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同量になるよう、決まっているのだろうか
しおりを挟むいいこと、と、悪いこと、は生涯をトータルで眺めたら、ちょうど半々くらいになる。そんな説がある。
おなじように、対となるできごとは、おのおのが半々、と分量が決まっている、と言われることがある。どこにでも見えざる手が働いている。
ということは、もしかしてインプットとアウトプットも、同量になるように決まっている?という話。結論はない。
季節の変わり目、急に寒くなったからか、私の周囲は、いろんなことが停滞している。これじゃあいかん、なんて思って、なにかしよう、なにかしたい、と気合いを入れる。
厄介なことに、なにかしたい、と思っていても、なんでもできるわけではない。気が向いたことしかできない。これがある程度一般的なことなのか、私だけのことなのかわからないけれど、私にはそういうところがある。
なにかしたいってやる気に満ちているのだから、今こそ創作をすべきだ、と思うのだけれど、どうにもそういう気分にはならない。
じゃあ、どんなことならば気持ちがのるの?って、その都度考えて、手帳を作ったり、らくがきをしたり、している。それすらもままならないとき、どうにもモヤモヤするときは、ジャーナリングをする。
ジャーナリングは、書く瞑想、自分会議、紙に吐き出してする気持ちの整理、心の洗濯、などとも呼ばれる。思いつくままを書き留めることで、頭の中を整理し、考えるための容量を空けよう、という行いだ。
これがモヤモヤに効く。なんでもかんでもを、規則性を持たすことも、きれいに並べることも考えずにただ書き留めていくと、思ってもいなかった言葉がゴロゴロ出てきて、スッキリしたりする。自分でもわかっていなかった本心が書かれているのを読むと、いったいどんな自白剤が使われたのかとビックリする。
そんな感じで、なにかというとジャーナリングばかりをしていて、ハッとした。この間、私は全く創作をしていなかった。位置づけとしては、一番したいのは創作なのだけれど、したくっても気持ちがのらないから、いわば準備運動のようにジャーナリングで気持ちを整えている、そういうはずだった。それなのに、まったく創作に手が伸びていない。延々と準備運動を繰り返している。
なんてことだ。軌道修正すべく、ネタ帳を広げてみる。キーボードの電源を入れてみる。さあて、なにを書こう。。。あれ?書くことがない?
どうにも降りてこない調子に首をかしげると、ポッと頭に思い浮かぶものがある。見えざる手だ。そうか、アウトプットできる量は、決まっているのかもしれない。
ジャーナリングで心の内を書き出してしまうと、創作ができない。書きたい言葉が見つからない、空っぽの心を知る。ジャーナリングとしてアウトプットしきってしまったから、創作として出す余地はない、ということではないのか。
えっ、ならばアウトプットできる量って、どうやって決まっているの? みえざる手、アウトプットの対になるもの、順番に考えていくと、答えはインプットだろう。
いろんなことが停滞している今の私は、なんでも気分に任せていて、読書も遊びも少なくなっている。そんなちょっぴりのインプットでは、ちょっぴりのアウトプットしかできないのだ。このままではジャーナリング以外なにもできなくなってしまう。
読むぞ!遊ぶぞ!
急にやる気がわいてきた
恐るべし、見えざる手。どこにでも見えざる手が働いている。なんなのだろう、見えざる手。考えすぎるきらいのある私は、ここでまた考える。
書き出して空きを作る。そうして空いた場所に刺激を取り込んで創作をする。ジャーナリングのもたらす効果だ。一度空っぽにしてこそ、新しいものを取り込み、なにかを生み出すことができる。余地のないところにはなにも入らないし、なにも生まれない。そんな中で今回、インプットとアウトプットの量について思い至った。
だとすると、必ずしも同量になるよう、決まっているのではないかもしれない。まず場所を空ける、空けてみる。そうすればわかることがある。インプットとアウトプットの関係はそういう話で、見えざる手の効果ではなく、ただジャーナリングを続けて空っぽになったから、空いた場所になにを入れよう、とやる気を呼んだのかも。
いやいや、待って、それこそが、見えざる手の働き? 頭がこんがらがって収拾がつかない。
結局、よかったんだよね、ジャーナリングばっかりしていて。
どうにもジャーナリングに化かされたような、もて遊ばれたような気がしないでもないのだけれど、いろんな力を借りて、停滞から抜け出す気力がわいてきている。
理由も正誤もわからないけれど、創作が進むよう、本を読んだり遊んだり、まずは楽しいことを増やそうと思う。
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