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9月7日 消耗させる人
しおりを挟む夕方、とてつもない怠さと頭痛に見舞われ、小一時間ほど横になる。
目を閉じ、じぃっと動かず、寝たのか寝ていないのかわからない時間を過ごすと、通常の夕方くらいの体調に戻った。
やはり、と思う。
なぜか私のことをとても消耗させる人がいる。
その人になにかされたとか、キライになる理由すらない、関係の薄い相手だというのに、Web会議などでその人の発言を聞いているだけで、なぜか私は消耗する。
直接に言葉を交わすことすらないのに、なんとなく頭が重くなってきて、もう冷蔵庫からお茶を出すのも怠くて無理だ、というくらいになってしまう。
今日はそんな人の声をWeb越しの細切れに、合計して十数分くらい聞いていた。
声の高さなのか、話し方なのか、あるいはなにか特別な周波数の音波のようなものがあるのか、姿が見えない状態で、近づきも、触れも、しないのに、ダメージを与えてくる。その人のことを、そんな敵キャラのようにすら感じる。
これこそまさに、「相性」なのだろうか?
いやだなぁ。
なにもない相手が苦手だなんて。
原因不明に消耗するなんて。
まてよ、相性だとしたら、相手もまたなにか、私から影響を受けているだろうか?
あれ、相性ってそういうことじゃなかったっけ?
ただ単にこちら側の問題か?
それとも、なにかに対する予兆、あるいは警告、神の暗示のようなものなのか?
だめだ、妄想が爆発する。
誰とでも仲良くしたいとは思っていないけれど、特別でない相手とは、なにもない間柄でいたい。そういう、私の目指すところの「おとな」でいたい。
なにか対策はないものか。
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