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8.再教育と黒い塔
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アンジェリーナは驚いた。
ビアンカなんと単純で浅薄な人なのだろう。まるで子供のよう。
「ビアンカ様はどうなりますの?」
アンジェリーナの問いにウィンダムは答えた。
「修道院行きだろう」
アンジェリーナは少し考えて
「王妃様に進言致してもよろしいでしょうか?」
と申し出た。
ウィンダムはアンジェリーナを伴なって、国王と王妃の元へ赴いた。
ビアンカの所業をウィンダムから報告を受け、二人は怒りに震えた。
「昨日押収した小瓶の中身は砒素でした。少しずつ命を削り取るつもりだったのでしょうが、濃度が高く数滴で死に至ります」
証拠の小瓶とベッキーノ伯爵の署名が入った手紙を差し出す。
「もう見逃せない。あれは修道院に封じよう」
王妃は悲痛な面持ちで頷いた。
「国王陛下、王妃殿下、わたくしのお話を聞いていただけませんか」
アンジェリーナは静かに申し出た。
「修道院に封じる前に、わたくしの祖国のラバナンへ遊学させてはいかがでしょう?」
三人がアンジェリーナの言葉に目を瞠る。
「ラバナンにはいかなる我儘な方でも、矯正できる心強い方がいらっしゃるのです。どうか最後の機会と思し召して、ビアンカ様をわたくしにあずからせていただけませんか?」
ビアンカをデーティアに任せるつもりだ。
話し合いの結果、期限を定めずにビアンカは監視付きでラバナン王国行きとなった。
アンジェリーナが指輪の力で送った手紙に、デーティアはいたく関心を持った。
きっと今頃おばあさまは、にやにやしていらっしゃるのでしょうね。
アンジェリーナは思った。
国王夫妻は娘を修道院に喜んで封じたいわけではない。目が覚めて、王女としての品位を身につけられたらなんでもしたい。
両国で書簡のやり取りが何度か交わされ、一か月後にビアンカは厳重な警護のなか、魔導車でラバナン王国へ送られた。
一方でベッキーノ伯爵とその息子のカルロスは、その日のうちに捕縛されて投獄された。セシリアは聴取の結果、加担しビアンカをさんざん焚きつけていたことを認めたため、修道院へ幽閉となった。
***
ビアンカはラバナン王国でも傲慢に振舞おうとした。
ところが、ロナウ辺境伯令嬢フィリパという女性が二六時中ついて回り、ビシビシとビアンカを躾けたので、不満が溜まるばかりだ。
フィリパことデーティアは容赦しなかった。
ビアンカは暴れようとしたが、魔法で拘束されて正しい所作をむりやりに繰り返させられる。言葉遣いが乱れれば、魔法で口を閉じさせられる。
今まで味わったことない屈辱だと、ビアンカは感じた。
しかしデーティアが恐ろしいので、一か月ほどですっかり従順な振りをするようになった。腹の中ではぐつぐつと煮えたぎった屈辱が、復讐の機会を待っていた。
ある日、デーティアから解放されて侍女達と近衛達に監視されながらに庭園を散策していたビアンカは、王宮の西の方に黒い塔があることに気づいた。
「あの塔はなんなの?」
ビアンカは侍女に問うた。
ラバナン王国の王宮は塔がある、いわゆる城ではなく、庭園を挟んでいくつかの棟に分れた三階建ての建築様式だった。建物同士は渡り廊下や回廊で繋がっている。
王宮、皇太子宮、皇太子妃宮、王子宮、王子妃宮、王女宮の他にいくつも邸宅があり、用途によって使い分けられていた。
フィランジェ王国も同じような建築様式だ。
「あの塔は悪霊が出ると言われて封じられております」
「これ!滅多なことは言うものではありません!」
若い侍女が口を滑らして、年配の侍女に注意された。
「ビアンカ王女殿下、つまらない噂をお耳に入れて申し訳ありません。ただの噂にすぎないのです」
年配の侍女はビアンカに謝罪した。
この国はビアンカを軽んじた扱いをせず、そこは気に入っている。
フィリパことデーティアの礼法指導さえなければ。
フィランジェ王国では腫れものを扱うようでありながら、「できそこない」であることを感じさせる待遇だったのだ。
ラバナン王国では、皆が恭しく「王女」として遇してくれる。この待遇もビアンカの欠けた品位と自尊心を取り戻すことに役立った。
ビアンカは自分では気づかなかったが、少しずつ王女然とした振る舞いになっていった。
フィランジェ王国ではいつまでも「困った子供」として扱われ、それが年相応の振る舞いを学ぶことを邪魔していたのだ。
元々単純なビアンカは、王女として待遇すればそれに順応する。デーティアは周りの者にそれを徹底させた。
「悪霊が出るのは本当なの?」
ビアンカの問いに年配の侍女が答えた。
「悪霊なんて噂に過ぎません。この王宮が建つ前の王城の名残でございます。重い石材で作った塔の為、未だ残っているだけでございます」
「ふうん」
「くれぐれもお近づきになられませんように。王宮からかなり離れておりますし、万が一石材が崩れたら危のうございますから」
しかしその夜、ビアンカは王宮を抜け出した。
デーティアは夜は自分の家に帰っているので、王宮の警備の手落ちだ。
西の黒い塔までビアンカは歩いた。
塔は真っ黒で扉はなく、板で封鎖されていた。
古びた板だったのでビアンカが試しに軽く爪先で蹴ると、あっけなく一部が崩れ落ちた。
ビアンカはそこから塔の中へ入って行った。
角灯の明かりで見た塔の内部は真っ黒に煤けていた。ぐるぐると螺旋状に続く階段を昇っていくと、壁に突き当たった。
「なんだ。これだけ?」
ビアンカは周りを見回した。すると足元から微かな光が漏れ出ていることに気づいた。
試しにビアンカはそこを足で突いてみた。するともろっと崩れ、小さな長方形の空間が開いた。
高さは踝あたり、横幅は成人男性の手よりやや広い。
そこからぼんやりした光が漏れている。
ビアンカは手あたり次第、壁を蹴ってみた。
壁は固くびくともしない。
疲れ切ったビアンカは塔を降りようとした。
その時、角灯の明かりが消えた。
ビアンカは慌てたが、次の瞬間、暗く赤い明かりがビアンカを照らした。耳をつんざくようなキーンキーンという音が響き渡る。
怯えたビアンカは周りを見渡すと、真後ろに人間がいるのに気づき「ひっ」と息を呑んだ。
赤い光に照らされた男はボロボロの服を着ており、口が裂け引きつっていた。
悲鳴を上げるより早く、男の手がビアンカの口の中に突っ込まれ、体は仰向けに倒され上半身は男の膝の上に固定される。上半身がぎりぎりとしなり、首が反って苦しい。
恐怖で涙を流すビアンカは次の瞬間持ち上げられ、反転させられ、顔から床に落とされた。
ビアンカは意識を手放した。
ビアンカなんと単純で浅薄な人なのだろう。まるで子供のよう。
「ビアンカ様はどうなりますの?」
アンジェリーナの問いにウィンダムは答えた。
「修道院行きだろう」
アンジェリーナは少し考えて
「王妃様に進言致してもよろしいでしょうか?」
と申し出た。
ウィンダムはアンジェリーナを伴なって、国王と王妃の元へ赴いた。
ビアンカの所業をウィンダムから報告を受け、二人は怒りに震えた。
「昨日押収した小瓶の中身は砒素でした。少しずつ命を削り取るつもりだったのでしょうが、濃度が高く数滴で死に至ります」
証拠の小瓶とベッキーノ伯爵の署名が入った手紙を差し出す。
「もう見逃せない。あれは修道院に封じよう」
王妃は悲痛な面持ちで頷いた。
「国王陛下、王妃殿下、わたくしのお話を聞いていただけませんか」
アンジェリーナは静かに申し出た。
「修道院に封じる前に、わたくしの祖国のラバナンへ遊学させてはいかがでしょう?」
三人がアンジェリーナの言葉に目を瞠る。
「ラバナンにはいかなる我儘な方でも、矯正できる心強い方がいらっしゃるのです。どうか最後の機会と思し召して、ビアンカ様をわたくしにあずからせていただけませんか?」
ビアンカをデーティアに任せるつもりだ。
話し合いの結果、期限を定めずにビアンカは監視付きでラバナン王国行きとなった。
アンジェリーナが指輪の力で送った手紙に、デーティアはいたく関心を持った。
きっと今頃おばあさまは、にやにやしていらっしゃるのでしょうね。
アンジェリーナは思った。
国王夫妻は娘を修道院に喜んで封じたいわけではない。目が覚めて、王女としての品位を身につけられたらなんでもしたい。
両国で書簡のやり取りが何度か交わされ、一か月後にビアンカは厳重な警護のなか、魔導車でラバナン王国へ送られた。
一方でベッキーノ伯爵とその息子のカルロスは、その日のうちに捕縛されて投獄された。セシリアは聴取の結果、加担しビアンカをさんざん焚きつけていたことを認めたため、修道院へ幽閉となった。
***
ビアンカはラバナン王国でも傲慢に振舞おうとした。
ところが、ロナウ辺境伯令嬢フィリパという女性が二六時中ついて回り、ビシビシとビアンカを躾けたので、不満が溜まるばかりだ。
フィリパことデーティアは容赦しなかった。
ビアンカは暴れようとしたが、魔法で拘束されて正しい所作をむりやりに繰り返させられる。言葉遣いが乱れれば、魔法で口を閉じさせられる。
今まで味わったことない屈辱だと、ビアンカは感じた。
しかしデーティアが恐ろしいので、一か月ほどですっかり従順な振りをするようになった。腹の中ではぐつぐつと煮えたぎった屈辱が、復讐の機会を待っていた。
ある日、デーティアから解放されて侍女達と近衛達に監視されながらに庭園を散策していたビアンカは、王宮の西の方に黒い塔があることに気づいた。
「あの塔はなんなの?」
ビアンカは侍女に問うた。
ラバナン王国の王宮は塔がある、いわゆる城ではなく、庭園を挟んでいくつかの棟に分れた三階建ての建築様式だった。建物同士は渡り廊下や回廊で繋がっている。
王宮、皇太子宮、皇太子妃宮、王子宮、王子妃宮、王女宮の他にいくつも邸宅があり、用途によって使い分けられていた。
フィランジェ王国も同じような建築様式だ。
「あの塔は悪霊が出ると言われて封じられております」
「これ!滅多なことは言うものではありません!」
若い侍女が口を滑らして、年配の侍女に注意された。
「ビアンカ王女殿下、つまらない噂をお耳に入れて申し訳ありません。ただの噂にすぎないのです」
年配の侍女はビアンカに謝罪した。
この国はビアンカを軽んじた扱いをせず、そこは気に入っている。
フィリパことデーティアの礼法指導さえなければ。
フィランジェ王国では腫れものを扱うようでありながら、「できそこない」であることを感じさせる待遇だったのだ。
ラバナン王国では、皆が恭しく「王女」として遇してくれる。この待遇もビアンカの欠けた品位と自尊心を取り戻すことに役立った。
ビアンカは自分では気づかなかったが、少しずつ王女然とした振る舞いになっていった。
フィランジェ王国ではいつまでも「困った子供」として扱われ、それが年相応の振る舞いを学ぶことを邪魔していたのだ。
元々単純なビアンカは、王女として待遇すればそれに順応する。デーティアは周りの者にそれを徹底させた。
「悪霊が出るのは本当なの?」
ビアンカの問いに年配の侍女が答えた。
「悪霊なんて噂に過ぎません。この王宮が建つ前の王城の名残でございます。重い石材で作った塔の為、未だ残っているだけでございます」
「ふうん」
「くれぐれもお近づきになられませんように。王宮からかなり離れておりますし、万が一石材が崩れたら危のうございますから」
しかしその夜、ビアンカは王宮を抜け出した。
デーティアは夜は自分の家に帰っているので、王宮の警備の手落ちだ。
西の黒い塔までビアンカは歩いた。
塔は真っ黒で扉はなく、板で封鎖されていた。
古びた板だったのでビアンカが試しに軽く爪先で蹴ると、あっけなく一部が崩れ落ちた。
ビアンカはそこから塔の中へ入って行った。
角灯の明かりで見た塔の内部は真っ黒に煤けていた。ぐるぐると螺旋状に続く階段を昇っていくと、壁に突き当たった。
「なんだ。これだけ?」
ビアンカは周りを見回した。すると足元から微かな光が漏れ出ていることに気づいた。
試しにビアンカはそこを足で突いてみた。するともろっと崩れ、小さな長方形の空間が開いた。
高さは踝あたり、横幅は成人男性の手よりやや広い。
そこからぼんやりした光が漏れている。
ビアンカは手あたり次第、壁を蹴ってみた。
壁は固くびくともしない。
疲れ切ったビアンカは塔を降りようとした。
その時、角灯の明かりが消えた。
ビアンカは慌てたが、次の瞬間、暗く赤い明かりがビアンカを照らした。耳をつんざくようなキーンキーンという音が響き渡る。
怯えたビアンカは周りを見渡すと、真後ろに人間がいるのに気づき「ひっ」と息を呑んだ。
赤い光に照らされた男はボロボロの服を着ており、口が裂け引きつっていた。
悲鳴を上げるより早く、男の手がビアンカの口の中に突っ込まれ、体は仰向けに倒され上半身は男の膝の上に固定される。上半身がぎりぎりとしなり、首が反って苦しい。
恐怖で涙を流すビアンカは次の瞬間持ち上げられ、反転させられ、顔から床に落とされた。
ビアンカは意識を手放した。
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