを投げた。
ソレは棘のある氷の球体となり散り散りに砕けた。
「私を殺す気かタイズ」
「連絡もよこさない、見つけてみれば、何マスターと……うらやましいっ!!」
「お前も逆の立場ならそうしただろうが」
「当たり前じゃんか!!誰の邪魔もされずにマスターとイチャイチャしたいのは皆同じだよっ!」
「え、今何時?!」
前世ではいつも口論になっていた2人なので無視し覚醒した凪はスマホの画面を見る。
この時計が正しければ……
「ちっ、遅刻っ!!……ぶっ」
起き上がろうとするも足腰に力が入らずバランスを崩し枕に顔面ダイブする凪。
「先生、今日はもうお休みになられては?その様子だと夕方くらいにしかまともに動けませんよ」
「誰のせいだ誰の」
うつ伏せになりながらモゴモゴと言っているとタイズがいきなり凪を横抱きにした。
「マスター、しんどいところごめんね?だけど皆マスターに会いたがってるから」
「待て待て待て、このまま外に出るの?やなんだけど?!」
「マスターに拒否権はありませーん!皆に会う前にロゼといい事して楽しんでたんだよ?ソレに対してのお仕置きとしては可愛いものだと思わない?」
「うっ……分かったよ。素直に抱っこされますよ」
「分かればよろしい!あー、このままマスターを組み倒したい……」
「ヤメて……身が持たない」
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