ひらたい日々

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洗濯洗剤の星評価

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最近、洗濯洗剤を変えた。
一年前くらいにも変えたから、けっこう頻繁に変えていることになる。

できればおなじものを使い続けたい性質だ。
気に入ったものをリピートするタイプだ。
だから一年前に変えたときに使っていたものは、何年か継続使用していた。それを変えたのは、たまたま読んだ生活雑誌での評価が理由だった。



色の濃いTシャツの退色が早まっているような気がして、少し気になっていた。高円寺でそう感じたことはなかったから、もしかしたら千葉へ来て海風が吹くことが、あるいは、日差しの強さが影響しているのかも。そんなふうに気になっていた。
だから雑誌にあった洗剤の使い勝手ランキングと星評価がおのずと目に入ったのだと思う。

そこでなんと私の使用している洗剤は、汚れ落ち評価は悪くないものの、退色については最低ランクの評価がついていた。
「部活に励む子供たちの白いTシャツやユニフォームには最適。ふだんのお洋服にはおすすめしない」
そんなコメントもあった。

がーん。
衣類のほとんどが濃い色の私には最も適さない洗剤なのではないか。
そう思ったらいてもたってもいられず、すぐに買い換えようと、おなじ雑誌で次なる洗剤を選んだ。

そこまで大きく汚すことはないけれど、汗や体臭、食べものや煙のにおい、室内干しのにおいが気にならないで過ごせるものがいい。
そして退色は少なく。
旦那さまが使うことも想定して、使用量や使用法が面倒でないもの。
洗剤そのものの香りも強くないほうがいい。
あまり高価でもよろしくない。
できれば環境にも優しい商品なら、なおよし。

多くを望まないつもりが、考えだしたらけっこう条件がついてしまって、選択肢は二つしかなかった。ほんのり香るタイプではあるけれど、一つは甘い系、もう一つはさわやか系の香りときたら、私の場合は考えるまでもなく、さわやか系と決まった。

近くのドラッグストアとスーパーにはこの商品がなかったので、どうせならばと少し多めにネットスーパーに注文した。どうじに、できれば無香料にしたいと思っていた柔軟剤も。

そうして届いた洗剤を、なかなかいい感じだと気に入って使っていたのだけれど、今度は別の問題が発生した。
利用しているネットスーパーでの取り扱いがなくなってしまったのだ。
私の周りのリアル店舗では、少し足を延ばしてでかけても、その商品を売ってはいない。廃盤になったわけではなさそうなのに、幅広くネット検索しても購入できるところは減っていく一方だった。


そしていつのまにか価格が二倍以上になっていた。



なんだかとても虚しくなって、私は洗剤を変えることにした。
今度は近くのドラッグストアにもスーパーにも売っている商品をネット検索し、レビューにある星評価から、退色と香りにしぼって選定した洗剤を購入した。

その過程でいくつか、おすすめ洗剤ランキングの記事をのぞいた。
そのどれにも、私が一年間使っていた商品はランクインしていて、なかなかいい星評価をもらっていた。
でもね、売っていないのよ。いくら星がたくさんついていても、買えないんじゃどうしようもなくない?



洗剤の星評価、どうか購入しやすさも、項目の一つに加えていただきたい!



いきなり空が暗くなってスコールの予感がする午後、洗濯ものをとりこみながら、そんなことを考えていた。

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